阪南大 –立命館大 / 関西学生サッカー選手権準決勝


7月5日は、ヨドコウ桜スタジアムへ。

関西学生サッカー選手権は準決勝を迎え、第1試合では、阪南大と立命館大が対戦。川崎フロンターレU-18出身、立命館大のMF戸水利紀、MF秋葉拡人が試合に出場しました。


【関西学生サッカー選手権準決勝 阪南大 vs 立命館大】
7月5日(水) 午後2時半キックオフ ヨドコウ桜スタジアム 雨

フロンターレU-18出身、MF脇坂泰斗(現フロンターレ)や、MF長谷川隼(現カマタマーレ讃岐)、GK名良橋拓真(現沖縄SV)の母校、阪南大。

先発は、GK1李相彦、最終ラインは右から40川端元、36橋本直旺、28金子光汰、3河合侑馬、ボランチは37吉田導、24小田奏、右MF7松井匠、左MF15森村俊太、前線には25大山和音、20中田有祐。

桐生第一出身の1年生、大山和音は、昨年のプレミアリーグEAST第19節では、フロンターレとも対戦した選手。

阪南大の先発メンバー





準々決勝、京都橘大に7-1で勝利。7年ぶりの総理大臣杯出場権を得た立命館大。

先発は、GK1永田健人、最終ラインは右から33瀬崎耕平、15荻野元伸、18加藤寛人、8花城怜志、ボランチは26市河太一、その前に10工藤大雅、25戸水利紀、右に11小西宏登、左に28中野瑠馬、前線にはゲームキャプテンの9大谷優斗。

京都橘大戦で先発だった7竹田豪はメンバー外。代わりに横浜FCユース出身の花城が入る陣容に。秋葉はベンチスタート。

写真撮影に臨む立命館大の選手たち




昼前から降り始めた雨が、芝を濡らすヨドコウ桜スタジアム。開放されたメインスタンドには、選手の家族らやサッカーファンらが集まり、阪南大のメンバー外の選手たちが、チャントなどでピッチの仲間たちに声援を送る。
熱を帯びた雰囲気のなか、キックオフの時を迎えました。

立ち上がり、長身のFW中田のポストプレーから高い位置で時間をつくる阪南大。

しかし、立命館大は、荻野や加藤がしっかり寄せ、市河や工藤に加え、中野も中央に顔を出し、セカンドボールを回収。自分たちでボールをつなぐ時間をつくっていきます。

3分には、荻野が持ち上がり、右サイド、瀬崎へ。瀬崎はうまく前に持ち込み、クロスを入れると、エリア正面やや右、工藤がヘディングシュート。しかし、ボールをにうまく合わせることはできず、GKの李が対応していきます。


間にボールを入れてくる阪南大に対し、戸水や市河がはさみこんで、マイボールに。そこから荻野や加藤、永田も加わって組み立てを図る立命館大。
4分には、花城がやや中寄りにポジションを取り、工藤に当て、工藤は左へ展開。受けた中野は正面へ切れ込み、エリア外から狙いますが、阪南大は体を張り、ブロック。

ここは決定的なものにはならなかったものの、5分にはさらに立命館大。荻野の浮き球のパスに、中野が正面へうまく抜け出し、1対1に。シュートを打つとこれが決まり、0-1。
立命館大が先制します。

 

中野瑠馬選手のゴールで立命館大が先制



さらに荻野や加藤、花城、市河や瀬崎、戸水らがかかわって、間にテンポ良くボールを付けていく立命館大。

阪南大も、立命館大のパス回しを狙い、高い位置でボールをカットする場面をつくり、右サイドに展開。川端のパスに正面やや右へ、中田が抜け出す場面をつくりますが、エリア前を荻野がカバーしていきます。

中野が時には中央に顔を出し、花城の縦パスをおさめるなどし、下がり目の工藤が浮き球のパス。これに高い位置へ戸水が動き出すなど、流れの中で、中盤の選手も全円へ飛び出す動きを見せながら、立命館大はゴールを狙っていきます。

阪南大はさらに立命館大が動かそうとするところ、前線から狙い、11分には高い位置で森村がカット。エリア外左へ持ち込み、ミドルシュート。しおかし、左に。

12分には、中央でボールを動かし、小田のパスに、森村がエリア右へ。森村は切れ込み、立命館大を翻弄。うまく1対1となり、シュートを打ちますが、永田が足で止める素晴らしいセーブ。

