7月27日、日本クラブユース選手権はノックアウトステージのラウンド16を迎えました。
グループHを2勝1敗、2位で通過した川崎フロンターレU-18は、FC東京U-18との“多摩川クラシコ”に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 日本クラブユース選手権ノックアウトステージ ラウンド16 vs FC東京U-18】
7月27日(木) 午前8時45分キックオフ コーエィ前橋フットボールセンターC 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発は、GKキャプテンの1濱﨑知康、最終ラインは右から2江原叡志、30林駿佑、5土屋櫂大、4元木湊大、ボランチは25矢越幹都、10尾川丈、右MF22加治佐海、左MF8名賀海月、前線には28香取武、13髙橋宗杜。
グループステージ第3節、V・ファーレン長崎U-18戦からは、GKが16菊池悠斗から濱﨑、左MFが7志村海里から名賀、FWが9岡崎寅太郎から髙橋宗杜と3人を変更。
名賀はこの大会初めての先発。また、髙橋宗杜はプレミアリーグEASTも含めて、初先発。
FC東京U-18の先発は、GK21後藤亘、最終ラインは右から24金子俊輔、4石堂純平、3永野修都、15沼田青瑳、ボランチは31鈴木楓、その前に12田邊幸大、20佐藤龍之介、右に33菅原悠太、左にゲームキャプテンの7渡邊翼、前線には9山口太陽。
プレミアリーグEAST第11節では、アディショナルタイムに、DF17柴田翔太郎の左コーナーキックがオウンゴールを誘い、フロンターレが勝利しているライバル対決。
この日も、朝から厳しい暑さの前橋市。しかし、両チームの選手の家族らに加え、フロンターレもFC東京も平日にもかかわらず、サポーターの姿も。幕を出し、チャントやコールで選手たちの背中を押していきます。
フロンターレの選手たちは、「気持ちだよ」「守備から入るな」と口々に鼓舞。ベンチスタートとなった菊池も「ぬるっと入るなよ」「入りを大事にしていくぞ」と声をかけていきます。
前日、V・ファーレン長崎U-18戦での敗戦から、1日弱。選手たちは気持ちを高めながら、キックオフの時を迎えました。
立ち上がり、フロンターレは、前線へ髙橋宗杜を走らせ、相手陣内へ。加治佐が高い位置へ持ち込み、球際に厳しくプレーを重ねていきます。
FC東京は、1分、左サイドで田邊や菅原がボールを動かし、金子がオーバーラップ。高い位置でボールを回していきますが、尾川がカット。
尾川は間を縫うように、前に持ち出し、尾川のパスに、加治佐が右サイドの高い位置へ。
加治佐が右サイドからクロスを入れると、遠いサイド、飛び込んだ名賀が折り返し。シュートにはつながらなかったものの、迫力のあるいい攻めをフロンターレは見せていきます。
セカンドボールを中央で拾い、矢越や香取が中央でかかわり、髙橋宗杜がボールをキープ、
左に香取が流れ、中央へ加治佐が顔を出すなどし、フロンターレは人数をかけ、エリア前でボールを回す時間をつくっていきます。
FC東京も、コンパクトにして、フロンターレに対して、対応。下がり目でボールをものにした菅原が前に、田邊を走らせ、右サイドでスローインを得ると、その流れから田邊が高い位置へ持ち込もうとしていきますが、元木が体をうまく入れ、最後は田邊のファールに。
3分には今度は、フロンターレ、尾川が中央で持ち出し、その縦パスを髙橋宗杜がおさめ、右サイド、江原へ。
江原が高い位置から折り返すと、エリア外正面、加治佐がシュート。しかし、惜しくも枠はとらえられず。
FC東京も左サイドで渡邊がボールをカット。背後を狙う動きを見せ、前に持ち込もうとしていきますが、林が粘り強く対峙。前に行かせずに対応。
そこから右に展開したFC東京は、菅原が下がり目でおさめ、そのパスに、田邊が高い位置へ抜け出そうとしていきますが、ここでも元木が対応していきます。
