11月23日は、神奈川県立スポーツセンターへ。
全日本U-12サッカー選手権大会の神奈川県予選、全日本U-12サッカー選手権大会神奈川県大会が始まっており、この日は準決勝。
川崎フロンターレU-12が、横浜F・マリノスプライマリーとの準決勝に臨みました。
なお、当日は写真を撮ることはできなかったため、この記事では過去の写真を使用しています。
【川崎フロンターレU-12 全日本U-12サッカー選手権大会神奈川県大会準決勝 vs 横浜F・マリノスプライマリー】
11月23日(土) 午前10時58分キックオフ 神奈川県スポーツセンター 晴れ 20分ハーフ 8人制
FCヴィンクーロに1-1、PK8-7で準々決勝を突破したフロンターレ。
先発は、GK1森際陸、最終ラインは5小滝悠仁、キャプテンの3藤田日向輝、中央に9小坂空大、右に8片山瑛人、左に6川埜蒼真、前線は7穂積樹、10岩田陸叶。
青空の広がった神奈川県スポーツセンター。開放されたスタンドには、多くの両チームの選手の家族らが集結。
メンバー外のマリノスの選手たちがチャントを歌えば、フロンターレ側も選手の家族たちが、選手たちを拍手や「がんばれ!」の声で励ます。
それぞれの思いのこもった雰囲気の中、キックオフの時を迎えました。
立ち上がりは、マリノス、右サイドに流れた13がエリア正面左へ浮き球のパス。8が抜け出しそうになりますが、これはオフサイドに。
一方のフロンターレも直後、森際がエリア前に正確なボールを送ると、岩田陸叶が抜け出しますが、マリノスのGK1が前に出て岩田陸叶と接触。
岩田陸叶のファールとはなりましたが、フロンターレも息の合った連係からチャンスをつくっていきます。
2分には、藤田が左サイド、少し持ち出し、その縦パスに小坂がエリア左へ。小坂はシュートを打とうとしますが、マリノスの3がブロック。最後はGK1がセーブ。
マリノスも長身の8がボールを収め、起点に。13にいったん預け、エリア内へ抜け出そうとしていきますが、森際がカバー。
さらにマリノスが、左サイドで8や6、10がかかわってボールをつないでいき、10の浮き球のパスに8がエリア内へ抜け出しそうになりますが、小滝が対応。
フロンターレも、藤田の浮き球のパスを、左サイドで川埜がおさめ、うまく中央に持ち込み、マリノスのエリア近くでプレーする時間をつくりますが、マリノスもコンパクトに粘り強く対応。
攻撃に転じたマリノスは、最終ラインの3から前線の8へつながり、いったん13に預けた8はエリア内へ抜け出しそうになりますが、藤田がカバー。
3分には、高い位置で13がカット。右サイドに流れ、クロス。しかし、小滝がカバー。左サイド、川埜へつなげ、今度はフロンターレが、ボールを持つ展開に。
藤田の浮き球のパスを、左サイド、下がり目で藤田がおさめ、そこから右サイドに展開。片山が高い位置へ顔を出し、右サイドでスローインを得たフロンターレは、中央の小坂の縦パスを受けた穂積が右サイド、高い位置へ。穂積のパスにエリア正面左、川埜が抜け出しますが、マリノスの守りが対応。
しかし、フロンターレも、うまくボールをつなぎながら、ゴールに迫る時間をつくっていきます。
藤田のフィードに、岩田陸叶が左サイド、高い位置へ。粘り強くボールを残すなどしていくフロンターレ。
マリノスも間でうまく受けながら、フロンターレの陣内へ入り込んでいきますが、藤田がうまくカットし、そのパスに穂積が右サイド、高い位置へ。
マリノスの戻りも速く、チャンスにはつながらなかったものの、再びフロンターレが前に出る時間をつくっていきます。
マリノスも、7分にはGK1の正確なキックに、13が右サイドの高い位置へ。しかし、川埜がカバー。
