アジア・チャンピオンズリーグが行われたマレーシアから帰国した川崎フロンターレが、IAIスタジアム日本平で行われたJ1リーグ第12節、清水エスパルス戦を脇坂泰斗が1ゴール1アシストの活躍を見せるなどして2-0で制し、リスタートを切った翌5月8日。
等々力陸上競技場では、プレミアリーグEAST第6節が行われ、川崎フロンターレU-18は、柏レイソルU-18との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第6節 vs 柏レイソルU-18】
5月8日(日)午後1時キックオフ 等々力陸上競技場 くもり 1983人
前節、青森山田に大関友翔と岡崎寅太郎がゴールを決め、2-1で勝利したフロンターレは、ここまで4勝1分け。
先発は、GK21濱﨑知康、最終ラインは右から22江原叡志、キャプテンの4高井幸大、3松長根悠仁、29元木湊大、ボランチは10大関友翔、18由井航太、右MF17尾川丈、左MF11岡野一恭平、前線には20岡崎寅太郎、9五木田季晋。
今季はトップチームでの活動が続き、ACLグループステージ第2節の広州FC戦で初出場も果たした高井が、初めて先発に入りました。
レイソルは、新型コロナウイルスの影響で延期となった試合があり、3試合を戦って1勝2敗の戦績。
先発は、GK21タイガ オリバ ハーパー、最終ラインは右から25伊達歩由登、4大槻豪、3花松隆之祐、中盤の底に22田村心太郎、その前に10モハマド ファルサン佐名、8中村拓夢、右に46関富貫太、左に13栗田翔馬、前線には9山本桜大。
ゴールデンウイーク最終日となった等々力は、うっすらと雲がかかる曇り空。開放されたメインスタンドの1階席やバックスタンドには多くのサポーターや選手の家族らが集まり、Gゾーンではフロンターレのサポーターが太鼓や手拍子で選手たちを鼓舞。また、柏側のゴール裏の上方にも幕が張られ、熱のこもった雰囲気のなか、試合は始まりました。
⚽前半⚽
立ち上がり、ともに最終ラインから組み立てる姿勢を見せていくフロンターレとレイソル。
フロンターレは長いボールも交え、フィードに五木田が左サイドの高い位置へ飛び出すなどし、相手陣内で時間をつくっていきます。
3分には、エリア外左で大関に対して、レイソルのファールがあり、フリーキックに。
キッカーは大関。右足で遠いサイドにボールを入れると、松長根が折り返し、正面で元木がシュートを打ちますが、上にそれていきます。
レイソルも直後には右サイドに流れた山本がエリア内へ向かい、仕掛けていく姿勢を見せますが、これをしのいだフロンターレは、中央で尾川が受け、前に仕掛けていく姿勢を見せ、守備から攻めへ持ち込もうとしていきます。
尾川が中央に寄り、大関や由井とかかわる一方で、江原が右サイドの高い位置をうかがい、左サイドではうまく岡野一がフリーになるなどして、動かしていくフロンターレ。
6分には、サイドチェンジを左サイドの高い位置で受けた岡野一が仕掛けて、左コーナーキックに。
大関がニアに入れると、五木田が合わせますが、右にそれていきます。
レイソルも、最終ラインの花松が右サイドを突くフィードを送り、それに関富やモハマドが飛び出していきますが、フロンターレは元木らがしっかりカバー。
最終ライン、濱﨑や高井、松長根がかかわり、後ろでつなぎながら長いボールも交えていくフロンターレ。五木田が前線への動き出しを繰り返し、左サイドの高い位置でうまくフリーになった岡野一へ、サイドチェンジを通すなどしていきます。
9分には、由井から右へ展開。開いた江原のスルーパスに、五木田が飛び出し、エリア右への仕掛け。
右コーナーキックとなり、大関がボールを入れると、高井が競り、最後はエリア左、岡崎がシュートを打ちますが、ボールはポストに。
11分には、中央で五木田がボールをカット、左に展開。岡野一から正面でふたたび受けた五木田から、エリア外右に展開。大関がシュートを打ちますが左に。
フロンターレは、レイソルのパスをカットした由井が、すぐさま左サイド、岡野一に展開するなど、守備から攻めへの切り替えの速さを出していき、由井や尾川が出足よくボールをカットするなどし、流れをつかんでいきます。