フロンターレは高い位置でプレーする時間をつくり、9分には右サイドでのスローインの流れから、香取が正面やや右へ。アウトにかけたパスを出すと、エリア内へ矢越が飛び出しますが、惜しくもおさめられず。
フロンターレは、FC東京がみぎから持ち込む場面では、元木がカット。間で矢越が受け、土屋や尾川、元木が動かし、中盤の矢越へ。
それに対して、FC東京は山口がプレスバック。最終ラインに戻し、今度はFC東京が組み立てを図りますが、尾川がカットし、右サイド、加治佐へ。
加治佐の仕掛けに対しては、FC東京、沼田が粘り強く対応。しかし、セカンドボールをものにした矢越のパスに、江原が右サイド、高い位置へ。
江原のクロスはシュートにはつながらなかったものの、フロンターレが相手陣内でプレーする時間が続いていきます。
しかし、FC東京も、右サイド、高い位置でのスローインを、佐藤が受け、エリア外右へ持ち込むと、ここでフロンターレにファールがあり、フリーキックを得ます。
キッカーの佐藤が遠いサイドへ入れたボールは、フロンターレにワンタッチあり、左コーナーキックに。
佐藤がニアに入れたボールは、フロンターレが跳ね返すも、左サイドでセカンドボールを拾った佐藤から、菅原とつながり、菅原は左からエリア内へ、浮き球。
これにエリア左、反応した山口がうまく体を使いながら、シュートを打つと、ゴールへ決まり、0-1。
先制点はFC東京へ。
サポーターたちも交えた、FC東京側の喜びの余韻も残るなか、追いかけるフロンターレは、尾川や矢越、江原や林、土屋、名賀も加わって、ボールを回し、名賀が中央に顔を出し、そこから右サイド、江原へ。江原から受けた加治佐が高い位置へ仕掛ける動きを見せ、再びFC東京の陣内でプレーする時間を増やしていきます。
21分には、中央で細かく、テンポの良いボール回し。エリア内へ尾川や香取が飛び出していきますが、シュートにはつながらず。
3分間のクーリングブレーク明け、25分にはFC東京、下がり目でボールをおさめた山口は、左サイド、背後を取った渡邊へ。渡邊のエリア左を突くパスに、佐藤が飛び出しますが、林がカバーしていきます。
FC東京は、最終ラインに戻し、永野や石堂、そこに鈴木も加わってボールを保持。
それに対して、フロンターレは髙橋宗杜が前から追い込み、中盤で尾川がボールを拾い、再び自分たちで動かす時間をつくっていきます。
28分には、尾川が香取にいったん預け、エリア内へ。FC東京が阻んだところ、セカンドボールを正面で拾った矢越がミドルシュート。しかし、左へ。
フロンターレは、土屋の縦パスを、香取が間で受け、左サイド、元木へ。元木が名賀にボールを入れたところ、FC東京は奪いに行きますが、尾川がセカンドボールを回収。
林から矢越とつながり、矢越のパスに、江原が高い位置へ。
江原は切り返して、左足でクロス。エリア内、名賀が飛び込みますが、さわることはできず。
フロンターレの攻勢は続き、矢越が右サイド、高い位置へ顔を出し、クロス。エリア内、反応した香取がヘディングシュート。しかし、枠はとらえられず。
31分には、林がセンターサークル付近でボールを奪い、右サイドへパスを出すと、加治佐が高い位置で右クロス。
攻撃参加した林は、エリア内へ飛び出しますが、後藤がセーブ。得点とはなりませんでしたが、いい攻撃参加を見せていきます。
FC東京も、田邊が永野、石堂の間に顔を出し、中央から組み立てを図り、うまく間で受けた佐藤のスルーパスに、エリア正面やや左へ渡邊が飛び出しますが、林がカバー。
林は右サイドを狙ったフィード。これに髙橋宗杜が動き出し、高い位置で粘ってフロンターレのスローインにしていきます。
左サイド、元木のパスに、名賀が斜めにエリア前へ動き出すなど、FC東京のゴールの前に迫っていくフロンターレ。
しかし、FC東京もGKの後藤が安定感のあるセービングを見せ、フロンターレの攻撃に対応していきます。
37分には、FC東京、中央で山口がおさめ、渡邊から沼田と左サイドでつながり、沼田は高い位置で折り返そうととしますが、林がブロック。
