11月23日、全日本少年サッカー大会神奈川県大会の5回戦、横浜すみれSC戦を7-0で勝利した川崎フロンターレU-12。続いて行われた準々決勝では、秦野FCとの5回戦を6-0で制したバディーSCとの試合に臨みました。
フロンターレとバディーSCは7月に行われた神奈川県チャンピオンシップ決勝でも対戦しており、前半に2点を先行されたフロンターレは、後半に1点を返したものの及ばず。1-2で勝利したバディーSCが優勝、フロンターレは準優勝という結果となりました。
果たして、今回は-。
【川崎フロンターレU-12 全日本少年サッカー大会神奈川県大会準々決勝 vs バディーSC】
11月23日(木)午後1時28分キックオフ 横山公園人工芝グラウンド 晴れ 8人制 20分ハーフ
フロンターレの先発は、GK33菊池悠斗、FPは最終ラインが3藤野心魂、キャプテンの5由井航太、中盤が8田中陸人、右サイドが9尾川丈、左サイドが7深澤陽太、前線は10名賀海月、13岡野一恭平。
午前中の雨雲は去り、上空には晴れ間が広がった横山公園。日なたにはぬくもりがあるものの、日陰では師走が近づいていることを感じさせる肌寒さがあるなか、試合は始まりました。
立ち上がりとともに由井、藤野がラインを高く上げ、右サイドから尾川が仕掛けるなどしてゴールヘ迫っていくフロンターレ。時には由井がボールをいったん預けてエリア前へ顔を出し、岡野一や名賀が中盤まで下りる代わりに、田中が前線へ入り込むなどポジションチェンジも交えながらゴールヘ迫っていきます。
5分には藤野の縦パスを受けた田中から左へ。左サイド高い位置へ上がった深澤がミドルシュートを打つもこれは枠はとらえられず。6分にはバディーSCも10がエリア外右へ抜け出してシュートを打ちますがサイドネットへ。すると直後、名賀の浮き球のパスにエリア左へ抜け出したのは岡野一。シュートはいったんは防がれましたが、自ら拾った岡野一が再びシュートを打つとこれが決まって、1-0。先制点はフロンターレへ。
さらにフロンターレは左コーナーキックを得ると、名賀が右足で入れたボール、岡野一が合わせますがGK1が防いで追加点とはならず。直後にはバディーSCも10が右サイドへ抜け出して仕掛けていきますが、由井と田中がうまく囲い込んでボールを奪い取り、シュートにはつながせず。切り替えよく守備から攻撃へつなげていくと7分、エリア右へ抜け出したのは岡野一。シュートを放つと再びゴールネットを揺らして、2-0。
名賀が時折中盤まで下り、由井や藤野も「ボールを下げるな」との佐原秀樹監督の声に応えるようによく縦へパスを入れ、ボールを保持する時間も長くして流れを渡さないフロンターレ。9分には尾川が右サイドからエリア前に仕掛けて、左へ展開。深澤が抜け出しシュートを打ちますが、ここはGK1が対応。11分には藤野がボールをセンターライン付近でカットし、そのままエリア前へ。シュートはGK1に防がれますが、さらに由井もエリア前に顔を出すなどしていきます。ボールがバディーSCに渡りそうになっても、田中や名賀が中盤でボールを取り返し、エリア前には近づかせず。13分には藤野が田中にいったんボールを預けて、エリア左へ。シュートを打つもこれは枠外に。
フロンターレは由井や藤野に菊池もかかわり、時には岡野一も中盤まで下りてコンパクトに。いい距離感で試合を進めていきます。17分には藤野が持ち上がり、エリア左へパスを出すと深澤が抜け出すも惜しくも触ることはできず。19分には藤野のパスにエリア右へ尾川が抜け出すも、バディーSCもよく体を寄せてここはシュートには至らず。前半は2-0でタイムアップとなります。
後半も立ち上がりから尾川が右サイドから仕掛けたり、パス交換から岡野一が左サイドの高い位置へ流れるなど、バディーSCの陣内でのプレーを試みていくフロンターレ。2分には高い位置でボールを拾った藤野が一気にエリア前に。シュートはGK1に防がれ、直後のコーナーキック、左から名賀がボールを入れると深澤、藤野が飛び込むも触ることはできず。しかし、前半と同様に切り替えよくゴールヘ迫っていきます。
バディーSCもサイドからクロスを上げたり、11が左から仕掛けていくなどしてゴールヘ迫っていきますが、田中や由井が距離感良く囲い込んでエリア内へ近づかせず。6分には11とのパス交換からエリア左へ23が抜け出しシュートを打つもこれは枠外。すると次の1点もフロンターレへ。深澤の送った浮き球を岡野一が競ると、エリア前へのボールに抜け出したのは名賀。GK1と1対1という場面をループシュートで制し、ボールはゴールの中へ。3-0。
しかし、直後にはバディーSCも右サイドからのクロス、ニアで10が合わせて、3-1。まだまだ時間もあるという中、2点差に。
フロンターレは8分には田中のパスにエリア右へ抜け出した名賀がシュートを打つも左へ。直後にはバディーSC、10がエリア外右へ抜け出し仕掛けていきますが、菊池がエリア外に飛び出しボールをクリアする好守、決定機にはつながせず。さらに最終ラインから7が攻撃参加、シュートを打つなどしていきますが、枠はとらえられず。フロンターレは、10分には深澤が左サイドでボールを奪い前に仕掛け一気にエリア外左へ。ミドルシュートを打つもGK1が弾きながらもこれを防いで追加点とはならず。
バディーSCも攻撃へ転じると厚みのある攻めにつなげていきますが、フロンターレは切り替えの良さに加えて、田中や尾川がよく足を伸ばしてボールをカットするなど、球際でもねばり強いプレーを見せていきます。
13分には由井から左サイドの高い位置へ。深澤が高い位置からクロスを上げると名賀、尾川が飛び込みますが、シュートを打つには至らず。さらに岡野一が前線でよくボールをおさめ、バディーSCのエリア前へのボールに対しては、藤野や由井がしっかり対応。19分にはエリア右へバディーSCのパスが通るも、菊池がここでもボールを判断良くクリア。
試合はいよいよ20分に。フロンターレは岡野一に代わって14永田滉太朗がピッチへ。その直後に主審の笛が鳴り、試合はタイムアップ。3-1。
神奈川県チャンピオンシップ決勝では、主導権を握られる時間も多かったバディーSCに対して、立ち上がりから気持ちのこもったプレーを積み重ねていったフロンターレの選手たち。チームとしても選手としてもそれぞれが成長したことをうかがわせる形で、準決勝へ駒を進めました。
前半2-0 後半1-1 計3-1
得点:岡野一恭平2、名賀海月
フロンターレの先発:33菊池悠斗、3藤野心魂、5由井航太(c)、8田中陸人、9尾川丈、7深澤陽太、10名賀海月、13岡野一恭平
交代:岡野一→14永田滉太朗
全日本少年サッカー大会神奈川県大会は11月26日に荻野運動公園で準決勝と決勝が行われ、フロンターレは午前10時、横浜F・マリノスプライマリーとの準決勝へ臨みます。
(文中敬称略)