11月29日は等々力第一サッカー場へ。関東ユース(U-13)サッカーリーグは第5節。1部のAブロックに属する川崎フロンターレU-13は、TOKYU S Reyes FCとの試合に臨みました。
ここまで3勝1敗、得点10、失点3のフロンターレは得失点差でFC LAVIDAやFC東京むさしを上回り、暫定首位、レイエスは、2勝1分け1敗、得点9、失点9という戦績でこの試合を迎えました。
なお、この記事は取材の了解を得て、マスクをつけ、距離に気を配ったうえで写真やメモをとり、書かせていただいています。
【川崎フロンターレU-13 関東ユース(U-13)サッカーリーグ1部Aブロック第5節 vs TOKYU S Reyes FC】
11月29日(日)午後1時キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり 30分ハーフ
フロンターレの先発は、GK51井澤明己、最終ラインは右から23佐藤壱隆、4林駿佑、18佐々木雄基、3陶山響、ボランチは8藤井漣祐、2楠田遥希、右MF14平塚隼人、左MF15小野口天、前線には10新堀翔、キャプテンの13ステンパールカ大翔。
レイエスの先発は、GK1飯田開、最終ラインは右から17挽田涼馬、18矢澤侑大、15田村大翔、9篠塚遼瑛、ボランチは19山中優輝、6木村玲之、右MF12鈴木湊、左MF2伊藤春輝、前線には13関口航汰、11鈴木聖成。
空には雲がかかり、肌寒さを感じるなか、始まった試合。立ち上がりはレイエスが中央の下がり目で前を向いた鈴木聖成が右へ展開。右サイドでスローインを得ると、中央を経由して今度は左へ。篠塚が高い位置へ抜け出し、中央へ切れ込んでいきますが、フロンターレは平塚がしぼり、前にいかせず。さらに後ろに戻して組み立て直そうとするレイエスに対して、ステンパーがうまくプレスをかけて、マイボールにしていきます。
フロンターレも3分には、井澤から中央で受けた藤井が左サイドへ展開。そこから中央下がり目でおさめたステンパーが右サイドにパスを出すと、佐藤が右サイドの高い位置へ。クロスを上げると、遠いサイド、小野口がシュート。左にそれたものの、チャンスをつくっていきます。
フロンターレは、林や佐々木、藤井、楠田がテンポよくボールを動かし、平塚も中に寄り、アクセントをつけていきます。4分には、藤井がいったん新堀に縦につけ、再び中央で受け、左サイドを突くパスを出すと、陶山のクロスに新堀が飛び込みますが、飯田がセーブ。際どいところを突いて、揺さぶっていきます。
フロンターレは、レイエスが後ろからボールを回そうとする場面では、平塚やステンパーが連動してプレスをかけ、マイボールに。小野口も左サイドの高い位置でうまく足を伸ばし、ボールを奪い、また、新堀が追い込んだところを左サイドで小野口がボールをものにするなど、高い位置でかかわり合いながら、時間をつくっていきます。
レイエスも、前線の関口の動き出しを使い、浮き球を入れていきますが、林がクリア。8分には、左サイドの高い位置へ篠塚が上がり、クロスを入れると、遠いサイドで鈴木湊がシュートを打ちますが、枠外。さらに鈴木聖成の左サイドの裏を突くパスに、篠塚が上がっていきますが、佐藤が粘り強く対応していきます。
フロンターレも、9分には、佐藤の浮き球に、エリア正面右へステンパーが抜け出しますが、レイエスの守備も粘り強く、右コーナーキックに。藤井が右足でボールを入れると、こぼれ球を拾った小野口がエリア正面外右でミドルシュートを打ちますが、飯田がセーブ。
11分には、小野口が自陣の左サイドでカット。左サイドの前に開いた新堀へつなげ、新堀のパスにステンパーが左サイドの高い位置へ。そのままエリア左へ持ち込み、シュートを打ちますが、飯田がセーブ。右コーナーキックとなり、藤井が遠いサイドにボールを入れると、佐藤が合わせますが、これは上に。
レイエスも直後には鈴木聖成が縦に抜け出し、エリア左へ。シュートを打ちますが、中へしぼった陶山が足を出してブロック。決定機を粘り強く摘んでいきます。
レイエスはこれで得た左コーナーキック。ショートコーナーを選択し、篠塚が左サイドの高い位置でクロスを入れようとしていきますが、平塚や陶山が対応し、それをさせず。
さらにクロスを入れてくるレイエス。それをしのいだフロンターレは、再び後ろで井澤や林、佐々木がボールを動かせるように。連係ミスからコーナーキックを与える場面こそあったものの、自陣のエリア近くでステンパーも体を張った守備を見せ、そこから一気に新堀が高い位置へ仕掛けていくなど、守備から攻めにつなげる姿勢を見せていきます。