左コーナーキックとなり、佐藤がボールを入れると、濱﨑はセーブ。
濱﨑がすぐさまリスタートしたところ、エリア前でFC東京がカット。右サイドから菅原が仕掛けていきますが、名賀が体を粘り強く入れ、カバー。最後は菅原のファールに。
守備でもいい対応を続けていきます。
FC東京は、さらに中盤やや左サイドで受けた佐藤が、うまく反転。右サイドを突くパスを出していきますが、元木がしぼって、エリア前をカバー。
アディショナルタイムに入り、41分にはフロンターレ、うまく間で受けた髙橋宗杜が正面へドリブルで持ち上がり、エリア正面へ。FC東京、永野がブロックし、右サイドでのスローインに。
フロンターレは、右サイドからクロス。セカンドボールを拾い、左サイドから元木が正面の矢越へパス。矢越から右サイド、加治佐へつながり、再び中央、尾川、矢越が動かし、右サイドの江原へ。
江原がクロスを入れると、最後は正面で矢越がミドルシュート。しかし、枠はとらえられず。
43分には、加治佐が中央でマイボールに。矢越から左サイド、元木へ。元木の縦パスを受けた名賀が、左サイド高い位置から、エリア内左への仕掛け。
しかし、FC東京、石堂のカバーに遭い、シュートは打てず。
前半は0-1でタイムアップとなります。
「必ずミスはするから。それは責めない。チャレンジの結果だから。次につなげていこう」
そう声をかけ合うハーフタイムの選手たち。
フロンターレは後半から、髙橋宗杜に代わり9岡崎寅太郎、香取に代わり14岡田泰輝が入ります。
立ち上がり、フロンターレは矢越のパスに、加治佐が右サイド、高い位置へ。加治佐は切り返して、エリア正面へ仕掛けていきますが、FC東京は体を張った守り。
3分には、尾川の縦パスを間で岡田が受け、ボールは岡田から岡崎へ。再び岡田につながり、岡田から受けた岡崎がエリア内右へ持ち込み、シュート。
しかし、後藤がセーブ。
フロンターレはさらに、右へ岡崎が開き、そのパスに江原が右サイドからエリア内へ持ち込む動き。
ボールは右サイド、開いた矢越につながり、矢越は左サイドを突くパス。名賀が抜け出しそうになりますが、FC東京も集中した守り。
岡崎のシュートを阻んだ際に、出血があった後藤の治療を経て、フロンターレは、左サイドで元木や尾川、岡田が連係。左サイド、開いた元木のパスに、岡田がエリア内へ飛び出す場面をつくりますが、FC東京はエリア内で集中したいい守り。
さらに、セカンドボールを拾い、、エリア外右、江原がシュートを打ちますが、後藤がセーブ。
フロンターレの攻勢は続き、7分には土屋のフィードに、岡崎が高い位置へ動き出し、ボールを拾った名賀のパスに、岡崎がエリア外右へ。岡崎はミドルシュート。しかし、右に。
FC東京も、右サイド、佐藤や菅原がかかわって、フロンターレのエリア近くで時間をつくっていきますが、土屋がカバー。
岡崎も中盤まで下り、守備でも献身的にプレーをしていきます。
10分には、フロンターレ、左サイド、下がり目で矢越が縦パス。正面やや左、岡崎がシュートを打ちますが、FC東京はブロック。セカンドボールを拾った矢越は右へ展開。
江原がクロスを入れると、エリア内、飛び込んだ名賀がヘディングシュート。しかし、後藤がセーブ。
FC東京も、下がり目で山口がおさめることで、自分たちでボールを回す時間をつくり、佐藤がエリア外左に空いたスペースへ飛び出す動きを見せますが、矢越が対応。
さらに、間で受けた山口がキープしたところから右サイドへ。金子、佐藤がかかわって、右サイドから迫りますが、元木がしっかりカバー。
12分には、永野から左サイド、田邊へ。田邊から渡邊、下がり目の沼田とつながり、沼田のパスに、渡邊がエリア左へ飛び出しますが、濱﨑がセーブ。
濱﨑はすぐさまリスタート。左サイドから中盤を経由して、右サイド、加治佐へ。
加治佐が正面へ送ると、尾川がミドルシュート。しかし、後藤がセーブ。
フロンターレはさらに、うまく間で岡田が受け、そこから右サイド、加治佐へつながり、加治佐が正面へ持ち込む動きを見せていきますが、FC東京も粘り強く対応し、最後はカットされてしまいます。
