7月22日日本クラブユース選手権大会が開幕。
昨年まではすべての試合が群馬県内で行われていた日本クラブユース選手権は、今回から開催地はグループステージと準々決勝は群馬、大阪、山口、宮崎の4地域、準決勝と決勝が味の素フィールド西が丘に。ノックアウトラウンドに進出できるチームは、各グループの1チームのみと大会の開催方式が大幅に変更となりました。
フロンターレは、ヴィッセル神戸U-18、ブラウブリッツ秋田U-18、サガン鳥栖U-18と同じグループBに入り、会場はロード宮城総合場陸上競技場に。
しかし、22日の第1節は、ヴィッセル戦は雷のため、中止に。(※その後7月24日午後6時にロード宮城総合運動場陸上競技場で行われることが決定)
7月23日、大会の初戦となる第2節、ブラウブリッツとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 日本クラブユース選手権グループステージ第2節 vs ブラウブリッツ秋田U-18】
7月23日(火) 午後7時20分キックオフ ロード宮城総合運動場陸上競技場 35分ハーフ くもり
午後5時キックオフの大宮アルディージャU-18 vs アルビレックス新潟U-18が雷雨の影響で中止となり、20分遅れでのキックオフとなった試合。
フロンターレの先発は、GK16松澤成音、最終ラインは右から2柴田翔太郎、4林駿佑、キャプテンの5土屋櫂大、15関德晴、ボランチは10矢越幹都、14八田秀斗、右MF7加治佐海、左MF11児玉昌太郎、前線には9香取武、17恩田裕太郎。
プレミアリーグEAST第11節、鹿島アントラーズユース戦で実戦に復帰したキャプテンの土屋が久しぶりの先発に入りました。
ブラウブリッツの先発は、GK1堀内智葵、最終ラインは右から13野口快、キャプテンの5伊勢叶侑、15菊地歩叶、3小野寺康誠、ボランチは35永澤柊太、10井手煌也、右MF11畠山相良、左MF7八鍬倖多、前線には17加藤健太、27遠藤和。
フロンターレとブラウブリッツは、2019年の日本クラブユース選手権のグループステージで対戦。
その際は山内日向汰、宮城天のゴールでフロンターレが2-0で勝利しています。
◇フロンターレU18 – ブラウブリッツ秋田U18 / クラブユース選手権グループステージ第3戦
雨も雷雲も去ったロード宮城総合運動場陸上競技場は、気温が下がり幾分か過ごしやすい気候に。
ピッチ脇の観戦者向けのスペースには、選手の家族らはもちろんのこと、フロンターレもブラウブリッツも多くのサポーターが駆け付け、チャントで選手たちを励ます。
この試合を待ちかねたその思いを感じさせられるなか、キックオフの時を迎えました。
立ち上がり、ブラウブリッツにファールがあり、右サイドでフリーキックを得たフロンターレ。
柴田が右足でボールを入れると、こぼれ球を拾い、児玉が高い位置へ仕掛けていきますが、ブラウブリッツは体を張った守り。
さらにフロンターレは、恩田や加治佐が浮き球を競り、前に出ていこうとしますが、ブラウブリッツも球際に厳しく戦う姿勢を見せていきます。
ブラウブリッツは、背後を突く浮き球や小野寺のロングスローでエリア前での時間を増やし、井手や永澤がセカンドボールを拾い、フロンターレ陣内でプレー。
7分には、うまく右サイドに展開。畠山が鋭いクロスを入れていきますが、松澤がセーブ。
するとフロンターレも直後には、八田が中央で競り、下がり目でボールをおさめた恩田から左サイド、児玉へ。児玉が高い位置へ仕掛け、クロスを入れていきますが、
ブラウブリッツのGK堀内がセーブしていきます。
さらにブラウブリッツは、右サイド、背後に浮き球を入れていきますが、関がこれには対応。
すると10分には、再び下がり目に下りた恩田がおさめ、八田が左サイドを突くパス。これに児玉が抜け出そうとしますが、ブラウブリッツにファールがあり、フロンターレのフリーキックに。
キッカーは矢越。右足で遠いサイドに入れると、林が折り返し。エリア内、土屋がボールをおさめようとしますが、ブラウブリッツの体を張った守りに遭い、シュートは打てず。
前にボールを入れてくるブラウブリッツに対して、コンパクトに、守備から攻撃へつながるようにしてプレーを続けていくフロンターレ。
11分には加治佐から右サイド、柴田に展開。高い位置へ持ち出した柴田がクロス。
これにエリア内左、うまく飛び出したのは恩田。ボレーシュートが決まり、1-0。先制点はフロンターレに入ります。
サポーターたちの声援の中、さらにフロンターレは林や土屋が多くボールに触れ、関の浮き球を恩田が競り、セカンドボールを拾い前に。
13分には、柴田が右サイドで再びクロス。左サイドに流れたところ、児玉がボールをおさめ、児玉から受けた関はクロス。