15分には、平塚や楠田、藤井がプレスをかけ、佐藤が右サイドでうまく体を入れ、ボールを奪い、高い位置へ流れたステンパーにつけると、ステンパーの戻したボールを、右サイドで受けた平塚が右クロス。エリア左、新堀が頭でシュート。枠をとらえますが、飯田がセーブ。右コーナーキックになり、藤井がニアに入れたボール、ステンパーがシュートを打ちますが、右へ。次々にチャンスをつくり、飲水タイムへ。
飲水タイム明けも、佐々木や林が開き、陶山や小野口、藤井、時には井澤も受けて、テンポよくボールを動かしていくフロンターレ。21分、左に開いた陶山が入れた浮き球を小野口が競り、正面でボールをおさめた新堀がエリア正面へ。前に出て防ごうとした飯田をかわして、新堀が倒れ込みながらもシュートを打つと、これが決まり1-0。先制点はフロンターレへ。
フロンターレは、さらに高い位置で楠田や小野口、陶山が囲い込むようにしてボールを奪いにいき、右サイドでは平塚やステンパー、佐藤がうまく連動してプレスをかけ、守備から攻めに持ち込もうとしていきます。
24分には、レイエスも中央でボールをカット。関口がエリア左へ抜け出しますが、林が寄せ、外に押し出し、最後は佐藤が体を入れ、ゴールキックにしていきます。
再び攻めに転じたフロンターレは、左サイドから持ち込み、小野口が斜めに正面へ入れたボールを、ステンパーがワンタッチではたくと、新堀が抜け出しそうになりますが、レイエスも人をかけ、体を張り、しのいでいきます。
27分には、さらにフロンターレ、佐藤のパスにステンパーが右サイドの高い位置へ抜け出し、中央の藤井を経由して左へ展開。高い位置へ仕掛けた陶山がクロスを入れると、新堀が迫りますが、飯田がセーブ。
28分には、レイエス、正面でカットした関口が正面へ抜け出し、1対1に。フロンターレとしてはひやりとする場面でしたが、シュートは左へ。
フロンターレも29分には、佐藤のパスに、新堀が右サイドの高い位置へスピードにのって抜け出し、エリア右へ。シュートはレイエスがブロック。さらに拾った平塚のシュートもレイエスが体を張り、防いでいきます。たたみかけるフロンターレは、エリア右へボールがこぼれたところ、ステンパーがプレスをかけ、右コーナーキックに。藤井がボールを入れると、遠いサイド、楠田が飛び込みますが、さわることはできず。前半は1-0でタイムアップとなります。
後半フロンターレはメンバーはそのままに。レイエスは9人を交代。GK20吉崎海、最終ラインは右から16新井田健介、5川谷優斗、21横山優雅、篠塚、ボランチは7近藤祐成、木村、右MF8澤優月、左MF4片岡義視、前線には10杉浦誠黎、22吉村遼。
立ち上がりには、レイエス、篠塚のフィードに、杉浦がエリア左へ抜け出しそうになりますが、林が蹴り出し左サイドでのスローインに。左へ流れて、これを受けた杉浦がエリア左へ仕掛けていきますが、佐藤が対応し、左コーナーキックに。コーナーキックのセカンドボールを拾ったレイエスは、川谷が左へ展開しようとしますが、楠田がボールをカット。
さらにレイエスが高い位置でボールをものにし、3分には杉浦がエリア左へ仕掛けてシュートを打とうとしますが、フロンターレは体を張り、しのぎ、4分には、右サイド、吉村がエリア右へ仕掛けていきますが、佐々木や陶山が寄せ、右コーナーキックに。ショートコーナーを選択したレイエスは、澤がエリア内へ仕掛けていきますが、陶山が対応。
レイエスの右サイドからのスローインをしのいだフロンターレは、陶山のパスに小野口が抜け出し、高い位置で折り返すと、エリア正面で受けた新堀はエリア左に抜け出したステンパーへつなげようとしますが、レイエスの守備がカット。
直後には、レイエスも中央にパスを通し、杉浦が縦に仕掛けていきますが、フロンターレも楠田が1対1の強さを見せて、これを阻んでいきます。
木村や近藤がうまくかいくぐるようにして、ボールを持ち上がり攻めにつなげていくレイエス。6分には、レイエスがラインを高め、エリア前に人をかけていく場面をつくっていきますが、フロンターレはコンパクトにして守り、平塚の浮き球のパスに前線へステンパーが飛び出し、一気に攻めにつなげてようとし、再び林や佐々木や藤井らがボールを回していく場面をつくっていきます。
