10月16日は東京駅から高速バスに乗り茨城県鹿嶋市、新日鐵住金グラウンドへ。川崎フロンターレU-15は関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部の最終節を迎え、首位鹿島アントラーズノルテジュニアユースに挑みました。
上位2チームが1部へ昇格できる関東ユース2部、昇格できる可能性があるのは、首位アントラーズノルテ(勝ち点38、得失点差+13)、2位栃木SCジュニアユース(37、+8)、3位前橋FC(36、+5)、4位川崎フロンターレ(36、+17)、5位湘南ベルマーレジュニアユース(35、+13)、の5チーム。このうち、フロンターレvsアントラーズノルテ、栃木vs前橋FCと上位4チームが直接対戦。フロンターレが昇格するためにはこの試合を勝つのみ。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部第22節vs鹿島アントラーズノルテジュニアユース】
10月16日(日)午後2時キックオフ 新日鐵住金グラウンド 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発はGK1安福祐一、DFは右から5森璃太、15栗田悠巨、20澤田泰大、41甲斐翔大、ボランチは18佐藤聖真、6黒川海翔、右MF7中島大成、左MF14山内日向汰、トップ下13安田捷人、FWキャプテン10宮城天。甲斐は一年生であとは三年生。
フロンターレは二年生やサポーター、アントラーズノルテもベンチには入らなかった選手たちがチャントでそれぞれを後押しするなか始まった試合。立ち上がりからアントラーズノルテがセットプレーやクロスからフロンターレのエリア前へ攻勢に。3分にはエリア正面からミドルシュートを打たれるも左に。8分にも左サイドからエリア内へいい軌道のクロスが入りますが、栗田がクリア。12分には左サイドからアントラーズノルテが再びボールを入れて、こぼれ球をひろいシュートを打つもボールは上に。難を逃れます。
フロンターレは14分、山内から左サイドに展開、中島を経由して宮城がエリア左に抜け出るとGKをかわしてシュートを打つもボールはポストに阻まれてしまいます。
すると先制点はアントラーズノルテへ。18分左コーナーキックをしのいだところ、ボールはエリア外左の10菊池伶桜のもとへ。菊池がダイレクトで振り抜くとゴールネットを揺らして0-1。駆け出す菊池とアントラーズノルテの選手たち。スタンドからは歓喜の声と励ますようなフロンターレコール。
しかし、フロンターレも細かくパスをつなぎ、反撃に出ると中盤で山内がファールを受けたところからすばやくリスタート。20分宮城からエリア右でボールを受けた中島がシュートを打つとアントラーズノルテの選手に当たってゴールへ吸い込まれていきます。1-1。トップチームでもおなじみバスケットケースを歌うフロンターレの応援の声。
さらに畳み掛けるフロンターレは23分にはこぼれ球を黒川が拾いパスを受けた安田がエリア左からシュートを打つもGKが対応。佐藤が最終ラインまで下りて澤田、栗田とともに組み立てに携わりながらボールを回していきます。
24分には再びアントラーズノルテもクロスからフロンターレのエリアに迫り、立て続けにシュートを打ちますが、安福が好セーブを見せ、澤田、栗田も体を張った守備。最後はエリア内、こぼれ球を拾われてシュートを打たれるも上に。しのいでいきます。
その後のアントラーズノルテの攻勢にも澤田や甲斐らが好守を見せしのいでいたフロンターレでしたが、アントラーズノルテは34分右からのコーナーキックのこぼれ球からクロスを上げるとエリア内、ダイレクトで頭で合わせ再びゴールネットを揺らして1-2。フロンターレは再び追いかける展開へ。
ロスタイムには山内が左サイドへパスを送ると宮城が抜け出しドリブルで仕掛けてゴール前へボールを送ると安田がシュートを打つもアントラーズノルテの選手はこれをライン上でクリアする好守。追いつくことはかなわず、1-2で前半はタイムアップとなります。
後半のフロンターレは、山内や中島がうまく中へしぼり中盤へ下りるなどしてペースをつかみ、立ち上がりからアントラーズノルテのゴールへ迫りますが、なかなか決定的なシュートを打つには至らず。16分には甲斐に代わり9ディアウ勇守歩が入りCB、栗田が左SB。さらに安田に代えて28浅倉廉が入り打開を図っていきます。
18分にはアントラーズノルテ、エリア外右でフリーキックを得るとエリア内、頭で合わせますが枠内上をとらえたシュートは安福が上へ弾き出す好反応。ピンチをしのいでいきます。
早く追い付き、そして勝ち越したいフロンターレでしたが、アントラーズノルテの切り替えも速くゴール前へ迫れない場面が続いていきます。栗田や森がサイドから上がり、山内らもエリア前へ顔を出すもなかなかシュートを打つには至らず。33分には浅倉からのパスにエリア右、黒川が抜け出しシュートを打つもアントラーズノルテの体を張った守備に阻まれてしまいます。
アントラーズノルテはまずは守備からという対応、フロンターレは宮城にロングボールを入れるなどしていきますが、セカンドボールを拾うことはできず、パスもずれてしまい、苦しい時間帯に。逆にアントラーズノルテのカウンターも受けますが安福や栗田、ディアウらが何とか対応。
39分には黒川に代えて11有田恵人を入れて浅倉がボランチに。さらに打開を図りますが、アントラーズノルテも最後まで切り替え速く、チャンスをつくるには至らず。試合は1-2でタイムアップとなりました。
フロンターレはこの結果、関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部を10勝6分け6敗、得点48、失点32、得失点差+16、勝ち点36、4位で終えることになりました。
前半1-2 後半0-0 計1-2
得点:中島大成
フロンターレの先発:1安福祐一、5森璃太、15栗田悠巨、20澤田泰大、41甲斐翔大、18佐藤聖真、6黒川海翔、7中島大成、14山内日向汰、13安田捷人、10宮城天=cap
交代:甲斐→9ディアウ勇守歩 安田→28浅倉廉 黒川→11有田恵人
控え:16鈴木嵐大 2山崎健翔 3有山佑汰 4道間雄生 8小澤星夜 29鈴木大登
昨年1部から降格し、1部への復帰を目指したリーグ戦は終わりを告げました。目標には届きませんでしたが、シーズン序盤にはなかなか勝つことはできず、苦しんだところから最後に「勝てば…」という試合に臨むことができたのは、けして無駄にはならないはず。
11月5日には最後の大きな大会、高円宮杯の関東予選が始まります。U-18に上がる選手もいれば、今年でフロンターレから離れてサッカーを続けるという選手もいることでしょう。予選を勝ち抜き、最後にこのメンバーで戦うフロンターレU-15を、大きな舞台で見られることを願っています。
(文中敬称略)
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