U20日本代表候補 – 全日本大学選抜 / 練習試合


4月16日は稲毛海浜公園球技場へ。5月にポーランドで行われるU-20ワールドカップを控えるU-20日本代表候補と、全日本大学選抜の練習試合があり、川崎フロンターレの宮代大聖がU-20日本代表候補、来季の川崎フロンターレへの加入が内定している順天堂大の旗手怜央が全日本大学選抜のメンバーとして、出場しました。

【U-20日本代表候補 vs 全日本大学選抜】
2019年4月16日午後0時半キックオフ 稲毛海浜公園球技場 晴れ 45分×2本

1本目、U-20日本代表候補は、GK1茂木秀(セレッソ大阪)、最終ラインは右から11石原広教(アビスパ福岡)、16三國ケネディエブス(アビスパ福岡)、29小林友希(ヴィッセル神戸)、2東俊希(サンフレッチェ広島)、ボランチは18伊藤洋輝(名古屋グランパス)、8藤本寛也(東京ヴェルディ)、右MF14山田康太(横浜F・マリノス)、左MFゲームキャプテンの10安部裕葵(鹿島アントラーズ)、やや下がり目に13郷家友太(ヴィッセル神戸)、FW17宮代大聖(川崎フロンターレ)。

全日本大学選抜は、GK1オビパウエルオビンナ(流通経済大)、最終ラインは右から2中村帆高(明治大)、4饗庭瑞生(福岡大)、6本村武揚(流通経済大)、17高木友也(法政大)、ボランチは16明本考浩(国士舘大)、15宮本優太(流通経済大)、右MF7イサカゼイン(桐蔭横浜高木)、左MF8森下龍矢(明治大)、FW10旗手怜央(順天堂大)、19武田太一(早稲田大)。

青空が広がり、季節をひと月ほど先取りしたような気持ちの良い気候に恵まれた稲毛海浜公園。平日にもかかわらず球技場を取り囲む柵に沿って集まった多くのサッカーファンらが見つめる中、試合は始まりました。

立ち上がり、安部が中央へ入り込み、伊藤や藤本とかかわりながらボールを動かしていこうとする日本代表候補。三國が右サイドの高い位置へ動き出す宮代を狙い、浮き球を入れるなど、長いボールも交えて、攻撃の機会を探りにいきます。

一方の全日本大学選抜は、ラインを高め、饗庭がインターセプトから縦パスを入れるなどして、守備から切り替えよく攻撃へつながるかたちをつくりに。3分には明本から右へ展開し、中村が右サイドの高い位置へ。折り返しはU-20日本代表候補の体を張った守備に阻まれたものの、序盤は全日本大学選抜が高木やイサカがうまく高い位置へ抜け出すかたちをつくり、セカンドボールをものにした明本がミドルシュートを打ったり、イサカのパスをエリア右で受けた宮本がこちらもミドルシュートを打つなど、ボランチの二人がよくかかわって、フィニッシュまで持ち込む場面をつくっていきます。

15分には全日本大学選抜、エリア外右からイサカが入れた速いボールに、遠いサイドで反応した、森下がシュートを打ちますが、茂木がセーブ。先制点とはならず。

すると次第にU-20日本代表候補は、選手間の距離が良くなり、右サイドの石原がうまく前を向いて、前線の宮代に鋭い縦パスをつけたところから高い位置へ上がっていくなど、相手陣内でプレーする時間を増やしていきます。17分には左サイドに流れた安部のリターンを受けた伊藤がエリア外左から低い弾道のミドルシュートを打つも右へ。

直後には全日本大学選抜も左サイドでのルーズボールを拾った旗手がエリア外正面へ持ち込みシュート。枠をとらえるも茂木がセーブ。

石原が高い位置取り、宮代もうまく間で受け、そこから前を向いてボールを運ぶなどしていく日本代表候補。19分には左サイド、安部、東との連係から迫っていくと、最後はエリア外正面で伊藤がミドルシュート。しかし、オビがセーブ。

21分には、東が左サイドから入れたパスをうまく宮代が受け、左サイドの高い位置へ流れ、リターンを受けた藤本がクロスを入れようとするもブロック。シュートまでは至らないものの人数をかけ、こぼれ球に対してもすばやい寄せで迫っていくと、22分、エリア内へのボールに詰めた郷家がファールを受け、U-20日本代表候補がPKを得ます。キッカーの安部がこれを決め、1-0。先制点はU-20日本代表候補へ。