なかなかうまく前で時間をつくれなかったレイソルも、両サイドを高めていくと、17分には花松のフィードからエリア右への攻めに。
しかし、岡野一がエリア内でカバー。
直後には左サイドに展開し、中村の縦パスに、栗田が左サイドから仕掛け、エリア左へ、折り返していきますが、松長根がカバー。右に流れたボール、関富が拾っていきますが、元木が対応し、シュートは打たせず。
20分には、左サイドでのスローイン、栗田が斜めに正面へ仕掛けていきますが、高井が1対1の強さを見せ、最後はゴールキックに。
さらにレイソルが、花松の浮き球を、うまく間でモハマドがおさめ、テンポよく回していこうとしていきますが、右サイドの高い位置へ飛び出したモハマドに対して、松長根が粘り強く寄せていくなど、シュートは打たせずに、対応していきます。
高井の縦パスを、中央でうまく尾川が受け、そこから左サイドに展開。岡野一が仕掛ける場面をつくるなどしていくフロンターレ。
21分には、中央の尾川から左に展開。岡野一が仕掛け、そのパスに岡崎がエリア左へ。岡崎からふたたび、エリア外左で受けた岡野一が仕掛けていくと、レイソルにファールがあり、フリーキックに。
大関がボールを入れると、クリアボールを正面で拾った元木がシュート。レイソルの守備が阻んだところ、ボールはセカンドボールを拾った五木田を経由して、ゴール前左に。そこへいたのは由井。ゴールへ流し込み、1-0。
ついにフロンターレが先制します。
フロンターレは、さらに由井の左サイドの裏を突くパスに、岡野一が抜け出し、リターンを正面で受けた大関が前に持ち込んでいき、シュート。
レイソルは体を張って阻んでいきますが、由井がボールを奪い返し、すぐさま左サイドに展開。岡野一につなげ、相手陣内でプレーする時間を長くし、たたみかけるように攻めていきます。
後ろからつないでいこうとするレイソルに対して、五木田、岡崎を先頭に、前から連動して奪いにいくフロンターレ。サイドを突くフィードに対しては、江原が粘り強く対応。サイドから正面へのボールに対しては、大関が対応していき、攻撃の芽を摘んでいきます。
高井が縦に鋭いボールをつけて、松長根が浮き球を入れ、最終ラインからも攻撃のスイッチを入れていくフロンターレ。
31分には、松長根の縦パスを、岡崎がうまく間で一気にエリア前へ。シュートはブロックされるも、なおもフロンターレはボールを握り、さらに左右にテンポよくボールを動かしていきます。
32分には、左サイド、元木か岡野一とつながり、いったん岡崎に預け、ふたたび左サイドの高い位置で受けた岡野一は、左クロス。ニアで頭で合わせたのは五木田。ボールはゴールのなかへ。2-0。
等々力を大いに沸かす好連係。フロンターレが突き放します。
最終ラインでは、松長根が体を張って、スライディングからボールを奪い、また右サイドからレイソルが持ち込もうとしていく場面では、元木が1対1の強さを見せるなど、局面局面で体を張って対応していくフロンターレ、
松長根が岡野一を走らせるようなフィードを入れ、相手エリア前に迫っていきます。
34分には、フィードに、エリア前に抜け出した岡崎が仕掛けていき、これに対してレイソルはブロック。拾った由井が正面へ。シュートを打ちますが、レイソルはふたたびブロック。
右サイドで由井、江原の連係からボールを奪うなど、距離感良く対峙していくフロンターレ。由井や大関、最終ラインの松長根や高井も加わり、テンポよくボールを動かしていきます。
37分には、松長根のフィードに、岡野一が左サイドの高い位置へ。そのパスに、岡崎がエリア左に抜け出し、切り返してシュートを打とうとしますが、レイソルの守りに遭い、それはならず。
それでもレイソルが右サイドに展開しようとしたところを、元木が落ち着いてカバー。ふたたび後ろに戻して、攻めの機会をさぐっていきます。
すると39分、フロンターレは、最終ラインの高井がやや右に開いて、中央へ斜めの速いパス。大関のパスに、尾川が右サイドの高い位置へ。尾川がニアにパスを出すと、これに抜け出したのは五木田。ワンタッチ、右足で合わせたボールはゴールのなかへ。3-0。
