仙台育英 – 日大藤沢/ 全国高校サッカー選手権3回戦


1月3日、駒澤オリンピック公園陸上競技場で静岡学園が今治東中等教育学校に2-0で勝利した全国高校サッカー選手権3回戦のあとは、等々力陸上競技場へ。等々力での高校サッカー選手権の第2試合は仙台育英 vs 日大藤沢。川崎フロンターレU-15出身の3年生、有山佑汰と2年生、猪狩祐真の2選手も試合に臨みました。

【全国高校サッカー選手権3回戦 仙台育英 vs 日大藤沢】
1月3日(金)午後2時10分キックオフ 等々力陸上競技場 晴れ 40分ハーフ

仙台育英の先発は、GK1佐藤文太、最終ラインは右から2角田一期、6杉田輝稲、5 中川原樹、キャプテンの3小林虎太郎、ボランチは7島野伶、8渡邉弘和、右MF28松本銀士、左MF11豊倉博斗、前線には15佐藤遼、13吉田健太。

日大藤沢の先発は、GK1濱中英太郎、最終ラインは右から2岡田怜、3宮川歩己、キャプテンの4青木駿人、5吉本武、中盤は中央に20植木颯、右に7斉藤夏、左に8植村洋斗、2シャドーに26浅野葵、10成定真生也、前線には9平田直輝。

等々力に着いたのは前半終了間際。仙台育英のコーナーキックを日大藤沢がしのいでハーフタイムに入るころ。

後半立ち上がりには、仙台育英が右サイドでスローインを得ると、杉田のロングスローからエリア内で混戦に。シュートに持ち込み右コーナーキックに。松本が右足で入れたボール、拾って最後はエリア右へ松本が抜け出しますが、青木がカバーしていきます。

さらに迫る仙台育英をしのいで、左から吉本が仕掛け、攻めに転じていく日大藤沢。9分には植村のエリア左を突くパスに、成定が抜け出しますが、角田がクリア。

10分には仙台育英は、松本に代わり16明石海月。

日大藤沢はうまく間で植村がおさめ、斉藤とともにボールを動かし、岡田が右サイのド高い位置へ顔を出し、斉藤も右サイドへ流れ、遠いサイドの平田を狙いクロスを入れるなどしていきます。

13分には左サイドでスローインを得ると、エリア内に青木や宮川を上げ、吉本がロングスロー。こぼれ球に右サイドで岡田が寄せ、右クロスを上げると遠いサイドに宮川が迫りますが、佐藤文太がセーブしていきます。

日大藤沢はさらに下がり目で平田が受け、吉本に展開。吉本から左サイドへ流れ、浅野が受け、植村が高い位置へうまく運ぶなど押し込みに。15分には植村のパスに、吉本からエリア左へ。折り返したボールが流れたところ、岡田が右クロスを上げると、成定、平田が迫りますが触ることはできず。

仙台育英も、島野がおさめ、左に展開。豊倉につなげていきますが、岡田が対応。下がり目で斉藤や植村がボールを動かすなど、再び日大藤沢がマイボールの時間を重ねていきます。

19分には日大藤沢、浅野に代わり11布方叶夢。22分には、岡田の縦パスに、斉藤がエリア右へ。しかし、シュートは仙台育英がブロック。さらに24分には、布方の縦パスに、植村がエリア左へ。しかし、シュートはワンタッチあり、仙台育英が阻んでいきます。

仙台育英も左へ開いた佐藤遼が中央へ仕掛けていきますが、日大藤沢は植木が好カバー。日大藤沢も間で受けた成定のパスに、エリア右へ布方が抜け出しそうになりますが、仙台育英も小林がこれを阻む好守。互いに最後のところで集中力が勝り、相手の攻めの芽を摘んでいきます。

27分には、成定に代わり24猪狩祐真。かつてのホーム、等々力陸上競技場で初めての全国大会のピッチに。

一方の仙台育英も、佐藤に代わり10山口蓮。

斉藤が最終ラインの間に下り、両サイドを高めながら前に出ていく日大藤沢。猪狩も右サイドの間でうまくボールを受け、縦に仕掛けるなどしていきます。32分には平田がボールをおさめ、平田のパスに猪狩がエリア右へ仕掛けていきますが、仙台育英の守備が阻んでいきます。

