川崎フロンターレがオンラインでのファン感謝デーを開催した10月24日、等々力第二サッカー場では、松村杯PUMAカップ争奪秋季少年少女サッカー大会の準々決勝と、準決勝が行われました。2回戦でF.F.ヴィゴーレに16-0で勝利し、全日本U-12サッカー選手権大会神奈川県大会の出場権を得た川崎フロンターレU-12は、さぎぬまSCグリーンとの準々決勝に臨みました。
この記事はフロンターレに取材を依頼し、マスクを着け距離などに気を配って写真やメモを取ったうえで書かせていただいてきます。
【川崎フロンターレU-12 松村杯PUMAカップ争奪少年少女サッカー大会準々決勝 vs さぎぬまSCグリーン】
10月24日(土)午後1時キックオフ 等々力第二サッカー場 晴れ 20分ハーフ 8人制
フロンターレの先発は、GK1栗原聖央、最終ラインは右から2日暮大陸、3菊池京、7尾関悠太、中央はキャプテンの10奥田悠真、右に6小川尋斗、左に8山川陽平、前線には9白倉凜生。
前日の雨模様とは一転、好天に恵まれた等々力。10月の下旬としては、暑さを感じる気候の中、試合は始まりました。
立ち上がり、ゴールに迫るのはさぎぬまSC。1分には左クロスが入りますが、日暮がエリア内でカバー。しっかり守っていきます。
攻めに転じたフロンターレは、2分には小川尋斗から右へ展開。エリア外右へ上がった日暮がクロスを入れると、エリア内、抜け出した奥田がシュート。これが決まり、1-0。先制のゴールをものに。
フロンターレはさらに、栗原から尾関とつなげ、前線の白倉とのパス交換から尾関が中央へ。尾関が左サイドの山川に展開。後ろからボールを回していき、前に。3分には栗原から右サイドの日暮へ。日暮のパスをおさめた白倉からエリア外右、小川尋斗へ展開。小川尋斗はシュートを打ちますが、GK1がセーブ
一方のさぎぬまも18が左サイドを仕掛けていき、フロンターレのゴールへ迫りますが、フロンターレはコンパクトにして、マイボールに。ボールをキャッチした栗原がすばやく尾関にボールを入れ、切り替えの良さを出していきます。
フロンターレは、さらに奥田が後ろに下がり組み立てに加わり、尾関が中に寄ってサイドを左から右へ変えるなどし、さぎぬまにボールが移っても、白倉や山川、奥田が前から厳しく寄せ、前に行かせず。
7分には、白倉が競ったボール、奥田が中央で拾い、そのパスに正面へ小川尋斗が抜け、シュートを打ちますが、上に。
一方のさぎぬまも、8分にはエリア前に浮き球を入れ、最後はエリア外左、18がシュートを打ちますが、これは左に。直後にはフロンターレ、右サイド、日暮の縦パスを白倉がはたいて再び右へ展開。小川尋斗が抜け出し、折り返すと山川が迫りますが、さわることはできず。さらに高い位置で白倉がカット、そのパスにエリア右へ抜け出した奥田が決めますが、オフサイドとなりゴールとはならず。
さぎぬまも連係の良さを見せ、11分には、左サイドからのスローインの流れからエリア右、27が抜け出しますが、シュートは小川尋斗が足でブロック。
再び攻めに転じたフロンターレは、山川から小川尋斗とつないで、右サイドを持ち上がった日暮が折り返しますが、これはシュートには至らず。さらに13分には高い位置で山川がカット。そのパスに白倉がエリア右へ。しかし、さぎぬまの守備も粘り強くシュートは打てず。
フロンターレはさらに尾関や小川尋斗が中へ寄り、左サイドでフリーとなった山川が仕掛けて、コーナーキックを得ますが、これをしのいださぎぬまはカウンターに。それでも、尾関が左サイドをカバーする切り替えの良さを見せ、フロンターレもしのいでいきます。
15分には、さらにさぎぬま、エリア外右でフロンターレにファールがあり、フリーキックに。5が左足で入れたボール、28が合わせるとボールはポストへ。ゴールとはならなかったものの、これをきっかけに活気づくさぎぬまは、高い位置から球際に厳しくプレスをかけ、高い位置でボールをものにする場面をつくりますが、フロンターレは尾関が中央をカバー。