またもや素晴らしい連係を見せたフロンターレ。さらにゴールをものにします。
レイソルも直後には、大槻のフィードに、山本が正面へ動き出していきますが、松長根がしっかりついていき、ゴールキックにしていきます。
ふたたび攻めに転じたフロンターレ。41分には、うまく間で受けた岡崎から右へ展開。五木田が前に持ち出していき、そのパスに、江原が高い位置へ。クロスを入れると、由井がシュートを打ちますが、ワンタッチあり、右コーナーキックに。
大関がボールを入れると、タイガがクリアしたボールは、エリア外正面へ。こぼれたボール、頭で合わせたのは尾川。ボールはゴールのなかへ。4-0。
セカンドボールへの反応の良さが、得点へ結びついていきます。
フロンターレはさらに、前に出てくるレイソルに対して、高井がカバーし起点をつくらせず。五木田が体を張ってキープし、間にうまくパスを差し入れ、前に運んでいきます。
43分には、中央を岡野一が仕掛けていき、右へ展開。尾川につながり、尾川がクロスを入れると、岡崎が頭でシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
フロンターレはさらにコンパクトに、前に出ていこうとするレイソルに対して、対峙し、由井がボールをカットするなどし、そこから攻めへ。
左サイドの高い位置で受けた岡野一が前をうかがう姿勢を見せ、リターンを受けた大関が前に急ぐのではなく、最終ラインの高井や松長根とかかわりあって、後ろから組み立てる姿勢を見せていきます。
前半はタイムアップ。4-0でハーフタイムへ。
⚽後半⚽
後半、フロンターレは、由井に代わり14大瀧螢、岡野一に代わり8川口達也、レイソルは中村に代わり7大嶋優斗、栗田に代わり14逢坂スィナが入ってのスタート。
雲の間から日差しも時折、そそぐ中、始まった後半。
立ち上がりはフロンターレ。中央でうまく受けた尾川は左へ展開。川口につながり、前に持ち出した川口のパスに、尾川がエリア内へ。オフサイドとはなったものの、フロンターレはゴールへ向かっていく姿勢を見せていきます。
レイソルも、直後には右からの攻めに。右からクロスを入れると、遠いサイドに迫りますが、フロンターレは帰陣の速さを見せ、岡崎や五木田も自陣に。人をかけて、守り、マイボールにした岡崎が中央を持ち上がり、攻めに転じようとしていきます。
フロンターレはさらに右サイド、江原が仕掛け、左サイドでは川口が前に持ち出すなど、両サイドからゴールをうかがう姿勢を見せていきます。
4分には、中央、大関のパスに、岡崎が正面へ。切り返してシュートを打つも、レイソルは体を張って守り、右コーナーキックに。川口が左足でボールを入れると、五木田が高い打点で合わせますが上に。
5分には、右サイドで江原がボールを奪い、そこから最終ラインにいったん戻し、ふたたび右サイドで受けた江原から中央の尾川、大関とつながり、大関の浮き球のパスに、エリア内へ、五木田、川口が飛び出しますが、タイガがセーブ。
レイソルは、うまく中央とサイドを使って、フロンターレのエリア前に迫っていきますが、大瀧がエリア前をカバー。シュートは打たせずにしのいでいきます。
うまく間で大瀧が受け、右サイドの江原から濱﨑、松長根や高井とテンポよくボールを動かし、ピッチの幅を使いながら、攻めを試みていきます。
レイソルも、モハマドが高い位置へ飛び出し、右SBの伊達も高い位置へ。フロンターレ陣内でプレーする時間を増やしていきますが、川口も自陣の低い位置へカバーに戻るなど、献身的に対応していきます。
8分には、右サイド、高い位置へ山本が流れて、エリア内へ向かっていく姿勢を見せていきますが、岡崎もエリア内へ戻り、最後は高井がブロック。
右コーナーキックとなり、関富が左足でボールを入れると、ニアに山本が反応しますが、枠はとらえられず。
直後にはフロンターレ、右サイドでボールをものにした江原のパスに、五木田が右サイドの高い位置へ。エリア前への折り返しはクリアされ、シュートにはつながらなかったものの、チャンスをつくっていきます。
