3月4日は等々力第一サッカー場へ。U-15年代のリーグ戦、関東ユース(U-15)サッカーリーグは開幕を迎え、川崎フロンターレU-15はホームでクマガヤSCとの試合に臨みました。
フロンターレは2016年、17年に続いて2部での戦いに。11チームと、ホームとアウェーで計22試合を戦い、2位以上になれば、1部に昇格することになります。
昨年までの寺田周平監督がフロンターレU-18のコーチとなり、今季はU-18のコーチを務めていた長橋康弘監督が指導することになりました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部第1節 vs クマガヤSC】
3月4日(日)午後1時キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発はGK21青山海、最終ラインは右から2高畠捷、6田中慶汰、5安江海ラウル、7甲斐翔大、ボランチはキャプテンの10小室愛樹、8秋葉拡人、右MF13山田新己、左MF11五十嵐太陽、トップ下18入江流星、FW9田中幹大。
やや強い風が時折吹くものの青空の等々力第一サッカー場。両チームの選手たちの家族たちが見守るなか、試合は始まりました。
試合開始からラインを押し上げてくるクマガヤSC。フロンターレはやや声が少ない立ち上がりに。しかし、3分左サイドのスローインの流れから田中幹大が高い位置へ抜け出してエリア前へボールを送ると、エリア正面から飛び出した秋葉がこぼれ球に詰めてダイレクトでシュート。これがゴールネットを揺らして、1-0。先制点を奪います。
直後にはエリア正面やや右から山田がエリア前に送ったボール、田中幹大が抜け出して、シュート。これもまた決まって2-0。開始4分でフロンターレはリードを広げます。
クマガヤSCも前線の9が右サイドに流れて仕掛けていきますが、フロンターレは田中慶汰がうまく対応し、シュートに持ち込ませず。田中慶汰、安江がサイドに開いて、間に小室が下り、高畠や甲斐を押し上げてさらにゴールを狙いにいきます。クマガヤSCにボールを奪われても、山田も中へ絞って秋葉とうまく連係して奪い返すなどいい距離感で流れを渡さず。
クマガヤSCはサイドからの攻撃で打開を図りますが、クロスは青山が落ち着いてキャッチ。そこから切り替え良く攻撃に移り、7分には甲斐が前線へ送ったボールを田中幹大が競り勝ち、左サイドから仕掛けた入江がエリア左へ。エリア右へパスを送ると、山田が抜け出しますが、GK12が前に出てシュートは打てず。
さらに山田のパスを受けた高畠がエリア右へ進入したり、小室の縦パスを受けた高畠が縦へ仕掛けて、田中幹大とのパス交換からエリア内へ顔を出してシュートに持ち込もうとしたり、田中幹大がエリア右へ仕掛けて、折り返しを受けた五十嵐がエリア左へ仕掛けるなど、厚みのある攻めを見せていきます。
14分には右サイドの高畠から中盤の秋葉を経由して左へ展開。五十嵐とのパス交換から甲斐がエリア内左へ仕掛けていくもクリア。さらにセカンドボールを拾い、秋葉の浮き球のパスにエリア中へ田中幹大が抜け出そうとするなど揺さぶりに。
18分にはクマガヤSCもカウンターへ持ち込み、最終ラインからのパスに9がエリア前へ抜け出しますが、安江や田中慶汰がブロック。そこから安江や田中慶汰、小室や秋葉がかかわってパスを回していき、安江が前線へ動き出す田中幹大を狙って浮き球のパスを入れるなど、目先を変えながら攻撃を試みていきます。
22分には中盤の小室がエリア右へスルーパス。これを山田がスルーし、エリア右へ高畠が抜け出してシュート。枠をとらえますがGK12の好守に阻まれ、惜しくもゴールとはならず。
24分には高畠のパスを山田がエリア前で受け、山田のパスにエリア右へ入江が抜け出すもオフサイド。
秋葉が中盤でよくボールをものにして、田中幹大が前線でボールをよくおさめ、クマガヤSCの選手を引き付けて起点となっていくフロンターレ。
27分右サイドで秋葉、高畠とパスがつながり、高畠の縦パスを入江がエリア前でワンタッチで前へパスを送ると山田が抜け出してGK12と1対1に。山田がゴールへ流し込んで3-0。見事な連係から追加点が生まれます。
29分には田中幹大が高畠とのパス交換から右サイドの高い位置へ。折り返しにエリア内へ秋葉が抜け出しますが、クマガヤSCの守備に阻まれてシュートにはつながらず。
クマガヤSCのセットプレーをエリア前でしのいで、31分には右サイドの高い位置へ高畠が上がり、エリア外右へ仕掛けて、クロスを入れると入江が飛び込みますが、GK12がボールを弾き出し、シュートにはつながらず。
クマガヤSCもここからサイドから厚みのある攻撃を仕掛けていきますが、36分エリア外左からの19のフリーキックは青山がしっかりキャッチ。浮き球に対しても安江がしっかり対応し、前半はタイムアップ。3-0でハーフタイムとなります。
後半、立ち上がりから田中幹大や五十嵐がエリア前へ顔を出して、追加点を狙いにいくフロンターレ。しかし、クマガヤSCも下を向くことなく、キャプテンの14が中盤からボールを持ち上がり、フロンターレのゴールをおびやかしていきます。
3分には14がエリア前へ仕掛けて最後はエリア左から10がシュートを打つも、青山が反応。コーナーキックとなりますが、ラインを割り、シュートには至らず。
