11月9日セキショウ・チャレンジスタジアムで行われた高円宮杯関東大会2回戦、鹿島アントラーズつくばジュニアユース戦を1-3で終えた川崎フロンターレU-15等々力。
試合後に玉置晴一監督、キャプテンの野田永輝飛に話を聞きました。
試合の記事は◇フロンターレU15等々力(3年) – 鹿島アントラーズつくばジュニアユース / 高円宮杯関東大会2回戦
「この子たちを成長させて次のステージに立たせてあげなきゃいけないという思いからスタートしました。
悔しいという思いしかないんですけど。ただ、冷静に見ればよく成長してくれたなと思っています」
玉置晴一監督

〇残念な結果になりましたけど、試合を振り返ってどう受け止めていますか?
そうですね。やっぱり勝たせてあげたかったな、というのが率直な感想です。
〇昨日の試合を踏まえて修正したことは?
本当に改めて、じゃないですけど、「受けて立つ立場じゃないよ」と。自分たちからチャレンジしていく。
やってきたことが何なのかというのを確認して入りました。
〇昨日の比べて体も動けていて、ボールもにぎれていたように見えました。どう見ていましたか?
そうですね。自分たち、という意味では昨日から修正はできたのかなと思います。
ただつくばさんが狙っていたことが何なのかということは、ちょっとハーフタイムに話はしましたけど。
明らかに僕らがボールを動かすところで奪ってカウンター。そのあたりはちょっと怖さもありましたけど。
ただ選手たちは前向きにやっていこうという話をしていましたので。
ちょっと怖いな、という印象を持ちながらの前半でした。
〇カウンターのケアも注意していたんですけど、対処はできなかった?
そうですね。そこはもう覚悟というか。それでも守れる選手になってほしいですし。
それでも自分たちの良さを出そうと、送り出しましたので。
そのあたりのリスクは持ちながら。でもよくやってくれていたかなと思いました。
〇1点ビハインドでハーフタイムでしたけど、何か修正はしましたか?
ボールは中盤、ミドルぐらいまでは行けている。そこから結局は背後を突く動きだったり。
破る動きだったりとか。または仕掛けっていう部分がもっともっと出ないと勝てない、と。
ビハインドということもあるけれど、そこをやっていかないと勝機は訪れないと話して送り出しました。
〇セットプレーで1点返して、粘り強く戦っていたなと思うんですけど。
そうですね。PKもありましたけど。そこは残念なところでしたけど。それでもそのあと崩れずにセットプレーといったところもありましたし。
そこは彼らの良さだと思っています。そこから最初に言った相手のカウンターのところからやられましたけど。
しょうがない部分もあるのかなと今は思っています。
〇昨日今日で関東2部のチームと戦って、手ごたえが大きいのか、差を感じる部分がありますか?
手ごたえの部分のほうが、最初スタートした時から比べると大きいというのが率直なところです。
ただやっぱり実際こういう場でやってみて。越すためにはもっともっとやらなければいけない部分があるということも同時に感じました。
〇来年に向けて2年生たちはどう取り組んでいきますか?
本当にこの3年生たちはですね、1期生で常に歴史を刻んでくれてやってくれましたけど。
また、それを引き継ぐ選手たちがいますので。あの経験を持ってこの基準でまた来年スタートを切ってくれたらと思います。
〇3年生たちの成長。技術面と精神面どう見ていました?
本当に明るい子たちで。一生懸命トレーニング、やってくれましたし。
きついことも本当にやってくれる子たちでしたので。僕たちも本当に助かりましたし。
この子たちを成長させて次のステージに立たせてあげなきゃいけないという思いからスタートしましたけども。
本当に悔しい。こうやって試合が終わって悔しいという思いしかないんですけど。
ただ、冷静に見ればよく成長してくれたなと思っています。
〇3年生、この経験を踏まえてこれからこうなってほしいというものはありますか?
これで次のステージへっていうことになっていきます。彼らはスタートを切るときにですね。基準を上げいこうということでスタートしました。
すべての基準を上げていこうと。体もそうですし。技術もそうですし。気持ちもそうですし。
やっぱり今は中3。カテゴリーとしてはそうかもしれないですけど。もう次のステージへの準備、戦いというのは始まっている、というふうに思っていますので。
そのあたり、負けて悔しさを持って、ですね。次のステージで輝いてほしいなと思います。
〇3年間上の学年がいない環境でやって、いろんな進路があると思うですけど、学ぶべき先輩がいる環境でやることになると思うんですけど、どう見ていますか?