すると14分、FC東京は最終ライン、永野から石堂とつながり、石堂の縦パスを山口がおさめ、リターンを受けた鈴木から左サイド、渡邊へ。渡邊が背後を取り、仕掛けて折り返すと、正面で山口が合わせ、0-2。
FC東京が突き放します。
2点を追いかけるフロンターレは、18分には、元木の縦パスに、岡崎がエリア外正面やや左へ動き出すと、これに対して、FC東京はファール。
フロンターレのフリーキックに。
キッカーは名賀。遠いサイドへボールを入れていきますが、後藤が反応。最後は永野がクリアしていきます。
FC東京は、田邊に代わり11吉田綺星が入り、山口との2トップに。佐藤が鈴木とともにボランチに。
20分には、フロンターレ、中盤、矢越のパスに、加治佐が高い位置へ。それに対して、FC東京は体を張り、ブロック。右コーナーキックとなります。
フロンターレはここで名賀に代わり17柴田翔太郎。
右コーナーキック。柴田が右足でボールを入れ、エリア内へこぼれたボールに元木が詰めますが、FC東京もエリア内で堅さを見せ、しのいでいきます。
後半のクーリングブレーク。
「ゴール前、人数をかけろよ。なんかあるから」「気持ち出そう」「ここで終わらないぞ」。選手やスタッフはそう声をかけ合っていきます。
クーリングブレーク明けは、FC東京が、金子がパス交換から右サイドの高い位置へ抜け出していきますが、も突起がカバー。
さらに高い位置で山口がカットしますが、加治佐が中央に顔を出して、対応。
28分には中盤で鈴木がカット。その浮き球のパスに、エリア左へ抜け出した吉田がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
さらにFC東京、左サイド、開いて受けた吉田が斜めの仕掛け。折り返していきますが、土屋がブロック。
左コーナーキックとなり、佐藤がボールを入れると、遠いサイド、石堂が飛び込みますが、さわることはできず。
フロンターレのサポーターのチャントやコール、さらにピッチ脇で戦況を見つめる選手たちからの声も受け、ゴールを目指していくのはフロンターレ。
32分には右サイドでのスローインの流れから、加治佐がファールを受け、エリア外右でのフロンターレのフリーキックに。
キッカーの柴田がエリア内へボールを入れると、岡田が飛び込み、土屋、さらには元木がヘディングシュート。
しかし、ゴールの前でFC東京の必死の守り。
フロンターレはゴールラインを割ったと主張しますが、それは認められず。
フロンターレはここで加治佐に代わり7志村海里が入り、左MF。柴田が右MFに。
フロンターレは高い位置で柴田が仕掛ける場面をつくり、FC東京のファールからセットプレーを得るなど、エリア前で時間をつくっていきます。
下がり目で岡田がおさめ、柴田が右サイドからクロス。
FC東京が阻んだところ、最終ラインでボールをものにした土屋が左サイドを突くパス。しかし、FC東京はカット。そこから攻めに転じようとしたFC東京は、左へ展開していきますが、矢越が奪い返し、再びフロンターレの攻勢に。
38分には、江原から柴田と右サイドでつながり、柴田は左足でクロス。遠いサイド、志村がシュートを打ちますが、わずかに左。
フロンターレはここで元木に代わり3髙橋悠斗、FC東京は鈴木に代わり8伊藤ロミオ。
フロンターレは、最終ラインを江原、林、土屋の3バックに。髙橋悠斗を前線を入れていきます。
39分には、ボールは左サイド、岡崎へ。岡崎がクロスを入れ、エリア内、髙橋悠斗が反応すると、FC東京にハンドがあり、フロンターレはPKを得ます。
キッカーは岡崎。しかし、シュートは後藤がセーブ。こぼれ球に詰めた岡崎は、ゴール右を狙い、シュートを打ちますが、わずかに枠をとらえられず。
後藤の好セーブに沸くFC東京。それでも、前に出ていくのはフロンターレ。
42分には、右サイド、柴田のパスに、岡崎が正面へ。岡崎はシュートを打ちますが、左。
