10月13日、Anker フロンタウン生田で行われたプレミアリーグEAST第18節、尚志高校戦を0-1で終えた川崎フロンターレU-18。試合後に長橋康弘監督、初出場初先発の柏村涼太、ゲームキャプテンを務めた林駿佑、初出場の増田陽太に話を聞きました。
試合の記事は◇フロンターレU18 – 尚志高校 / プレミアリーグEAST第18節
「頑張ってはいるんですけど、できなかったということをしっかり受け入れて。
こういうゲームを悔しいということで終わらせずに、成長につなげてほしいなって思います」
長橋康弘監督
〇今日の試合、振り返ってお願いします。
選手たちはよくやってくれたと思います。頑張ってくれました。
〇前半から受けない。フロンターレらしかったと思うんですけど、どう見ていました?
今日は選手たちが自分たちのサッカーを怖がらず、やっていこうというのは見えましたし。
正直、結果を出さないといけないゲームだったんですけど。
ただ結果につながらなかったのは私の責任であるので。選手たちは自分たちのサッカーをしようとやってくれたんじゃないかなと思いますね。
〇これからまだ試合が続いていきますけど、選手たちに求めていくことはどんなことですか?
フロンターレが目指すサッカーはやっぱり限界がないというか。本当にそこをやっていくしかないと思うので。
そこを選手たちも理解したうえで、一日一日を大事にしながら、成長してほしいなと思います。
〇今日は右SBは柏村君でしたけど、彼を評価するところはどんなところですか?
スピードがある選手で。上に柴田がいてなかなか試合に出るチャンスは、つくってあげられなかったんですけど。
ただ練習で、しっかりやってくれている分、今日は彼らしさを出せていたんじゃないかなと思います。
〇今日は途中出場で増田君が入りましたけど、彼にはどんなことを期待して?
彼のキャラクターもそうですし。プレーもそうなんですけど、ああいう0-1でチームが苦しい状況の中で、空気を変える力があるというんですね。
そのへんのところを期待して、自信をもって送り出しました。
この出場機会というのも彼がトレーニングで、つかんだものだと思いますし。
これを機に、成長につなげていってほしいなと思いますね。
〇今日は練習試合では結果を出している選手が途中から出てきて、けっこういい場面もつくっていたのかなと思うんですけど、それについてはいかがでしょう?
そうですね。あの、よくやってくれたと思います。
選手たちには、優勝するチームにはやっぱり優勝するチームの基準というものがあってですね。
成長はしているんですけど。結果がついてこないということは受け入れていかなければいけない。
そこでいうと、頑張ってはいるんですけれども、それでもできなかったということをしっかり受け入れて。
こういうゲームを悔しいということで終わらせずに、成長につなげてほしいなって思います。
〇前にも基準の話はされていたと思うんですけど、基準を上げていくために取り組んでいくことって何かありますか?
ひとつは、私がそこの基準を示さないといけないと思うんです。
なかなか今年は、そういう部分でいうと、私がちょっとそういう部分のチームとしての基準を選手たちに、示すことができていない、結果だと思います。
〇次は鹿島が相手だと思うんですけど、それに向けてはどういったことを取り組んでいきますか?
そうですね。対戦相手という前に、まずは自分たちが目指しているサッカーというのを、まずは恐れずにやるということ。
そこで出た課題をちゃんと成長につなげていく過程のゲームだと思っていますので。
来週から始まるトレーニングをまた大事にしながら。対戦相手が鹿島だからということじゃなしに、目の前の1試合というのを川崎フロンターレU-18の選手として、向き合ってもらいたいなと思います。
〇サポーターの方に、いつもよりは人数は少なかったかもしれないですけど、かなり熱量を感じる雰囲気をつくっていたと思うんですけど、サポーターの方にメッセージをお願いします。
本当に結果を出せなくて、申し訳ないです。15時からトップがキックオフだったなか、そんななかで声援を送ってくださってですね。
選手たちもそのへんの部分をもう一回、伝えたいなというか。どういう思いで来てくれているのかとか。
そのへんのところも私が伝えていかなければいけないのかなと思いますし。
非常にサポーターの皆さんには苦しい思いをさせてしまっているのでね。何とか内容と結果で、応えられるように引き続き頑張っていきたいと思います。
「負けない、戦うということを考えながら、相手に走り負けないというところを意識して入りました」
DF24 柏村涼太
〇今日スタメンを聞いたのっていつでした?
言われたというのはないんですけど。金曜日に紅白戦があって。
そのときにAチームのほうで、スタメンのほうで出ていたので。そこでスタメンなんだなって思いました。
〇どんな思いがありました?
初スタメン、初出場ということで自分の特長を長橋さんからも言われたんですけど。まずは守備のところから入って。
自分の攻撃のところだったり、走るというところだったり。負けない、戦うということを考えながら、相手に走り負けないというところを意識して入りました。
〇守備以外でも恩田君にいいパスを出したりとかけっこういい場面があったと思うんですけど、自分の特長ってどんなところだと思います?