これはブラウブリッツの守りに遭い、左コーナーキックに。
キッカーは柴田。右足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは、エリア右抜け出した矢越がシュート。これは上に。
追加点とはなりませんでしたが、セカンドボールへの反応の良さも見せ、チャンスをつくっていきます。
児玉、関の左サイドの連係などからさらに前に出ていくフロンターレ。
八田の縦パスに、恩田がエリア内へ抜け出しそうになるなど、ゴールに迫っていきます。
一方のブラウブリッツは、17分ファールを受けた菊地が担架でピッチの外へ。
飲水タイムをはさんで、一時10人になったブラウブリッツに対して、フロンターレは林のフィードに恩田がエリア右へ抜け出し、柴田がクロスを入れる場面をつくるなどしていきます。
21分には、矢越、八田とつないで、八田は左サイドを突くパス。これを受けた児玉から再び間で受けた八田は左へ展開。高い位置へ関が仕掛けていきますが、ブラウブリッツは体を張り、これを阻んでいきます。
ブラウブリッツは、菊地に代わり18三澤陸人が入りCBに。
直後には、ブラウブリッツ、右サイドに展開。
しかし、児玉が低い位置をカバー。右サイドでのスローインとなり、その流れから井手がエリア右へ飛び出しますが、松澤がカバーしていきます。
すると24分にはフロンターレ、関がうまく中央へ持ち出し、中央で受けた加治佐から右サイド、柴田へ。柴田がクロスを入れると、エリア内、飛び込んだ香取がシュート。
しかし、ブラウブリッツの守りが阻んで右コーナーキックに。
右コーナーキック、しのいだブラウブリッツは、うまく左サイド、高い位置へ井手が持ち上がり、追い越した八鍬へ。八鍬のクロスはシュートにこそつながらなかったものの、ブラウブリッツも息の合った連係からフロンターレ陣内でプレーする時間をつくっていきます。
加治佐が中央に寄り、矢越がうまく間で受け、そのパスに児玉が仕掛けるなどしていくフロンターレ。
香取が下がり目に顔を出し、関や児玉と連係。土屋や林も多くボールに触れ、柴田が背後を狙う動きを見せるなどしながら、追加点を狙っていきます。
しかし30分、ブラウブリッツは右サイドからのスローインの流れからクロス。遠いサイド、八鍬が競ったところ、こぼれ球を左サイドで拾った小野寺がエリア内へボールを入れると、こぼれ球を加藤が押し込み、1-1。ブラウブリッツが同点に追いつきます。
勝ち越しのゴールを狙うフロンターレは、柴田から受けた八田が中央を持ち上がるなどして、前に。
35分には、テンポよく多くの人をかけて、左右を使いながらボールを動かしていくと、エリア外正面で八田がミドルシュート。しかしこれは左に。
アディショナルタイムは3分、浮き球を恩田が競り、児玉が高い位置へ持ち込むなどフロンターレはブラウブリッツ陣内で時間をつくっていきます。
36分には林のフィードに、恩田がエリア正面へ。しかし、足元に収めることは惜しくもできず。
さらに香取が下がり目でおさめ、左サイドに展開。関がクロスを入れるなどしていきますがシュートには結びつかず。
前半は1-1でタイムアップとなります。
後半フロンターレは八田に代わり23楠田遥希が入りボランチ。香取に代わり28平塚隼人が入り右MF。
ブラウブリッツは、八鍬に代わり16佐藤秀斗。
立ち上がり、フロンターレ陣内で時間をつくるのはブラウブリッツ。
2分には、右サイドでフリーキックを得ると、佐藤が左足で入れたボール、こぼれ球を拾い、正面でシュートを打ちますが、フロンターレはブロック。
そこから左サイド、児玉から関へ。守備から攻撃へつなげていきます。
土屋の正確なサイドチェンジを交え、前に出ていくフロンターレ。中央に顔を出した平塚もかかわり、うまく中央で受けた楠田が相手を剝がして、児玉につなげるなどしていきますが、ブラウブリッツもタイトにコンパクトな守りで対抗。
それでも6分には、楠田がうまく間を持ち運び、恩田とのパス交換からエリア右へ。楠田はシュート。ここはブラウブリッツのGK堀内の好守に阻まれましたが、チャンスをつくっていきます。
ブラウブリッツが前に出てくる場面では、コンパクトに、最後のところで土屋が対応。そこから自分たちのボールにするなどしていくフロンターレ。
矢越の浮き球のパスに、平塚がエリア右へ抜け出し、コーナーキックを得るなどしていきます。
ブラウブリッツも8分には、加藤健太がエリア外正面でおさめ、縦パス。しかし、林が対応。
するとフロンターレは林がうまく間に顔を出した加治佐に縦パス。そこから左サイドに展開。間に下りた加治佐を経由して、左サイドにつながり、児玉、関の連係から高い位置でプレーをしていくと、11分にはセカンドボールに反応した楠田に対して、ブラウブリッツはファール。フロンターレのフリーキックに。
