1月28日は時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンドへ。前日ジャパンユースプーマスーパーリーグの星稜戦を3-0とし、2018年の対外試合で初めての勝利をあげた川崎フロンターレU-18。この日はジャパンユースプーマスーパーリーグの第3戦、習志野との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 ジャパンユースプーマスーパーリーグ vs 習志野】
1月28日(日)午後1時キックオフ 時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンド3 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発はGK21青山海、DFは右から32澤田泰大、34高吉正真、28栗田悠巨、27森璃太、ボランチは30山内日向汰、25古岡佑斗、右MF9山田新、左MF14古屋雄帆、FW24宮城天、37有田恵人。前日に続いて、18宮代大聖はU-19日本代表のスペイン遠征のため、不在。
習志野の先発はGK17菅野九十九、DFは右から72高尾琉海、12中澤大翔、13川合洲凪、58高下水月、ボランチは49櫻庭春人、46垣田陸、右MF6大舟翼、左MF42岡田朋也、FW40内山太一朗、7大田和隆斗。
前日はきれいに見えた富士山は雲に隠れ、じっとしていると身が縮むのではないか、と思うような寒さのなか、始まった試合。
1分には習志野がコーナーキックを得て、右から櫻庭が左足でボールを入れるとエリア内左、大田和がダイレクトで合わせますが右へ。得点とはならず。
フロンターレも山内が有田とのパス交換からエリア左へ顔を出すなど、次第に前へ。宮城が中盤まで下りる一方、古岡がエリア前へ顔を出すなどポジションを入れ換えながらボールを動かしていきます。習志野もマイボールにすると、中澤や川合に櫻庭や垣田がかかわって後ろからボールを回しながらゴールをうかがいに。
9分にはフロンターレ、森が自陣の左サイドでボールを持って浮き球のパスをエリア左へ送ると、山内がうまく抜け出してエリア内へ。シュートを打つもGK菅野の好セーブに阻まれて惜しくもゴールとはならず。直後の左コーナーキック、フロンターレはショートコーナーを選択し、エリア外左で受けた宮城のパスにエリア左へ山内が抜け折り返すと、再び受けた宮城がエリア左へ仕掛けていくもシュートにはつながらず。
フロンターレはさらにラインを高くし、古岡が裏を狙ってパスを出したり、宮城のスルーパスにエリア左へ有田が抜け出したり、宮城のスルーパスに森が左サイドの高い位置へ抜け出るなどしていきます。
12分には森が左サイドから中へ切れ込み、エリア右を狙いボールを送ると右サイドから山田が斜めに走り込む形で抜け出すもオフサイド。直後にも再び森が左サイドから送ったボール、エリア右へ抜け出した山田がシュートを打ちゴールネットを揺らしますが、これもまたオフサイド。しかし、得点とはならずともフロンターレが揺さぶっていきます。
習志野にボールが渡ると有田を前線に残し、山田が自陣の低い位置まで下がってボールを奪うなどして、決定的な形はつくらせず。14分にはエリア外左、有田とのパス交換から山内が前を向きミドルシュート。枠をとらえますが、GK菅野が素晴らしい反応を見せ、弾き出して得点とはならず。
習志野も直後には高い位置で大田和がボールをカットしゴールへ迫っていきますが、栗田がボールをカット。落ち着いた対応を見せていきます。
いい距離感でボールを動かしながらゴールをうかがっていくフロンターレ。21分山内の浮き球にエリア内右へ宮城が抜け出すと、習志野のファールがあり、フロンターレにPKが与えられます。キッカーは宮城。しかし、シュートは左のポストを叩き、得点とはならず。さらにエリア外右でのフリーキックのセカンドボールを拾い、古屋が浮き球のパスを出すと、エリア右へ山内が抜け出すもオフサイドに。
なかなかゴール前での場面をつくれなかった習志野も26分には高い位置でボールをカットするとうまく裏をとった大舟がエリア右へ進入。しかし、高吉がクリア。ここから習志野は右サイドの連係からゴールをおびやかし、高い位置で高尾がクロスを入れようとしてきますが森がブロック。
27分には右コーナーキック、櫻庭が左足でボールを入れるとエリア内左で合わされますが、ライン上で宮城がクリア。さらにセカンドボールを拾った習志野が右クロスを入れるも内山は触ることはできず。フロンターレには危ない場面が続きましたが、しのいでいきます。
習志野はGK菅野が精度のよいボールをエリア前に送ってさらにゴールへ迫っていきますが、フロンターレは山内がボールをカットするなど、コンパクトにしてうまく対応。36分には山田のパスに宮城が右サイドを駆け上がり、エリア右へ仕掛けてエリア内左へボールを送ると、古屋が飛び込むも高尾にカバーされ、接触しファールに。さらに宮城のパスに澤田が右サイドの高い位置へ。折り返しに山田、有田が飛び込むも触ることはできず。
ここから習志野が岡田の高い位置でのボールカットや、中澤の左コーナーキックからゴールへ迫るもゴールへ結びつけることはできず。前半は0-0でタイムアップとなります。
後半フロンターレは栗田、澤田、古屋に代わり、29道間雄生、17小川達也、22宮本ディアウ勇守歩が入り、最終ラインは右から小川、高吉、道間、森、ボランチは山内、古岡、右MF有田、左MF山田、FWは宮城、宮本となってのスタートとなります。
立ち上がりからコンパクトにいい距離感でボールを回していくフロンターレ。宮城が中盤まで下り、前を向いて、前線へ動き出す宮本へスルーパスを出すなど、揺さぶっていきます。2分には宮城から右へ展開。有田、小川と高い位置でつないで、小川が右クロスを上げると、宮本が飛び込むも決まらず。