18分には、フロンターレ、右サイド、日暮が斜めに入れたボールを、正面でおさめた小川尋斗が切り返して、エリア左を突くパスを送り、山川がシュートを打ちますが、わずかに左。さらにボールをカットした尾関が前に運び、エリア右を突くパスを送ると、小川尋斗が迫りますが、シュートには至らず。
一方のさぎぬまも18が縦に抜け出しそうになりますが、尾関がブロックし、菊池が寄せてマイボールに。前半は1-0でタイムアップとなります。
後半フロンターレは、日暮に代わり14橋本乃翔が入り、左に。小川尋斗が最終ラインの右へ。立ち上がり、後ろからボールを回しながら、菊池が持ち上がり、ラインを高めながら前に出ていこうとするフロンターレ。小川尋斗の浮き球に、高い位置へ奥田が抜け出しそうになりますが、シュートまでは至らず。
さぎぬまも、2分には右クロス、抜け出した6が合わせますが、オフサイドに。
ともにゴールに迫る場面をつくるなかで、決定的な場面を次につくったのはさぎぬま。4分にはエリア正面やや右に抜け出した16がシュート。枠左をとらえますが、栗原がわずかにさわり、ボールはポストに,。跳ね返ったボールはゴールのなかへ、転がっていきますが、栗原がセーブ。
フロンターレも、6分には白倉が競ったボールを、正面でおさめた奥田がスルーパス、山川がエリア内へ抜け出しますが、さぎぬまはすばやく寄せ、ブロック。7分には、奥田から右の山川へ。山川はエリア左へのパスを選択。抜け出した白倉がシュートを打ちますが、GK1が足で止める好セーブを見せ、ゴールとはならず。
フロンターレは8分、白倉に代わり13岡大翔。
9分、フロンターレは中央へさぎぬまが入れた浮き球を、小川尋斗が跳ね返し、正面でおさめた奥田はエリア右を突くパス。これに右から斜めに抜け出したのは山川。シュートを打つとこれが決まり、2-0。ついにフロンターレが突き放します。
フロンターレは尾関が左の前に、橋本が最終ラインの左と位置を入れ替え、菊池のフィードに山川が動き出すなど、長いボールも交えて、さらにゴールを狙いに。12分には左サイド、尾関から高い位置の橋本へ。橋本のパスに、正面へ山川が抜け出しますが、さぎぬまの守備に遭い、シュートは打てず。
一方のさぎぬまも、エリア外右でフロンターレにハンドがあり、フリーキックに。18がボールを入れると、正面やや右でこぼれ球を拾った10がシュートを打ちますが、右へ。
すると14分、フロンターレは正面でボールをカットした奥田がシュートを打つと、ボールはゴールのなかへ。3-0 。
フロンターレはさらに岡や奥田、山川が高い位置から厳しくプレスをかけ、ボールを奪い取りに。15分には、栗原から自陣のエリア前に下りてきた奥田へ。奥田から受けた菊池が持ち上がり、右サイドを突くパスを出すと、抜け出した小川尋斗が高い位置で折り返し、エリア内、岡が迫りますが、惜しくもさわることはできず。
さらにゴールへ迫るフロンターレ、17分には小川尋斗のスルーパスに、山川がエリア右へ。最後は奥田が押し込んで4-0。さらにリードを広げていきます。
フロンターレはさぎぬまがエリア前に入れてくるボールを、菊池がカバーし、シュートにはつながらせず。攻めに再び転じていくと、19分には、右サイド、菊池から小川尋斗とつながり、小川尋斗のスルーパスに、岡がエリア内へ。GK1がシュートを足で止めたところ、エリア右で拾った小川尋斗がシュートを打ちますが、上に。試合は4-0でタイムアップ。
途中チャンスをゴールに結び付けられない場面にも、のまれることなく、勝利を挙げたフロンターレ。負傷欠場した選手たちが声を出し、ピッチの上の選手たちとともに戦ったことも印象的なかたちで準決勝進出を決めることになりました。
前半1-0 後半3-0 計4-0
得点:奥田悠真3、山川陽平
フロンターレの先発:1栗原聖央、2日暮大陸、3菊池京、7尾関悠太、10奥田悠真(c)、6小川尋斗、8山川陽平、9白倉凜生
交代:日暮→14橋本乃翔 白倉→13岡大翔
(文中敬称略)
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