3月6日、愛知県内を中心に、全国各地の大学が集まって、試合を重ねる「大学サッカースプリングカップ」が始まりました。
関東からは、中央大が出場。川崎フロンターレU-18出身のFW田中幹大、MF尾川丈、MF岡野一恭平の3選手がメンバーに入り、出場を重ねています。
川崎そだちでは、そのうち3月7日に行われた同志社大戦、3月8日に行われた阪南大戦の模様をつづっていきたい、と思います。
【大学サッカースプリングカップ 中央大 vs 同志社大】
3月7日(木) 午前9時キックオフ 晴れ 愛知県豊川市サッカー場
3月7日愛知県豊川市サッカー場で行われた同志社大戦。尾川、岡野一は1本目に出場。
尾川はボランチに入り、岡野一は左のウイングバックとしてプレーしました。
1本目は、立ち上がりから中央大が、最後尾から丁寧にビルドアップ。ボールをつないでいく展開に。同志社大は、それに対してプレス。それをかいくぐった中央大は、サイドチェンジを左サイド、開いた岡野一がおさめ、前に仕掛けようとしていきますが、同志社大もしっかり寄せに行き、簡単にはいかせず。
中央大としては、なかなかシュートまではいけない時間が続いていきます。
すると、同志社大が次第にボールを奪ったところから、シュートまでいく場面をつくり、13分には、エリア右へ55が抜け出し、シュート。しかし、これはGKがセーブ。
最終ラインに尾川もかかわり、ボールを中央で回していこうとする中央大に対し、うまく寄せて、ボールを奪取。そこからコーナーキックを得て、ゴールへ迫る時間をつくりますが、中央大はGKを中心にしのいでいきます。
すると、再びうまくボールを動かし、間に差し入れ、前向きにプレーをする中央大がゴールへ迫る展開に。
22分には、右サイドから入ったパス、11がエリア左へ入り込むと、これに対して同志社大はファール。
11のシュートは同志社大のGK81が止め、こぼれ球に詰めた65のシュートは枠をとらえられず。
しかし、畳みかけるように、次々に裏を突いてゴールへ迫る中央大。「足元だけではなく、裏を」と声をかけられた岡野一や、自陣でビルドアップに加わっていた尾川も時にエリア前に顔を出すなどしていくと、27分には、エリア左へ進入した岡野一に対してファールがあり、中央大がPKを得ます。
キッカーは40。これを決めて、1-0。中央大が先制点をものにします。
中央大は、さらに前線の選手も下がり目に下り、左サイドへ展開すると65がクロス。セカンドボールを拾った6の裏を突くパスに抜け出した岡野一が、エリア左への仕掛け、これに対しては、同志社大も粘り強い守りを見せ、シュートにこそいけなかったものの、ゴールに迫る場面をつくっていきます。
中央大が3バックを採用していることもあり、U-18時代に比べるとやや低い位置に顔を出すことの多かった岡野一は、守備にも気を配りながら、機を見て、前に。
1対1ではドルブルで積極的に仕掛ける姿勢を見せるなどしていきます。
尾川も、ボランチとして、間に顔を出し、ボールを預けたところから、エリア内への動き出しを見せ、同志社大が中央でボールをカットする場面では、ファールとはなったものの、厳しい寄せから前にはいかせずに対応。フロンターレで培ったものを見せていきます。
1本目は中央大には追加点はなく、同志社大もその後はなかなかチャンスをつくれず。1-0でタイムアップとなります。
2本目は、尾川、岡野一は下がり、田中幹大は左のウイングバックとしての出場。
立ち上がりから、裏を突く動きでボールを見事に引き出し、攻撃にリズムを与えていきます。
すると6分には、右サイドに流れた31から正面の40へ。40がシュートを打つとこれが決まり1-0に。
10分には、最終ラインでボールを動かし、左サイド、裏に抜け出した田中幹大がエリア内へ仕掛け、コーナーキックに。
65が右足でボールを入れると、31が決めて、2-0。中央大が突き放します。
同志社大も、14分には、右サイド、37がうまく裏を取り、そのパスに抜け出した7がシュートを決めて、3-1とするも、ボールを握るのは中央大。
最終ラインの選手も少しボールを持ち上がり、田中幹大や右ウイングバックの29が裏を狙う動きを繰り返すなどしていきます。
