1ショット日記「笑顔」


3月20日、香川県丸亀市のPikaraスタジアムで行われたJ3リーグ第2節、カマタマーレ讃岐 vs ガイナーレ鳥取。

讃岐は、仙台大から今季加入したフロンターレU-18出身のDF伊従啓太郎選手が先発し、初めてのピッチへ。

また、同じくフロンターレU-18出身で3年目を迎えたMF長谷川隼も開幕戦に続いて、スタメンに名前をつらねました。



試合は、鳥取が、3バックの右に入った伊従選手のほうへ、ロングボールを入れてのスタートに。

これを伊従選手は高い打点で跳ね返し、最初のプレーで落ち着いた対応を見せていきます。


その後は、後ろから組み立てを図りながらも、どこかぎこちない讃岐は攻めあぐね、前半11分には、知久航介選手のコーナーキックに、大久保優選手が頭で合わせ、先制点は鳥取に入ります。


やや精度を欠く讃岐に対して、鳥取は積極的にミドルシュートを打ち、右サイドに入った坂本敬選手がクロスバーをたたくシュートを打つなど、ゴールをおびやかす場面をつくっていきます。

しかし、前半42分、讃岐は川崎一輝選手の右クロスに、うまくゴール前に抜け出した松本孝平選手が頭で合わせ、1-1に。


同点で前半を終えた讃岐は、後半頭から入ったMF後藤卓磨選手がうまく間で受けて起点となり、アンカーに入った長谷川選手もセカンドボールをよく拾いながら、リズムをつくりに。

すると、後半8分、勝ち越したのは讃岐。左クロスに、GKの前に飛び込んだ川崎選手のヘディングシュートが決まり、2-1。

さらに後半21分には西野貴治選手、後半29分にはふたたび松本選手が決めて4-1に。

終わってみれば、逆転で讃岐が今季初勝利を挙げました。


デビュー戦となった伊従選手は、ボールを失う場面はあったものの、コーナーキックから枠をとらえたシュートを打ち、正確なフィードや終盤にはオーバーラップを見せるなど、果敢にプレー。1対1でもうまくボールを刈り取るなど、終了間際に交代になるまで好プレーを続けていきました。

長谷川選手も、鳥取から狙われる場面はあったものの、それでも体をよく張り、最終ラインと前線とのつなぎ役に。テンポよく、縦に速く鋭い縦パスを入れるなどして、フル出場し、勝利に貢献。

試合終了とともに、ベンチの横で笑顔になった伊従選手、ピッチの上でチームメートひとりひとりと喜びを分かち合う長谷川選手、それぞれから充実した雰囲気が伝わってきました。

試合前には、バスでスタジアムに着いた選手やスタッフに、大旗を振り、拍手を送って勇気づけた、あたたかい讃岐のサポーターたち。試合後、スタジアムをあとにするころには、多くの笑顔がありました。

プロとしての初戦を飾った伊従選手、3年目を迎え主軸になろうとしている長谷川選手。

2人が多くの笑顔とともにあったことに、うれしくなるものがありました。

これからも2人が、讃岐を愛する人たちに喜びをもたらし、多くの笑顔を生みますように。

そう願っています。

 

【J3リーグ第2節 カマタマーレ讃岐 vs ガイナーレ鳥取】

3月20日(日)午後2時3分キックオフ Pikara スタジアム 晴れ 1805人

前半1-1 後半3-0 計4-1

 

得点:松本孝平2、川崎一輝、西野貴治(讃岐) 大久保優(鳥取)

 

3年目のシーズンを迎えた長谷川隼選手
この日デビューを迎えた伊従啓太郎選手

試合を前にした長谷川隼選手
伊従啓太郎選手

3バックの右で先発した伊従啓太郎選手
アンカーを担った長谷川隼選手

長谷川隼選手
伊従啓太郎選手
コーナーキックではシュートや折り返しで起点になった伊従選手
体を張り、ボールを奪い取った長谷川隼選手
多くのゴールが生まれた讃岐

伊従選手がフロンターレのアカデミー在籍時には何度も対戦した柏レイソルのアカデミー出身の中村駿太選手がチームメートに
同じくレイソルのアカデミー出身で伊従選手には仙台大時代からのチームメートでもある讃岐の鯰田太陽選手は途中出場
伊従選手は試合終了間際に交代
試合終了を迎え、ベンチの横で笑顔を見せた
チームメートと喜びを和知あった長谷川隼選手

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