7月3日は、前橋総合公園群馬電工陸上競技・サッカー場へ。
関東クラブユース選手権は準々決勝を迎え、4回戦でFC東京U-15深川に1-0で勝利し、6年ぶりの全国大会出場を決めた川崎フロンターレU-15は、柏レイソルU-15との一戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 関東クラブユース(U-15)サッカー大会兼日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会4回戦準々決勝 vs 柏レイソルU-15】
7月3日(日)午前10時半キックオフ 前橋総合公園群馬電工陸上競技・サッカー場 くもり 35分ハーフ
フロンターレの先発は、GK16井澤明己、最終ラインは右から13佐藤壱隆、24藤田明日翔、キャプテンの5林駿佑、3陶山響、ボランチは22榎本司、4楠田遥希、右MF10平塚隼人、左MF17山田留偉、トップ下38奥田悠真、前線には11恩田裕太郎。
FC東京深川戦から、キャプテンの林を除き、10人が入れ替わり、2年生の藤田、奥田も先発に入る陣容に。
4回戦では、栃木SCに10-0で勝利したレイソル。
先発は、GK1ノグチピント天飛、最終ラインは右から3三村叶夢、23上原伶央、5栗島颯汰、13長澤然、中盤の底にキャプテンの10廣岡瑛太、右に7沼端隼人、左に19徳田波音、トップ下24加茂結斗、前線には11鹿住拓登、15澤井烈士。
フロンターレは、4月29日に関東ユース(サッカー)リーグ第6節で、レイソルと対戦、フロンターレは佐々木雄基、レイソルは澤井がゴールを決め、1-1で勝ち点1を分け合っています。
空には雲が広がり、ここ数日の厳しい日差しこそなかったものの、体にまとわりつくような湿気のため、座っていてもじっとりと汗が噴き出してくるような蒸し暑い気候に。
両チームの選手の家族らが見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がりは、レイソル。ラインを高く保ち、三村が右サイドの高い位置へ。中盤で廣岡が前に浮き球を入れるなどしながら、フロンターレのゴールへ迫っていきます。
5分には、中央を縫うように加茂が抜け、そのスルーパスに澤井が抜け出しますが、オフサイドに。テンポよく、縦にボールを差し入れ、うまい受け方でレイソルが前に迫る場面をつくっていきます。
それに対して、フロンターレもコンパクトに。林や藤田、榎本が間に下り、中央で縦パスを受けた奥田がうまく前を向くなど、近い距離でのプレーを試みに。レイソルがラインを高く保ち、なかなか前へはいけないものの、ボールを動かそうとしていきます。
レイソルは、両サイドを高く保ち、左SBの長澤がエリア外左へ仕掛けていきますが、佐藤が体を入れ、前に行かせず。平塚も低い位置に下り、奪うと、うまく間に顔を出した奥田へつなげようとするなど、守備から攻めへつながるようにして対応。
ボールを奪った楠田から平塚とつなげ、平塚から右サイド、恩田に展開し、中央の楠田に預け、楠田が佐藤とのパス交換から右サイドの高い位置をうかがうなど、テンポよくボールを動かす場面をつくっていきます。
それでも、ゴール前での場面をつくっていくのはレイソル。10分には左サイドのスローインの流れから右に展開すると、エリア外正面やや右で受けた加茂が切り返してシュート。ボールは左へ。
直後にはスルーパスに、鹿住がエリア右へ。シュートはニアを襲いますが、井澤が足で止める好守で、阻みます。
12分には、フロンターレ、右サイドでテンポよく、人をかけて動かし、平塚は左に展開。高い位置の山田につながり、山田から下がり目で受けた陶山からエリア外正面、榎本につながり、榎本の縦パスに楠田がエリア外左へ。
ミドルシュートを打つも上に。それでもフロンターレらしく、多くの選手がかかわって、ゴールに迫る場面をつくっていきます。
最終ラインの藤田や林がボールに触れ、うまく間に差し込みながらゴールを目指していくフロンターレ。
平塚の縦パスに、右サイドへ流れた恩田が仕掛け、また佐藤も高い位置へ顔を出すなどしながら、相手陣内で時間をつくっていきます。
一方のレイソルは、15分には、徳田の浮き球のパスに、鹿住がエリア左へ。これに対してフロンターレは、林がカバーにいくもセカンドボールはレイソルへ。
