桐蔭横浜大 – 慶應義塾大 / 関東大学サッカーリーグ1部第10節


6月20日、三ツ沢陸上競技場で行われた関東大学サッカーリーグ1部第10節。早稲田 vs 法政に続いて、第2試合が行われ、桐蔭横浜大と慶應義塾大が対戦。フロンターレU-18出身の選手たちも試合に臨みました。

【関東大学サッカーリーグ1部第10節 桐蔭横浜大 vs 慶應義塾大】

6月20日(日)午後2時キックオフ 三ツ沢陸上競技場 くもり

桐蔭横浜大はここまで勝ち点10で8位。先発はGKゲームキャプテンの1早坂勇希、最終ラインは右から12羽田一平、28松本太一、5高吉正真、6宮寺優斗、ボランチは15小関陽星、24山内日向汰、右MF8圓道将良、左MF14水野颯太、前線には9山田新、11寺沼星文。

フロンターレへの加入が内定している早坂、高吉、山内、山田とフロンターレU-18出身の4人が先発に名前をつらねました。

慶應義塾大は勝ち点8で11位。先発は、GK21村上健、最終ラインは右から3酒井綜一郎、5小林誉貴、4谷本竜一、ボランチは2小山内慎一郎、30山口紘生、右MF7山本献身、左MFゲームキャプテンの14橋本健人、2シャドーに19齊藤滉、13新津裕也、前線には9古川紘平。

 

第1試合のときと比べ、やや雲が出始め、わずかに風も感じるなか、始まった試合。

立ち上がりは、その風を利用するようにともに積極的に浮き球を入れる展開に。3分にはフリーキックのセカンドボールを拾った慶應、橋本が左サイドを仕掛け、左コーナーキックに。キッカーの橋本は、マイナスに地を這うようなボールを入れていきますが、桐蔭横浜はこれをしのいでいきます。

早坂もエリア外に出て、組み立てに加わり、高吉や松本、山内や小関に加え、圓道も中へ寄ってボールを動かしていこうとする桐蔭横浜。

8分には左サイド、宮寺が入れた浮き球を寺沼が競り、山田がエリア左へ抜け出しますが、慶應の厳しい守りに阻まれ、シュートまではいけず。

一方の慶應も9分には左サイドでのスローインから、橋本がエリア左を突くパスを出しますが、早坂が接触を受けながらも、セーブ。さらに浮き球のパスに、新津がエリア内へ飛び出しますが、松本がクリア。10分には、古川が左サイドに流れてボールをおさめ、リターンを受けた橋本がニアを突くクロスを入れていきますが、早坂がセーブ。ここぞというところで質の良いボールを入れてくる慶應に対し、しっかりした守りを見せていきます。

 

桐蔭横浜は、山内が水野との連係から攻撃参加。右サイドの羽田が、エリア前の寺沼に鋭い斜めのパスを入れるなどしながら、攻めを試みていくと、13分には右サイドでのスローインから山内がエリア外右へ抜け出し、ミドルシュートを打ちますが、枠はとらえられず。

15分には、宮寺の左クロスのこぼれ球を水野が拾い、受けた山内はエリア外左へ。仕掛けていき、シュートを打ちますが、慶應の体を張った守りに阻まれていきます。

 

一方の慶應も20分には中央でボールをカット。そこから左へ展開。橋本の左クロスにエリア内、古川が飛び込みますが、高吉がカバー。この際に接触した古川はピッチの外で治療を受けることに。

10人になった慶應に対し、攻勢をかけていく桐蔭横浜。24分には、右サイド、羽田の斜めのパスを寺沼がおさめ、受けた小関のスルーパスに、山内が走り込み、エリア外からミドルシュート。枠をとらえますが、村上がセーブ。

しばらく10人でのプレーを続行していた慶應は、古川がピッチに戻ることができず、11宮本稜大が前線へ。

26分には、うまく間で受けた新津から左へ展開。橋本の好クロスがエリア内に入りますが、早坂がセーブ。早坂がすばやくリスタートすると、今度は桐蔭横浜、左サイドからの攻めに。山田の仕掛けはクリアされ、スローインとなるもその流れからボールは正面の山内へ。山内の右サイドを突くパスに抜け出した圓道がゴール前に折り返しますが、慶應は小林がカバーしていきます。