8分には、藤井から中央で受けた平塚のスルーパスに、ステンパーがエリア正面右へ。シュートを打ちますが、吉崎がセーブ。レイエスも、吉崎がすばやくリスタート。エリア前にボールを入れていきますが、藤井や佐藤が中央でマイボールに。再び攻めに転じると、林のフィードのセカンドボールを中央でステンパーが拾い、右へ展開。平塚がエリア左にスルーパスを出すと、小野口が動き出しますが、惜しくもシュートまではいけず。それでも切り替えの良さで、決定機をつくりだそうとしていきます。
11分には、佐藤の浮き球に新堀がエリア外右へ飛び出し、切り返して正面のステンパーとのパス交換からエリア内をうかがいますが、レイエスの守備が阻みシュートには至らず。直後にはレイエス、左サイドの高い位置へ仕掛けた片岡が折り返しますが、エリア内へ戻った小野口がクリア。さらに左から篠塚がクロスを入れていきますが、陶山がエリア内で対応。守備でも集中力を保ち、しのいでいきます。
フロンターレは、小野口が左サイドでボールをカット。そこから佐々木、林を経由して右サイドへ流れたステンパー、追い越した佐藤につなげ、ピッチを左右に使いながら、攻めを試み、15分には平塚のスルーパスにエリア右へ抜け出した新堀がシュートを打ちますが、吉崎がセーブ。中央からのレイエスの攻めに対しては、藤井や、楠田、中へしぼった陶山が粘り強く対応。攻めにつなげさせず。
16分に取られた飲水タイム明けには、レイエス、中央を持ち上がった近藤のスルーパスに、エリア左へ杉浦が飛び出しますが、井澤が前に出てセーブしていきます。
フロンターレは20分、佐藤に代わり11恩田裕太郎、平塚に代わり17平内一聖、藤井に代わり6関徳晴が入り、恩田が前線、平内は右MF、関がボランチに。小野口が右SB、新堀が左MFに。
フロンターレは最終ラインでボールを回しながら、林が右サイドにつけたパスを平内がおさめ、下がり目でステンパーがおさめ、中央の関の右サイドを突くパスに、恩田がいい動き出しを見せるなどしながら、レイエスの陣内で時間をつくっていきます。
22分には、前から連動してプレスをかけ、新堀がカット、エリア正面左へ持ち込みますが、シュートはブロック。左コーナーキックとなり、新堀が右足で入れたボールをセーブしたレイエスのGK吉崎はすばやく前線の杉浦を狙い、正確なボールを入れていきますが、フロンターレも戻りが速く、対応していきます。
レイエスはさらに木村がエリア右を突くパスを出していきますが、陶山がカバー。さらに中央に速いボールを入れてくるレイエスに対して、小野口がしぼり、ステンパーにつながげていきます。
佐々木のパスを関がうまく間で受け、林につなげ、林のフィードをおさめたステンパーが右の平内につなげるなどして、攻めに持ち込もうとしていくフロンターレ。レイエスも下がり目で吉村がおさめ、木村や近藤がうまくボールを動かしていきますが、フロンターレは関や楠田、林や佐々木が対応していき、チャンスの芽を摘んでいきます。
29分には、中央を持ち上がった関の縦パスに、恩田がエリア内へ抜け出しますが、川谷が体をうまく入れ、シュートには至らず。ロスタイムに入り、31分には、今度はレイエス。正面やや左に吉村が抜け出す決定機をつくりますが、ループシュートは上に。試合はここでタイムアップとなり、1-0。フロンターレは勝利をおさめました。
得点こそ1点にとどまったものの、それぞれの持つ力がうまく組み合わさって、好連係を見せていったフロンターレ。ますます楽しみになる試合となりました。
関東ユースは残り2試合。どんなチームになっていくのか、どんな選手になっていくのか、これからもとても楽しみにしています。
前半1-0 後半0-0 計1-0
得点:新堀翔
フロンターレの先発:51井澤明己、23佐藤壱隆、4林駿佑、18佐々木雄基、3陶山響、8藤井漣祐、2楠田遥希、14平塚隼人、15小野口天、10新堀翔、13ステンパールカ大翔(c)
交代:佐藤→11恩田裕太郎 藤井→6関徳晴 平塚→17平内一聖
レイエスの先発:1飯田開、17挽田涼馬、18矢澤侑大、15田村大翔、9篠塚遼瑛、19山中優輝、6木村玲之、12鈴木湊、2伊藤春輝、13関口航汰、11鈴木聖成
交代:飯田→20吉崎海 挽田→16新井田健介 矢澤→5川谷優斗 田村→21横山優雅 山中→7近藤祐成 鈴木湊→8澤優月 伊藤→4片岡義視 関口→10杉浦誠黎 鈴木聖成→22吉村遥
(文中敬称略)
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