U-20日本代表候補は、安部が厳しくうまい寄せで、対面する中村からボールを奪い取るなどして、全日本大学選抜に前にボールを入れさせず。適度に安部や山田が中央で受け、ボールをうまく動かし、茂木もボールを正確に宮代へ付け、そこから東のクロスにつなげるなど、いいかたちをつくっていきます。

ところが30分、次のゴールは全日本大学選抜へ。中央でボールをものにした旗手が前を向いて、スルーパスを送ると抜け出したのはイサカ。1対1を制して、シュートが決まり、1-1。

流れを引き戻した全日本大学選抜は、イサカが中央に寄り、中村の攻め上がりをうながすようなかたちをつくり、押し込もうとしますが、U-20日本代表候補も伊藤や安部が献身的な守備を見せ、それをさせず。37分には全日本大学選抜、宮本が中央でボールをものにして、エリア外正面で旗手がミドルシュートを打つも上に。

日本代表候補も小林が持ち上がり、鋭い縦パスを入れ、石原からうまく受けた宮代が右に展開し、エリア前へ迫るなどしていきます。41分には左コーナーキックを得ると、安部からエリア外左で受けた東がクロス、遠いサイドで三國が合わせるも枠はとらえられず。

全日本大学選抜もボールをカットしたところからエリア外左へ運んだ宮本がファールを受け、フリーキックに。しかし、シュートにはつながらず。前半は1-1でタイムアップとなります。

 

2本目、U-20日本代表候補は、GK23若原智哉(京都サンガ)、最終ラインは右から28菅原由勢(名古屋グランパス)、15関川郁万(鹿島アントラーズ)、小林、東、ボランチは藤本、ゲームキャプテンの伊藤、右MF山田、左MF19斉藤光毅(横浜FC)、下がり目に郷家、FW宮代。

全日本大学選抜は、GK12佐藤久弥、最終ラインは右から中村、饗庭、本村、高木、ボランチは13橘田健人(桐蔭横浜大)、3河原創(福岡大)、右MF14紺野和也(法政大)、左MF宮本、前線には9上田綺世(法政大)、旗手。

後半立ち上がりには、全日本大学選抜、右サイドから紺野が仕掛け、旗手が中央突破を図るなどして、前にでていきますが、U-20日本代表候補は関川や小林、さらには藤本もよく戻り、シュートまでは打たせず。

U-20日本代表候補はマイボールにしていくと、3分には東のパスを、斉藤がエリア外左でうまく受け、仕掛ける姿勢を見せながら正面やや左にリターン。受けた宮代は右へ展開し、菅原がクロス。全日本大学選抜が阻み、左コーナーキックとなると、キッカーの斉藤はショートコーナーを選択。こぼれ球を拾った菅原がエリア左へボールを送ると、山田がおさめてシュート。しかし、全日本大学選抜の体を張った守備に遭い、決めることはできず。

さらに7分にはU-20日本代表候補が右サイドからの攻めに。エリア外右で郷家がファールを受け、フリーキックを得ると、左利きの藤本とともにボールの前に立ったのは宮代。右足で直接狙うと、枠をとらえますが、佐藤がセーブ。

U-20日本代表候補が、ルーズボールを宮代がしっかりおさめ、時間をつくり、菅原が右サイドの高い位置へ顔を出し、藤本や伊藤が多くボールに触れながら、攻めに出ていこうとするのに対して、全日本大学選抜も上田が高い位置でボールをうまくカットするなどして、こちらも機を見て、ゴール前に近づいていきます。

14分にはU-20日本代表候補は山田に代わり、21中島元彦(セレッソ大阪)が入り、左へ。斉藤が前線、郷家が右に。

16分には全日本大学選抜が右サイドからの攻めに。エリア右、うまく持ち込んだ旗手がシュート。しかし、小林が体を張った守備で防いでゴールとはさせず。全日本大学選抜が右サイドから切れのある動きで正面へ紺野が持ち込めば、それをしのいだU-20日本代表候補が宮代が縦へ仕掛け、カウンターを仕掛けようとするなど一進一退の場面が続いていきます。

18分には全日本大学選抜、左サイドから上田がエリア前に仕掛けると、こぼれ球を拾った紺野がシュート。しかし、若原がセーブ。一方のU-20日本代表候補も斉藤が左サイドから持ち込み右へ展開すると、菅原がクロスを上げるもシュートにはつながらず。U-20日本代表候補は、斉藤に代わり24西川潤(桐光学園)、さらに小林に代わり4橋岡大樹(浦和レッズ)と最終ラインと前線を変えていきます。

