10月1日の等々力補助競技場。ハンガリー大使館杯決勝トーナメント1回戦で、さぎぬまSCに7-1で勝利した川崎フロンターレU-12は、準々決勝でははるひ野バディSCとの試合に臨みました。
この記事は、1回戦と同様、フロンターレに取材を依頼、了解を得て書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-12 ハンガリー大使館杯U-11川崎市秋季サッカー大会準々決勝 vs はるひ野バディSC】
10月1日(土)午後3時36分キックオフ 等々力補助競技場Aピッチ 晴れ 8人制 15分ハーフ
フロンターレの先発は、GK19中島嵩登、最終ラインは右から25永田怜大、23土本琉斗、20笠倉蓮央、中盤に28我妻光、右に29時松隼跳、左に27渋谷昇汰、前線には18新堀隼。
1回戦と同様、青空の等々力補助競技場は、まだまだ汗ばむような陽気に。
両チームの選手の家族ら、さらには試合などを終えたほかの選手らが見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、後ろからボールを動かし、攻めの糸口をさぐっていくフロンターレ。
はるひ野バディは、エリア前にきわどい浮き球を入れていきますが、フロンターレは永田がしぼって対応。右サイドからのはるひ野バディの攻めに対しては、土本がカバー。
しっかり守っていき、攻撃の芽を摘んでいきます。
すると2分、フロンターレはエリア右へのボール。時松が追っていき、これを処理しようとしたGK1からカット。そのままゴール左に流し込み、1-0。
ひたむきにボールを追っていったことが実り、フロンターレが先制します。
4分には、中央の我妻から時松、時松から右に流れた新堀へ。新堀がエリア右へ仕掛けていくと、エリア外右ではるひ野バディがファール。
フロンターレはフリーキックを得ます。
キッカーは、笠倉。左足でシュートを打つと、ゴールネットが揺れ、2-0。試合を見守っていた人々をどよめかすゴールが決まり、フロンターレが突き放します。
下がり目で受けた新堀が斜めにうまく仕掛け、受けた時松のパスに、右サイドの高い位置へ永田が上がっていくなど、うまく連動してプレーを重ねていくフロンターレ。
GKの中島が、左サイド、高い位置の渋谷へ正確につなげるなど、長いボールも交えていきます。
すると5分には、右サイドで受けた永田が少し持ち上がり、そのスルーパスに、時松がエリア右へ。ゴールへ流し込み、3-0。
直後には永田から、左サイド、渋谷へ。渋谷から中へ寄った笠倉、中央の我妻とつなぎ、我妻はふたたび左サイドの渋谷へ。
渋谷はクロスを入れるも、GK1がセーブ。
はるひ野バディはそこから攻めに転じようとしましたが、フロンターレは、新堀隼が下がり目に下り、コンパクトに対峙。
すると7分、フロンターレは永田が自陣でボールをカット。そのパスが、エリア外正面、我妻に通り、我妻は、GK1が前に出ているところを突いてループシュート。
ボールはゴールのなかへ。4-0。
直後にもフロンターレ、笠倉のスルーパスに、渋谷が正面へ。シュートを打つも、GK1がセーブ。しかし、いい動き出しを見せて、チャンスをつくっていきます。
はるひ野バディが攻めに持ち込もうとする場面では、土本がカバーするなどし、それをさせないフロンターレ。
土本はGKの中島につなげ、中島は永田へ展開し、守備から攻撃へ、転じていきます。
9分には、正面へ抜け出した新堀隼がシュート。GK1が阻んだところ、セカンドボールを拾った時松が、右サイドから折り返し。
正面で新堀隼がシュートを打つも、GK1がセーブ。
右コーナーキックとなり、渋谷が右足でボールを入れると、エリア内、こぼれ球を拾った笠倉がシュートを打つも、GK1がセーブ。
11分にはフロンターレ、永田から中央、やや下がり目で受けた新堀隼のパスに、笠倉がエリア外正面へ。地を這うようなミドルシュートを打つと、ボールはゴールへ吸い込まれるようにして決まり、5-0。
12分には、さらに土本から中央、新堀隼、新堀隼から右サイド、永田へつながり、永田からやや上の時松、時松から正面やや右の新堀隼へ。
新堀隼のパスに、エリア外右、抜け出した永田がシュート。これはオフサイドとはなりましたが、テンポのよいパスワークを見せ、チャンスをつくっていきます。
すると13分、フロンターレは、渋谷が高い位置でボールをカット。そのパスに、我妻がエリア内へ。シュートを打つとゴール左に決まり、6-0。
