12月4日は前橋育英高崎グラウンドへ。プリンスリーグ関東は残り2試合となり第17節。前節東京ヴェルディユースに2点を先行されながらも追い付いた川崎フロンターレU-18は6勝5分け5敗、2位との勝ち点差は2、7位。混戦の状況で7勝2分け7敗、勝ち点23、得失点差+6で5位の前橋育英とのアウェーゲームに臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第17節vs前橋育英】
12月4日(日)午前11時キックオフ 晴れのち曇り 前橋育英高崎グラウンド
フロンターレの先発はGK16早坂勇希、DFは右から14小川真輝、34高吉正真、22新井秀明、3川崎晶弘、ボランチはキャプテン10田中碧、15池谷祐輔、右MF17大曽根広汰、左MF8栗脇拓人、トップ下18村田聖樹、FW26宮代大聖。怪我のためしばらく公式戦の出場がなかった栗脇が久しぶりにスタメンに復帰。
前橋育英の先発はGK12月田啓、DFは右から2後藤田亘輝、36松田陸、3角田涼太郎、15渡邊泰基、ボランチはキャプテン7大塚諒、6長澤昂輝、右MF22塩澤隼人、9高沢颯、FWは10飯島陸、23人見大地
昨年フロンターレで10番を付け、今季はブラジルのシャペコエンセでプレー、飛行機事故で24歳で亡くなったアルトゥール・マイアへ、1分間の黙祷が捧げられ、フロンターレU-18の選手たちは喪章をつけて始まった試合。
前橋育英は立ち上がりからサイドに起点をつくり低くて速いクロスを塩澤や高沢がエリア内へ入れ、フロンターレのゴールをおびやかしていきますが新井や高吉がしっかりクリア。
フロンターレも栗脇が宮代との連係で左から中へ切れ込む動きでかき回していくと、7分には左サイドで田中、栗脇とボールが渡り、エリア左へ川崎が抜け出て速いボールをゴール前へ送りますが、前橋育英の選手がクリアしてシュートには至らず。直後には川崎の左クロスにエリア前へ抜け出た宮代が倒されてエリア前でフリーキックを得ると宮代は直接狙いますが壁に当たりこぼれ球を拾った田中のシュートもブロックに阻まれてしまいます。
前橋育英も11分、12分と立て続けに左右からクロスをエリア内へ入れますが、高吉がファールを受けながら体を張った好守を見せたり、早坂が前へすばやく出てシュートには至らせず。19分にはロングボールに飯島が抜け出し早坂と1対1となりますが、粘り強く対応し、シュートを阻み、こぼれたボールを人見に拾われてさらにエリア右からシュートを打たれますが上へ。
さらに左サイドから高沢が仕掛けてゴールへ迫るも高吉がブロック。また右からのクロスに飯島が抜け出しますが、川崎がエリア内で好カバー。
攻勢を受け続けたフロンターレも田中や池谷、時には村田も最終ラインまで下りて次第にボールを回せるように。左に宮代が開いて、中へ高い位置まで上がった川崎が入り込んで裏へ動き出すなどして、前橋育英を揺さぶっていきます。
23分には小川が右からクロス性のシュートを打つも枠はとらえられず。前橋育英も人見のポストプレーを起点にゴールへ迫るも高吉が好守を見せ、26分にはエリア左からまたも高沢が進入、シュートを打つも早坂がこれを防ぐ好セーブ。
27分にはフロンターレ、村田からパスを受けた宮代がドリブルで仕掛けてエリア前からシュートを打つもわずかに右。
30分も過ぎると前橋育英がラインを高くしてコンパクトに。高沢や飯島らを起点に長澤も攻撃参加をして分厚い攻めに出てきますが、フロンターレは小川が好カバーを見せ、クロスに対してはしっかり早坂や高吉、新井が対応。我慢の時間帯をしのいで前半は0-0でタイムアップとなります。
後半のフロンターレは栗脇に代わり28山田新が入りFWに。村田は左MF。
立ち上がりには前橋育英が前へ。右からの折り返しに人見が合わせますが上へ。フロンターレも宮代を起点にカウンターに。中央の宮代から左へ駆け上がった田中へボールを預け、田中からボールは右サイド、フリーの大曽根へ。大曽根が仕掛けて右からボールを入れるとエリア内山田がキープしたところからシュートまで持ち込みますがブロックに阻まれてしまいます。さらに畳み掛けるフロンターレは4分には左から川崎、宮代とつないで、左からボールを入れるとエリア右から大曽根がシュートを打つもここも前橋育英の体を張った好守。
互いに球際に激しくいきファールが増えていき、6分にはエリア右で大曽根が倒されて前橋育英の松田陸に警告。一方の前橋育英も10分にエリア前でファールを受けると高沢が直接狙いますが、ボールは上に。直後には再び前橋育英、松田陸がファール、2回目の警告で退場となり10人に。
攻勢を仕掛けるフロンターレは13分エリア左から宮代が進入、決定機となりそうなところで倒れ、ファールをアピールしますが、PKとはならず宮代にはイエローカードが提示されます。ここで前橋育英は塩澤に代えて4小山翔を入れ、最終ラインは右から後藤田、小山、角田、渡邊、中盤は右から飯島、大塚、長澤、高沢、FWは人見に。
