川崎フロンターレが、J1初出場を果たした鈴木雄斗の劇的なゴールで、柏レイソル戦を2-1で制した翌5月13日は、等々力第一サッカー場へ。関東ユース(U-15)サッカーリーグは第11節。前節Forza’02に1-0で勝利した川崎フロンターレU-15は前橋FCとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部第11節 vs 前橋FC】
5月13日(日)午後1時キックオフ 等々力第一サッカー場 くもりのち雨 40分ハーフ
川崎フロンターレの先発はGK21青山海、DFは右から2高畠捷、3田鎖勇作、6田中慶汰、28浅岡飛夢、ボランチはキャプテンの10小室愛樹、8秋葉拡人、右MF7甲斐翔大、左MF18入江流星、FW11五十嵐太陽、9田中幹大。
昼から雨が降るという天気予報通りに、正午過ぎには少し雨もぱらついた等々力第一サッカー場。いったん雨はやんだものの、空には雲がたちこめ、前日には強い日差しをそそいだ太陽を隠すなかで試合は始まりました。
立ち上がりは前橋FC。中盤でボールを奪い右へ展開すると、9がエリア右へ。エリア内へ仕掛けていきますが、田鎖が寄せ、右コーナーキックに。右から8がボールを入れると、こぼれ球をエリア前で拾った前橋FC。シュートに持ち込みますが、左へ。さらに8が左から持ち込み、クロスを入れようとしますが、高畠がブロック。
攻勢をしのいだフロンターレは、5分右サイドの高い位置へ流れた田中幹大にボールを入れ、田中幹大がファールを受け、フリーキックに。甲斐が左足でエリア前へボールを入れると、田中幹大が頭で競ったボールがゴールの中へ吸い込まれるように決まり、1-0。フロンターレは最初のチャンスをものにして、先制します。
フロンターレは小室や秋葉に加え、五十嵐も前橋FCの中盤に寄せ、ボールを奪い取り、田中幹大も高い位置でボールをカットするなど、守備から攻撃へとつながるかたちに。
前橋FCは8分には16がボールを奪いカウンターに。右へ展開すると、9がエリア前に仕掛けていきますが、田中慶汰がボールをカットする好守。そこからラインを上げ、攻勢に。11分五十嵐から右へ展開すると、甲斐が高い位置へ。甲斐のクロスをエリア前で前橋FCが跳ね返したところを五十嵐が拾い、ゴールに向かって仕掛け、前橋FCの選手をかわし、シュートを放つとボールはゴールの中へ。2-0。フロンターレは突き放します。
直後にはフロンターレは田中幹大が競ったボールを秋葉が高い位置で拾い、右へ展開。甲斐が右クロスを上げると、エリア内へ入江が飛び込むもGK1と接触。
フロンターレは、さらに小室が左サイドを上がる浅岡へスルーパスを通すなど、高い位置でのプレーが続き、入江も左サイドからエリア前に斜めに動き出して揺さぶりに。前橋FCも高い位置でのボールカットからフロンターレのゴールをおびやかしますが、田中慶汰がカバー。20分にはエリア前で11がカットしシュートに持ち込むも田中慶汰が体を張ってブロック。枠へは飛ばさせず。
フロンターレは田鎖や田中慶汰がそれぞれのサイドへ広がり、小室が間に下りて、パス交換を繰り返しながらボールを動かし、高畠が田中幹大に浮き球を入れるなど目先も変えながらゴールをうかがっていきます。
28分には前橋FC、右からクロスに持ち込むと、エリア左に流れたボールを10が拾いますが、高畠がクリア。さらに16のスルーパスにエリア左へ10が抜け出しますが、フロンターレは切り替えよく人数をかけてしっかり対応。小室がボールをカットし、前へ持ち上がり、エリア左の田中幹大を狙ってパスを出すなど、攻撃へもつなげようとしていきます。
30分には甲斐がマイボールにし、エリア前へ仕掛け、右サイドを追い越した高畠へパス。高畠がエリア右へ仕掛け、エリア内へボールを入れようとするもブロック。さらに高畠の縦パスをエリア前の五十嵐がワンタッチで戻し、リターンを受けた秋葉のパスに、エリア右へ田中幹大が抜け出しますが、前橋FCの選手が体を入れてシュートにはつながらず。
34分には高畠の縦パスをエリア前で受けた秋葉がミドルシュートを打つも左へ。
さらに秋葉や小室が、田中慶汰や田鎖とかかわりながら後ろから組み立てを図りに。37分には前橋FC、10が高い位置へ仕掛けていくも高畠がしっかり付いていき、エリアへは近づかせず。
38分には五十嵐がエリア前に仕掛け、エリア右へ展開すると秋葉が高い位置に。秋葉のパスにエリア内へ田中幹大が抜け出そうとするもこれは通らず。
前半は2-0でタイムアップとなります。
降り始めた雨が次第に強まるなか、始まった後半。フロンターレは前半と同様のメンバー、前橋FCはGKを1から12に交代。