立命館大も直後には、永田が右サイド、高めにボールを送ると、これを大谷がおさめ、下がり目の小西へ。小西から市河を経由し、左サイド、中野が高い位置へ。中野は鋭い切り返しの連続。スタンドの観客たちのどよめきを生みますが、最後は川端が止め、エリア内へは行けず。

一方の阪南大も、19分には、立命館大の組み立てを狙い、左サイドで森村がカット。仕掛けて、エリア左へ持ち込みますが、瀬崎がクリア。
左コーナーキックとなり、小田が右足で遠いサイドにボールを供給。しかし、シュートには結びつかず。

細かくテンポの良いボール回しから、前に出ていく立命館大。21分には、右サイド、小西のパスに、瀬崎が高い位置へ。瀬崎の折り返しに、エリア内、工藤が飛び出しますが、橋本が対応。最後は工藤のファールに。

直後には、阪南大、エリア外左、ボールをおさめた中田がシュート。しかし、右に。

23分には、立命館大、左サイド、流れた中野、正面やや左に顔を出した花城から左へ開いた工藤へつながり、工藤はエリア左、動き出していた戸水を狙い、パスを出しますが、これはつながらず。
しかし、いい動き出しを見せ、連係を見せながら、ゴールを目指していきます。

阪南大も、右SBの川端がパスを引き出して、高い位置へ抜け出そうとしますが、戸水が厳しく、粘り強い寄せ。うまく体を入れ替えてマイボールにするいいプレー。
さらに高い位置でカットした阪南大。スルーパスに、エリア正面やや右へ、松井が抜け出しますが、加藤が粘り強くついていき、シュートは右。

立命館大も、加藤が持ち上がり縦パス。左サイドから中野が斜めに動き出し、右へ展開すると、小西が切れ込んでシュート。しかし、阪南大は体を張った守り。


阪南大も、さらに高い位置でカットする場面をつくり、31分には、エリア外左でルーズボールを拾った大山がシュート。右にそれていきましたが、チャンスをつくっていきます。

高い位置で組み立てを狙ったところからチャンスをつくる阪南大。うまく中盤でボールを回しながら、サイドに展開し、エリア近くに迫る立命館大、という展開でゲームは進行。

32分には、中央で前を向いた中野のパスに、花城が左サイド、高い位置へ。花城がクロスを入れると、エリア正面、中野が飛び込みますが、さわることはできず。

33分には、戸水の縦パスに、花城が左サイド、高い位置へ。花城がクロスを入れると、右サイドに流れたボール、拾った小西は折り返し。しかし、李がセーブ。
さらに高い位置で瀬崎がカット。右サイド、小西が持ち込み、クロスを入れますが、阪南大はブロック。

セカンドボールを拾い、戸水から市河、工藤とつながり、工藤のパスに、小西がエリア右へ。しかし、折り返しはシュートには結びつかず。


阪南大も、36分には、ポジションを流れの中で買え、森村が右サイドへ。森村から正面やや右、中田につながり、中田はシュート。しかし、永田がセーブ。

阪南大は前から連動してプレス。左サイドでスローインを得ると、森村のロングスローからゴールを狙いますが、立命館大はエリア内、瀬崎がクリアするなど、しのいでいきます。

再び、中盤の戸水、工藤、市河が位置を入れ替え、間で受けるなどしながら、売悟kしていく立命館大。

40分には、瀬崎から小西と右サイドでつながり、小西からエリア外正面やや右で受けた戸水がミドルシュート。これは李がセーブ。

シュートを打つ戸水利紀選手



42分には、工藤の浮き球のパスに、瀬崎がエリア外正面やや右へ。シュートを打ちますが、枠はとらえられず。

直後には戸水がカット。そのパスに、大谷が正面へ。シュートを打ちますが、李がセーブ。

44分には、市河から戸水とつながり、戸水のパスに、中野が左サイド、高い位置へ。阪南大の守りが対応したところ、こぼれ球を拾った花城がエリア左へ。しかし、ここでも阪南大の守りに遭い、シュートまではいけず。
前半は0-1。立命館大のリードでハーフタイムへ。



後半阪南大は、大山に代わり10金本毅騎、小田に代わり9三好麟大、吉田に代わり14櫻井文陽。立命館大は工藤に代わり17平川絢大。

立ち上がりには、阪南大、左サイドから持ち込み、ゴールの前に迫るも、それをしのいだ立命館大は、再び荻野や加藤、間で市河、戸水、平川が受けながら組み立てに。
戸水の浮き球のパスに、正面へ中野が抜け出したり、市河の浮き球に、エリア内へ大谷が動き出したりするなど、ゴールに迫る場面をつくっていきます。

