フランスが20年ぶり2度目のワールドカップ優勝を果たした翌日、7月16日は綾瀬スポーツ公園へ。神奈川県チャンピオンシップは最終日。前日のあざみ野FCとの準々決勝を3-0で制した川崎フロンターレU-12は、バディーSCとの準決勝に臨みました。
【川崎フロンターレU-12 神奈川県チャンピオンシップ準決勝 vs バディーSC】
7月16日(月)午前9時キックオフ 綾瀬スポーツ公園 晴れ 20分ハーフ
フロンターレの先発は、GK1太田陽彩、最終ラインは右から15関徳晴、3山中大輝、11香取武、中盤に5田所莉旺、右にキャプテンの10齊名優太、左に6五十嵐将、前線は2仲谷俊。
前日、前々日と同様、朝から厳しい暑さの綾瀬スポーツ公園。両チームの選手の家族らが見つめるなか、試合は始まりました。
フロンターレのキックオフで始まった試合。フロンターレは、立ち上がりには田所のパスにエリア外右へ齊名が抜け出していきますが、シュートは打てず。ボールがバディーSCに移ると、1分中央からのパスにエリア右へ8が飛び出し、太田が前へ出て止めようとしたところを、ゴールへ流し込まれ、0-1。先制点はバディーSCへ。
直後にはフロンターレも齊名が右へ開いて、エリア前にスルーパスを送ると、逆のサイドから斜めに動き出した五十嵐が飛び出しますが、オフサイド。
さらにゴールを狙おうと、速攻に持ち込むバディーSCに対して、山中がボールをカットし、齊名に縦へつけ、齊名が右サイドの高い位置へ仲谷を走らせるなどして同点を狙いに。2分には齊名のパスに関が右サイドの高い位置へ。クロスを入れると、仲谷、五十嵐が飛び込みますが、惜しくも触れることはできず。
一方のバディーSCも、直後には13の浮き球のパスにエリア右へ10が抜け出そうとしますが、山中が体を入れ、ボールをカット。後ろから組み立てを図りつつ、香取とのパス交換から五十嵐が左サイドの高い位置へ上がるなどしていきます。
4分には、カウンターへ持ち込んだバディーSC。エリア左へ14が抜け出し、ニアを狙いシュートを打つも太田が弾きながらも防いで、追加点とはならず。
バディーSCがゴールに迫る場面は続き、6分には右サイドから攻めていくと、エリア内へのこぼれ球に詰めた13がシュート。しかし、左へ。さらに左サイドから13が折り返し、エリア右で7がシュートを打つも右に。次々にフロンターレのゴールをおびやかしていきます。
フロンターレも、五十嵐が中盤に下りて、ボールを受け、そこから前に出ていく場面をつくりだしに。7分には高い位置でバディーSCのスローインをカットした田所が、ゴールの前に持ち込み、ミドルシュート。しかし、右へ。
バディーSCも速い攻めを見せていきますが、フロンターレは山中がボールをカットしたり、エリア左へ抜け出した10に、香取がうまく足を伸ばしてボールを奪ったりするなど、好守を見せていきます。
前半のクーリングブレーク明け、フロンターレは山中や関、太田も加わり後ろからの組み立てを図りに。五十嵐が中盤に下り、空いたスペースを香取が上がるなど、ポジションを入れ換えながらボールを動かしていきます。
13分には五十嵐に代わり、7荒井颯太が左に。高い位置へ上がった関が、エリア内に折り返しのボールを入れるなど、攻めていくフロンターレ。15分には、齊名とのパス交換から、エリア外右へ抜け出した関がシュートを打つも、ブロックされ、枠へは飛ばせず。
コーナーキックのこぼれ球を拾い、荒井の縦への仕掛けなどから攻めに出ていくも、19分、バディーSCにボールが渡り、右サイドに開いた21のパスにエリア左へ抜け出した14が決め、0-2。
しかし、フロンターレも20分、田所のパスにエリア前に抜け出した仲谷がシュートを打つと、GK1が弾いて防いだところに詰めた荒井が押し込み、1-2。前半はここでタイムアップ。最後の最後で追撃のゴールが決まり、1点差でハーフタイムとなります。
相手のボールで始まった後半。バディーSCはキックオフのボールを直接、シュート。枠をとらえますが、太田がしっかりキャッチ。
フロンターレは田所の縦パスにエリア前に齊名が抜け出したり、荒井のパスカットから齊名の右クロスにつなげ、仲谷がゴール前に飛び込んだりしていきますが、いずれもオフサイドに。
さらに荒井がボールをカットし、そのまま、エリア外左へ一気に持ち込んだり、仲谷がエリア前に下がり、太田から縦パスを受け、右に展開し、ピッチを幅広く使いに。9分には、齊名のパスにエリア左へ田所が抜け出し、シュートは枠をとらえますが、後半から入ったバディーSCのGK12が対戦相手ながら素晴らしい反応を見せ、ゴールとはならず。
立て続けにコーナーキックを得て、仲谷や香取が合わせるなど、バディーSCのゴールの前でのプレーを続けていくフロンターレ。10分には仲谷のパスにエリア右へ関が抜け出しますが、GK12が飛び出し、シュートは打てず。試合はここで後半のクーリングブレークへ。
「まだいける」「まだいける」。そう声を掛け合いながらピッチへ戻るフロンターレの選手たち。クーリングブレーク明けは仲谷に代わり、13新堀翔が前線へ。最終ラインは右から齊名、山中、関、中盤に田所、右に香取、左に荒井に。
右サイドでパス交換から香取が高い位置へ上がり、エリア左へ斜めに走り込んだ齊名にボールが渡り、新堀の折り返しにつなげるなど、フロンターレは前へ。
バディーSCも12分には13が左サイドの高い位置で折り返し、受けた10が左サイドからエリア前に斜めに仕掛け、シュート。しかし、フロンターレは体を張り、ブロック。コーナーキックをしのいだフロンターレは、エリア内でボールを拾った香取が、サイドの裏を突くボールを入れ、守備から攻撃へつなげに。新堀もボールをおさめ、リターンを受けた田所が高い位置へ荒井を走らせるなど、揺さぶりにいきます。
しかし、16分、バディーSCはエリア前に21が抜け出し、シュート。太田が好セーブで防ぐも、エリア外から8が放ったミドルシュートがゴールネットを揺らし、1-3。
突き放されたフロンターレは田所が前線へ。田所のリターンを受けた齊名が、高い位置へ新堀を走らせたり、香取が田所にパスを入れ、高い位置へ上がろうとするなどしていきますが、バディーSCも読みよくボールをカットするなどして、フロンターレはなかなかシュートを打つことはできず。
19分には香取が右サイドから中央へ斜めに動き、エリア外左へパスを入れると、新堀がファールを受け、フリーキックに。新堀に代わり、仲谷が再びピッチに入ったところで、齊名が直接ゴールを狙いシュートを打つも、GK12がセーブ。追撃は及ばず、試合はタイムアップとなり、1-3。フロンターレは3位決定戦へ進み、チャンピオンシップの上位3チームに与えられる関東少年サッカー大会の3番目の出場枠を懸け、この大会の最後の試合に臨むことになりました。
前半1-2 後半0-1 計1-3
得点:荒井颯太
フロンターレの先発:1太田陽彩、15関徳晴、3山中大輝、11香取武、5田所莉旺、10齊名優太(c)、6五十嵐将、2仲谷俊
交代:五十嵐→7荒井颯太 仲谷→13新堀翔
控え:8山下耀翔
(文中敬称略)
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