中央でパスを回し、エリア前やや左で徳田がミドルシュートを打つと、リフレクションがあり、井澤の頭上を抜けるかたちで、ボールはゴールのなかへ。0-1。
先制点はレイソルへ入ります。
追い掛ける展開となったフロンターレは、17分、楠田の左サイドを突くパスに、山田が抜け出し、エリア外左へ。しかし、ノグチピントがエリア外に飛び出し、カバーする好守。
19分には、右サイドの佐藤から平塚につながり、反転した平塚から左へ展開。陶山から下がり目の楠田とつないで正面からの攻めに。中央で榎本、平塚と縦につないで、平塚のパスに山田が左サイドの高い位置へ抜け出しますが、オフサイドに。
暑さのため取られたクーリングブレーク明け、21分には、フロンターレ、最終ライン、藤田がボールをクリアすると、セカンドボールを拾って左に展開。山田が正面へ浮き球のパスを送ると、恩田が抜け出しますが、レイソルはクリア。
23分には、左サイドで、山田、楠田、陶山とつなぎ、陶山のスルーパスに、平塚がエリア外左へ。ゴール前に向かって仕掛けていきますが、レイソルはここでも粘り強くクリア。
レイソルも左に開いた澤井が、うまくおさめ、仕掛けていこうとしますが、藤田が寄せていき、マイボールに。
中央で楠田や榎本、平塚が動かし、榎本の右サイドを突くパスに、佐藤が抜け出してクロスを入れるなどしていきます。
レイソルも、30分には、中央の平岡が左を突くパスを出すと、加茂がエリア内へ抜け出しますが、陶山がしぼってカバーする好守。
フロンターレは、恩田も下がり目で奥田とかかわりあいながら、マイボールに。両サイドを使って、攻めの機会をさぐりにいきますが、なかなかシュートまではいけず。
39分には、レイソル、沼端のスルーパスに、澤井がエリア右へ。倒れ込みながらもシュートを打ちますが上に。
前半は0-1でタイムアップ。レイソルがリードして、ハーフタイムへ。
後半フロンターレは、平塚に代わり15佐々木雄基、山田に代わり7ステンパールカ大翔、楠田に代わり14藤井漣祐、榎本に代わり18平内一聖が入ってのスタート。
立ち上がり、間で藤井が受け、縦パスを受けた奥田がスペースを縫うようにして前に持ち出していき、またGKの井澤も、中央の藤井に縦につけるなど、後ろからの組み立てを図りながら、フロンターレはゴールを目指していきます。
2分には、右サイド、佐藤から左を突くパス。ステンパーが抜け出し、寄せに来るレイソルの選手に対して、粘り強くボールを残しに。最後は相手に当て、自分たちのスローインにする粘り強さを見せていきます。
一方のレイソルも、うまく縦につけていき、4分には、正面で切り返した澤井がエリア外正面やや右へ。シュートを打ちますが、上に。
さらに最終ラインの栗島から沼端が間で受け、そのパスに鹿住が抜け出しそうになるなど、レイソルもうまいパスワークを見せ、フロンターレのゴールに迫っていきます。
それでも、フロンターレは、藤井や平内、奥田が中央でボールを動かして、陶山のクロスのルーズボールを拾ったステンパーが、前に持ち出して、右コーナーキックを得るなど、レイソル陣内で時間をつくっていきます。
9分には、林の縦パスを下がり目で恩田がおさめ、そのスルーパスに奥田がエリア内へ動き出し、レイソルのクリアを誘って、左コーナーキックに。
しかし、このコーナーキックをしのいだレイソルはカウンターへ。加茂がうまく前に抜けて、左サイドへ。左クロスを入れると、ニアで鹿住が打ったシュートが決まり、0-2。
追加点はレイソルへ。フロンターレは突き放されてしまいます。
12分にはさらにレイソル、廣岡の浮き球のパスに、澤井がエリア内へ抜け出しますが、藤田がうまく体を入れて、ゴールキックに。
直後には右サイドでのスローインの流れから、鹿住が高い位置からマイナスに折り返すと、エリア左、加茂がシュートを打ちますが、サイドネットに。
フロンターレも、13分には、藤井がボールをカット、すぐさま左に展開。ステンパーが切れ込んで、エリア外正面へ。切れ込んでミドルシュートを打ちますが、ノグチピントがセーブ。
15分には奥田から、右サイドで受けた佐々木のパスに、恩田が正面へ。シュートを打ちますが、枠はとらえられず。