43分、FC東京はさらに交代。菅原に代わり、40尾谷ディヴァイン チネドゥ。
フロンターレは、浮き球を髙橋悠斗が競り、そのこぼれを岡崎や岡田が拾うなどし、岡崎が高い位置へ抜け出し、折り返す場面をつくるなどしていきます。
47分には、中央の矢越から右の江原とつながり、江原の縦パスに、柴田がエリア外正面やや右へ。
これに対して、FC東京はファール。フロンターレはフリーキックを得ます。
キッカーは柴田。エリア内へボールを入れると、遠いサイドで尾川がヘディングシュート。ゴール右へ転がってきたボールを土屋が押し込み、1-2。ついに攻勢が結実したフロンターレ。
すぐさま、ボールをセンターサークルへ。
49分には、GKの濱﨑が前線へボールを送ると、正面で高橋悠斗が競り、正面やや右、おさめた岡崎がシュート。
GKの後藤が飛び出しており、ボールはゴールへ向かっていきますが、石堂がカバー。
右コーナーキックとなり、エリア内へ濱﨑も上げ、ゴールを狙うフロンターレ。矢越が粘り、さらに右コーナーキックとなりますが、FC東京も集中した守り。
最後はクリアされ、試合はタイムアップ。
1-2。フロンターレの日本クラブユース選手権はここで終わることになりました。
前半0-1 後半1-1 計1-2
得点:土屋櫂大(フロンターレ) 山口太陽2(FC東京)
フロンターレの先発:1濱﨑知康(c) 2江原叡志 30林駿佑 5土屋櫂大 4元木湊大 25矢越幹都 10尾川丈 22加治佐海 8名賀海月 28香取武 13髙橋宗杜
交代:香取→14岡田泰輝 髙橋宗杜→9岡崎寅太郎 名賀→17柴田翔太郎 加治佐→7志村海里 元木→3髙橋悠斗
控え:16菊池悠斗 32関徳晴 18八田秀斗 26齊名優太
FC東京の先発:21後藤亘 24金子俊輔 4石堂純平 3永野修都 15沼田青瑳 31鈴木楓 12田邊幸大 10佐藤龍之介 33菅原悠太 7渡邊翼(c) 9山口太陽
交代:田邊→11吉田綺星 鈴木→8伊藤ロミオ 菅原→40尾谷ディヴァイン チネドゥ
控え:16小林将天 5兼子貴成 41佐々木将英 27古賀峻 38田中希和
◇試合後、長橋康弘監督、濱﨑知康と土屋櫂大の2選手に話を聞きました。
「この悔しさっていうのを、このままで終わらせず、成長した姿をもう1回お見せできたらと思います」
長橋康弘監督
〇お疲れ様でした。よろしくお願いします。残念ながら敗退とはなってしまいましたけど、でも、すごい、 選手たちも、みんな、戦う姿勢とかを出していたんじゃないかなと思うんですけど、それはいかがですか。
はい、昨日の敗戦を受けて、今日彼らは、まず戦うことで、来ていただいてるサポーターの方に、見せるべき姿を、まず見せるというところをしっかりと、出してくれたのかなというふうに思っています。
〇今日は先発で今まで出ていなかった髙橋宗杜選手と、名賀海月選手が出てきましたけど、ここらへんはどういったことを踏まえて決めましたか?
4日間で、3試合、彼らはこういう経験をしたことがなくて。また、練習中でも、紅白戦のレベルなんかを見ると、すごくこう、選手の差がなくて。そういった意味で、フレッシュな選手を前半から出した方が、よりうちの良さが出るんではないかということで、はい、先発してもらいました。
〇2人とも、宗杜君はすごい前からの守備という部分でもすごく頑張ってくれていて、海月君も周りと絡んで、いいプレーを見せてくれていたと思うんですけど、それはどうですか?
はい。素晴らしい、いいパフォーマンスだったと思います。あの、彼らはですね、あの、リーグ戦の時からもそうなんですけれども。やはり、試合に関われて、まだいない選手たちが、本当に下を向かずやってくれてます。
なので、あの、自信を持って、送り出せているので。全く心配するところは、正直なかったんですけど、はい、よくやってくれたと思います。
〇これで、また、しばらく空きますけど、石川県での大会(和倉ユース)に行くんですよね? この夏、どういった準備をしていきますか?