31分にはさらに慶應。カウンターに持ち込み、齊藤がエリア内へ。桐蔭横浜は、高吉に加え、山内もエリア内へ戻り、いったんは阻みますが、奪い返した慶應は左へ展開。橋本がクロスを入れると、エリア内、抜け出した山本がダイレクトでシュート。ボールはゴールのなかへ。0-1。先制点は慶應へ入ります。

追いかける展開となった桐蔭横浜は、高吉のフィードなど長いボールも交えて、攻めの糸口を探りに。35分には、山内の右サイドを突くパスに抜け出した山田が、切り返してエリア正面右へ。シュートを打ちますが、枠はとらえられず。

慶應も40分には左へ開いた新津が、エリア内へ折り返していきますが、高吉が対応。セカンドボールを拾い、再び新津が折り返したボールは早坂がセーブしていきます。

ボールを握る時間を重ねていく桐蔭横浜は41分には、寺沼が縦パスをおさめ、そのリターンを正面やや左でおさめた宮寺がミドルシュートを狙いますが、慶應はブロック。

さらにボールを動かしていき、45分にはエリア外右で山内がミドルシュートを打ちますが、上に。アディショナルタイムには、エリア外正面のスペースで受けた小関がミドルシュート。枠をとらえますが、村上がセーブ。

前半は0-1でタイムアップとなります。

 

後半、慶應は齊藤に代わり24塩貝亮太、山口に代わり6田嶋凛太郎。

1分には左サイドでのスローインから山田がエリア左へ。シュートを打ちますが、上に。

ボールを持つなかで、左サイドに水野、正面に寺沼、右サイドに山田、中央に圓道が位置するなどしながら、攻めていく桐蔭横浜。6分には宮寺が水野とのパス交換からエリア外左へ。これに対して、慶應にファールがあり、桐蔭横浜のフリーキックに。キッカーの山内は地を這うようなボールをゴール前に入れていきますが、慶應はクリア。シュートには至らず。

9分には、右サイド、山田から正面の圓道へ。圓道のパスにエリア外左、抜け出した水野は切り返してシュートを打ちますが、右へ。

直後には、右サイド、羽田が入れたフィードに、山田がエリア内へ抜け出しますが、慶應の守りに阻まれシュートには至らず。桐蔭横浜がボールをにぎる時間を重ねていきます。

一方の慶應も、12分にはエリア正面で田嶋がボールをカット。ミドルシュートを打ちますが、松本がカバー。さらに桐蔭横浜の攻めをしのいだところから左へ展開。橋本のクロスに、エリア右、抜け出した山本がシュートを打ちますが、桐蔭横浜はブロック。しのいでいきます。

 

16分、桐蔭横浜は山内に代わり10篠原友哉が入り右MF、圓道がボランチに。

19分には寺沼が浮き球をおさめ、エリア内、山田がシュート。しかし、上に。20分には、エリア外左で圓道がファールを受け、フリーキックを得た桐蔭横浜。小関が左足で入れたボール、遠いサイド、羽田が合わせますが、右へ。

慶應のここぞというところでのカウンターにも、早坂がクロスをしっかりセーブするなど向き合っていく桐蔭横浜。23分には水野に代わり7山口直也。一方、慶應は新津に代わり15川野太壱。

25分には桐蔭横浜、圓道から左へ展開。宮寺がエリア外左へ。クロスに山田が飛び込みますが、村上がセーブ。

26分には今度は慶應。エリア外正面でフリーキックを得ると、橋本は直接ゴール左を狙い、シュート。枠をとらえますが早坂がセーブ。好守で引き締めていきます。

慶應のコーナーキックをしのいだ桐蔭横浜は、早坂が山田を走らせるようなボールを送ると、セカンドボールを拾い、小関がエリア外正面へ。シュートを打ちますが、慶應はブロック。さらに山口が左サイドを仕掛け、コーナーキックを得るなど、桐蔭横浜が攻勢に。篠原の縦パスに、右サイドの高い位置で山田が粘ってコーナーキックを得るなど、立て続けにセットプレーを得ていきます。

 

ときには縦パスを入れた高吉が前線へ上がる姿勢を見せるなど、変化も交えながら攻めていく桐蔭横浜。35分には宮寺の左クロスに、山田がエリア内へ。しかし、シュートは村上がセーブ。