しのいだフロンターレは4分、右サイドの高い位置から田中幹大が折り返して、中盤を経由して、左サイドから攻勢に。甲斐が仕掛けて、エリア左へパスを送ると五十嵐が抜け出しますが、クリア。
7分には右サイドのスローインを田中幹大がキープしてコーナーキックに。右コーナーキック、甲斐が左足でボールを入れるとニアを狙い、高畠がシュートを打つもGK12がブロック。そこからクマガヤSCが攻勢に転じて、14がボールをエリア前に運んで、エリア内へパスを送ろうとしますが、安江がブロック。そこからボールをしっかりつないで、安江、田中慶汰が多くボールに触って落ち着かせていきます。
フロンターレは小室の左サイドを突くパスに甲斐が抜け出し、五十嵐がクロスを入れるなど、ゴールの前へ。13分には浮き球のパスにエリア中へ入江が抜け出しますが、シュートは上へ。
クマガヤSCも直後には11が右サイドからエリア内へ仕掛けていきますが、安江がうまく体を入れ換えてマイボールに。そこから縦パスをつなげ、山田のパスにエリア右へ入江が抜け出すもオフサイド。シュートにはつながりませんでしたが、切り替えのよさを出していきます。
15分にはさらに右サイドからの攻勢。山田のパスに高畠が高い位置へ。折り返しに反応した田中幹大がエリア右からシュートを打つもブロック。さらにセカンドボールを拾い、入江が右から折り返すと、秋葉がシュートを打つもまたもブロック。17分には秋葉のパスに左サイドを上がった甲斐がクロスを入れると、エリア中へ田中幹大、山田が飛び込みますが、GK12に阻まれてシュートとはならず。
20分にはさらに高畠が右サイドの高い位置へ。クマガヤSCの体を張った守備に阻まれましたが、コーナーキックに。右から甲斐がボールを入れると、ファーで詰めた秋葉が押し込んでボールはゴールの中へ。4-0。
直後には縦パスに抜け出した田中幹大がうまく相手をかわして、エリア左へ。シュートはポストをたたきながらもゴールの中へ。5-0。
フロンターレは直後には入江がボールを高い位置で奪い、そのパスにまたもエリア左へ田中幹大が抜け出しますが、シュートはGK12がセーブ。
フロンターレは23分安江に代わり4佐々木輝大がCB、山田に代わり14山本蒼己が入りボランチ。入江が右MF、秋葉がトップ下へ。
クマガヤSCも25分にはエリア外左でフリーキックを得ると7がニアを狙いボールを入れてきますが、青山がしっかり対応し、最後はオフサイドに。26分には16が中盤からエリア内へ抜け出す15を狙い、ボールを入れてきますが、青山がまたもキャッチ。28分には右から11がエリア中へ抜け出していくも田中慶汰がカバー。そこからボールを持ち上がり、右へ展開し、高畠へつなげ、終盤に差し掛かっても攻撃へしっかりつなげようとしていきます。
29分には田中慶汰のパスに右へ田中幹大が流れ、高畠にパス。高畠のリターンを受けた田中幹大がエリア右からシュートを打ちますが、ブロック。フロンターレはさらに佐々木や秋葉、青山や小室とよく縦へボールをつけて攻撃へつなげようとしていきます。31分には五十嵐のリターンを受けた甲斐がエリア左の高い位置へ。ゴールの前へマイナスのボールを送りますが、GK12にキャッチされてシュートにはつながらず。
33分フロンターレはさらに選手を交代。入江に代わり17レオニ楓真が右MF。直後にはレオニが高い位置でボールを奪い、田中幹大とのパス交換からエリア右へ。レオニの折り返しに、エリア左へ五十嵐が進入するもクマガヤSCの選手に阻まれて、シュートにはつながらず。
フロンターレは、得点差がついても前へ出てゴールを狙ってくるクマガヤSCに対して、コンパクトにして対応。山本や佐々木がうまく囲い込んでボールを奪い返したり、右から仕掛けてくる11に対しては佐々木が落ち着いて対応。佐々木がボールを持ち上がり、左サイドへ抜け出す秋葉にパスを入れるなど、攻めにもつなげようとしていきます。
39分にはエリア外右からのクマガヤSCのフリーキック、7が直接狙いますが、青山が弾き出しゴールとはならず。コーナーキックを青山がキャッチしたところから前へボールを送り、レオニが高い位置へ仕掛けていくなど、最後までゴールを目指し続けて、試合はタイムアップ。5-0。開幕戦を勝利で飾ることになりました。
前半3-0 後半2-0 計5-0
得点:秋葉拡人2、田中幹大2、山田新己
フロンターレの先発:21青山海、2高畠捷、6田中慶汰、5安江海ラウル、7甲斐翔大、10小室愛樹(c)、8秋葉拡人、13山田新己、11五十嵐太陽、18入江流星、9田中幹大
交代:安江→4佐々木輝大 山田→14山本蒼己 入江→17レオニ楓真
クマガヤSCも力のある選手が多く、攻守にしっかり最後までやり抜いたからこその好スタートとなり、どんなシーズンとなるか、期待が高まる試合となりました。
次節は、3月11日横須賀リーフスタジアムにて、午後1時15分キックオフ。横浜F・マリノスジュニアユースとの試合に臨みます。
また、11日には同じく横須賀リーフスタジアムにて、午後3時半からU-15の二年生たちの公式戦であるメトロポリタンリーグの初戦も行われます。こちらもどんな試合になるのか、とても楽しみです。
(文中敬称略)
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