直後には、8がやや下がり目で受けて、エリア外正面へ持ち出しミドルシュート。しかし、小滝が体を張り、ブロック。
すると8分には、フロンターレ、右サイドから攻勢に出るとうまく正面へ抜け出した穂積がシュート。決定的な場面でしたが、惜しくも右に。
9分には、右サイド、高い位置へ抜け出した穂積が正面への折り返し。ボールはエリア左へ抜け、岩田陸叶がシュート。しかし、GK1の好守で惜しくもゴールとはならず。
マリノスも、中央に下りた8がおさめ、左サイドに展開すると抜け出した10が折り返し。しかし、小滝がカバー。
10分にはさらにマリノス。右サイド、5が抜け出しクロス。これは藤田がブロック。ボールはゴールへ向かっていきますが、ポストに。
ヒヤリとする場面、それでも落ち着いてセカンドボールを拾ったのはフロンターレ。岩田陸叶が中央でおさめ、右サイドに展開。穂積が高い位置へ。
マリノスはそれに対して、カット。13がおさめ、右サイドに展開すると5が高い位置へ。しかし、川埜がカバーしていきます。
マリノスに対し、高い位置からボールを奪う姿勢も見せていくフロンターレ。
11分には、中央でカットした小坂がエリア外右へ持ち込み、ミドルシュート。しかし、右に。
さらに右サイドで片山、穂積、岩田陸叶がかかわってボールを動かす時間をつくっていくフロンターレ。
間でうまく小坂が受け、そのパスに穂積が高い位置への動き出し。マリノスの対応に遭ったところ、低い位置から小坂が縦へのパス。正面へ抜け出した岩田陸叶に対しては、マリノスも粘り強く対応していきます。
マリノスも、8がうまく左サイドに流れ、キープ。中央にうまく持ち込もうとしますが、小坂がカット。
14分には、5が右サイド、長い距離を上がり、エリア右へ持ち込もうとしますが、小坂がブロック。
右コーナーキックとなり、13が右足でボールを入れるも、藤田のクリアボールに、穂積がエリア外正面へ。ここはマリノスもしっかり対応。
攻撃に転じたマリノスは、8がエリア外右でシュート。しかし、これは上にそれていきます。
フロンターレはここで川埜に代わり11安永唯人。
マリノスは、18分、右サイドでのスローインの流れから13がエリア右へ。しかし、粘り強くカバーにいった安永唯人がブロック。
右コーナーキックとなり、13がボールを入れると、8が合わせようとしますが、森際がセーブしていきます。
低い位置で受けた川埜がうまく前を向き、その縦パスに穂積が高い位置へ動き出すなど、ゴールを目指していくフロンターレ。
18分には、森際がエリア前にボールを入れると、おさめた岩田陸叶から右サイド、穂積へ。穂積はエリア外右へ持ち込み、シュート。しかし、GK1が好セーブ。
これで得たフロンターレの右コーナーキックをしのいだマリノスは、13が左サイド、高い位置へ持ち込んでいきますが、小坂がカバー。
こぼれ球を拾ったマリノスは、8がエリア外正面左でシュート。しかし、左。
アディショナルタイムは1分。
フロンターレは、右サイド、片山が浮き球のパス。セカンドボールを中央で拾った小坂のパスに、岩田陸叶が正面へ。これに対しては、マリノスのGK1が前に出てカバー。
21分には、中央、小坂がうまく前に持ち出し、正面の岩田陸叶へ。キープした岩田陸叶は右サイドへ展開。
エリア外右、片山がシュート。しかし、上。
22分には、中央で小坂がうまく前を向き、そのパスに安永がエリア左へ。角度のあまりないところから放ったシュートはゴールへ決まりそうになりますが、マリノスは体を張りブロック。前半はタイムアップ。0-0でハーフタイムへ。
後半フロンターレは、穂積に代わり18新堀葵。新堀と安永が前線。岩田陸叶が左に。