フロンターレは、レイソルに対して、高い位置から奪いにいく姿勢を見せ、中央の大関の浮き球に、川口がエリア内へ飛び出したり、また、松長根のフィードに、尾川が右サイドから斜めに飛び出したりするなど、長いボールを交えて、ゴールを目指していきます。
レイソルも14分には、左サイドからの攻めに。逢坂がエリア内へ仕掛けていきますが、松長根がカバー。
直後には、フィードに山本がエリア左へ。しかし、高井が体をうまく入れ、最後は濱﨑がセーブ。攻撃だけではなく、守備でも、等々力のスタンドに拍手を起こしていきます。
ふたたび攻めに転じ、最終ラインで動かしながら、ゴールをうかがっていくフロンターレ。15分には、松長根のフィードに、岡崎が高い位置へ、左サイドを仕掛け、クロス。右サイドに流れたボールを、尾川が拾い、正面の大関へ、大関の縦パスに、エリア正面へ抜け出した五木田がシュートを打ちますが、左に。
直後には、五木田から右に展開、尾川から江原とつながり、江原はクロスを入れていきますが、レイソルはクリア。右コーナーキックに。
川口がボールを入れると、こぼれ球に詰めた五木田がヘディングシュートを打ちますが、タイガがセーブしていきます。
最終ラインの大槻や花松が多くボールに触れ、間に縦パスを差し込んでくるレイソルに対して、コンパクトに対応していくフロンターレ。大瀧がうまく間でボールをものに。たびたびセカンドボールをものにし、ふたたび自分たちでボールを動かす時間をつくっていきっます。
20分には松長根の縦パスを中央で尾川が受け、右に展開。江原が正面へ折り返すと、岡崎がシュートを打ちますが右に。
直後には、右サイドの江原から大瀧、松長根を経由して、元木へ。元木のパスを中央で受けた大関の浮き球に、正面へ五木田が動き出しますが、レイソルの守りに遭い、シュートまではいけず。
五木田はここで足をつりますが、レイソルの花松の助けも得て、いったん外に出たものの、プレーを続行していきます。
直後には、レイソル、高い位置でボールを奪い、モハマドが間を縫うようにして仕掛け、エリア前に。シュートは枠をとらえますが、濱﨑がセーブ。
フロンターレは、五木田に代わり23名賀海月が前線へ。
24分にはレイソル、間で受けたモハマドから左に展開。逢坂につながり、逢坂は速いボールをエリア内へ入れていきますが、濱﨑がセーブ。
さらにうまく間で受け、前に持ち出してくるモハマドが起点となり、フロンターレのゴールに迫るレイソル。25分にはエリア前、モハマドがスルーパスを出しますが、高井がカットする好守。
攻めに転じたフロンターレは、中央、川口から左に展開。岡崎が仕掛け、高い位置から折り返すと、川口が迫りますが、レイソルはクリアし、右サイドに展開。
しかし、元木が奪い返していきます。
27分には、さらにレイソル、関富のパスに、山本が右サイドの高い位置へ。エリア内へ向かっていきますが、元木がブロックし右コーナーキックに。
コーナーキックをしのいだフロンターレは、松長根のフィードに、岡崎がエリア前に。正面で名賀につながり、名賀のパスに、尾川がエリア右へ。シュートは枠をとらえますが、タイガがセーブ。
29分にはレイソル、モハマドが正面へ。そのスルーパスに、山本が抜け出しますが、松長根がカットする好守。
攻めに転じたフロンターレ、中央でうまく受けた大瀧が前に持ち出し、そのパスに、岡崎がエリア左へ。間を縫うようにして仕掛けていきますが、レイソルの守りに遭い、シュートまでは行けず。
しかし、ここでも貪欲にゴールへ向かう姿勢で、等々力を沸かせていきます。
GKのタイガもうまく中央に縦パスを入れ、田村につなげて、攻めに持ち込もうしていくレイソルに対し、名賀や岡崎が前から奪いにいき、浮き球に対しては、高井が江原につながるようにして対応していくフロンターレ。押し込まれる場面でも、冷静に対応を続けていきます。
31分には、岡崎のプレスバックからボールを奪うと、大関のスルーパスに、川口がエリア正面へ抜け出しますが、シュートはタイガがセーブ。
さらにセカンドボールをものにし、こまかくパスをつないでいくと、エリア外左、大関がシュートを打ちますが、タイガがセーブ。