さらに日大藤沢は、青木の縦パスを猪狩が下がり目で受け、エリア左を突くパスに、布方が仕掛けていきますが、仙台育英も粘り強く守っていきます。

日大藤沢は岡田に代わり13古谷陸。

吉本のロングスローのこぼれ球を拾い、さらに高い位置で平田が粘りマイボールにしていくなどする日大藤沢。ロスタイムに入り、41分には植村のスルーパスに、エリア左へ抜け出した布方が股の間を通すことを狙ったシュート。しかし、仙台育英の佐藤文太がこれを阻む好セーブ。仙台育英は小林虎太郎に代わり9中山陸。44分には明石のパスにエリア右へ、山口が抜け出しそうになりますが、仙台育英はこれカバーしていき、試合はタイムアップ。0-0。準々決勝に進むチームはPK戦できめるとこになります。

先攻仙台育英、後攻日大藤沢のPK戦へ。

4人目の猪狩も含め、決めていく仙台育英と日大藤沢。7人目まではともに成功させ、迎えた仙台育英の8人目。何度も好反応を見せていた濱中が見事に止めますが、これを決めれば日大藤沢の勝ち上がりというPK、左を狙ったシュートを佐藤文太は止め、7-7のままに。

8人目はともに成功。9人目仙台育英は、島野が左のポストに当てながらも決め、8-7に。そして、日大藤沢の9人目を仙台育英、佐藤文太が足で止める好セーブ。この結果、PK戦は8-7で決着。勝ち上がりを決めたのは仙台育英となりました。

試合後、涙を流しながらも、スタンドにつどった家族やサポーターのもとに挨拶に赴く日大藤沢の選手たち。多くの暖かい声と拍手を浴びて、ピッチをあとにしていきました。

後半ゴールがほしいという場面でピッチに立ち、多くの観客の前で堂々とプレーを重ねていった猪狩を見られたことは、とてもうれしいものがありました。そして、涙を流し、等々力のピッチをしばらく見つめていた有山の姿も心に残るものがありました。新たなシーズンは3年生となり、チームを引っ張る立場になるであろう猪狩のことも、出場はならずとも最後の大会で等々力に戻ってきた有山のことも、これからも、ずっと応援しています。

前半0-0 後半0-0 計0-0 PK8-7

仙台育英の先発:1佐藤文太、2角田一期、6杉田輝稲、5 中川原樹、3小林虎太郎(c)、7島野伶、8渡邉弘和、28松本銀士、11豊倉博斗、15佐藤遼、13吉田健太
交代:松本→16明石海月 佐藤遼→10山口蓮 小林→9中山陸
控え:12 及川開世 4大塚俊輝 20内山恵達 25工藤瑛貴 18佐藤龍之介 29斉藤涼優

日大藤沢の先発:1濱中英太郎、2岡田怜、3宮川歩己、4青木駿人(c)、5吉本武、20植木颯、7斉藤夏、8植村洋斗、26浅野葵、10成定真生也、9平田直輝
交代:浅野→11布方叶夢 成定→24猪狩祐真 岡田→13古谷陸
控え:12石塚翔大 6有山佑汰 14斧澤侑 15多田夢都 18小林来生 19鈴木輪太朗イブラヒーム

(文中敬称略)

後半に臨む日大藤沢の選手たち

出場に備える有山佑汰選手

猪狩祐真選手
交代でピッチへ

青木駿人選手がカバー
エリア右へ猪狩祐真選手が仕掛けていく

植村洋斗選手がマイボールに

布方叶夢選手がシュート
佐藤文太選手が阻む

PK戦へ

植村洋斗選手
吉本武選手

猪狩祐真選手

濱中英太郎選手がセーブ

佐藤文太選手がセーブ

最後は佐藤文太選手が止め決着

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