守備の部分もそうなんですけど。
一番は自分は攻撃が好きなので。
どんどんオーバーラップして、駆けあがっていったり。
いい守備からいい攻撃というのを自分のなかで持っているので。ビルドアップはあんまり得意なほうじゃないんですけど。
どんどん攻撃参加していって。クロスで終わるっていうところは自分の特長かなって思います。
〇今日プレミアで初めて出て、気づいたことや手ごたえなどはどんなことがあります?
基準はすごい高いなって思いました。
でも自分の特長。守備のところは出せた気がするし。前半もクロスで終われたり。そういうシーンが多かったので。
でもチームで点を決めきれなかったところだったり。得点というところができなくて。
負けてしまったので。そういうところは、もっとチームに貢献して、結果を出せたらよかったかなというふうに思います。
〇今日の試合を踏まえて、これからどう努力をしていきたい?
もっと自分が後半のところでどんどん攻撃参加していって。もっとクロスで終わって、チャンスをつくったり。
そういうシーンをもっと増やせたら、チームの状況が変わったかなと思うので。
そういうところは課題がいっぱい出ているので。ちゃんと次につなげていきたいなって思います。
〇U-18の2年目、自分のこういったところが伸びたなってものってあります?
守備ですね。
中学の時は意識してやっていなくて。身体能力で任せていた部分が大きかったので。
守備の駆け引きだったり。そういうところはユースに上がって、一番に求められてきたところなので。
そこはユースに入ったときから、最初から意識してやってきたので。ひとつめは守備の距離だったり。
強度のところが大きいかなと思います。
ふたつめは、クロスが自分はあまりうまいほうじゃなかったので。柴田君のプレーを見ながら、教えてもらったり。
玉置さんに教えてもらったりして。そこは練習しました。
〇これからこういう選手になりたいとか、そういったものってありますか?
一番はこれからスタメンで出て。チームに欠かせない存在になることが一番なんですけど。
そこですね。
〇2年目、まだ試合もあって。柴田君も代表でいなくて。柴田君が戻ってきても試合に出たいという気持ちもあると思うんですけど、そこで目指すものってありますか?
そうですね、プレミア、今回負けてしまったんですけど。優勝。この順位のままじゃいけないと思うので。
ちゃんとプライドをもって、戦っていきたいと思います。
〇Jユースとかではあったと思うんですけど、サポーターの前でプレーしてみて、どうでした?
本当にサポーターのみなさんの声かけだったり。いいプレーがあったらほめてくれたり。
盛り上げてくれるというのがすごい力になるので。苦しい時とかきついなって思った時とかも、声がかかることで、走れたりするので。
そこは本当にありがたかったです。
〇そういったサポーターの方にまたメッセージをいただいてもいいでしょうか?
今回負けてしまったんですけど、また次回一丸となって、戦って走り負けないで、絶対に勝てるようにするので、また応援、お願いします。
「相手どうこうというよりも、自分たちがどうサッカーするか、どうできるかだと思います」
DF4 林駿佑
〇まず試合を振り返ってみて。今日はどうでした?
後半特にですけど、自分たちのサッカーができたゲームの中で、得点がゼロということがチームとしてあって、反省しなきゃいけないですし。
自分に課されたタスクとして、無失点でおさえるということがあったんですけど、結果的に自分のところから失点をしてしまったので、攻撃でも守備でも課題の残る試合だったと思います。
〇今日はキャプテンをやりましたけど、それはいつ決まりました?
今シーズンの初めから副キャプテンとしてやっていて。キャプテンの土屋選手だったり、副キャプテンの加治佐選手、柴田選手がいないなかで、この試合自分がキャプテンマークを巻くということだったんですけど、何か気にすることはなかったですし。それでも責任感をもって、やっていました。
〇なかなか苦しい状況が続いていますけど、これからこうしていこうとか、そういったものってあります?
練習から強度のところとか守備のところは意識しているところではあるんですけど、それではまだ足りないっていうのが現状ですし。
今の実力というのが自分たちの本当の実力だと思っているので。もっと練習からやっていかないといけないと思っていますし。
あとは自分自身ももっと、チームの無失点に貢献できるような選手になったり、あとは得点を決める選手になるということ。
その勝負強い選手になれるようにしていかなければならないと思います。
〇今シーズンもここまでだいぶ出場時間が伸びていますけど、今までここが自分は伸びたとか、そういったものってあります?
去年と比べてヘディングは自信をもってやれているところではありますし。今日も9番(矢崎レイス)の大きな選手と競り合ったりしましたけど。
でもまだまだ負けているシーンもあるので、身長とか関係なく、ああいった大きい選手、強い選手に負けないような、もっともっと高く目標をもって、やっていければと思います。
〇次は前期でけっこう悔しい負け方をした鹿島が相手だと思うんですけど、それに向けてはどういった準備をしていきますか?