33分には、自陣の正面で大関がボールを奪い、川口の浮き球に岡崎がエリア前に。シュートにはいけませんでしたが、守備から攻めへつなげる姿勢を見せていきます。
34分には、レイソル、伊達のパスに、モハマドが右サイドの高い位置へ。しかし、大関が寄せていき、クロスは濱﨑がセーブしていきます。
中央に川口や尾川も寄り、松長根が縦パスを入れるなどしながら、ボールを動かしていくフロンターレ。うまく間で大瀧が受けるなどし、前へ出ていきます。
35分には、中央、大瀧の浮き球のパスに、岡崎がエリア左へ。切り返してシュートを打つと、これが決まり、5-0。精度の高いパスと、ゴールへの意欲から、フロンターレが突き放します。
直後にはレイソル、正面での浮き球に、エリア内正面へ飛び出した大嶋が、巧みにおさめ、シュートを打ちますが上に。
フロンターレはここで元木に代わり7溝田大和。
後ろから組み立てを図って、前に持ち込んでいこうとするフロンターレ。しかし、38分、レイソルは正面でモハマドがボールをカット。山本とのパス交換からエリア内へ。シュートを打つとこれが決まり、5-1に。
レイソルもあきらめない姿勢を見せ、スコアを動かします。
レイソルはここで伊達に代わり2足立凱、関富に代わり18近野伸大。
フロンターレは、左サイド、溝田が中央の名賀に鋭い斜めのパス。そこから左に展開。川口から岡崎へつながり、ふたたび攻めへ。
40分には、溝田のパスを正面で受けた名賀からやや右に展開。エリア正面右、尾川がシュートを打ちますが、わずかに上に。
直後には、大瀧から名賀につながり、名賀の浮き球のパスに、岡崎が正面へ。胸でボールをコントロール。シュートを打とうとしますが、レイソルの守りが阻んでいきます。
フロンターレは42分、濱﨑に代わりGKに16福田開人。
レイソルは44分、田村に代わり6大橋斗唯。
うまく間に差し入れていくレイソルに対し、高井がカバーし、名賀につなげ、そこから攻めに持ち込もうとしていくフロンターレ。レイソルが右に展開していく場面では、川口が体を張り、阻んでいきます。
45分には、レイソル、右コーナーキックを得て、、足立が右足でボールを入れると、こぼれ球を拾ったモハマドが正面でシュートを打ちますが、松長根が体を張り、枠へは飛ばさせず。
直後にはフロンターレ、高井がカット。その縦パスを正面で名賀が受け、そのパスに、川口がエリア外右へ。左足でシュートを打ちますが、わずかに左。
アディショナルタイムに入り、レイソルは、右サイドからの攻めに。足立がクロスを入れていきますが、エリア内で尾川がクリア。
さらにパス交換から足立が右サイドの高い位置へ。しかし、川口がカバー。
直後には、間で奪く受けった大橋から右に展開。モハマドにつながり、足立が高い位置へ。しかし、溝田が粘り強く対応していき、エリア内へは近づかせず。
試合はタイムアップとなり、5-1。
ホーム開幕戦(1867人)を上回る1983人もの観客が集まったこの日の等々力。その期待に応えるように、より進化した姿を見せたフロンターレ。見事に勝利を飾りました。
前半4-0 後半1-1 計5-1
得点:由井航太、五木田季晋2、尾川丈、岡崎寅太郎(フロンターレ) モハマド ファルザン佐名(レイソル)
フロンターレの先発:21濱﨑知康、22江原叡志、4高井幸大(c)、3松長根悠仁、29元木湊大、10大関友翔、18由井航太、17尾川丈、11岡野一恭平、20岡崎寅太郎、9五木田季晋
交代:由井→14大瀧螢、岡野一→8川口達也 五木田→23名賀海月 元木→7溝田大和 濱﨑→16福田開人
控え:13信澤孝亮 6吹田航晟
レイソルの先発:21タイガ オリバー ハーパー、25伊達歩由登、4大槻豪、3花松隆之祐、5西村龍留(c)、22田村心太郎、8中村拓夢、10モハマド ファルザン佐名、46関富貫太、13栗田翔馬、9山本桜大
交代:栗田→14逢坂スィナ 中村→7大嶋優斗 伊達→2足立凱 関富→18近野伸大 田村→6大橋斗唯
控え:16柳陽太 40市村健
試合後、長橋康弘監督、2ゴールの五木田季晋、今季U-18での公式戦初出場となった高井幸大に話を聞きました。

・高井選手が初出場だった。彼のプレーを見てどう感じましたか?