一方の阪南大は、櫻井が下がり目で受け、流れの中で三好が高い位置へ飛び出すなどし、厚みのある攻めに。
6分には、エリア右、抜け出した中田が折り返すと、正面でおさめた三好が、シュートを打とうとしますが、立命館大は体を張った守り。

セカンドボールを拾い、左へ展開すると、森村が左クロス。しかし、平川がクリア。立命館大はしのいでいきます。

立命館大も7分には、中盤の平川が右サイドを突くパス。これに抜け出した小西はクロス。セカンドボールを拾い、正面やや右へ持ち込んだ小西はシュートを打ちますが、左に。

8分には阪南大、川端から松井と右サイドでつながり、松井は高い位置で右クロス。エリア内、金本がヘディングシュート。しかし、永田がセーブ。

さらに左サイドから森村が斜めの仕掛け。エリア内へ持ち込もうとしていきますが、荻野が粘り強く対応。最後はゴールキックに。

阪南大は中央で三好や櫻井がかかわってボールを動かし、右サイド、川端や松井が連係。高い位置でプレーする場面をつくりますが、立命館大も粘り強く対応。
ボールをカットし、右サイドで瀬崎や市河がかかわって、動かす場面をつくっていきます。

14分には、平川のスルーパスに、正面へ中野が抜け出しますが、李が前に出てセーブ。惜しくもゴールとはならず。

立命館大は15分小西に代わり24秋葉拡人。

秋葉拡人選手がピッチへ




阪南大は、エリア外右でのフリーキックやロングスローから立命館大のエリア前に迫りますが、立命館大は集中して守り、これをしのぎ、中盤の戸水から右へ展開。
受けた秋葉は、左サイド、中野を狙い、サイドチェンジ。これはつながらなかったものの、守備から攻撃へ、転じようとしていきます。

18分には、阪南大。櫻井から右の川端へつながり、川端から左サイド、森村へ。森村のスルーパスに、河合がエリア左へ抜け出し、クロス。流れたボールを拾った櫻井はミドルシュートを打ちますが、枠はとられらえず。

直後には立命館大。戸水の縦パスに、中野がエリア正面やや右へ。
阪南大が阻んだところ、高い位置で奪い返し、戸水がエリア外正面やや右へ。ミドルシュートを打ちますが、李がセーブ。


立命館大は21分、大谷に代わり19守岡晃希。

後ろからつないでいこうとする立命館大。しかし、22分それを突いて、阪南大は高い位置でボールをカット。金本が折り返すと、正面飛び出した三好が決めて、1-1。
阪南大が追いつきます。

三好麟大選手のゴールで阪南大が追いつく



追いつかれた立命館大は、右に開き、守岡がキープ。高い位置へ秋葉が動き出し、引き出そうとしますが、つなげることはできず。

一方の阪南大は、森村が左サイドからエリア左へ。しかし、加藤がカバー。

コーナーキックをしのいだ立命館大は、戸水や瀬崎、秋葉がかかわって右サイドで動かし、左へ展開。市河の縦パスに、正面やや左へ中野が抜け出し、シュートを打ちますが、阪南大は体を張り、ブロック。

セカンドボールをものにし、畳みかけていく立命館大。中野のサイドチェンジを、右に開いた秋葉がおさめ、クロス。正面、守岡につながりますが、シュートを打つことはできず。

すると、28分、阪南大は、森村が左サイド、高い位置へ抜け出し、折り返し。これを金本が決め、2-1。阪南大が勝ち越します。

 

阪南大が勝ち越し



立命館大も直後には、中央で守岡がプレスバック。秋葉がおさめ、縦パス。守岡が正面へ動き出しますが、阪南大の守りに遭い、シュートまでは行けず。

すると30分、阪南大は再び高い位置でボールをカット。エリア外右、金本がシュートを打つとこれが決まり、3-1。さらに立命館大を突き放します。

再び金本毅騎選手が決め、3-1



立命館大も、32分には、瀬崎から守岡とつながり、守岡がダイレクトではたくと、中野が左サイド、高い位置へ。
中野は切れ込んでシュートを打ちますが、阪南大は体を張って、ブロック。



