8月24日はヴェルディグラウンドへ。海外のクラブやJリーグのアカデミーチーム、街クラブなどによって競われるU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジが始まりました。5回目となった今大会は出場チームが16から24に増え、海外からはFCバルセロナ(スペイン)やアーセナル(イングランド)、広州富力(中国)などが参加。フロンターレは春に行われた予選を勝ち抜き、今回も出場することに。予選リーグでは、パテアドーレス(米国)、ACジュニオール、SOLTILO WORLD SELECTと同じ組に入り、24から25日にかけて各チームと対戦し、決勝トーナメント進出を目指すことになります。
【川崎フロンターレU-12 `U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ vs パテアドーレス】
8月24日(木)午後2時7分キックオフ ヴェルディグラウンド人工芝 晴れ 11人制 20分ハーフ
初戦の対戦相手は北米予選を勝ち抜いた米国のパテアドーレス。
フロンターレの先発はGK33菊池悠斗、DFは右から9尾川丈、キャプテンの5由井航太、3藤野心魂、7深澤陽太、ボランチは27城田優、8田中陸人、右MF13岡野一恭平、左MF11志村海里、トップ下10名賀海月、FW28茅野直希。城田と茅野はU-13所属ですが、2005年1月1日以降生まれの選手に出場資格がある、という規定があり、昨年に続いてワールドチャレンジに臨むことに。
パテアドーレスの先発は、GK1サルディバール・ディエゴ、DFは右から9ロペス・ユーリ、13ロドリゲス・アンドリュー、11ソジャノ・クリストファー、中盤の底に8ロドリゲス・ジョーダン、その前に21、17ポンセ・マーカス、右MF2ラミレス・ジェシー、左MF10ジメネス・ジェイダン、FWは26サーベドラ・ブライアン、22ヒガレダ・ジョセフ。
晴天に恵まれ、夏らしい厳しい暑さのヴェルディグラウンド。多くの観客が集まる中、試合は始まりました。立ち上がり、パテアドーレスはブライアンが仕掛けるなどして縦へ速い攻めを見せていきますが、フロンターレはコンパクトにしてねばり強く対応。4分にはパテアドーレスがセンターライン付近からのフリーキックの流れから、ブライアンが左サイドの高い位置へ流れてボールをキープ。エリア前にボールを戻すとマーカスがミドルシュートを打ちますが枠をとらえることはできず。
フロンターレもマイボールにすると、城田や田中がよく縦へパスを入れていき、パテアドーレスのゴール前に。5分には城田のパスにエリア右へ名賀が抜け出して、エリア左へパスを送ると茅野が抜け出しますが、ここはパテアドーレスの選手に阻まれてシュートを打つことはできず。さらに田中、城田と縦へパスを入れて、エリア左の志村に渡りますが、ここでもパテアドーレスの守備の前にシュートは打てず。しかし、フロンターレは高い位置で縦パスとドリブルを交えて、いい距離感でボールを回せるようになり、攻勢に。
10分には右サイドの尾川が縦へ仕掛け、エリア前にパスを出すと茅野が抜け出しますがシュートはパテアドーレスの選手がブロック。さらに尾川、城田と縦へテンポよくボールが渡り、最後はエリア左に抜け出した名賀がシュート。しかし、これは左へそれてゴールとはならず。
給水タイムを挟んでも攻勢に出ていくフロンターレ。14分、尾川が右から仕掛けてエリア前に斜めにはいるように送ったボール、城田がスルーをしてエリア前の名賀へ。名賀がエリア左へパスを出すと抜け出したのは志村。シュートを放つとこれがゴールネットを揺らし、1-0。先制点はフロンターレへ。
パテアドーレスはユーリに代えて15ブストス・ギルマールが入り右MFに。ジェシーが最終ラインの右へ。
15分にはパテアドーレスもギルマールの縦パスにブライアンが抜け出してエリア前に。菊池もかわしゴール前に。ブライアンが折り返しジョセフが詰めますが、ラインを割っていたとの判定でゴールには結びつかず。フロンターレとしてはひやりとする場面でしたが、藤野や由井がよくカバーし、ねばり強い守備も見せる好プレーも。
