5月3日は、等々力第一サッカー場へ。関東ユース(U-15)サッカーリーグは第7節を迎え、川崎フロンターレU-15は、横浜F・マリノスジュニアユース追浜との試合に臨みました。
この記事は、フロンターレに取材をお願いし、了解を得て、書かせていただきました。
また、当日仕事のため、取材できなかったメトロポリタンリーグの写真を、一部載せさせていただきます。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部Aブロック前期第7節 vs 横浜F・マリノスジュニアユース追浜】
5月3日(火)午後1時キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 40分ハーフ
前節柏レイソルU-15と引き分け、2勝2分け2敗のフロンターレ。先発は、GK1松澤成音、最終ラインは右から24藤田明日翔、23ペイシェンス海翔、キャプテンの5林駿佑、6関徳晴、ボランチは14藤井漣祐、4楠田遥希、右MF10平塚隼人、左MF7ステンパールカ大翔、前線には8新堀翔、9小野口天。
マリノスは、ここまで2勝4敗。先発はGK1波木井陽夏、最終ラインは右から2山田悠貴、4奥寺湊、キャプテンの3齋藤仁、5金子寛叶、ボランチは24五十嵐雄涼、14加藤海輝、右MF9髙橋海翔、左MF11青木颯人、前線には8内藤澄夏、10松田康太郎。
ゴールデンウイークらしい、好天に恵まれ、初夏のような陽気のなか、始まった試合。
立ち上がりは、マリノスがラインを高く保ち、最終ラインでボールを回しながら、うまく間で加藤や五十嵐が受け、前に出てくる展開に。
3分には、右コーナーキックを得ると、加藤が右足で入れたボール、奥寺が頭で合わせますが、左。先にチャンスをつくっていきます。
マリノスがテンポよく、間にボールを差し込み、フロンターレ陣内でボールを動かしていく時間が続いていきますが、フロンターレは小野口や新堀も自陣に戻り、コンパクト。マイボールにすると、楠田や平塚、藤井、林やペイシェンスがつなぐ姿勢を見せ、攻撃へ転じようとしていきます。
8分には楠田から左に展開。関へ渡り、関はステンパーとのパス交換から一気に左サイドの高い位置へ。クロスはクリアされましたが、前に出ていく速さを見せていきます。
次第にフロンターレは、下がり目で林やペイシェンス、藤井が触れ、中へ絞った関が、ボールをものにすると、小野口がキープを図り、リターンを受けた藤井を経由して右に展開するなど、左右に動かす時間をつくっていきます。
一方のマリノスも、時には波木井がエリア外に出て、組み立てに加わり、奥寺、斎藤の間に下りた、加藤がうまく間を縫い、縦へボールをつけるなどしていきます。
15分には、フロンターレ、右サイドで受けた新堀がボールをキープ。いったん、新堀に預け、左に展開。高い位置、関が上がっていき、エリア内へ折り返すと、ニアに小野口が迫りますが、マリノスはブロック。
マリノスも直後には、フロンターレのコーナーキックをしのいだところからカウンターに持ち込もうとしていきますが、フロンターレは帰陣の速さを見せていきます。
左サイドに新堀が開く一方で、ステンパーが前線へ顔を出すなど、位置を入れ替えながら前に出ていこうとするフロンターレ。ステンパーが仕掛けていく場面もつくりますが、マリノスも1対1でうまい対応を見せていきます。
18分には、フロンターレ、平塚が前に持ち出し、右に展開。藤田につながり、いったんボールを預けた、藤田は、エリア外正面やや右へ。シュートを打ちますが、右にそれていきます。
飲水タイムをはさんで、20分にはマリノス、速攻に持ち込み、中央の内藤から右に展開。髙橋がクロスを上げると、エリア内へ、松田が迫りますが、さわることはできず。
21分には、左サイドからの攻めに。エリア外左でシュートを打つと、ボールは右ポストを直撃。こぼれたボールは、落ち着いて松澤がセーブするも、フロンターレとしてはヒヤリとする場面が続いていきます。
23分には、さらにマリノス、右サイド、髙橋と山田の連係から崩して、正面へパスが入ると、松田がシュートを打ちますが、右に。