ともにボールをいったん持つと回す場面をつくりながらも、決定機までは至らない時間が続いていた中で、30分には全日本大学選抜、右サイドに流れた旗手から受けた上田が高い位置でボールをキープし右へ展開すると、紺野の右クロスに、エリア内、旗手が頭で合わせると枠をとらえますが、若原がセーブ。

全日本大学選抜は高木に代わり再び森下がピッチに。森下が左サイドから斜めに仕掛ける動きを見せるなどして、動きが良くなった全日本大学選抜は、高い位置で旗手がボールをカットしたところから上田がエリア内へ向かい仕掛けるなどしていきますが、U-20日本代表候補は橋岡が厳しい寄せでゴールキックにするなど好守でそれに応えていきます。32分にはエリア外正面で森下がファールを受け、全日本大学選抜のフリーキックに。紺野が入れたボール、中村が合わせるも右へ。

さらに34分には左サイドから旗手が縦パスを入れると、こぼれ球を拾った宮本がミドルシュートを打つも上に。40分には左サイドから旗手がパスを入れ、橘田、紺野を経由してエリア右、上田がシュートを打つも、枠はとらえられず。なおも全日本大学選抜がカウンターに持ち込もうという場面をつくるも、伊藤がよくカバーし、それをさせず。試合はタイムアップとなり、2本目は0-0で終わりました。

フロンターレのサポーターとしては、連係面ではチームが探り探りプレーしていることがうかがえるなかで、しっかりボールをおさめ、起点になった宮代、中心選手として存在感を見せ、同点につながるスルーパスや枠をとらえたシュートで勝ち越しのチャンスをもつくった旗手、それぞれの今後がとても楽しみになる練習試合となりました。

1本目 1-1
得点:安部裕葵=PK(U-20日本代表候補) イサカゼイン(全日本大学選抜)

U-20日本代表候補のメンバー:1茂木秀(セレッソ大阪)、11石原広教(アビスパ福岡)、16三國ケネディエブス(アビスパ福岡)、29小林友希(ヴィッセル神戸)、2東俊希(サンフレッチェ広島)、18伊藤洋輝(名古屋グランパス)、8藤本寛也(東京ヴェルディ)、14山田康太(横浜F・マリノス)、10安部裕葵=c(鹿島アントラーズ)、13郷家友太(ヴィッセル神戸)、17宮代大聖(川崎フロンターレ)

全日本大学選抜のメンバー:1オビパウエルオビンナ(流通経済大)、2中村帆高(明治大)、4饗庭瑞生(福岡大)、6本村武揚(流通経済大)、17高木友也(法政大)、16明本考浩(国士舘大)、15宮本優太(流通経済大)、7イサカゼイン(桐蔭横浜高木)、8森下龍矢(明治大)、10旗手怜央(順天堂大)、19武田太一(早稲田大)

2本目 0-0
U-20日本代表候補のメンバー:23若原智哉(京都サンガ)、28菅原由勢(名古屋グランパス)、15関川郁万(鹿島アントラーズ)、小林、東、藤本、伊藤=c、山田、19斉藤光毅(横浜FC)、郷家、宮代
交代:山田→21中島元彦(セレッソ大阪) 斉藤→24西川潤(桐光学園) 小林→4橋岡大樹(浦和レッズ)

全日本大学選抜のメンバー:12佐藤久弥、中村、饗庭、本村、高木、13橘田健人(桐蔭横浜大)、3河原創(福岡大)、14紺野和也(法政大)、宮本、9上田綺世(法政大)、旗手
交代:高木→森下

(文中敬称略)

宮代大聖選手
旗手怜央選手
円陣を組む選手やスタッフ
試合を前に最後の打ち合わせ
試合前、握手をかわす旗手怜央選手と宮代大聖選手
試合開始へ
鹿島アントラーズの安部裕葵選手
宮代大聖選手
東京ヴェルディの藤本寛也選手。かつてフロンターレU-18と対戦した選手たちが多く出場した
宮代大聖選手
旗手怜央選手
PKを安部裕葵選手が決め、1-0

前線で激しく競り合う宮代大聖選手
イサカゼイン選手が抜け出す
同点となる
イサカゼイン選手もかつてフロンターレU-18と対戦した選手
旗手怜央選手はパスで得点を引き出した
ヴィッセル神戸の郷家友太選手

後半へ

宮代大聖選手のフリーキックは阻まれる
流通経済大の宮本優太選手

法政大の上田綺世選手
法政大の紺野和也選手

試合は1-1でタイムアップとなった

 

 

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