リーグ戦の反省と、クラブユース、3年連続、このラウンド16で敗退っていうところで。やはりこう、大会を経験すると、私なりにちょっと理由は見つかってる部分があるので。すぐ、和倉遠征では、そのへんのところを改善していきたいと思っています。
〇クラブユース、4つのチームとの対戦を通して、またフロンターレはすごい学んだものがあったのかなと思うんですけど、それはいかがでしょう?
それぞれのチームにそれぞれのやっぱりカラーがあって、こういうところは見習いたいなっていうような部分が、1試合ごとにまた見つかったので、そういったところも含めながら、私たちは成長につなげていけたらと思います。
〇最後になりますけど、サポーターの方に。今日も暑い中、たくさん来てくれました。コメントをいただけますか?
朝早い中、そして、こういう暑い中でですね。本当にたくさんの方が来てくださって、なんとか結果で、えー、お返しをしたかったんですけれども。
ただ、最後の試合、 本当に選手たちは頑張ってくれて。戦う姿勢っていうところで、見せれた部分っていうものはあると思うんですけれども。これからしっかりと反省して、リーグ戦にこの悔しさっていうのをですね、このままで終わらせず、成長した姿をもう1回お見せできたらと思いますので、引き続き、応援の方、よろしくお願いいたします。
〇ありがとうございます。お疲れ様でした。
ありがとうございました
「最後のところ、やっぱり最後、体張ることだったり、自分も含めて、そういうところが まだ足りないって思います」
GK1濱﨑知康
〇お疲れ様でした。ラウンド16で敗退という結果になりました。今大会振り返っていかがでしたか?
去年もおととしも、ベスト16で終わってるっていうところで、ここがひとつのターニングポイントになると思っていたので、ここでみんなで勝とうっていう話はしてたんですけど、残念ながら 負けてしまったゲームになってしまいました。
〇今日の試合、苦しいゲームとなりましたが、今日の試合振り返っていかがでしょうか?
そうですね。相手がボランチのところを消しながら、やってくるのに対して自分たちがうまく対応できなかったなっていうのが、後ろから見てて、思っていて。
それで、うまく自分たちのゲーム運びにできなかったかなっていうのが、敗因というか、そういうところが欠けていたかな、と思いました。
〇この大会、悔しい思いをしました。この経験、プレミアリーグにどうつなげていきたいですか?
やっぱりこの暑さの中で、自分たちは本当に何もできなかったと思うので。そこで戦う部分だったり、そのフロンターレだからつなぐとか、そういうのだけじゃなくて、やっぱり高体連にも勝てるような、フィジカルづくり、体づくりだったりとか、そういうところをもっとやっていって、ここで圧倒的な違いを見せれたらなと思います。
〇群馬まで日々たくさんのサポーター来てくれています。サポーターにメッセージお願いします。
いつも応援ありがとうございます。みなさんの期待に応えられなかったのは、 とても悔しいところでありますけど、プレミアリーグは、まだあと半分あるので。そのファイナルまで行って、その去年成し遂げられなかったそのファイナル優勝っていうところを目指しているので、一緒に戦ってくれたらうれしいです。よろしくお願いします。
〇昨日の敗戦を踏まえて、宿舎に帰って、どういったことをやっていきました?
昨日の映像を選手みんなで確認して、「こういうところ足りないよね」っていうのは選手同士で話した部分で。少し今日も変わった部分、見えたんですけど、やっぱりまだまだ足らなかったっていうのが現状かなって思います。
〇横から見ていて、戦うフロンターレらしい姿勢とか、そういったものは示せていたのかなとは思うんですけど、やっぱり、まあ、それでもまだ足りないものがあった?
暑い中で、今日も10分(試合時間が)伸びたっていうところで、最後のところ、やっぱり最後、体張ることだったり、自分も含めてですけど、そういうところが まだ足りないかなっていうのは思います。
〇この大会では菊池君と交互での起用でしたけど、あれって最初から決まっていたりしたんですか?
