4月22日、等々力補助競技場で川崎フロンターレU-12の川中島SC戦を見たあとは、等々力第一サッカー場へ。プリンスリーグ関東は第3節。前節横浜FCユースに2-1で競り勝ち、2連勝の川崎フロンターレU-18は三菱養和SCユースとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第3節 vs 三菱養和SCユース】
4月22日(土)午後1時半キックオフ 等々力第一サッカー場 曇りのち雨
フロンターレの先発はGK1早坂勇希、DFは右から14小川真輝、34高吉正真、3新井秀明、11デューク・カルロス、ボランチはキャプテン10村田聖樹、15池谷祐輔、右MF26横田大祐、左MF9山田新、トップ下13大曽根広汰、FW18宮代大聖
等々力第一サッカー場を囲うネットに沿って多くのフロンターレのサポーターや家族、三菱養和の選手たちの家族らが集まり、フロンターレ側はサポーターやフロンターレU-12の五年生たちがチャントで選手たちを励まし、三菱養和もジュニアの選手たちが元気にコールや歌で声援を送る中、試合は始まりました。
立ち上がりから前へ迫ったのはフロンターレ。3分にはエリア外右で宮代がファールを受けると、小川真輝が地を這うような軌道のフリーキックをエリア前へ入れますが、シュートにはつながらず。さらに右から横田が仕掛けて、宮代を経由してエリア左の山田へ渡りますがシュートはブロック。さらにパスを回してエリア左、デュークが抜け出すもクリア。
フロンターレは、高吉、新井がセンターライン付近まで上がってコンパクトに。村田と池谷が交互に最終ラインに下りて後ろから組み立てを図りながら距離感良くゴールへ迫っていきます。5分には小川真輝から受けた横田が右サイドからエリア前へ仕掛けて、左へ展開。デュークが駆け上がってクロスを入れるもシュートにはつながらず。9分には宮代からエリア右へパスが出ると抜け出した横田がシュートを打つも上へ。
三菱養和も9分には11渋谷黎聖がボールを高い位置でカットし、左へ展開。22松川隼也が左からクロスを入れるも高吉がブロックし、コーナーキックに。左から5松崎唯人が入れたボールはファーへ流れますが、これには誰も触ることはできず。しかし、ここから三菱養和もラインを高くして、両サイドからフロンターレのゴールへ迫る場面が増えていきます。12分には2加藤慎太郎の浮き球をエリア左で9長岡龍之介が収めますが、ここは小川真輝がクリア。直後の左からのコーナーキック、ファーに飛び込まれるもクリア。14分には右の高い位置へ、加藤が仕掛けてゴールへ迫りますが、デュークと新井が囲い込んでボールを奪いシュートにはつなげさせず。
一方のフロンターレも15分には池谷が持ち上がり、左サイドへ。山田が抜け出して最後は宮代がシュートを打つもGK1川島康暉が対応。三菱養和はさらに宮代やデュークとは、U-17日本代表のチームメートでもある、10中村敬斗がエリア前でボールを受けて迫りますが、高吉がねばり強く対応。23分には左コーナーキック、松崎のボールに加藤が高い打点の頭で合わせボールはゴールネットを揺らしますがファールがあり、得点とはならず。
フロンターレも24分には池谷の浮き球に山田がエリア内へ抜け出してクリア。そこで得た左コーナーキック、小川真輝の入れたボールを宮代が競り、最後は村田がシュートに持ち込むも上に。26分には三菱養和が右サイドからの攻勢。中村が仕掛けますが、デュークがうまくカットし、エリア内へは近づかせず。
三菱養和はサイドでのフロンターレのパス交換に対して強くプレスをかけてくるのに対して、フロンターレは高吉のフィードや大曽根のドリブルなどを起点に前へ。34分には池谷が右の裏を狙ってパスを出すと、横田が抜け出すも松崎に体をうまく入れられてシュートには至らず。さらに高吉から右へ展開。大曽根が抜け出して、村田を経由してエリア左、デュークが抜け出すも三菱養和の選手もねばり強く対応。43分にはエリア前正面でボールを受けた三菱養和、中村のミドルシュートが枠をとらえますが、これは早坂がしっかりキャッチ。前半は0-0でタイムアップとなります。
後半のフロンターレは横田に代わって7桝谷岳良が入り、右MF大曽根、左MF桝谷、FWは山田と宮代。位置も入れ替えて臨むことに。しかし、立ち上がりからゴールへ迫ったのは三菱養和。ラインを高く保って両サイドを高い位置に。松崎のクロスなどを起点に14穴吹瞬平、16冨久田和真の両ボランチもうまくボールにかかわって厚みのある攻撃を見せていきます。4分には右サイドへ冨久田が抜け出してエリア内へクロスを入れると、これを受けたのは中村。うまく切り返してシュートを放つとボールはゴールの中へ。0-1。先制点は三菱養和へ。6分にもエリア内、中村が抜け出しますがここもクリア。追加点にはつなげさせず。さらに8分には再びエリア内、中村が抜け出しシュートを打つも早坂の好守。こぼれたボールを中村が拾ってシュートを打つも上に。