やっぱり成長しているな、と思います。やはり後ろでしっかり作るかたちになっていますし、チームの意識をしっかり感じられたので。
やはり上にいた、上がらせていただいている、その効果が感じられました。
・練習に合流したのはいつですか?
金曜日、おとといです。
・(ACLから帰国後の)待機期間が明けてからですね。
そうですね。
・高井選手が入ってチームにどんな変化が現れましたか?
高井がトップチームにいって、こちらで出ない間に、「高井に差をつけられてはならない」という気持ちで、選手たちが頑張っていました。
そのなかで、選手たちもトレーニング中から、高井を意識しながら、やってくれてはいたんですけど。
そこで感じたものも選手たちにはあると思うので、つなげていかなければならないと思います。
・高井選手は、トップチームのスケジュールを見ながら、U-18の試合に出てくる感じになるんでしょうか?
そのへんは、トップチームとお話をしながらになると思うので。ただ、ACLで試合に出させていただいて、ああいう経験をした選手なので。トップチームの試合に出たことはうれしいですし、引き続きやってほしいな、と思います。
・先週青森山田に勝って、波に乗るには重要な試合だったと思う。この1週間どんな意識で練習をしてきましたか?
青森山田戦は、「戦う」という部分でけして引けを取らないようなことができた、ということを再確認してですね。
やっぱり「戦う」という部分を大事にしながら。プレミアリーグというのは各チームで各スタイルというのが見えやすいチームが多くてですね。
青森山田とはまた違った特徴を持つレイソルが相手で、どんなところを相手は狙ってくるんだろうと選手たちと確認しながら、自分たちの長所をいかに出していくかというのを1週間やってきました。
・レイソルと公式戦であまり対戦したことがない。どんなことに注意して試合に入ってきたか。
本当にボールを動かしながらゴールへ迫るという、そういう考え方が見て取れるチームだな、というところで。私たちが目指すところと似ているような。
そういったなかで、まず守備から入ったときに、「どういうところが相手は狙い目なのかなあ」というところを確認しながら、選手たちはうまく声を出しながら、ライン間を閉じながら、意図的にチームで方向を決めながら、ボールを誘導してボールを奪うところまで握られていたのかな、と。
まあ、漏れていたところもあったんですけど。
・前半は良くて、後半は押し込まれる場面もありました。
4点を取って満足してしまったというか。そのへんは「絶対にあってはいけない」と確認して入ったんですけど、ちょっと安心してしまった部分もあったのかな、と思います。
・今季初めて5点。やっとフロンターレらしい戦いができた。
前半であれだけ点を取れたというところで、選手たちも「崩せた」というような感触はあったと思います。そのへんをつなげていきたいな、と思います。
・高井選手なんですけど、毎試合出てほしいとか、そういう感じなんでしょうか。
いやいや。本当に高井がいなくなって「弱くなった」って絶対に言われたくない、という選手たちの空気が、トレーニングからあるんです。
本人たちも帰ってきてから、ポジションを渡す気はないという感じでやってきたと思います。そのへんも、うまく今のチームにいっているのかなあというところで。
・信澤選手や浅岡選手といった主力もいる。
そうですね、彼(信澤孝亮)なんかも絶対に悔しい思いがある。ただ彼はトレーニングから下を向くことは絶対になくて。途中から入った大瀧螢もそうですけど、彼らがそういう姿勢を後輩たちに見せてくれる。
そこがかなり大きいと思います。
・ハーフタイムの2枚替えは4点リードがあったからでしょうか?
そのへんは全くなくて。トレーニングでいい選手を使っていきたいなかで、点差というのは確かにあるんですけど、実力、力も拮抗しているなかで、選手もやっているので。
彼らが入って、さらにパワーアップしてくれるんじゃないかと思って出しました。
・首位キープとなりましたけど、今後に向けてまだまだ課題はありますか?
今日でいうと、後半のようには絶対にしてはいけないですし、ああいう隙を見せたら、勝ちゲームもこぼしてしまうような厳しいリーグですので。
自分たちのサッカーをしていこうというところで、そのへんのところを突き詰めていきたいと思っています。
・監督としては、引き締めていくほうがいいということでしょうか?