桐蔭横浜は37分、山田に代わり13左部開斗が入り右MF、篠原が前線へ。慶應は小林に代わり18飯塚亮貴。最終ラインは右から小山内、酒井、谷本、ボランチは田嶋、川野、右に山本、左に橋本、2シャドーに塩貝、飯塚、前線には宮本。

38分には、桐蔭横浜、宮寺がクロスを入れると、エリア内へ左部が抜け出しますが、橋本がカバー。

40分には、右サイドの高い位置へ抜け出した左部が折り返すと、寺沼がシュートを打ちますが、村上がセーブ。

早坂のフィードに、山口が動き出し、セカンドボールを圓道が拾い、そこから攻めを試みていく桐蔭横浜。41分には、小関のパスを正面のスペースで受けた左部がミドルシュートを打ちますが、ボールは上に。

終盤に入り、右サイドの高い位置でキープを図る慶應に対して、ボールを粘り強く奪いにいき、再び攻めに転じる桐蔭横浜。

アディショナルタイムは4分。桐蔭横浜は、前線へ松本を上げ、宮寺や早坂が長いボールも入れていき、同点ゴールを目指しましたが、なかなか決定的な場面はつくれず。試合はタイムアップとなり、0-1。勝利したのは慶應となりました。

第9節早稲田戦では、3-3のアディショナルタイムに山田のアシストからの左部開斗の決勝点で、劇的なかたちで試合を制した桐蔭横浜でしたが、これでリーグ戦は2連敗となりました。

リーグ戦の前期は残り1試合。4人の川崎育ちの選手たちがチームメートたちとともに、桐蔭横浜を上昇気流に乗せるような活躍を見せていくことを願っています。

前半0-1 後半0-0 計0-1

得点:山本献(慶應)

桐蔭横浜大の先発:1早坂勇希、12羽田一平、28松本太一、5高吉正真、6宮寺優斗、15小関陽星、24山内日向汰、8圓道将良、14水野颯太、9山田新、11寺沼星文

交代:山内→10篠原友哉 水野→7山口直也 山田→13左部開斗

控え:31西澤翼 26宮本蛍汰 33五十嵐理己 18村上正梧 19楠大樹 25小森優輝

 

慶應義塾大の先発:21村上健、3酒井綜一郎、5小林誉貴、4谷本竜一、2小山内慎一郎、30山口紘生、7山本献身、14橋本健人(c)、19齊藤滉、13新津裕也、9古川紘平

交代:古川→11宮本稜大 山口→6田嶋凜太郎 齊藤→24塩貝亮太 新津→15川野太壱 小林→18飯塚亮貴

控え:12荒貴史 8平田賢汰 16山田大敬 33眞木勇輝

(文中敬称略)

早坂勇希選手
山内日向汰選手

円陣を組む桐蔭横浜の選手たち
コイントスに臨む早坂勇希選手と横浜FCユース出身、レノファ山口FC加入内定の橋本健人選手

松本太一選手に声をかける早坂勇希選手
高吉正真選手

山内日向汰選手はなんどもシュートを放った
早坂勇希選手
山内日向汰選手
山田新選手

高吉正真選手
早坂勇希選手は安定したセービングを見せた
山内日向汰選手
積極的な攻撃参加を見せる
高吉正真選手
山田新選手が抜け出していく
高吉正真選手
山内日向汰選手
早坂勇希選手
山内日向汰選手

高吉正真選手
山内日向汰選手
山田新選手がゴールに迫る

山内日向汰選手がゴール前でカバー
先制点は慶應義塾大へ
高吉正真選手
多くの部員がスタンドから戦況を見守った慶應義塾大。フロンターレU-18出身のGK川合我空選手の姿も
山内日向汰選手
高吉正真選手
早坂勇希選手

早坂勇希選手
後半へ
山田新選手

高吉正真選手

圓道将良選手が仕掛けていく

早坂勇希選手

山田新選手
厳しいマークを受けながらも体を張った

山内日向汰選手
篠原友哉選手と交代で下がる
山田新選手がシュート

ゴールに迫るが慶應義塾大の粘り強い守りに阻まれる

高吉正真選手

厳しく寄せていく高吉正真選手
ゴールへ迫る山田新選手

高吉正真選手

早坂勇希選手

0-1でタイムアップ

ここからの巻き返しに期待

 

 

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