川崎フロンターレがホーム等々力陸上競技場で鹿島アントラーズに4-1で勝利した翌4月22日は等々力第一サッカー場へ。川崎フロンターレU-15は、TOKYU S Reyes(レイエス)を迎え、関東ユース(U-15)サッカーリーグの第5節に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ第5節 vs TOKYU S Reyes】
4月22日(日)午後1時キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 40分ハーフ
試合としては7試合目ですが、3月31日に東京ヴェルディジュニアユースとワセダクラブForza’02が試合を行っているため、未消化との取り扱いになっていた第5節。
フロンターレは、第6節の三菱養和巣鴨戦を1-1で引き分けたのち、第7節の湘南ベルマーレ戦も2-2で引き分け、ここまで2勝2分け2敗。先発はGK21青山海、DFは右から2高畠捷、3田鎖勇作、5安江海ラウル、18入江流星、ボランチは6田中慶汰、8秋葉拡人、右MF17レオニ楓真、左MF11五十嵐太陽、FW15南暖、9田中幹大。青山は前日のプリンスリーグ関東第3節に続いての先発。
湘南戦で負傷した7甲斐翔大やキャプテンの10小室愛樹がメンバー外。Jリーグアカデミープレーヤートレーニングキャンプに選出された13山田新己、湘南戦でゴールを決めた28浅岡飛夢も不在。左SBには、攻撃的なポジションで先発し、得点も重ねていた入江が入りました。
前日に続いて夏を思わせるような少し汗ばむような陽気の等々力第一サッカー場。フロンターレやレイエスの選手の家族らに加えて、ピッチの外の木陰ではレイエスのメンバー外の選手らが時おりにぎやかに声援を送るなか、試合は始まりました。
立ち上がりは中盤で競り勝ち、最終ラインからサイドを突くパスを繰り出してレイエスがフロンターレのゴールをおびやかしに。2分には10がエリア前へ抜け出しますが、青山がボールをしっかりキャッチ。なおもフリーキックからゴールを狙ってくるレイエスでしたが、決定的なものとはならず。
フロンターレも6分には秋葉が前を向いて、左へパス。五十嵐が仕掛けて、エリア正面やや左から田中幹大がシュートを打つも、GK1がキャッチ。さらにエリア外左へ抜け出した南からエリア右へ。レオニがシュートに持ち込み、エリア外右へとこぼれたボールを高畠が拾い、ミドルシュート。枠はとらえられませんでしたが、連続してゴールへ迫っていきます。
なおも後ろから安江や田鎖、田中慶汰らがボールを回しながらゴールをうかがいにいくフロンターレ。しかし、レイエスもラインを上げ、コンパクトにして対峙。左サイドを突くパスに抜け出した14にはレオニが献身的についていき、対応するなどしていきますが、次第にレイエスが攻勢に出ていく場面が増えていきます。
11分には高い位置でレイエスの11がボールを奪い、エリア正面へパス。7がシュートを打つとゴール右をとらえますが、青山が横っ飛びですばらしい反応。コーナーキックに。右コーナーキック、26が右足でボールを入れると、ゴール左で18が合わせるもブロック。さらにレイエスがこぼれ球を拾い、左からクロスを入れると、5が頭で合わせますが上に。
フロンターレも入江のパスに五十嵐が高い位置へ仕掛けて、コーナーキックを得ますが決定的な場面にはつながらず。
16分にはレイエス、26のスルーパスにエリア右へ4が抜け出しシュートを打つも左へ。なおもボールをものにしてゴールへ迫るレイエス。エリア右へ再び4が仕掛けていきますが、五十嵐に加えて入江が粘り強く対応。直後の右コーナーキック、ゴール左で5が合わせますが、青山の立ち位置がよくボールをキャッチ。
すばやく切り替えて、フロンターレは攻撃へと移ると五十嵐の浮き球にエリア正面へ田中幹大が抜け出しますが、GK1も集中を切らさずに前へ出て対応。シュートにはつながらず。
気温が上がったためにとられた給水タイム明けも、レイエスがフリーキックのこぼれ球を拾い、7のパスにエリア内へ5が抜け出し、ゴール右へ流し込むという場面をつくりますが、これはオフサイド。
なかなか前へ出る場面をつくれなかったフロンターレも24分には高畠が右サイドの高い位置へ動き出すレオニへパスを出し、レオニがクロス。ブロックされ、決定機にはつながりませんでしたが、田中慶汰がボールを拾い、そこからラインを上げて前へ出ていけるように。田中慶汰、秋葉、田鎖や安江がボールにかかわり、右サイドの高畠やレオニがうまく連係。レオニが高い位置から折り返す場面をつくりだしていきます。
28分には中盤でマイボールにした秋葉の浮き球にエリア前へ南が抜け出すもGK1が前へ出てブロック。なおもいい距離感でボールを回し、高畠がエリア前へ浮き球を入れるなど目先も変えながらフロンターレはゴールを目指しに。
31分には田中慶汰と南とのパス交換からゴールの前に。最後はエリア右へ南が抜け出しシュートを打つも、レイエスも体を張って対応。さらに高畠のクロスのセカンドボールを秋葉が拾い、後ろに戻しながら、ボールを回していくフロンターレ。34分田中慶汰のパスをエリア外左で受けた五十嵐がレイエスの選手に寄せられながらも、うまく切り返してエリア前へ仕掛けて、シュート。ゴールネットを揺らして、1-0。先制点はフロンターレへ。
