フロンターレU18 – SC相模原ユース / 神奈川県クラブユースリーグ


12月17日はAnker フロンタウン生田にて、川崎フロンターレU-18が神奈川県クラブユースリーグ SC相模原ユース戦に臨みました。

川崎フロンターレU-18 神奈川県クラブユースリーグ vs SC相模原ユース
12月17日(日)10:00 キックオフ Anker フロンタウン生田 Anker Field 晴れ 40分ハーフ

フロンターレの先発はGK19山本健翔、最終ラインは右から17柴田翔太郎、45藤田明日翔、35楠田遥希、32関徳晴、ボランチは25矢越幹都、40小野口天、右MF38平塚隼人、左MF42ステンパールカ大翔、前線には41恩田裕太郎、44奥田悠真。フロンターレU-15を卒団した藤田、奥田が早くもスタメンに名を連ねました。

SC相模原の先発はGK1山下翼、最終ラインは右から22今田万紗人、4関口航生、3渡辺龍矢、5河田朋輝、ボランチに7上田康史、6田邊昂輝、右MF2奥田駿和、左MF10関灘翔太郎、前線に9姫路航陽、11小林直。

前日の暖かさからちょっとだけ冬に戻った関東地方。空気はひんやりとしながらも、午前中の暖かな日差しの中、両チームの父兄やサポーターが見守るなか、前半がキックオフ。
試合開始直後から畳み掛けたのは川崎。
1分、相模原のビルドアップに対してフォアプレスを仕掛けると、フィードミスのボールをペナルティエリア前で回収した40 小野口天が迷わずミドルシュート。これがゴール左上に突き刺さり、川崎が先制。
3分にも川崎。左サイドで42 ステンパールカ大翔がボールを受けると、オーバーラップしてきた32 関徳晴へとつなぎ、ペナルティエリア左インサイドにポジションをとった38 平塚隼人へ。平塚はシュートを放ちますが、これはゴール左へ。また、6分には17 柴田翔太郎の右からのCKに中央で抜け出し合わせた44 奥田悠真のヘディングは相模原GK1 山下翼の正面となり、追加点とはならず。
しかし9分、ペナルティエリア中央から右寄りへ平塚の出した短いスルーパスに再び奥田が抜け出し、ワンタッチでゴール左側へシュートを突き刺し追加点。川崎は最高の立ち上がりになります。
その後も関のクロスのこぼれ球を25 矢越幹都がミドルシュート、関のドリブルの仕掛けから41 恩田裕太郎へ繋いだクロスはいずれも相模原守備陣のブロックにあい、得点にはならず。
対する相模原は15分、左サイドへのロングフィードに抜け出した10 関灘翔太郎がペナルティエリア中央へとカットインしてシュートを放つも、これは川崎GK19 山本健翔が正面でがっちりキャッチ。得点を許しません。
17分には川崎。平塚の右CKから奥田が頭で合わせますが、これはゴール右へ。更に、柴田の右CKからの流れから、平塚、恩田、と繋いで前線に残っていた35 楠田遥希がシュートを放ちますが、これはゴール左へ。直後には長い距離をオーバーラップしてきた柴田が右サイドを深い位置までえぐってクロス。ファーサイドでステンパーが合わせますが、ここは相模原守備陣のブロックにあいます。
攻撃の手を緩めない川崎。24分にはペナルティエリア外右で得たFK、キッカーの柴田はファーサイドで待つ45 藤田明日翔へ。うまく足元に収まりますが、シュートに力がなく、GKがキャッチ。27分、矢越から恩田へのディフェンスライン中央を抜くスルーパスは惜しくもオフサイド。28分にもロングフィードにオンだが抜け出すシーンがありましたが、これはディフェンスがブロック。
31分、ようやく川崎に追加点がもたらされます。右サイドでボールを持った柴田から小野口へ。小野口と平塚のスムーズなパス交換でディフェンスを崩し、最後は恩田から奥田へ。ゴール前右側、角度のない位置へ抜け出した奥田は、迷わずシュート。ボールはGKの股を抜き、ゴールネット左へ突き刺さります。難しいシュートを決めた奥田ですが、ぐっと拳を握りしめるのみで、すぐさま次の展開へ移ります。
攻勢を続ける川崎は33分、平塚から左サイドでボールを受けた奥田がトラップで相手DFを置き去りにするも、2人目のDFにカットされシュートには持ち込めず。38分には、またも矢越の狙ったスルーパスに恩田が抜け出すと、ディフェンスと交錯しファウルの判定。ここで得たFKを矢越が直接狙いますが、GKにキャッチされます。
相模原は40分、関灘から2 奥田駿和と繋いでゴール前へ迫りますが、ここは楠田、藤田の川崎CBが挟んでボールを奪取。チャンスとさせません。ここで前半は終了。川崎が幸先よく先制し、攻め続け3得点をあげる展開となりました。