立ち上がりはフロンターレ、浅岡が左サイドからエリア前の田中幹大に縦パスを入れ、田中幹大のリターンを受けた五十嵐がシュートを打つもブロック。さらに中盤に寄った甲斐が、ボールをものにして右へ展開すると、田中幹大の折り返しに、エリア内へ五十嵐と入江が入り込むもシュートはブロック。さらに4分には入江が左サイドでマイボールにし、浅岡へ縦パス。浅岡がエリア前に送ったボールに、田中幹大が左からエリア前へ入り込む動きでボールをおさめますが、オフサイドに。
一方の前橋FCは5分左サイドから攻勢に出ると、11がエリア外左へ。青山が飛び出して、対応しようとしたところを、11が放ったシュートがゴール右に決まり、2-1。1点差に。
直後にはフロンターレ、甲斐が左サイドからパスを入れると、五十嵐がエリア前でシュート。GK12が弾いたところに秋葉が詰めますが、最後はGKが抑え、突き放すことはできず。
前橋FCは前半と比べるとサイドの高い位置でプレーする機会が増え、攻勢に。9分には右から17がエリア内へクロスを入れるも田鎖がクリア。さらにこぼれ球を拾い、エリア外から前橋FCがミドルシュート。クロスバーを叩いてフロンターレのゴールをおびやかしていきます。
フロンターレは10分には浅岡に代わり、13山田新己が右MF、甲斐が左SBに。直後には田中慶汰が持ち上がり、左へ。甲斐が前へ上がり、左からクロスを入れると、エリア内へ田中幹大が抜け出しますが、オフサイドとなります。
前橋FCは攻勢をさらに強め、12分にはエリア外右でファールを受けると、16のフリーキックのこぼれ球をエリア前で拾い8がシュートを打つも右へ。さらにエリア右へ9が進入していくも田鎖がカバー。ボールを奪い取りシュートは打たせず。
さらに17が右サイドから入れてきた浮き球に対応した田鎖が秋葉につなげ、そこから小室もかかわって、ボールをつないで流れを引き戻しに。19分には田中慶汰から左へ。甲斐がアーリークロスをいれると、エリア右へ流れたボールに山田が飛び込むも触ることはできず。
20分も過ぎると、前橋FCはサイドを突いて、長いボールを入れながらさらに前に。立て続けにセットプレーを得ると、26分にはエリア外正面からのフリーキック、16が直接狙いますが左に。
フロンターレも27分には甲斐のボール奪取から、小室にいったん預けた甲斐がエリア左に。甲斐のクロスのこぼれ球をエリア外正面で拾った秋葉がミドルシュートを打つも枠外に。
29分には前橋FC、11がエリア前へ迫り、エリア右へパスを送るも甲斐がクリア。攻め上がった直後でしたが、よく戻りしのいでいきます。
雨の粒が大きくなるなか、進んでいく試合。フロンターレはパス交換から右サイドの高い位置へ上がる4に田鎖が対応し、そこから入江につなげようとして打開を試み、左サイドで五十嵐や甲斐、入江が近い位置でボールを回し、高い位置でのプレーを図りに。しかし、前橋FCも球際に強く、なかなかゴールには近づくことはできず。山田が右サイドから斜めに仕掛け、エリア外左にパスを出し、入江を高い位置に走らせたり、高畠がボールをカットし、右へ流れた田中幹大につなげ、さらに田中幹大を秋葉が追い越すなどしていきます。
36分にはセンターライン付近から前橋FCがフリーキックを得ると、ファーで3が合わせますか右へ。さらに左サイドの高い位置から11がクロスを上げると、エリア右で17が反応しますが、ボールをおさめきれず。39分にはエリア左へ8が仕掛けていくも高畠がカバー。
ロスタイムに差し掛かり、ロングボールを交えてエリア前に前橋FCが迫る時間帯が続きますが、フロンターレは人数をかけ、集中した対応。しのいでいきます。マイボールにすると右のコーナー付近で田中幹大がゴールに向かう姿勢も見せながら、時間を使い、試合はタイムアップ。2-1。
前半2-0 後半0-1 計2-1
得点:田中幹大、五十嵐太陽
フロンターレの先発:21青山海、2高畠捷、3田鎖勇作、6田中慶汰、28浅岡飛夢、10小室愛樹(c)、8秋葉拡人、7甲斐翔大、18入江流星、11五十嵐太陽、9田中幹大
交代:浅岡→13山田新己
フロンターレは5連勝。7勝2分け2敗、勝ち点23、得点23、失点12、得失点差は+11。6勝5分け、勝ち点23、得点15、失点5の湘南ベルマーレを得失点差で上回り首位に浮上することになりました。
連勝中の失点は2。この日の後半のように、何度もゴールに迫られるなかでも崩れることのない、たくましさもあるように思います。リーグ戦は、全11チームとの対戦が一巡し、20日のクマガヤSC戦から後半戦となります。対戦相手も成長していくなかでどんな試合を見せていくのか、とても楽しみです。
(文中敬称略)
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