そうですね。それはそれでいろんな刺激もあると思いますし。
今までなかったことがある環境の中でやりますので。いろんなことを学びながら、自分が成長していくしかないと思いますので。
そのあたり自分と向き合う3年間にしてほしいなと思います。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。
いつも声援ありがとうございます。
残念ながらこういう結果で終わりましたけど。彼らの持っている力の最大限は出してくれたのかなと思っています。
悔しさしか残りませんけど。それもまた次のステージへつなげられるように、また短い期間ですけど選手たちと話をしながらやっていきたいと思っています。
本当にこの大会は終わりますけど、1期生と1年間やってきて心強かったですし。
また次のステージも、また次の世代。U-14のところも応援していただけたら、彼らの成長になると思いますので。
よろしくお願いいたします。
「もっと自分にできたことがあったんじゃないか、とか。思うんですけど。
すごい、一緒にやってきてくれた仲間に、感謝です」
DF7 野田永輝飛

〇試合を振り返ってみて、感想はどうですか?
前半からけっこう押される展開が続いていて。
そこで前半で失点してしまったのが一番良くなかったことで。
そこでゼロで耐えきるっていうことが大事だったんですけど。
そのあとも、後半最初のほうはうちが押していたんですけど。
相手のやり方が分かっていたなかで、それに僕たちが対応しきれなかった。
そこが一番だと思います。
〇昨日よりもボールは握っていた印象があったんですけど、どうですか?
昨日は全然自分たちのしたいサッカーができていなくて。
それを見直して、しっかり自分たちのサッカーができるようにということで入ったんですけど。
ボールを持てはしたんですけど。そこで前進することとか、ゴール前でクオリティーを出していったりやっていかないといけなかったと思います。
〇昨日今日で関東リーグ2部のチームとやって手ごたえはどうでした? 壁は厚いなという印象、どちらのほうが大きいですか?
完全に自分たちの力不足で。
〇流れの中で点を取れたなかったことに力の差を感じた?
自分たちのやりたいのはしっかりボールを握って前でサッカーをするということなので。
セットプレーもすごい大事ですけど。もっと自分たちがレベルを上げて、自分たちのやりかたでやらないと、と思います。
〇今年1年間キャプテンをやってきて、どういうところが成長しましたか?
やっぱりいい時も悪い時もチームで一番にやらないといけないということで。
もっと自分にできたことがあったんじゃないか、とか。思うんですけど。
すごい、一緒にやってきてくれた仲間に、感謝です。
〇U-15等々力で3年間やってきてどういうところが成長しました?
やっぱり自分たち最初ということで、前も後ろもわからないなか。
サッカー的な話でいうと、県リーグと練習試合でやるチームは戦い方が違って。そこらへんの柔軟性とかすごい3年で、ついたかなって思います。
〇次のステップへ向けて、高校生になると思うんだけど。
こういう悔しい気持ちをもって、しっかりまた自分自身フロンターレに上がっていけるようにもっと努力していきたいです。
〇3年間振り返ってみて、楽しいことも多かったと思うんですけど、どうでした?
やっぱりみんな、本当に仲が良くて。楽しかったですけど。
やっぱり最後、もっと一緒にサッカーをやりたかった、というところがあります。
〇いろんな進路があると思うんですけど、またどこかで会えたらいいですよね。
そうですね。全員が上がるというのはむりなところがあるので。
それでも全員、上がれなくても全力でやってくれて。また、成長して、また会えたらなと思います。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。
自分たちは負けてしまいましたけど。まだ生田(川崎フロンターレU-15生田)も全国がありますし。
またユースも、ジュニアもあるので。
また応援していただけたらうれしいです。
◇
川崎フロンターレU-15等々力の1期生たちが臨む公式戦は、11月22日に行われる神奈川県(U-15)サッカーリーグ2部最終節、FC厚木JY DREAMS戦が最後となります。
なかなか上の学年との試合に勝てないところから始まったフロンターレ等々力。
それぞれが個を磨き、技術も上げて、選手としてもチームとしてもいろんなものを積み重ねていって、強くなっていく過程を見られたことは、とても幸せなものがありました。
最後の試合をいいかたちで終えて、それぞれが進む次のステージでより輝くことができますように。
U-18に上がる選手はもちろんのこと、そのほかの道へ進む選手たちのことも、これからも応援しています。
(文中敬称略)
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