フロンターレは左サイド、桝谷がデュークとの連係からゴール前へ。縦パスを入れ、宮代がシュートを打つと主審の笛が鳴ります。エリア内、宮代のシュートがハンドを誘いPKがフロンターレへ与えられます。12分、宮代自らが蹴るとゴールネットを揺らして、1-1。同点に。
フロンターレは山田に代えて8奥山璃空が入り、ボランチが池谷と奥山、村田がトップ下に。
勝ち越しを狙う三菱養和はエリア正面、穴吹が抜け出してミドルシュートを打つも左へ。
フロンターレは池谷から左サイドの桝谷へ展開。桝谷からエリア正面、村田を経由。村田がエリア左へスルーパスを出すとデュークが抜け出しますが、惜しくもシュートには至らず。
三菱養和は松川に代えて15宮本康生が左MFに。中盤でパスを回してエリア右、長岡がパスを入れてきますが新井がすばやく寄せてクリア。フロンターレも三菱養和もともに球際に激しく応戦。20分には三菱養和のカウンター、エリア左、中村がまたもゴールへ迫りますが、高吉が体をうまく入れシュートは打たせず。
22分にはフロンターレ、桝谷が左からドリブルで仕掛けて、村田から右の大曽根へ。こぼれたボールを拾った池谷がエリア左へ。シュートは阻まれるも人数をかけた分厚い攻勢で前に。三菱養和の攻勢に対しては、奥山がエリア前でよくボールをカット。コンパクトにして高吉が前へボールを運び、右へ展開して小川真輝のクロスにつなげるなどしていきます。
26分にはエリア外右で三菱養和はファールを受けると長岡がすばやくリスタート、渋谷が抜け出すもデュークが寄せてシュートにはつなげさせず。直後にはフロンターレも小川真輝が右サイドの高い位置に。大外を回った大曽根との連係からエリア前へ仕掛けて最後は村田がシュートを打つも三菱養和のブロックに阻まれて枠へは飛ばせず。
30分には左サイドの高い位置でプレスをかけてマイボールに。エリア前へ展開すると、大曽根がミドルシュートを打ちますがボールは上に。三菱養和は渋谷に代えて8山田陸が入り右MF、長岡がFWに。
フロンターレはさらに宮代に村田、桝谷がかかわって前へ。34分には宮代からエリア左へパスが出ると、桝谷が抜け出しエリア内へ。右足でシュートを打つも枠をとらえたシュートは川島の好セーブに阻まれてボールは右へ。
中村を起点に勝ち越しを狙ってくる三菱養和の攻勢に対しては、切り替え速く対応していくフロンターレ。37分には右から中村が折り返してボールはエリア内へ。しかし、奥山がカットしてシュートにはつなげさせず。37分にはフロンターレ、桝谷がデュークとの連係からエリア左へ迫ると、桝谷のパスにエリア内、デュークが抜け出しますがここも三菱養和の体を張った守備に阻まれます。
40分には池谷に代わって24宮城天がピッチへ。プリンスリーグ初出場の宮城はFWに。再び村田がボランチに。宮城は左サイドからエリア前へドリブルで仕掛けるなどゴールへ迫っていきます。43分には右サイドへ村田が抜け出してクロスを上げると、エリア内、宮城が頭で合わせますが左へ。さらにロスタイム、デュークがコーナーキックを再三得るなどフロンターレはゴールへ迫りましたが、勝ち越し点を決めるには至らず。試合は1-1でタイムアップ。
昨年のリーグ戦ではフロンターレの1勝1分け。日本クラブユース選手権関東予選ではPK戦の末に三菱養和が勝ち上がり、これまで何度も好ゲームを演じてきた両チーム。今回もお互いが最後まで譲らない、見応えのある試合となりました。
前半0-0 後半1-1 計1-1
得点:宮代大聖=PK(川崎) 中村敬斗(三菱養和)
フロンターレの先発:1早坂勇希、14小川真輝、34高吉正真、3新井秀明、11デューク・カルロス、10村田聖樹(c)、15池谷祐輔、26横田大祐、9山田新、13大曽根広汰、18宮代大聖
交代:横田→7桝谷岳良 山田→8奥山璃空 池谷→24宮城天
控え:16安福祐一 2養日幹大 4伊従啓太郎 23島崎元 30山内日向汰 20上野綜太
フロンターレは3節を終えて2勝1分け、得点7、失点2。次節は4月30日午後2時、麻生グラウンドにて、鹿島学園と対戦します。
(文中敬称略)
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