フロンターレはさらに細かくボールを動かし、永田がエリア外でミドルシュートを打つなど、相手エリア前でプレーを重ねていきます。
前半はタイムアップ。6-0でハーフタイムへ。
後半、フロンターレはGK21酒寄壮、最終ラインは右から25永田怜大、28我妻光、23土本琉斗、中盤は29時松隼跳、右に18新堀隼、左に20笠倉蓮央、前線には26北田章将。
立ち上がりには、フロンターレ、右サイドから正面の新堀隼へつながり、新堀隼のパスに、エリア左へ走り込んだのは笠倉。
シュートは枠をとらえられなかったものの、うまく連係して、ゴールに迫っていきます。
左サイドで笠倉や北田、土本がかかわりあい、土本が仕掛けてコーナーキックを得るなど、高い位置で時間をつくっていくフロンターレ。
3分には、右サイド、受けた新堀が間を縫うようにして仕掛け、正面へ。シュートを打ちましたが、右へ。
さらにフロンターレは中央でうまく時松がおさめ、そのパスに、笠倉がエリア近くに上がっていくなどしていき安栖。
すると4分、フロンターレは、左サイドから正面へ北田がドリブルで仕掛け、正面の新堀隼へ。新堀隼のパスを、エリア外左で受けたのは永田。
ミドルシュートを打つとこれが決まり、7-0。
はるひ野バディも、高い位置でボールをカット。そこから攻めに持ち込もうとしていきますが、フロンターレは新堀隼が自陣の右サイドをカバー。
さらに正面へ74が迫りますが、土本がカバー。コンパクトにして対峙し、エリアの前でボールをカット。
受けた北田が間を縫うように持ち上がり、一気にエリア正面へ。シュートを打つとこれが決まり、8-0。
守備から攻撃への切り替えの速さが実り、追加点をものにします。
直後にも、正面へ時松が抜け出して、シュートに持ち込むなど、チャンスをつくるフロンターレ。
ボールを奪われても、寄せの速さを見せ、すぐさま取り返していきます。
すると8分、フロンターレはエリア外正面、うまく間で受けた時松が、シュートを打つとこれが決まり、9-0。
フロンターレはここで笠倉に代わり27渋谷昇汰。
9分には、スルーパスに、北田が正面へ。シュートはGK1が阻んだものの、いい動き出しと、うまく間を縫うような仕掛けでチャンスをつくっていきます。
11分にはさらにフロンターレ、土本から北田、北田から高い位置へ上がった土本へつながり、土本は右サイドを突くパス。オーバーラップした永田は右クロスを上げるも、ワンタッチあり右コーナーキックに。
コーナーキックはシュートにつながらなかったものの、セカンドボールをものにしたフロンターレ。
永田のスルーパスに、エリア前に抜け出したのは時松。ターンで相手を剝がした時松は、ゴールへ流し込んで、10-0。
うまく連係し、最後のところでの技術の高さも見せて、突き放します。
直後にも、永田のスルーパスに、左から正面へ渋谷が抜け出すなど、チャンスをつくっていくフロンターレ。
12分には、エリア外左で土本がボールをカット。地を這うようなミドルシュートを打つとゴール左へ決まり、11-0。
はるひ野バディの攻めにも、最終ラインの我妻がよくカバーし、チャンスをつくらせずに対応していくフロンターレ。
13分には、北田から時松、時松から左の渋谷へ。仕掛けた渋谷が折り返すも、はるひ野バディはブロック。
右サイドでのスローインに。
その流れからエリア外正面、うまく間で受けたのは土本。ミドルシュートを打つとこれが決まり、12-0。
直後には、はるひ野バディ、高い位置でボールをカット。60が正面でシュートを打つも、酒寄がセーブ。
試合はタイムアップとなり、12-0。
最後まで手を緩めなかったフロンターレ。チームとして連係が深まり、最後のところの精度も高まっている、と感じさせられるかたちで、準決勝へ駒を進めました。
前半6-0 後半6-0 計12-0
得点:時松隼跳4、笠倉蓮央2、我妻光、永田怜大、北田章将、土本琉斗2
フロンターレの前半のメンバー:19中島嵩登 25永田怜大 23土本琉斗 20笠倉蓮央 28我妻光 29時松隼跳 27渋谷昇汰 18新堀隼
フロンターレの後半のメンバー:21酒寄壮 25永田怜大 28我妻光 23土本琉斗 29時松隼跳 18新堀隼 20笠倉蓮央 26北田章将
交代:笠倉→27渋谷昇汰
(文中敬称略)
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