フロンターレは人数をかけ、古岡や山内もボールを預けたところから前へ出て厚みのある攻めを見せていくと、6分細かくパスをつないで、エリア外左の森からエリア前の山田とつないで、最後は山田のパスに、エリア右へ抜け出した山内がシュートを放つとゴールへ決まり、1-0。先制します。
フロンターレは、さらに山田のパスにエリア内へ宮本が抜け出すも習志野はクリア。左コーナーキック、山内はショートコーナーを選択し、エリア外左から古岡がミドルシュートを打つもクリア。さらにセカンドボールを拾い、右へ。小川が高い位置からボールを入れ、左へ流れたボール、森がクロスを入れると宮本が頭で合わせますが左へ。9分には有田のリターンを受けた山内がエリア外からミドルシュートで狙うも左へ。ゴールは決まらずとも、次々に習志野のゴールをおびやかしていきます。
フロンターレは距離感よくボールを回し、失っても道間がすぐさま寄せて奪い返し縦へボールを入れて再び攻撃へつなげ、また古岡もうまく体を入れてマイボールにするなど、切り替えのよいプレーを続けていきます。
12分には宮本が左サイドに流れてワンタッチでエリア前へボールを送ると、左サイドから斜めに入り込む形で山田がゴールの前に。習志野の選手の守備に阻まれたものの、いい動きで迫っていきます。
習志野も13分には左サイドでのパス交換からゴール前に迫るも、古岡がカット。シュートは打たせず。さらに習志野がパスをカットしたところから攻撃を試みるも、有田が自陣まで戻って奪い返し、起点をつくらせず。そこからまたボールを回して、左サイドの高い位置で山田や宮城、森がパス交換を繰り返し、人をかけてゴールをうかがっていきます。
19分にはフロンターレは古岡に代わり20上野綜太が入り左MF、山田がFW、宮城はボランチへ。
20分には習志野、大田和が右へ抜け出し、折り返すとエリア左へ内山が迫るもシュートは打てず。
フロンターレは22分には宮城から右へ展開。小川が高い位置からクロスを入れるとエリア左へ上野が飛び込むもGK菅野がキャッチ。直後には習志野、エリア右へ大舟が抜け出しシュートを打つもワンタッチあり、決まらず。フロンターレはここで山内に代わり39常安澪がボランチに入ります。
習志野のコーナーキックをしのいだフロンターレは切り替えよく攻撃へ。27分、有田のパスにエリア右へ抜け出した山田、GK菅野が前へ出たところへ、ループシュートを放つとボールはゴールの中へ。2-0。直後にはエリア前で強く寄せ、ボールを奪い取った上野が自ら仕掛けてシュートを放つとゴールネットが揺れ、3-0。立て続けのゴールで突き放します。
フロンターレはラインを上げ、高吉や道間が縦へパスをつけたところから攻勢に。上野がサイドに張るだけではなく、中央にも寄って相手にボールが渡りそうになると体を寄せてうまくマイボールにし、常安や宮城がボールを動かすなどして、攻撃へとつなげていきます。
習志野は33分には大田和に代わり68森村祐介が前線へ。
35分にはフロンターレ、宮城のパスに右サイドに抜けた有田がクロスを上げると、山田が頭で合わせるもGK菅野がキャッチ。
前線からプレスをかけ、打開を図ろうとする習志野に対して、宮城がエリア前まで下りて、高吉や道間とかかわり、うまくサイドに広げて、そこからフロンターレはうまく前へボールをつけていきます。
36分には森が左サイドから縦パスをエリア前へ入れると宮本がボールをキープ。宮本からボールを受けた常安がエリア前に。習志野の選手に囲い込まれてシュートを打つには至りませんでしたが、厚みのある攻めに。37分には右から小川がクロスを入れると宮本が頭で合わせるも決めることはできず。
さらに有田の縦パスを受けた森が左サイドの高い位置からクロスを入れるなど、最後まで攻め続けて試合はタイムアップ。3-0。前日に続いていい形でゴールを決めて、守備でも最後までいいプレーを続け、2連勝としました。
前半0-0 後半3-0 計3-0
得点:山内日向汰、山田新、上野綜太(川崎)
フロンターレの先発:21青山海、32澤田泰大、34高吉正真、28栗田悠巨、27森璃太、30山内日向汰、25古岡佑斗、9山田新、14古屋雄帆、24宮城天、37有田恵人
交代:栗田→29道間雄生 澤田→17小川達也 古屋→22宮本ディアウ勇守歩 古岡→20上野綜太 山内→39常安澪
習志野の先発:17菅野九十九、72高尾琉海、12中澤大翔、13川合洲凪、58高下水月、49櫻庭春人、46垣田陸、6大舟翼、42岡田朋也、40内山太一朗、7大田和隆斗
交代:大田和→68森村祐介
続いて40分ハーフで行われた練習試合、フロンターレはGK16安福祐一、DFは右から小川、澤田、道間、古岡、ボランチは常安、古屋、右MF上野、左MF35中島大成、FW38安田捷人、宮本というメンバーで臨み、前半35分に負傷した中島に代わり栗田が入って左SB、古岡がボランチ、常安が左MFという形に。
後半19分、常安のパスに栗田が左サイドの高い位置へ抜け出し、エリア左からシュートを放ち、最後はこぼれ球を宮本が決めて、1-0。23分には古岡のパスにエリア内へ抜け出した常安が決め、2-0。さらに25分には安田のスルーパスに宮本が抜け出しゴールネットを揺らして3-0。こちらも3-0で勝利を飾りました。
人数をかけた分厚い攻撃も出せるようになってきたフロンターレU-18。まだまだ課題もあるようではありますが、星稜戦と合わせて、これからが楽しみになる2試合となりました。
(文中敬称略)
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