後半、川崎は小野口に代わって43 小川尋斗を投入。小川はそのままボランチの位置に入りました。
まずチャンスを作ったのは川崎。6分、柴田の左CKに中央で合わせたのは関。しかしうまくヒットせず。
9分にも川崎。矢越から左サイド深い位置でボールを受けた恩田から内側を走ったステンパーへスルーパスを送りますが、これは届かず。
12分、左サイドでボールをキープしたステンパーはフェイントで相手とのギャップを作り、クロス。しかしこれは相模原守備陣にブロックされてしまいます。
しかし後半の得点も川崎が動かします。ベンチの長橋監督から「(矢越)幹都、ゲームをコントロールしろ!」と檄が飛ぶ中、13分、CKのこぼれ球に反応した矢越は、ボールを拾い少しドリブル。シュート前のタッチが大きくなり、態勢を崩しますが、つま先で逆サイドネットに流し込み、ゴール。4-0と相模原を突き放します。
更に直後、右サイドのビルドアップの流れからペナルティエリア前中央でボールを受けた恩田。シュートコースがあると見るや、冷静に力強いシュートを放ちます。これがゴール左上に突き刺さり追加点。前半から作り続けたチャンスをようやく実らせます。
しかし、14分、相模原の攻撃。ペナルティエリア目掛けて入ったクロスに飛び込んだ川崎GK山本と守備陣が交錯し、ボールに触ることができません。ボールを拾った相模原2奥田は冷静にゴール左へ流し込み、得点。相模原が意地の1点をあげます。
失点して気を取り直した川崎は、この時間帯からステンパーと奥田の位置を入れ替え、攻勢を強めていきます。
18分には後半投入の小川から柴田と繋いで、ドリブルで右サイドを進むも、クロスは味方には合わず。更に右サイドで関から奥田へ渡り、シュート。しかしこれは相模原GK山下が素早い反応でセーブし、得点とはなりません。
相模原は23分、ゴール前のスクランブルから4 関口航生にフリーでシュートを打たれますが、これは右に逸れ難を逃れます。
逆に27分には川崎。関のスローインからボールを受けた恩田がうまくターンでDFを躱し、そのままシュート。しかしこれはゴール右に外れます。
35分にも川崎。柴田のパスを受けた恩田が左サイドをえぐってあげたクロスにステンパー。ワンタッチでシュートを放ちますが、距離を詰めてきた相模原GK山下にセーブされ、得点とはなりません。しかし試合終了間際の40分、矢越と柴田のパス交換からあがったクロスは中央で恩田がDFと競り合って潰れた背後、ファーサイドに走り込んだ奥田がヘディングでゴールへ流し込み、チーム6得点目をあげます。このゴールで奥田はハットトリックを達成。
そして試合はここで終了となりました。

◆ 試合後、奥田悠真、平塚隼人の2選手に話を聞きました。

● 奥田悠真選手
― 今日はU-18で初めての公式戦ということだったんですけど、全体を通してやってみてどうでしたか?

初めての試合ということで、少し緊張した部分もありましたし、やっぱり最近試合をしてなかったっていうので、試合の感覚っていうのはどうなってるのかなと自分で思っていましたが、体も思うように動いて、点も実際に取れたので、いい感じに試合を終えることができたのかなと思います。(U-15の最後の試合から)1ヶ月ぐらい開いて、練習試合とかはやりましたけど公式戦っていう緊張する試合はやってこなかった。U-18と一緒に練習して、紅白戦とかも実際入れてもらって、感覚が失われたとかいうことはあんまかったので良かったです。

― ハットトリックでした。2点目すごかったっですね。あれは、狙ってたんですか?

