2025年シーズンより、川崎そだちは、フロンターレのホームゲーム開催時に配布される「みんなのチラ裏」で「川崎そだちのアカデミー通信」と題したコーナーを担当。フロンターレのアカデミーに関する情報を掲載することになりました。
4月9日の横浜F・マリノス戦の配布分では、キャプテンを務めるDF林駿佑選手のインタビューを掲載しました。
この記事はその詳細版。インタビューは3月27日に行われたものです。

〇まずは自分のプレーの特長について教えてもらってもいいでしょうか?
特長は守備のところで、1対1だったり対人だったりのところで負けないところと、あとは声で周りを動かしたり鼓舞したりして。周りを動かすというところです。
〇今年のチームの目標を教えてもらってもいいでしょうか?
目標はプレミアとクラブユースとJユースの3冠をすることです。
〇個人としての目標は?
まずはトップ昇格は掲げていて。
プレーでいうと(年代別の)日本代表だったり、そういったところで、個人としてステップアップしながら、自分を成長させることです。
〇今年はいろんなポジションをここまでやっていますけど、どうですか?
ボランチは難しいというか、なかなか慣れないところなので。チャレンジというところになっていますけど。
選手としての価値を上げる、幅を広げるっていう意味でも大事になってくると思いますし。
できて損はないし。身長というのもそこまで大きくはないので。ボランチもできないと厳しくなってくるのかなと思っています。
〇ボランチとして自分に足りていないのはどんなところですか?
攻撃のところで、ゲームをつくる、ボールを散らして、かかわっていくということがなかなかできないと感じているところなので。
そこをもっと良くしていけば、ボランチとしても高いレベルでできるかな、というのは思います。
〇開幕まであと少しですけど、立ち上げてからここまでチームについて、手ごたえは?
いい雰囲気でできているというのは、まず一個あって。
でも、緊張感がある中で、リバウンドメンタリティーだったり。
練習試合でも、先に1点取られたとき、流れが悪いとき、先に点を取られたときに、それを跳ね返す声掛けや、雰囲気をつくるっていうところは、まだまだ足りないですし。
プレミアとか、緊張感のあるゲームのなかで「自分たちの実力が発揮できるか」と言われると、もちろん、わからないところではありますけど。
もっと緊張感を持ってやるところは、主にメンタルというところになると思うんですけど。
技術のところはみんなうまいので、「できるところもあるかな」と思いますけど。
メンタルのところがウイークじゃないですけど、心配なところかなと思います。
〇そういったところを解消するためにこれからどうしていきますか?
練習で、声で緊張感のある雰囲気をつくっていくっていうことも大事だと思いますし。
全部が全部緊張感あるなかでトレーニングというのは、やっていても楽しくないと思いますし。
楽しむところをしっかり楽しんで。締めるところはしっかり締めて、というチームにならないと、この先レベルが高い試合になってきたらきついと思うので。
高い強度のなかで、いい雰囲気のなかでどれぐらい自分たちができるかっていうのを、トレーニングからやっていければ、と思います。
〇ずっとフロンターレのアカデミーでサッカーをやってきたと思うんですけど、小さなころから憧れてきた選手というのはいますか?
最初は攻撃の選手だったので。ボランチでいうと、田中碧選手だったり、前目の選手とか上手い選手に心を惹かれていたんですけど。
最近は、それこそA代表でデビューした高井選手だったり、キャンプでいろんな声を出していた丸山選手だったり。
そういったリーダーシップを持って、声を出せる選手だったり、対人が強い選手を「すごいな」って思いながら、やっています。
〇個人的にサッカー以外で好きなことや趣味などはありますか?
すごいインドアなので。
オフの日はおいしい飲み物とか食べ物を買って家で食べるのが好きです。
〇好きな食べ物はあったりするんですか?
最近は団子にはまっています。
みたらしとか、三色団子とか、買って食べています。
〇同世代の選手で仲がいい選手はいたりしますか?
ほかのチームでいうと、大川選手(大川佑梧、鹿島アントラーズユース)としゃべったりとか、あとU-17のワールドカップに行ったサンフレッチェの小林志紋。
前もサンフレッチェと(練習試合を)やったときに話したりとかして。
キーパーの小川煌選手も、ちょこちょこ話したりするかなという感じです。
〇サポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?
去年1年もそうでしたけど、自分たちが苦しいときに、サポーターの皆さんの声があって自分たちが勇気づけられるところはありますし。
本当に、クラブユースの決勝で皆さんがすごい応援をしてくださって。
自分自身、鳥肌が立ったのを覚えていますし。
そういったなかで皆さんと優勝の喜びを分かち合えなかった悔しさというのは本当に感じているので。
今年はタイトルを取って皆さんと一緒に喜んで終われるような年にしたいと思っているので。
ぜひ、応援よろしくお願いします。

◇
4月6日行われた東京ヴェルディユースとのプレミアリーグEASTの開幕戦は、3-2。
インタビューでも触れたようなリバウンドメンタリティーが試される状況を制して、川崎フロンターレU-18は勝利をおさめました。
試合後のインタビューでは、「逆転できる力がこのチームにはある」と語っていた林選手。
その一方で
「ハーフタイムでコーチからの指示がないと、跳ね返せないというようなチームではこの先優勝とか、クラブユースとかそういうところでも優勝できない。まず自分たちから変えていけるように」
まだまだチームに足りないものを冷静に見つめていたことが印象的でした。
トップチームのキャンプでは、サイドバックにも挑戦。U-18日本代表として臨んだJ-VILLAGE CUP U-18ではボランチとして、出場。本職のセンターバック以外のポジションにも意欲的にチャレンジしている林選手。サッカー選手の価値をどう広げていき、どんな選手になっていくのか、期待がかかります。
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