1分には、フロンターレ、中央、小滝、小坂とつながり、小坂のパスに新堀葵が抜け出し、エリア右へ。鋭い切り返しから折り返しますが、マリノスの守りが対応。
マリノスはそこから中央を経由して、右サイドへ。8がエリア前に迫りますが、フロンターレは小滝がカバー。そこから藤田がやや前に持ち出し、小坂へ。
小坂の浮き球のパスは決定的な場面にはつながりませんでしたが、フロンターレが相手の攻撃に対応しながら、自分たちでボールを持つ時間をつくろうとしていきます。
すると、2分にはフロンターレ、小滝から中央、小坂へつながり、小坂はスルーパス。エリア内へ抜け出したのは安永。GK1は前に出て阻もうとするも、安永はシュート。
ボールはゴールの中へ、吸い込まれるように決まり、1-0。ついに先制点をものにしたのはフロンターレ。
ピッチ上の選手たち、ピッチ脇で見守っていた選手、観客席で見守っていた家族がゴールの喜びを分かち合います。
追いかけるマリノスも、後半から出場の12がうまく間で受け、右サイドに展開すると、5がエリア右へ持ち込もうとしていきますが、藤田がブロック。
右コーナーキックを得たマリノスは、8がヘディングシュート。枠をとらえますが、安永がライン上でクリアする好プレー。
再び前に出ていくのはフロンターレ。うまく間で新堀がおさめ、小坂との連係からエリア右へ。マリノスも体を張り、これに対応。
5分には、左サイド、カットした安永がエリア外左へ。これに対して、マリノスはファール。
フリーキックを得たフロンターレ。片山が右足でボールを入れると、遠いサイド、小滝がヘディングシュート。枠はとらえられませんでしたが、チャンスをつくっていきます。
マリノスも8が右サイドに流れキープ。しかし、岩田陸叶がカバー。中央、6につなげたマリノスはそこから左サイドに展開していきますが、新堀が対応。
さらに12が左サイド、流れて受けて正面へ持ち込もうとしていきますが、片山が対応していきます。
安永を前線に据えて、新堀が右サイドに。コンパクトに粘り強く対応していくフロンターレ。
6分には、マリノス、GK1を起点に、左サイドにつなげると、10が左クロス。決定的な場面でしたが、藤田がゴールの前をカバー。
左サイドでスローインを得たマリノスは、その流れから再び10が左クロス。しかし、藤田が対応。
8分には右サイド、5から中央6へ、6から左サイド、10へ。またも10の好クロスがゴールの前に入りますが、藤田が対応。
マリノスはさらに、前線の8や12、中央の6もかかわってフロンターレの陣内へ。
しかし、フロンターレは粘り強くコンパクトに対応。
すると8分にはフロンターレ。中央で小坂がカット。右サイド、新堀に預けた小坂は右サイド、高い位置へ。
小坂がクロスを入れると、エリア内、岩田陸叶が飛び込みますが、惜しくもさわることはできず。
9分には左サイド、やや上に持ち出した藤田から中央の小坂へ。小坂の縦パスに安永が正面へ抜け出しますが、マリノスはブロック。
10分には、マリノスにファールがあり、エリア外左でファールを受けたフロンターレ。ここで安永に代わり穂積が再びピッチへ。
フリーキックのキッカーは片山。ボールを入れると、エリア内、小滝が飛び込みますが、触ることはできず。
攻撃に転じたマリノスは、GK1の正確なキックを正面右でうまく8がおさめ、シュートを打ちますが、フロンターレは体を張り、ブロックしていきます。
新堀が前線、穂積が右に。マリノスがボールを持つ場面では、コンパクトにじれずに対応を続けていくフロンターレ。
新堀がうまくボールをおさめ、中央に持ち出し、岩田陸叶が左サイドを突くパス。これに穂積が動き出すなど、次のゴールも狙う姿勢も見せていきます。