前半の戦いは本当に素晴らしかったと思うんですけど、やはり後半が、ですね。反省しなきゃいけないこともあります。
・前橋育英戦に向けて、準備していくことは?
同じタイミングで昇格したチームでありますし、プリンスリーグではお互い切磋琢磨しながら、成長してきたというところで。
クラブとしても選手としても、そういう意識があると思うので、「戦う」というところで負けずに、いかに自分たちがサッカーができるかというところを追求していきたいと思います。
・2000人の方が来ていた。サポーターに向けて、今後の意気込みを。
たくさんの方々が見に来てくれて、人数を聞いてびっくりしたんですけど。
本当に、心に響くようなサッカーをしたいと、本当にグラウンドで戦うということ、そこだけは絶対にやらなくちゃいけないということと、やっぱり選手の感謝の気持ちというものを持ってやんなきゃいけないということを、引き続き頑張っていきます。
応援をよろしくお願いします。

・2得点おめでとうございます。
ありがとうございます。
・1点目はヘディング、2点目は足…
そうです、足ですね。
・それぞれ振り返ってもらえますか?
1点目は恭平(岡野一恭平)が中に持ち出したときに、目が合った感じがあったので、クロスに近いようなシュートが入ってくるなと感じたので。
飛び込んでいったらいいボールが来た感じでした。
2点目はオガジョー(尾川丈)がゾーンをとったときは、ニアに入ってくるというのがチームの約束事としてあったので、いいタイミングでニアにいいボールが来たので、あとは決めるだけという感じでした。
・今年は強いですけど、ご自身のなかでどう分析されていますか?
自分たちが強いと思っていることはなくて、自分たちは昇格1年目でチャレンジャーだと思っているので。
毎試合毎試合自分たちがやれることを精一杯やらないと、と思っています。
・シーズン前から優勝というものを狙っていると口にしていて、うまく(勝ち点を)取れているが。
試合を重ねるごとに良くなっている感触もあるし、今のところは結果もついてきているので、ここからまたギアを上げていかなければだめだとおもうんですけど。これからもやっていこうと思います。
・前半4点をとって本当に良かったと思うんですけど、そのへんはいかがですか?
思い通りのサッカーができたというか、そういう感じはあったんですけど、後半になって失速してしまって。
やっぱり甘さだったり、緩さだったり、改善していかなければいけないところかな、と思います。
・もう1点取ればハットトリックというのもあった。
もちろん前半折り返した時点で、後半はもう1点という気持ちはあったんですけど、途中で足をつってしまって。
・つらなければもっとできた、という感じですか?
自分としてはあそこでつるとは思わなかったので。
・天気も良かったしも汗も余分にかいてしまったんですかね?
この頃、つりがちなのでちょっと直していかないとだめだな、と思っています。
・相手の3番の子(花松隆之祐)にのばしてもらっていた。
のばしてもらって助かりました。
・顔見知りでしょうか?
顔は見たことはあるんですけど、名前も知らないです。
・2ゴール。自身の中での評価は?
このごろ、全然点が取れていないところで焦りもあったんですけど、取れたということで、こんなにうまくいくとは思っていないですし、これからもっともっと成長していかないといけないので。
1試合1試合勝ちながら成長していくことができたらいい、と思います。
・サポーターの前でプレーをしてみて改めて。
やっぱりプレッシャーに行ったときとか、そういうときでも拍手をもらえたりとか、点を取ったときもそうだし、長い距離を走ったときとか、そういう細かいプレーを見てくれているので、そういうプレーでも拍手をしてくれたり、背中を押してくれるので、本当にありがたい、と思います。
・久しぶりに高井君とプレーしてみて、どうでしたか?
ビルドアップのところだったり、「うまい」と感じましたし、自分も高井に負けないようにトレーニングを積んでいかないとだめだなと思いました。
・練習で還元されたこととかはありますか?
高井が技術的なことも、精神的なものも引っ張ってきてくれている感触はあるので、すごい刺激になるし、「高井の背中を追って」というわけじゃないですけど、やっぱりそこを目指して自分たちもやっていかなきゃだめだなというふうに思います。
・基準が上がった?
上がりますね。
・トップがACLでやった試合の合計よりも、今日のほうが入っている。すごいなと思いました。これくらいこれからも入ってほしいと思いますか?