マリノスが迫る時間が続いていくなかで、フロンターレは、加藤の右サイドを突くパスに、高い位置へ抜け出そうとした髙橋に対して、関が粘り強く体を入れ、マイボールにしたり、また、左サイドの高い位置に抜け出した松田が折り返す場面では、エリア前で新堀がクリアしたりするなど、集中力を保って守っていきます。
フロンターレは、前線に小野口、ステンパー、左MFに新堀と位置を入れ替え、マリノスがボールを動かしていこうとする場面では、うまく連動し、囲い込むようにして追い込んでいき、中央でボールを奪う時間をつくっていきます。
26分には、中央で藤井、平塚、楠田がかかわってボールを動かし、楠田の右サイドを突くパスに、平塚が高い位置へ。折り返しはマリノスにクリアされたものの、うまくつながりを持ってフロンターレが相手陣内に入り込む時間をつくっていきます。
29分には、楠田が出足よくボールをカット。一気にエリア外正面やや左へ。ここでマリノスにファールがあり、フリーキックに。
キッカーの平塚が左足で、遠いサイドに入れると、ペイシェンスが迫るも、さわることはできず。さらに右サイドの高い位置へ流れたボール、関が詰めにいきましたが、最後は関のファールに。
それでも、球際に厳しいところを見せ、フロンターレは対峙していきます。
中央の下がり目で、ステンパーや小野口がプレスバックにいき、中盤で藤井がボールをものにするなど、次第に自分たちでボールを動かす時間をつくっていくフロンターレ。
小野口やステンパーがうまくキープを図り、左に小野口が開く一方で、新堀が中央に顔を出すなどしながら、前に出ていきます。
マリノスが回していく場面では、新堀がエリア前に戻り、平塚も中央へ寄るなどしてコンパクトに対応していくフロンターレ。
37分には、マリノスが右サイドに展開したところ、関と新堀が厳しく寄せにいき、フロンターレの左サイドでのスローインに。
そのスローインの流れから、ボールは正面の平塚に。平塚のパスに、エリア外右、抜け出した藤田がミドルシュートを放つと、波木井はセーブするも、こぼれ球に詰めた新堀がゴールへ決め、1-0。
フロンターレがついに先制点をものにします。
たたみかけるフロンターレは、関が左サイドでボールをカット。ステンパーから中央、中央からペイシェンスとつないで右に展開するなど、ボールを動かしていき、中央では楠田や藤井がセカンドボールをよくものにしていきます。
41分には、藤井のパスを受けた平塚が右サイドを仕掛け、藤田とのパス交換からさらに高い位置へ。ここで得たコーナーキックは、シュートにはつながりませんでしたが、いい形をつくり、前半はタイムアップ。
1-0でハーフタイムとなります。
後半、立ち上がりはマリノス。フロンターレが後ろから組み立てを図ろうとするところでボールをカット。エリア外右、五十嵐がふわりとしたミドルシュートを打つとボールはポストに。
ゴールとはなりませんでしたが、またもフロンターレとしてはヒヤリとする場面に。
それでもフロンターレは、前半と同様、マリノスがボールを持っている場面では、ステンパーや小野口も下がり、絞った関がボールを奪い取るなど、コンパクトにして、対応していきます。
2分には右サイド、仕掛けた髙橋が折り返しますが、林が対応。そこから攻めに転じたフロンターレは、ステンパーが仕掛けて、エリア内左へ。ステンパーは左に展開。関のクロスはシュートにこそつながりませんでしたが、守備から攻めにつなげていきます。
4分には、マリノス、最終ラインから動かして左に展開。青木が仕掛けてボールは正面に。エリア外正面で五十嵐がシュートを打ちますが、ワンタッチあり、右コーナーキックに。
加藤が右足でボールを入れ、セカンドボールを拾ったマリノスは、右サイドから五十嵐がクロス。遠いサイド、奥寺が合わせますが左にそれていきます。
フロンターレは、関のパスに楠田がエリア左へ飛び出すなど、ふたたびマリノスの陣内へ。セカンドボールを藤井がものにし、後ろから動かす姿勢を見せるマリノスに対し、新堀やステンパー、小野口を先頭に前から追っていき、奪いにいく姿勢を見せていきます。