キッカーは柴田。直接狙いますが、堀内がセーブ。
さらに林のフィードを恩田がおさめ、そのパスに矢越がエリア右へ。矢越のシュートのこぼれ球に詰めた恩田がゴールへ決めますが、これはオフサイドに。
13分には林から左サイド、児玉へ正確なサイドチェンジが通り、児玉はカットインからシュート。しかし、枠はとらえられず。
ブラウブリッツもスローインの流れからフロンターレの陣内へ。
しかし、フロンターレはそれに対して、加治佐がボールをカット。高い位置へうまく持ち出し、仕掛ける場面をつくるなどしていきます。
17分には、矢越から柴田、柴田から右サイド、下がり目の平塚へつながり、平塚は浮き球のパス。エリア内へ矢越が飛び出しますが、堀内が対応。
院水タイムを挟んで、20分にはさらに矢越が左サイドを突くパス。これに抜け出した児玉がエリア内へグラウンダーのボールを入れていきますが、ここでも堀内がセーブ。
セカンドボールを拾った矢越がエリア内へ持ち込んでいきますが、ブラウブリッツはここでも体を張った守り。
フロンターレはここで矢越に代わり6齊名優太。ブラウブリッツは遠藤に代わり9佐々木輝大。さらに永澤に代わり6和田蓮弥。
23分、ブラウブリッツは右サイドのスペースを突くパス。これに加藤が抜け出しますが、土屋がカバー。左サイドでのフロンターレのスローインに。
直後浮き球を入れる展開が続き、中央でボールをものにしたのはブラウブリッツの畠山。うまく中央を持ち上がり、エリア右を突くパス。これに抜け出したのは加藤。
シュートを打つとこれが決まり、1-2。勝ち越しのゴールはブラウブリッツへ。フロンターレは追いかける展開に。
サポーターたちの声援の中、同点のゴールを目指すフロンターレ。齊名から左サイドに展開。児玉のパスに関が高い位置へ。しかし、ブラウブリッツは体を張った守り。
ブラウブリッツは畠山に代わり20佐々木輝大。
ボールを回し、齊名が左サイドに展開するなどし、パスを差し込みながら前に出ようとするフロンターレ。
しかし、ブラウブリッツはブロックを組んでコンパクトな守り。加治佐も下がり目に下り、恩田もうまく間に下りて、ボールを引き出すなどしていきますが、ブラウブリッツの守りに遭い、なかなか前に出られず。
30分には、林が左サイドを突くパス。これに抜け出した児玉がクロス。しかし、ここでもブラウブリッツの守りに遭い、左コーナーキックに。
柴田がボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは齊名が浮き球のパスを入れていきますが、シュートには結びつかず。
32分には、左合戸でのスローインの流れから左クロス。エリア右、齊名が折り返すと、エリア外正面で齊名がシュート。ここでもブラウブリッツが体を張って阻んでいきます。
フロンターレはここで土屋が前線、楠田が最終ラインへ。
34分にはスローインの流れから恩田が高い位置へ抜け出し、左コーナーキックに。
柴田がボールを入れるも、エリア内でフロンターレにファールがあり、シュートには結びつかず。
さらにフロンターレは浮き球を土屋が競り、高い位置でのプレー。楠田もフィードを入れるなどしていきますが、ブラウブリッツはクリア。
アディショナルタイム、関や楠田が浮き球を入れ、チャンスをつくりだそうとするフロンターレ。
しかし、ブラウブリッツのクリアに遭い、なかなかシュートには結びつかず。
試合はタイムアップとなり、1-2。勝利したのはブラウブリッツとなりました。
なお同グループのサガン鳥栖U-18 vs ヴィッセル神戸U-18は2-3。ヴィッセルが勝利しています。
フロンターレとしては悔しく、厳しい滑り出し。それでも、まだここで終わったわけではありません。まずは7月24日のヴィッセル神戸U-18戦。悔いはないように、攻守に戦う姿を見せられますように。そして、その先に目指すものが見えてくることを願っています。
前半1-1 後半0-1 計1-2
得点:恩田裕太郎(フロンターレ) 加藤健太2
フロンターレの先発:16松澤成音 2柴田翔太郎 4林駿佑 5土屋櫂大(c) 15関德晴 10矢越幹都 14八田秀斗 7加治佐海 11児玉昌太郎 9香取武 17恩田裕太郎
交代:香取→28平塚隼人 八田→23楠田遥希 矢越→6齊名優太ブラウブリッツの先発:1堀内智葵 13野口快 5伊勢叶侑(c) 15菊地歩叶 3小野寺康誠 35永澤柊太 10井手煌也 11畠山相良 7八鍬倖多 17加藤健太 27遠藤和
交代:菊地→18三澤陸人 八鍬→16佐藤秀斗 遠藤→9西垣紅音 永澤→6和田蓮弥 畠山→20佐々木輝大
控え:21山岡芽生 2後藤駿徳 14山田海音 24臼井泰生
(文中敬称略)
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