今日の試合から、相手どうこうというよりも、自分たちがどうサッカーするか、どうできるかだと思いますし。
やっぱり攻撃のところと守備のところをもう1回1週間見つめ直してやっていければと思っています。
〇今日は普段に比べると多くはなかったかもしれないですけど、それでもサポータの方が来ていました。そういったサポーターの方にメッセージをいただいてもいいですか?
今日はトップの試合、新潟戦があったなかで、自分たちの試合を見に来てくれたことはうれしいですし、その声援というのはもちろん力になりましたし。
でも、自分たちが勝利を届けられなかったというのは、責任を感じているところではありますけど。
これからもプレミア続くと思うので、ぜひ応援に来ていただいて、声援を送ってくれたらうれしいです。
「ゴールだったり、どれだけチームに貢献できるかということを意識しながら、取り組んでいきたいというふうに思っています」
FW13 増田陽太
〇途中出場でしたけど、どう流れを変えようと思って入りました?
自分はやっぱり攻撃の選手なので、得点というところに絡みたいということと、守備のところが自分の特長だなと思っているので。
そこでできるだけ声をかけて、チームの流れをもっていくということを考えて入りました。
〇試合前からすごい声をかけていましたけど、明るくしようとかそういったものって意識してやってました?
そうですね。うまい選手はたくさんいると思うので。
自分ができることを考えたときに、チームの雰囲気づくりも含めて、チームの一番いい雰囲気の時はみんな声が出ていると思うので。
そこは試合前からつくろうということを考えて、メンバー入りした時には取り組んでいます。
〇ユースに入って3年目。初めてのプレミア出場だったと思うんですけど、ピッチに立った時はどう思いました?
そうですね、紅白戦とか自分たちでやっているなかで、もちろん意識高く、強度高くやっているので、そこのギャップというのはあんまり感じず、プレミアというところを怖気づかずにやれたと思うんですけど。
やっぱりそのなかでも自分ができることを出したかったなというのはありました。
〇ユース3年目、もう最後のほうになったと思うんですけど、ここまで振り返ってどうですか?
自分は3回ほど手術をしていて。ユースからの選手で (※FC多摩ジュニアユースからフロンターレU-18に加入した)やんなきゃいけないこともたくさんあったと思うんですけど。
そのなかで、けがしちゃった分、こうやって試合に出るチャンスがあったときに、できるだけ、どれだけチームに貢献できるかということを考えて、今までやってきたんですけど。
ちょっと今日はチームのためになれずに、負けてしまったというところで。
ここからあと少しですけど、そのなかでゴールだったり、どれだけチームに貢献できるかということを意識しながら、取り組んでいきたいなというふうに思っています。
〇またピッチに立つ機会もあると思うんですけど、そのときに残したいのは得点とかアシストとか目に見えるようなもの?
そうですね。ゴールというのは明確に目標にしていて。自分のやんなきゃいけないこと、長所というところだと思っているので。
そことあと、守備というのは、さっきも言ったんですけど、長所だと思っているので。
そこは毎試合ちゃんとできるように、やっていきたいなというふうに思っています。
〇増田君が入ってきたときに、サポーター、期待しているんだなというような反応がありましたけど、それは伝わるものってありました?
そうですね、今日もトップと試合が重なっていたと思うんですけど、そのなかでも応援に来てくださる方々にもちろん勝利を届けたかったというのもあって。
声も聞こえましたし、自分たちも士気上げてやってやろう、という感じだったですね。
〇次の試合に向けての意気込みなどを教えてもらってもいいでしょうか?
そうですね、もちろん今日勝って優勝につなげたかったというのはあったんですけど。
監督のヤスさんが言っていたんですけど、まだ優勝はないわけではないので、1試合1試合、本当に目の前の試合を勝つことだけ。
そのなかで自分がどれだけかかわっていけるか、得点だったり、チームに貢献できるように、頑張っていって。
チームとしては、優勝目指して1試合1試合、とりあえず目の前の試合勝つということで、やっていきたいなというふうに思っています。
〇また、サポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?
自分はさっきも言ったんですけど、苦しい思いをしてやってきたなかで、いつも応援してくださるみなさんにも勝利を届けたかったですし。
声を出してくれていたので。
今後は間違いなく、勝っていって。サポーターのみなさんにも、応えていきたいというふうに考えているので、これからもそういうふうに取り組んでいけたらと思っています。
◇
苦しい試合が続いているフロンターレU-18。それでも、結果を受け入れ、課題を見つめながら、次へ向かおうとしています。次節はAnker フロンタウン生田にて、鹿島アントラーズユースとの一戦。
これこそがフロンターレU-18のサッカーだ。そんな自信を得られるような、これからへのきっかけをつかむような、そんな試合になることを願っています。
次節:プレミアリーグEAST第19節 vs 鹿島アントラーズユース
10月20日(日) 午後2時キックオフ Anker フロンタウン生田 Anker Field
(文中敬称略)
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