マリノスは、右サイド、裏を狙う動きを髙橋が見せ、パスを呼び込みますが、関が粘り強く対応。起点をつくらせずにしのいでいきます。
しかし、9分、マリノスは左サイド、青木が仕掛けていき、左コーナーキックを得ます。
マリノスの、髙橋から17橋本快志への交代をはさんだ、左コーナーキック。加藤が右足でボールを入れ、正面でセカンドボールを拾ったマリノスは、右に展開。斎藤が右クロスを入れると、遠いサイド、頭で合わせたのは青木。
ボールはゴールのなかへ。1-1。マリノスが同点に追いつきます。
勢いにのるマリノスは、13分には、正面、加藤のパスに、松田がエリア内へ抜け出しそうになりますが、ペイシェンスがクリア。
コーナーキックをしのいだフロンターレは、中盤で起点になろうとする加藤に対して、囲い込むようにして、奪いにいくなど、球際の厳しさを見せ、ふたたび自分たちでボールを持つ時間をつくっていきます。
16分、フロンターレは左サイドからの攻めに。高い位置へ抜け出した関のリターンを左サイド、やや下がり目で受けた藤井は、ゴールに向かって浮き球を入れていきます。
すると、このボールを波木井が処理しきれず、ボールはゴールのなかへ。2-1。ふたたびリードしたのはフロンターレ。
フロンターレは、ここで新堀に代わり11恩田裕太郎。恩田が前線、ステンパーが左MFに。
間でうまく藤井や楠田が受け、平塚も中央に寄りながらボールを動かしていくフロンターレ。最終ラインのペイシェンスや林もかかわりあい、左右にボールを動かす時間をつくっていきます。
18分には、左サイドで関、ステンパー、楠田がかかわって、回していき、左サイドでのスローインに。正面で小野口がボールをおさめ、受けた平塚がエリア外右で枠をとらえたシュートを打ちますが、波木井がセーブ。
19分には、下がり目で恩田がボールをおさめ、左に展開。開いた関につながり、関はふたたび恩田に斜めのパス。これをダイレクトで恩田がはたいて、左に展開。ステンパーはクロスを入れていきますが、マリノスはブロック。
左コーナーキックとなり、藤井が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾った平塚は左へ展開。藤井がクロスを入れると、恩田が頭で合わせ、こぼれ球に詰めていき、右コーナーキックに。
平塚が左足でボールを入れると、林が頭で合わせますが、枠はとらえられず。
飲水タイムをはさんで、高い位置でプレスをかけにいき、そこから攻めに持ち込んでいくのはフロンターレ。
25分、小野口がボールをカットしたフロンターレは、楠田が左サイドを突くパスを入れると、高い位置へ上がった関は、左クロス。これにエリア内、うまく抜け出した恩田が頭で合わせると、ボールはゴールネットを揺らします。
3-1。突き放したフロンターレ。呼吸が合わさった、見事なかたちで、リードを広げていきます。
点差が開いても、マリノスの中盤に対し、厳しく人をかけて寄せにいき、球際の強さを保っていくフロンターレは、得点への意欲も切らさず、相手陣内へ次々に進んでいきます。
27分、フロンターレは、エリア外正面やや左で小野口から恩田へ。恩田が縦パスをダイレクトではたき、左に展開。これに抜け出したのは、関。エリア内左へ、巧みに持ち込み、角度のあまりないところからシュートを打つと、これが決まり、4-1。
さらにフロンターレが、リードを広げていきます。
フロンターレは、さらに恩田が右サイド、高い位置へ仕掛け、リターンを受けた藤田がエリア前にパス交換から進入を試みるなど、さらに得点を狙いに。
マリノスも最終ラインから組み立てを図っていきますが、フロンターレはコンパクトに、囲い込んで奪いにいく姿勢を崩さず、対応していきます。
31分には、中央、楠田から藤井とつながり、藤井のスルーパスに、恩田が右サイドの高い位置へ。クロスを入れると、遠いサイド、ステンパーが迫りますが、マリノスはクリア。
直後には、林のフィードに、恩田が正面へ。マリノスはこれをカットし、青木が中央を仕掛けていきますが、ペイシェンスがクリア。エリア内へは近づかせずに、対応していきます。