21分には、縦パスを間で31が受け、そのパスに田中幹大がエリア左への仕掛け。ここは同志社大の守りが阻んでいきますが、ゴールへ向かう動きを続けていきます。
同志社大も、29分には、右サイド、14からエリア右、137とつながり、137はシュート。しかし、中央大のGK21がセーブ。
すると33分には、中央大、最終ライン、56のフィードに、田中幹大が抜け出し、左サイドの高い位置へ。
エリア内への折り返しは、GK81の好守偉に阻まれたものの、チャンスをここでも演出。
36分には、下がり目でおさめた40のパスに、再び田中幹大が湿気、左コーナーキックに。
キッカー29がニアに入れると、田中幹大が飛び込みますが、ワンタッチあり、これはゴールとはならず。
しかし、38分にはさらに中央大、GK21の左サイド、スペースを突くボールに、抜け出したのは田中幹大。
エリア外左から折り返すと、今度は40が決めて、3-1。ついに中央大が突き放します。
40分には、さらに高い位置でカットした11がエリア右でシュートを打つと、これが決まり、4-1。
2本目は4-1でタイムアップとなりました。
【大学サッカースプリングカップ 中央大 vs 阪南大】
3月8日(金) 午前10時キックオフ 晴れ 豊橋岩田運動公園球技場
3月8日、豊橋市岩田運動公園球技場で行われた試合では、中央大は阪南大と対戦。
岡野一は、この日は不在。田中幹大は右のウイングバック、尾川は前日に引き続いてボランチとして1本目から出場。
立ち上がりは、中央大が前線の31もプレスバック、うまく中央でマイボールにし、ボールを回していく展開に。尾川もううまくかかわり、下がり目で受けたシャドーの40のパスに、エリア内へ飛び出す動きを見せるなどしていきます。
一方の阪南大も、球際の強さとうまく連動してボールを奪い、そっこから前に出る時間をつくりますが、中央大は攻守の切り替えの速さを見せ、簡単には前にはいかせず。
シュートもGK1が止めるなどしていきます。
うまく中央にシャドーの65や40-が顔を出し、左のウイングバックの14が裏を突く動きを見せるなどしていく中央大。
こぼれ球に対しても、尾川がすばやい反応を見せ、そこから最後尾に戻し、組み立てを図る場面をつくっていきます。
11分には、14が左サイドから中央に寄せ、カット。その縦パスに、31が抜け出し、正面へ。65が左サイドから斜めの動き出しを見せますが、阪南大の守りに遭い、シュートはつて図。
一方の阪南大も、12分には、左サイドで11がボールをカットし、エリア左へ。これは中央大の守りが阻んで左コーナーキックに。
14がボールを入れると、エリア外正面、こぼれ球を拾った3がミドルシュート。しかし、上に。
15分には、今度は中央大、GK1のスローを、左サイドで14が受け、最終ラインに戻すと、70のフィードに、31が正面へ。阪南大が寄せたところ、セカンドボールをものにした尾川はエリア右へのパス。65がシュートを打ちますが、阪南大は体を張り、これを阻んでいきます。
阪南大は、16分ボランチの8から左サイド、裏を突くパス。11が抜け出しますが、田中幹大が球際に厳しく寄せていき、前にはいかせず。
GKの1も中央、尾川に正確に速いパスをつけ、そこからボールを動かしていく中央大。
尾川から左の14へ展開。うまくサイドを突いて、阪南大のエリア前に迫っていきます。
20分には、右サイド、田中幹大につながり、田中幹大が仕掛けると、セカンドボールを拾った65が仕掛け、右コーナーキックに。
6が右足でボールを入れると、エリア外右、こぼれ球を拾った尾川がミドルシュートを打ちますが、これは左に。
一方の阪南大も、23分には、エリア外左で中央大にファールがあり、フリーキックを得ると、キッカーの14は遠いサイドに精度の高いボールを供給。
シュートにこそ結びつかなかったものの、ここぞというところでゴールを脅かす場面をつくっていきます。
それでも、阪南大が右サイド、うまく流れて13がボールを引き出す場面では、14が対応。さらに尾川も粘り強く体を入れ、マイボールに。
守備でもいいプレーを続けていきます。