16分には、右サイドでのスローインの流れから、佐々木がエリア外右へ。シュートは枠をとらえますが、ノグチピントがセーブ。
ゴール前での場面をつくっていきますが、最後にレイソルの守りが上回っていきます。
すると次の1点はレイソルへ。後半のクーリングブレーク明け、21分、レイソルは左サイドでのスローインを、澤井がおさめ、ボールは加茂へ。加茂のスルーパスに、正面へ抜け出した沼端がシュートを打つと、ゴール右へ決まり、0-3。
フロンターレはさらに突き放されてしまいます。
それでも気持ちを切らさずに、両サイドに、藤井、時には右サイドに平内が顔を出すなどしながら、ゴールを目指していくフロンターレ。
ステンパーが左サイドでボールを持ち上がり、奥田を経由して右に展開。佐々木が高い位置でクロスを入れるなど、エリア近くでの時間をつくっていきます。
24分には、奥田に代わり6関徳晴が入り、ボランチに。前線はステンパー、恩田、左に平内に。
直後のコーナーキックはシュートにつながらなかったものの、中央でふたたび奪ったフロンターレ。正面、佐々木のスルーパスに、恩田がエリア正面へ。うまく前に持ち出し、シュートを打つと、これが決まり1-3。
ついにフロンターレが1点を返します。
フロンターレはさらに恩田、佐々木、関が高い位置でかかわり、左のステンパーから藤井、平内を経由して右に展開。佐藤のクロスはノグチピントのセーブに遭い、シュートにはつながりませんでしたが、選手それぞれがかかわりあい、前に出ていきます。
レイソルは、ここで鹿住に代わり9越川翔矢。
30分には、レイソル、三村の縦パスを徳田がおさめて、その縦パスに、加茂が正面へ。シュートを打つも左へ。
直後にはフロンターレ、平内、藤井と中央でボールをものにし左に展開。陶山のクロスはノグチピントがセーブするも。高い位置で囲い込むように奪いにいくフロンターレ。
ふたたび高い位置でボールをものにし、関から藤井とつながり、藤井の右サイドを突くパスに、佐藤が高い位置へ。クロスはレイソルがクリアし、右コーナーキックに。
レイソルはここで徳田に代わり、6安倍千暉。
直後のコーナーキック、しのいだレイソルはカウンターに持ち込もうとしますが、平内がカバーし、それをさせず。
アディショナルタイムは5分。
フロンターレは、右に開いた佐々木が遠いサイドを狙い、クロス。レイソルがクリアしたところ、セカンドボールを拾った関がミドルシュートを打ちますが、上に、
さらに左サイド、陶山から中央の関とつなぎ、関は右サイドを突くパス。これに反応した恩田がダイレクトでシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
レイソルは、ここで長澤に代わり12酒井一輝、澤井に代わり18小金谷優広。
なおも、ボールを動かしていくフロンターレ。関から右の佐々木、佐藤からふたたび関とつないで右サイドでのスローインに。
スローインの流れから関は左に展開。陶山がクロスを入れますが、シュートにはつながらず。
さらにステンパーが佐々木とのパス交換から正面でシュートを打つも枠外に。試合はここでタイムアップ。
フロンターレは、ベスト8で大会を終えることになりました。
多くの選手たちが出場したフロンターレ。敗戦とはなりましたが、8月の全国大会、今後のリーグ戦に向けて、必ず生きるものになると思います。
これからのチームの進化をとても楽しみにしています。
前半0-1 後半1-2 計1-3
得点:恩田裕太郎(フロンターレ) 徳田波音、鹿住拓登2
フロンターレの先発:16井澤明己、13佐藤壱隆、24藤田明日翔、5林駿佑(c)、3陶山響、22榎本司、4楠田遥希、10平塚隼人、17山田留偉、38奥田悠真、11恩田裕太郎
交代:榎本→18平内一聖 楠田→14藤井漣祐、山田→7ステンパールカ大翔 平塚→15佐々木雄基 奥田→6関徳晴
レイソルの先発:1ノグチピント天飛、3三村叶夢、23上原伶央、5栗島颯汰、13長澤然、10廣岡瑛太(c)、7沼端隼人、19徳田波音、24加茂結斗、11鹿住拓登、15澤井烈士
交代:鹿住→9越川翔矢 長澤→12酒井一輝 澤井→18小金谷優広 徳田→6安倍千暉
(文中敬称略)
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