初戦は悠斗で行くっていうのは言われてたんですけど。あとはまだわかんないっていうのは大会前に言われてたんで。
悠斗がスタメンだから、チームに貢献できないわけじゃないので、その、ベンチからでも声出すっていうのは意識しながら、やれていました。
〇じゃあまあ、悠斗君や他のゴールキーパーも含め、競争しながら。
やっぱり「自分が一番」って思ったら本当にダメだと思いますし、その、代表入ってますけど、でもそれもいつ呼ばれなくなるかわかんないんで。
日々の練習が本当に大事かなっていうのは思うので、そこをもっと突き詰めてやっていけたらいいと思います。
〇ありがとうございます。お疲れ様でした。
ありがとうございます。
「まだまだ本当に足りないとこだらけなので、帰ってこれからの練習、取り組んでいかなきゃなって思っています」
DF5土屋櫂大
〇お疲れ様でした。残念ながら敗退とはなってしまいましたけど。まず、今日の試合について振り返ってもらえますか?
試合の入り方だったり、球際のところだったり、グループステージでの課題となってたところは全部戦えてたし、チームも戦ってたし、一人一人で戦って、 今まで一番いいゲームだったと思います。
〇昨日の敗戦を踏まえて、土屋君はホテルに帰ってから何か準備などはしましたか?
昨日から休息日がないって中で、自分は疲労を残さないかってところで。アイスバスだったり、睡眠取る時間を増やしたりだったり。朝早いんで試合の時間が。 朝早く、いつもより早く起きて、チームメートと散歩に行ったりして。
そういったところはやってきました。
〇この大会を通して、自分のプレーなど振り返ってみてどうですか?
2戦目、3戦目なんか自分のマークから失点してしまったり、今日もそうだったんですけど。やっぱりそういったところ、まだまだ本当に足りないとこだらけなので、帰ってクラブユースでは敗退してしまったんですけど、まだプレミアがあるので、プレミアに向けて、これからの練習、取り組んでいかなきゃなって思っています。
〇今日は最後にゴール決めましたけど、多分公式戦初めてだったと思うんですけど。それについて振り返ってもらえますか?
フリーキックからの、だったと思うんですけど、その前に、長橋さんが直接自分に、「自分の頭越えたボールに対して、信じて中に入ってこい」っていう。本当にそのプレー、自分が決めた直前に言われていたんで。その、長瀬さんの言葉、信じて、中でボール待っていたら、自分の前にこぼれてきたので。決めてよかったと思います。
〇得点を決める部分とかも、これからのシーズンにつながっていくのかなと思うんですけど、それはいかがでしょうか?
そうですね。やっぱり自分たち、セットプレーからの得点が少なくて、そのセットプレーからの失点も本当に多いので、やっぱりそこが一番重点的にこれから課題として、プレミアにもあるので。
そこをしっかり 課題として取り組んでいきたいな、と思っています。
〇シーズンの後半にはチームの活動と、またあの代表の活動もあると思うんですけど、それを並行してやっていくのかなと思うんですけど、それについてはどうですか?
そうですね。3か月後にやっぱり自分のひとつの目標としてワールドカップ(U-17ワールドカップ)っていうのがあるんで、やっぱりそこに入るためにはまだチームでもっと成長していかなきゃいけないと思ってますし、自分この大会で課題も多く見つかったので。チームではまたプレミアファイナル優勝ってところを、目標を達成するために取り組んでいきたいと思っています。
〇ありがとうございます。最後になりますけど、暑い中、今日も来てくれたサポーターの人にコメントいただけますか?
グループステージ含め、今日もやっぱりサポーターの応援があっての自分たちだと思ってるので。これからプレミアリーグも応援してくれると思ってますので。自分たちの力にして、目標に向かって走っていければなと思っています。
〇ありがとうございます。暑い中お疲れ様でした。
ありがとうございました。
グループステージ第3節での敗戦から、中0日で見せたこの日のフロンターレの戦いぶりは、とても素晴らしいものであったと思います。
ここ数年でも一番の暑さだったこの大会で、5日間で4試合を戦った経験や、そこで得たさまざまなものは必ずこれからのシーズンに生きるし、また生かしていかないといけないものであると思います。
8月7日からは石川県へ遠征し、8月11日まで、和倉ユースサッカー大会にフロンターレは臨みます。
日本クラブユース選手権での悔しさとそこで出た悔しさを踏まえて、さまざまな対戦相手との試合、日々のトレーニングを通して、また成長した姿をきっと見せてくれる、と思います。
(文中敬称略)
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