立命館大は瀬崎に代わり12比良柊斗。

33分にはさらに立命館大、守岡のポストプレー、受けた市河から左サイド、中野へ。中野のパスに、正面やや左へ持ち込んだ秋葉がミドルシュート。しかし、阪南大はブロック。

さらに戸水のパスに、中野がエリア外正面やや左へ。中野はミドルシュートを打ちますが、李がセーブ。

阪南大は、河合に代わり2花田周勇。

阪南大も、高い位置で金本がカットするなどし、立命館大のエリア近くで時間をつくり、35分には、松井が右サイド、高い位置で折り返し。しかし、ここは加藤がカバー。


立命館大はさらに交代。市河に代わり23西村洸大。

テンポを出し、戸水や西村、花城もやや中央に寄りながら、動かしていく立命館大。

しかし、なかなかシュートまではいけない時間が続いていきます。

それでも44分には、守岡のポストプレーから、中野が左サイドでボールを残し、高い位置へ持ち出し、クロス。エリア内、秋葉が飛び出したところ、阪南大のオウンゴールを誘い、3-2。1点差に。

3-2。オウンゴールで1点差に





アディショナルタイムは5分。高い位置で松井や金本、中田らがキープを図る阪南大。立命館大も人をかけ、ボールを奪いに行きますが、なかなか前に持ち込むことはできず。

阪南大は、橋本に代わり4野瀬翔也。

49分には、阪南大。エリア左へ金本が持ち込み、シュート。これは永田がセーブしたものの、チャンスをつくるには至らず、試合はタイムアップ。3-2。

阪南大が勝利し、決勝へ。立命館大は3位決定戦へ回ることになりました。

 

同じ1部の関西大との3位決定戦は、今後のリーグ戦、さらには総理大臣杯のためにも、大切な一戦になると思います。

今後のチームの飛躍につながるような試合になりますように。そのなかで2人がどんな活躍を見せるのか。とても楽しみにしています。



前半1-0 後半3-1 計3-2

得点:三好麟大、金本毅騎2(阪南大) 中野瑠馬、オウンゴール(立命館大)


阪南大の先発:1李相彦 40川端元 36橋本直旺 28金子光汰 3河合侑馬 37吉田導 24小田奏 7松井匠 15森村俊太 25大山和音 20中田有祐

交代:吉田→14櫻井文陽  小田→9三好麟大 大山→10金子毅騎 河合→2花田周勇 橋本→4野瀬翔也

控え:21高畑優也 16渡邉吏海 34齋藤遼太 17寺岡聖斗


立命館大の先発:1永田健人 33瀬崎耕平 15荻野元伸 18加藤寛人 8花城怜志 26市河太一 10工藤大雅 25戸水利紀 11小西宏登 28中野瑠馬 9中野瑠馬

交代:工藤→17平川絢大 小西→24秋葉拡人 大谷→19守岡晃希 市河→23西村洸大 瀬崎→12比良柊斗

控え:21栗林颯 29木村誠之助 27澤田忠和 44北村一真

(文中敬称略)





戸水利紀選手はこの日も先発

写真撮影に臨む立命館大の選手たち

円陣を組む選手たち
戸水利紀選手

中野瑠馬選手が決め、立命館大が先制

好守を見せる永田健人選手
戸水利紀選手

中野瑠馬選手

鋭い動きで中野瑠馬選手が翻弄。最後は川端元選手が対応した
戸水利紀選手
守備での強さを見せた

 

 

 

好守を見せる永田健人選手
立命館大の加藤寛人選手
ゴールに迫る中野瑠馬選手。阪南大も最後のところの守りで対応していく

阪南大の決定機。ここでも永田健人選手が好セーブを見せる

ベンチスタートの秋葉拡人選手
シュートを打つ戸水利紀選手

戸水利紀選手
後半へ

秋葉拡人選手
戸水利紀選手
秋葉拡人選手がピッチへ

戸水利紀選手
秋葉拡人選手

三好麟大選手のゴールで1-1

秋葉拡人選手

立命館大の荻野元伸選手。先制点につながるパスを出した
戸水利紀選手
秋葉拡人選手
横浜FCユース時代にはフロンターレU-18とも対戦した花城怜志選手

金本毅騎選手が決め阪南大が勝ち越し

 

シュートを打つ中野瑠馬選手

秋葉拡人選手もシュート

戸水利紀選手

秋葉拡人選手

戸水利紀選手
中野瑠馬選手

オウンゴールで3-2

3-2でタイムアップ

 

 

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