数的優位を生かしたいフロンターレでしたが、前橋育英の守りも堅く、なかなか決定的な場面をつくれないように。逆に前橋育英が高沢の仕掛けなどを起点にフロンターレのゴール前へ迫る時間をつくっていきます。17分には右サイドから人見が上げたクロスに大塚がフリーで頭で合わせるも左へ。20分にはエリア右から仕掛けた高沢がシュートを打つもボールは早坂がしっかりキャッチ。
23分にはフロンターレも大曽根が右からボールを入れて宮代がエリア内へ入りますが、前橋育英の守備の前にシュートを打つことはできず。ここでフロンターレは山田に代えて6小泉靖弥が入り右MFに。大曽根がトップ下へ。前橋育英は人見に代わり11馬場拓哉がFWに入ります。
直後には池谷の浮き球のパスにエリア左川崎が抜け出しますがGK月田がいったんはこぼしそうになりながらもキャッチ。このときにこぼれ球に詰めようとした宮代が負傷、いったんはピッチへ戻ってプレーを続けます。フロンターレは小泉の右からの仕掛けを起点にゴールへ迫りますが、クロスを拾った宮代や田中のシュートは前橋育英のブロックに阻まれてゴールに結びつけることはできす。33分には、宮代が自らピッチ外へ出て23デューク・カルロスと交代。デュークが左MFに入り、村田がトップ下、大曽根がFWに。左サイドで川崎とデュークがうまく絡んで起点をつくっていきます。
35分には左サイドのスペースを突いてデュークがエリア左へ。シュートを打つも上に。さらに田中がエリア左へパスを出すと川崎がシュートを打つも前橋育英も月田が足で止める好セーブ。対戦相手ながらすばらしいプレーに阻まれてしまいます。
前橋育英は警告を1回受けていた後藤田に代わり13八代廉也が入りボランチ。長澤が右SBに。
40分にはデュークが左サイドから送ったボール、大曽根が抜け出してエリア正面からシュートを打ちますがボールは右へ。ここでフロンターレは大曽根に代えて4伊従啓太郎をFWに。長身の伊従を生かしてゴールをさらに目指していきます。
しかし、前橋育英も最後のホームでの試合。馬場を起点にするなどして前へ。44分にはエリア右抜け出した渡邊がシュートを打ちますが早坂がこれを防ぐ好守でコーナーキックに。ロスタイムがここで提示され4分。右から八代が入れたボールのこぼれ球、エリア外から枠内へシュートを打たれますが村田がラインの上で防ぐ好カバー。ピンチをしのぐと、フロンターレは左サイドからデューク、右からは小川との連係で小泉が迫って攻勢に。46分にはデュークが左サイドを突いてボールを入れると田中がシュートを打つも前橋育英も必死のブロック。さらに小泉が右から仕掛けていくも決めることはできず。
ロスタイムもとうに回りこのまま、終了となってしまうのか。そう思われた時間帯に、ボールはエリア右へ。フリーとなったのは村田。シュートを打つとボールはついにゴール左すみへ。1-0。先制点はフロンターレへ。指を立て、叫び声を上げて、一斉にベンチへ走り出すフロンターレの選手たち。控えの選手と出場を終えた選手たちに折り重なって歓喜の輪ができあがります。
前橋育英がセンターサークルでリスタートしようとしたところで足をつった池谷がピッチの外へ出て、7桝谷岳良が準備をしますが、試合はまもなくタイムアップ。数的不利にもあきらめない前橋育英に攻守に苦しめられましたが、ほぼ最後のチャンスを生かしたフロンターレ、見事に勝利を飾りました。
前半0-0 後半1-0 計1-0
得点:村田聖樹(川崎)
フロンターレの先発:16早坂勇希、14小川真輝、34高吉正真、22新井秀明、3川崎晶弘、10田中碧=cap、15池谷祐輔、17大曽根広汰、8栗脇拓人、18村田聖樹、26宮代大聖
交代:栗脇→28山田新 山田→6小泉靖弥 宮代→23デューク・カルロス 大曽根→4伊従啓太郎
控え:21浅川将輝 2横山尚貴 30島崎元 7桝谷岳良 31上野綜太
前橋育英の先発:12月田啓、2後藤田亘輝、36松田陸、3角田涼太郎、15渡邊泰基、7大塚諒=cap、6長澤昂輝、22塩澤隼人、9高沢颯、10飯島陸、23人見大地
交代:塩澤→4小山翔 人見→11馬場拓哉 後藤田→13八代廉也
この結果、フロンターレは7勝5分け5敗、得点22、失点21、得失点差+1、勝ち点26。首位浦和レッズユース(勝ち点38、+18)、2位桐光学園(28、+4)、3位東京ヴェルディ(27、+8)に続き4位となり、プレミアリーグ参入戦への出場権を得られる3位、もしくは2位の可能性も残して最終節へ臨むことになりました。
最終節は12月11日午後1時、等々力陸上競技場、対戦相手は帝京第三となります。
(文中敬称略)
写真はかんちさんから多くのものをいただきました。ありがとうございます。
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