中へ寄ってボールをカットした平塚の浮き球を、ステンパーがキープするなど、マリノスの陣内で時間を重ねていくフロンターレ。正面でステンパーがキープを図る一方で、平塚が左サイドに顔を出すなど、流れのなかで位置を入れ替えながら、ゴールをうかがっていきます。
34分には、フロンターレは、藤田に代わり13佐藤壱隆、藤井に代わり18平内一聖、小野口に代わり22榎本司。榎本が平塚とともに前線、恩田が右MF、平内がボランチ、佐藤が右SBへ。
マリノスは、金子に代わり13都留玄多、青木に代わり18日根桜深。
直後には、フロンターレ、林が右サイドを突くパスを出すと、抜け出した榎本がおさめて、エリア正面へパス。これに抜け出した平内がエリア内へ持ち込み、正面でシュート。わずかに左へそれましたが、交代で入った選手もかかわり、チャンスをつくっていきます。
前からの厳しいプレスを絶やさず、ボールを奪いにいくフロンターレ。
36分には、高い位置へ持ち出した林から右に展開。佐藤が高い位置へ。佐藤が右サイドからクロスを入れると、遠いサイド、抜け出した榎本がシュートを打つとボールはポストへ。
ピッチの横で見守っていた選手たちも沸かせる場面をつくっていきます。
37分には、左サイド寄りで、ステンパー、関の連係でボールを奪い、関のパスに、平塚がエリア外左へ。鋭い切り返しから前を向いた平塚がクロスを入れると、マリノスはブロック。
左コーナーキックとなり、平塚がボールを入れると、遠いサイド、林のヘディングシュートは枠をとらえましたが、波木井がセーブ。
38分には、平塚がボールをカット。左へ展開すると、受けた関は、右サイドを突くパス。抜け出した恩田はエリア右へ持ち込みシュート。
波木井に阻まれたものの、左右にボールを振って、ダイナミックな展開からゴールを狙っていきます。
39分、フロンターレは平塚に代わり20木村重成、ステンパーに代わり41三上瑛大。
スルーパスに、エリア内へ木村が抜け出し、奪われても三上が厳しくいき、取り返すなど、交代で入った選手も活き活きとプレーを重ねていくフロンターレ。
アディショナルタイムに入り、4分には、左サイド、関のアウトにかけたパスに、榎本がエリア内へ抜け出しますが、マリノスはクリアし左コーナーキックに。
佐藤が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは、浮き球に、正面へ関が迫りますが、波木井がセーブ。
42分には、正面でボールをカット。縦パスに、エリア外正面へ抜け出した木村は、切り返したシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
試合はここでタイムアップとなり、4-1。
先発で出た選手はもちろん、交代で入った選手たちの、意欲あふれるプレーの数々も印象的なフロンターレ。これからチームの力がさらに高まっていくのでは、と感じさせれるかたちで勝利を飾りました。
前半1-0 後半3-1 計4-1
得点:新堀翔、藤井漣祐、恩田裕太郎、関徳晴(フロンターレ) 青木颯人(横浜F・マリノス追浜)
フロンターレの先発:1松澤成音、24藤田明日翔、23ペイシェンス海翔、5林駿佑(c)、6楠田遥希、4楠田遥希、14藤井漣祐、10平塚隼人、7ステンパールカ大翔、8新堀翔、9小野口天
交代:新堀→11恩田裕太郎 小野口→22榎本司 藤田→13佐藤壱隆 藤井→18平内一聖 平塚→20木村重成 ステンパー→41三上瑛大
控え:16井澤明己 3陶山響 17山田留偉
横浜F・マリノス追浜の先発:1波木井陽夏、2山田悠貴、4奥寺湊、3齋藤仁(c)、5金子寛叶、24五十嵐雄涼、14加藤海輝、9髙橋海翔、11青木颯人、8内藤澄夏、10松田康太郎
交代:髙橋→17橋本快志 金子→13都留玄多 青木→18日根桜深
控え:16佐藤智紀 19渡辺大志 15中込凱斗 20杉崎万泰 12木村大輝 23安斎ロビン
(文中敬称略)
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