12分には、マリノス、10がいったん最終ラインの11に預け、高い位置で受け直し左クロス。しかし、小滝が対応。
13分には、エリア前で8がおさめると、そのパスに7がエリア外右へ。シュートは枠をとらえますが、森際がセーブ。
フロンターレも直後には、穂積が右サイドでカット。いったん新堀に預けると、新堀のパスにエリア右へ抜け出しますが、これはオフサイドに。
マリノスも15分には、6が左サイドからクロス。エリア右、7が抜け出しますが、森際がカバーしていきます。
フロンターレは15分新堀に代わり2上口大遥。
岩田が前線、上口が左に。
16分には、片山がボールを奪い、そのパスに岩田陸叶が右サイド、高い位置へ。粘り強く岩田陸叶がキープを図り、右コーナーキックに。
フロンターレはショートコーナーを選択。片山は遠いサイドにボールを入れていきますが、それをしのいだマリノスは6が右サイド、高い位置へ。
しかし、上口がカバー。
直後にはマリノス、12が正面へ抜け出し、こぼれ球を拾った3のシュートは枠をとらえますが、フロンターレは体を張り、ブロック。
左コーナーキックとなり、セカンドボールを拾ったマリノスは、11が右サイド、高い位置へ持ち込もうとしていきますが、小坂が体を入れ、ボールをカット。
中央でボールをうまくキープ。そこから右サイドに展開したフロンターレ。穂積がエリア外正面へ。ここでマリノスにファールがあり、フロンターレはフリーキックを得ます。
フロンターレはここで小坂に代わり川埜が再びピッチへ。
キッカーは小坂。左足を振りぬくと、ボールはゴールネットを揺らします。2-0。
大きな大きな追加点をものにしたフロンターレ。選手もスタッフも、選手の家族も歓喜に沸きます。
フロンターレはここで岩田陸叶に代わり14渡邉一輝。
マリノスは下がり目で12がおさめ、縦につけようとしますが、フロンターレは上口がカバー。そのまま高い位置へ。
マリノスはさらに右サイド、7が高い位置へ。しかし、藤田に加え、渡邉も自陣の低い位置まで戻り、カバーしていきます。
14分にはフロンターレ、浮き球のパスに渡邉がエリア正面へ抜け出しそうになりますが、11が対応。
アディショナルタイムは2分。
渡邉も中央でプレスバックにいくなど、マリノスに前には簡単に行かせず対応していくフロンターレ。
21分には、穂積に代わり4岩田東偉道。
22分には、渡邉が自陣でカット、そのパスに岩田東偉道が右サイド、長い距離を駆け上がり、エリア外右へ。岩田東偉道はシュート。
しかし、GK1がセーブ。
すばやくリスタートした1のスローに、10が左サイド、高い位置へ。しかし、片山が対応。
試合はタイムアップとなり、2-0。ともに力を尽くした試合を制してフロンターレが決勝へ駒を進めました。
前半0-0 後半2-0 計2-0
得点:安永唯人、川埜蒼真
フロンターレの先発:1森際陸 5小滝悠仁 3藤田日向輝(c) 9小坂空大 8片山瑛人 6川埜蒼真 7穂積樹 10岩田陸叶
交代:川埜→11安永唯人 穂積→18新堀葵 安永→穂積 新堀→2上口大遥 小坂→川埜 岩田陸叶→14渡邉一輝 穂積樹→4岩田東偉道
控え:16吉川翔貴 13千葉朝陽
フロンターレは24日午後2時、大和なでしこスタジアムにて、バディーSCとの決勝に臨みます。
勝利すれば、2021年以来の全国大会出場となるフロンターレ。この日のように攻守に研ぎ澄まされたようなプレーを重ねていければ、目指すものを勝ち取れるはずです。
勝利を、願っています。
(文中敬称略)
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