なおもレオニのパスを受けた高畠が右サイドの高い位置へ上がったり、田中幹大もボールをよくおさめるなどして、ゴールの前での場面をつくっていくフロンターレ。37分にはエリア外右へレオニが抜け出し、エリア正面から田中幹大がシュート。こぼれ球を出足よくレオニが拾い、エリア正面へ切れ込んでシュートを打つもGK1がセーブ。
レイエスも最終ラインの2が左へ開いて前線の11へ縦パスを入れるなどして、打開を図りに。ボールを受けた11が左サイドからエリア前へ斜めに仕掛けるなどしていきますが、フロンターレは戻りも速く、高畠やレオニがボールを奪い返し、田中慶汰も前線でボールを受けた18にすばやく寄せてボールを奪い、流れは渡さず。
40分には左から五十嵐が入れたボールを田中幹大が競り、エリア前でレオニがボールを拾い、最後は田中幹大がシュートを打つもブロック。前半はタイムアップとなり、1-0。フロンターレがリードしてハーフタイムへ。
後半は選手を2人入れ換えてきたレイエスに対して、フロンターレは前半と同じ11人でのスタート。立ち上がりはレイエスが後ろからボールを動かしながら前線の11が起点となり、7もゴール前へ積極的に出て、フロンターレのゴールをおびやかしに。しかし、安江がクリアをしたり、青山がエリア内へ入るボールをキャッチするなどし、南も自陣に戻って高畠とともに11に寄せていくなど、コンパクトにして、守っていきます。なおも右サイドを26が駆け上がるなどしていくレイエス。五十嵐が寄せ、決定的な場面にはつながらせず。
耐えていったフロンターレも7分には入江が左サイドではたいたボールに五十嵐が高い位置へ。左からエリア前やや左へ仕掛けて、エリア内へボールを入れると南が抜け出すもGK1が対応。レイエスも9分には右サイドからのフリーキック、26がエリア内へボールを入れるも青山がパンチング。10分には中盤でレイエスがボールをカットし、エリア前へ抜け出した7がシュートを打つも上に。
一方のフロンターレも田中慶汰の縦パスを受けた田中幹大から右へ展開。レオニが高い位置へ駆け上がるもラインを割り、シュートにはつながらず。
15分フロンターレは南に代わり、37五木田季晋が前線に。
16分には高い位置で田中幹大がボールをカットし右へ。レオニがクロスを入れるもブロック。しかし、再びこの時間辺りからセカンドボールを田中慶汰や秋葉がものにする場面も増えていくように。安江のサイドチェンジを高畠が高い位置で受けて、レオニとの連係から右サイドからゴールへ迫り、高い位置でのスローインを受けた田中幹大が粘ったり、五木田も高い位置へ仕掛けてコーナーキックを得るなどしていきます。
22分には田中幹大がボールをエリア前でおさめ、リターンを受けた秋葉がエリア左へ動き出す五十嵐を狙ってスルーパスを出すも惜しくも通らず。
給水タイムが明けて、田中幹大が中盤まで下りてレイエスからボールを奪い返すなど切り替えよく対応していくフロンターレ。次第にレイエスがサイドを突いたり、交代で入った13が左へ流れるなどして前に出ていく場面をつくっていきますが、高畠や秋葉が距離感よく対応。27分にはエリア右へ4が飛び出しますが、青山がここでも前へ出てシュートは打たせず。田中慶汰もポジショニングよくレイエスのパスをカットしたり、安江もエリア前でカバーするなど、選手それぞれが集中した良い対応を続けていきます。
なおもレイエスが後ろからボールを動かしながらサイドを突こうとしていきますが、田中幹大らが前から連動してプレスをかけ、高い位置でボールをカットするなど、攻撃の芽を摘みに。35分には秋葉とレオニが中盤で囲い込むようにボールをカット。レオニが右から折り返すと、エリア前で秋葉が反応するも、レイエスはブロック。
ファールを受け、高い位置でフリーキックを得ても、田中幹大が高い位置でボールをキープするなど、時間をうまく使っていこうとするフロンターレ。スローインを得ると、サイドの高い位置へ田中幹大を走らせルなどしていきます。
レイエスもボールを奪うとサイドへ展開し、4の右クロスにつなげていきますが、田中幹大も自陣に戻って、ルーズボールを田鎖がクリアするなどして、しのぎに。フロンターレは勝ちにこだわり、レイエスの攻勢によく対応していきます。
41分にはレオニに代わり、32中村荘太が右MFへ。エリア前で人をかけ、コンパクトにして、レイエスと対峙していくフロンターレ。最後にレイエスの右クロスを田鎖がクリアしたところでタイムアップ。1-0。フロンターレは第2節の横浜F・マリノス追浜戦以来の勝利をおさめることになりました。
前半1-0 後半0-0 計1-0
得点:五十嵐太陽
フロンターレの先発:21青山海、2高畠捷、3田鎖勇作、5安江海ラウル、18入江流星、6田中慶汰、8秋葉拡人、17レオニ楓真、11五十嵐太陽、15南暖、9田中幹大
交代:南→37五木田季晋 レオニ→32中村荘太
三菱養和巣鴨戦や湘南ベルマーレ戦ではリードしながらも同点とされ、勝ちきれない試合が続いていたフロンターレ。何人か出られなかった選手もいた中で、粘り強く勝利をものにしたことは、これからに必ずつながっていくものになると思います。
(文中敬称略)
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