自分的には、ゴールを取れる方向があそこだと一番感じたので、まずそこにボールが出てくることを信じて。そこに抜け出すと、実際に球が出てきたので、キーパーをかわして、コースがない中でギリギリ打って、股を通って入ったんですけど、そこはゴールに流し込んだだけというか。股は実際には狙ってないので、やっぱりそこまで見れるような選手になっていきたいです。

― 先輩方からたくさん「悠真!」という声が飛んでいましたね。

初めての試合ということで、先輩たちが緊張ほぐしてくれるようないい声かけだったなと思いました。周りの人(観客)からも、そういう声援をいただいて、しっかり応えられるような結果が今日は出たので、そういった部分に関しては良かったなと思います。

― この大会は新人戦に続いてきますけど、意気込みは?

もちろんサッカーはフィールドに入ったら年齢は関係ないので、自分が点を取ってチームを勝たせるっていう気持ちは変わらないですし、やっぱもっと点を取っていけるように、頑張っていきます。

● 平塚隼人選手
― 今日はフル出場でしたが、試合に出てどうでしたか?

前半は自分たちがうまく持てて良い流れだったんですけど、後半は相手も負けてるので前から(プレスに)来て、その勢いにのまれてあまり良いボールの持ち方ができなくて、失点とかもしてしまったんですけど、後半も点を取ることができて良かったです。

― ポジションは右サイドハーフだったんですよね? いろんなところに顔出したりしてるような印象がありました。

そうですね。相手が5バックだったりしたので、相手が引いたときに空いたスペースに自分が行って、テンポを作ったらチャンスとかも生まれました。

― 相手を見て、自分でポジションを変えていったということなんですね。ボールに触る回数もかなり多かったと思うんですけど、前半出場の小野口選手との関係性は?

(小野口選手と)1タッチ、2タッチとかで相手を剥がして、ボールを前進できるようにする狙いがありました。自分がどんどんボールを蹴ってテンポを作って、チャンスではラストパスとか、意識していました。

― (新学年からは)プレミアリーグなどに絡んでいくと思うんですけど、ご自身としてはどういう印象ですか?

出たときには、しっかり点とかアシストといった数字で結果を残せるように頑張りたいです。日頃からもっと強度とか高い状態で練習して、プレミアに出ても遜色なくプレーできるようにしていきたいと思います。

前日に行われたJユースカップ大宮戦から始まったU-18の新チーム。過去2年間のプレミアリーグで優勝争いを繰り広げた中心だった先輩たちに比肩しようと、どんな試合でも高い意識をもって戦う選手たちの、強い思いを感じることのできる試合でした。年内の残り2試合、今年を思い残すことなく、気持ちの入った試合になることは間違いないでしょう。楽しみは続きます。

前半3-0 後半3-1 計6-1

得点:小野口天、奥田悠真3、矢越幹都、恩田裕太郎(フロンターレ)、奥田駿和(SC相模原)

フロンターレの先発:19山本健翔 17柴田翔太郎 45藤田明日翔 35楠田遥希 32関徳晴 25矢越幹都 40小野口天 38平塚隼人 42ステンパールカ大翔 41恩田裕太郎 44奥田悠真
交代:小野口→43小川尋斗
控え:21松澤成音、22加治佐海、26齊名優太、28香取武、34柏村涼太、36藤井漣祐、37平内一聖、39新堀翔

SC相模原の先発:1山下翼 22今田万紗人 4関口航生 3渡辺龍矢 5河田朋輝 7上田康史 6田邊昂輝 2奥田駿和 10関灘翔太郎 9姫路航陽 11小林直
交代:河田→20三輪大地 関灘→14稲垣翔希 関口→23昆野千洋 小林→13池尻結太
控え:17香川琉季 18山寺璃樹 21田崎将迅 8古屋大翔 16那須凛太郎

(文中敬称略)

笑顔の集合写真
試合前練習にGKシューターとして参加した由井航太選手
本日の守護神、山本健翔選手

左サイドでチャンスメイクをしたステンパールカ大翔選手
奥田悠真選手、1得点目
ゲームをコントロールした矢越幹都選手
右サイドのダイナモ、柴田翔太郎選手
中3ながら落ち着いていた藤田明日翔選手
走りまくった恩田裕太郎選手

ハイスペックな左サイドバック、関徳晴選手
先制ゴール、小野口天選手
どこにでも顔を出した平塚隼人選手
存在感抜群の奥田悠真選手

矢越幹都選手、得点
SC相模原も意地の得点

後半から出場の小川尋斗選手

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