もちろん、これだけ入ってくれるというのはありがたいです。当たり前のことじゃないので。広報の人たちが広告とか、そういうことをしてくれたことで、これだけの人が入ってくれているので。
本当に自分たちが感謝しながら、全力でプレーするだけ、というふうに思っています。

・久しぶりにユースのメンバーとプレーしてみて、どうでしたか?
練習で初めて行って、雰囲気が良くて、「勝っているチームだな」と。久しぶりにみんなとやって、楽しかったし、これからもトップでしっかり続けられるようにと思いました。
・金曜日に合流したと聞きました。連係とかはどうでしたか?
やっているサッカーは同じですし、フォーメーションはちょっと違いますけど。スッと入ることはできたと思います。
・プレミアで首位。どう見ていましたか?
刺激になっていましたし、初めてプレミアで今やっていて、首位ということで本当に素晴らしいことをしているな、と思います。
・毎週ユースのことを気にしていました?
もちろん、めちゃめちゃ気にしていますよ。
・チームメートと連絡をとったりとかは?
何人かと常にとっています。
・久しぶりにやってチームメートのこういうところが成長したとか、感じたことはありますか?
全体的にレベルが上がっているし、本当に練習の時とかも「うまい」って思いますし、本当に全員で成長できているんだと思います。
・1年前の自分と今の自分を比べて。
相手が見えるようになって、ビルドアップの部分で違いが出せたと思います。
・レイソルはあまりやったことがないと思うが、どんなことに注意しながら入ったか?
後ろからつないでくるというのは分かっていたので、「前からかけよう」という話はしていたので、なかなか、かからないところもありましたけど、声を掛け合いながらやれたかなと思います。
・2000人の人が来ていた。次いつ出るかわからないかもしれないが、キャプテンとして。
ユースで絶対プレミアリーグ優勝して、あとはクラブユースとか全国大会で優勝するために、練習を頑張るので、応援よろしくお願いします。
・ACLのときにロングボールの処理で課題があったと言っていた。今日あらためてやってみて、後半攻められる場面があって、ACLを踏まえての出来は?
守備の1対1はもっと自分のなかで上げていかなきゃと思っていて。もっと前からプレスにいくときも自分から発信して自分のところで取れるように意識してきたいと思います。
・失点の場面は真ん中を破られた。
失点はミスというところから始まったので、CBのところはもうちょっと間のところは話し合いながらやりたいと思います。
スライドとか守備のやり方は、(トップと)けっこう違うので、僕も行き過ぎちゃうときがあるのでそういうところは声をかけていきたいと思います。
・これから試合をやることでうまくなっていく?
うまくいかないと守備で穴になってしまうので、話し合いたいなと思います。
・自身の目標はありますか?
今シーズン中にトップチームで何試合か出て、絶対に来シーズンは毎回スタメンに入れるくらいになっていきたいと思います。
・ユースに次いつ呼ばれるかわからない?
そうですね。ユースに呼ばれないくらいに (トップチームで必要とされるように) やりたいです。

勝利に手ごたえを感じる一方で、足元もしっかり見つめ、課題にも向き合い、それを乗り越えていく姿勢を忘れないフロンターレ。お互いに刺激し、競い合い、助け合いながら、これからも前に進んでいくのだ、と思わされました。
次戦、5月15日の第7節は、プリンスリーグ関東で長年競い合った前橋育英との一戦となります。どんなチームの姿を見せていくのか。とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
写真はかんちさんからもいただきました。ありがとうございます。
プレミアリーグEAST第6節、川崎フロンターレU-18 vs 柏レイソル。Gゾーンからの写真(かんちさん撮影)

















































































プレミアリーグEAST第6節、川崎フロンターレU-18 vs 柏レイソルU-18、ピッチサイドから










































































































































































































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