それでも、阪南大も浮き球をうまくエリア内へ入れ、13が抜け出したり、11がドリブルで仕掛け、シュートまで持ち込んだりするなど、中央大のゴールに迫る時間をつくっていきます。
すると36分には、阪南大、左MFから右MFにポジションを変えていた11がエリア外正面右へ持ち込み、シュートを打つと、これが決まり、0-1。
先制点は阪南大へ。
追いかける展開となった中央大は尾川や6、最終ラインの56もかかわって前に。田中幹大が右サイド、高い位置に顔を出すなどしていきますが、阪南大も体を張った守りで対抗。なかなか得点機にはつならがず。1本目は0-1でタイムアップ。
2本目も中央大は尾川がボランチ、田中幹大は右ウイングバックに。
立ち上がりからゴールに迫るのは阪南大。2分には、左サイド、11が仕掛けて折り返すと、9が飛び込みますが、さわることはできず。
しかし、3分、正面、うまく間で受けた14がシュートを打つと、これにはGK1は虚を突かれたのか、うまく反応できず、0-1。
2本目も阪南大がゴールをものにします。
中央大も4分には、田中幹大から65、6と右サイドでつながり、6が右クロス。遠いサイド、14がシュートを打ちますが、GK1がセーブ。
さらに尾川や6がかかわり、田中幹大が高い位置への動き出しを見せるなどしていく中央大。
8分には、阪南大のGK1がエリア外左でハンド。中央大がフリーキックを得ますが、6が直接放ったシュートは枠はとらえられず。
最終ラインの56も前に持ち出す動きを見せるなどしていく中央大。しかし、阪南大も中央をうまく締めていることもあってか、前半に比べるといい形でボールが回る時間が少なくなっていきます。
それでも15分には、7のフィードに、63が正面へ抜け出し、GK1がゴール前を空けたところを突いて、シュート。
これは惜しくも阪南大のCBの素晴らしいカバーがあり、得点とはならず。
18分には、正面の31から右に展開すると、田中幹大がクロス。しかし、阪南大の守りに遭い、右コーナーキックに。
63が左足でボールを入れると、ニアで7がシュートを打ちますが、GK1がセーブ。
右コーナーキックとなり、70が左足でボールを入れると、エリア内で8がボールをキープ。最後は尾川がエリア外正面でミドルシュートを打ちますが、これは上に。
21分には選手を入れ替えた中央大。田中幹大は左MFへ。
24分には、阪南大、8が中央のスペースを持ち上がり、左へ展開。9がクロスを入れると、正面で13がシュート。しかし、GK1がセーブ。
人をかけ、前に出ようとする中央大ですが、ややパスのずれもあり、チャンスをつくれず。それに対して、阪南大がシュートまで持ち込む展開に。
29分には、8のパスに、エリア外右へ。シュートを打ちますが、ワンタッチありゴールとはならず。
さらに阪南大が中央大の攻撃をしのいだところからカウンターに持ち込み、エリア前に迫る時間が続いていきます。
中央大も、42分にはGK1が右サイドにスロー。これに抜け出した31に対して、阪南大がファール。
キッカーは尾川。右足でボールを入れると、セカンドボールを拾い、56が前に持ち出し、左サイドからクロス。これはワンタッチあり、右コーナーキックに。
しかし、このコーナーキックをしのいだ阪南大はカウンターに。37がエリア右へ持ち込み、切り返しからシュート。しかし、これは左に。
中央大も、最終ラインに尾川がかかわって組み立てを図りますが、チャンスをつくるには至らず。
2本目は0-1でタイムアップとなりました。
フロンターレU-18のころとはまた少し違う役割に取り組んでいる岡野一。
ボランチとして、攻守によくかかわり、球際でも戦う姿勢を見せている尾川。
同志社大戦では、その裏を狙う動きで、チームの攻撃を大きく活性化させていた田中幹大。
それぞれの新シーズンへ向けてのプレーには、2024年の大きな飛躍を感じさせるものがあります。
関東大学サッカーリーグの開幕まで、あと少し。いい準備を進めて、ピッチで活躍することを願っています。
(文中敬称略)
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