直後にはフロンターレ。左サイドの志村がエリア前へ斜めに仕掛け、左へパスを送ると名賀が抜け出し、名賀の折り返しに合わせた茅野が決めて2-0。追加点はフロンターレへ。
フロンターレはボールを失っても茅野が前線から戻って相手選手にプレッシャーをかけるなど、早い出足でパテアドーレスにパスを回させず。右へ流れて仕掛けてくるジョセフに対しては深澤がよくカバーし、ゴールへは近づかせず。
20分には茅野がエリア外、やや下がり目のポジションでボールを受けて前を向きエリア右へパスを送ると岡野一が右サイドから斜めにエリア内へ入り込み、抜け出していきますが、ここはクリアされて追加点とはならず。さらに茅野のリターンをエリア正面で受けた城田のパスに、エリア右へ岡野一が抜け出してシュートを打ちますが、これはオフサイドに。前半は2-0でタイムアップとなります。
後半立ち上がりから菊池に由井や藤野がかかわって後ろから組み立てていくフロンターレ。パテアドーレスにボールが渡っても志村や深澤がうまく連係してボールを取り返すなどしていきます。1分には岡野一が縦へ仕掛け、パテアドーレスの選手をかわしてエリア前の名賀へパス。名賀はエリア外正面からミドルシュートで狙いますが、これはGKディエゴの正面。3分には藤野がボールを預けてエリア内へ。左サイド、深澤の浮き球に藤野が合わせますがこれはオフサイド。さらにフロンターレがゴールへ迫る時間は続き、4分には城田のパスにエリア外右へ茅野が抜け出しますが、ここはパテアドーレスのクリストファーが体を寄せてシュートにはつながらず。
それでも名賀が中盤まで戻って相手選手からボールを取り返したり、岡野一や城田がパテアドーレスの選手を囲い込むようにしてボールを奪うなど、いい距離感でフロンターレは試合を進めていきます。8分には岡野一から左へ展開。名賀が茅野とのパス交換からエリア前に抜け出しますが、シュートにはつながらず。9分には志村が左サイドからエリア正面に斜めに仕掛けて左へ展開。茅野が受けて、左サイドから仕掛けていき、エリア内へパスを送ると名賀が抜け出しますがパテアドーレスの選手の守りの前にシュートには結びつけられず。
なかなか攻めに出られなかったパテアドーレスも10分、左サイドへ流れたジョセフが縦へ仕掛けて右へ展開。ブライアンがエリア右へ迫り、フロンターレはいったんはこれを防ぐものの、こぼれ球をブライアンが拾ってシュートを放つとこれが決まり、2-1。1点差に。フロンターレは志村が自陣の深い位置まで戻ってコンパクトにするなどして、パテアドーレスの攻めに対応していきます。
給水タイムを挟んでパテアドーレスはジョーダンに代えて14クラウディオ・ジャイール、ジェイダンに代えて12オケ・ヨダがピッチへ。12分にはパテアドーレスのフリーキック。左サイドからクリストファーがエリア内へボールを入れてくるもこれは菊池がしっかりキャッチ。フロンターレも直後には深澤が左サイドから仕掛けて、エリア前の名賀へ。名賀のパスにエリア左へ茅野が抜け出しますがクリアされてシュートには結びつかず。
フロンターレは15分には志村に代わって14永田滉太朗が左MFに。中盤で城田や田中、名賀がかかわってパスを回していき、右サイドから中へ斜めに動き出す岡野一にパスを出すなどしてさらに追加点を狙っていきます。パテアドーレスもブライアンが右サイドへ流れて仕掛け、エリア内へクロスを入れていきますが、藤野がしっかりこれに対応。シュートは打たせず。
18分にはフロンターレは城田に代えて6前野康成、岡野一に代わって2伊藤颯飛。尾川が右MF、伊藤が右SBへ。直後には右からのコーナーキック、ブライアンが地を這うようなボールをエリア内へ入れていきますが、これは田中がカット。
試合はタイムアップとなり、フロンターレの今大会の初戦は白星となりました。
前半2-0 後半0-1 計2-1
得点:志村海里、茅野直希(川崎)サーベドラ・ブライアン(パテアドーレス)
フロンターレの先発:33菊池悠斗、9尾川丈、5由井航太(c)、3藤野心魂、7深澤陽太、27城田優、8田中陸人、13岡野一恭平、11志村海里、10名賀海月、28茅野直希
交代:志村→14永田滉太朗 城田→6前野康成 岡野一→2伊藤颯飛
(文中敬称略)
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