7月16日綾瀬スポーツ公園で行われた神奈川県チャンピオンシップ。準決勝でバディーSCに敗れた川崎フロンターレU-12は、茅ヶ崎市のFCグランツ梅田との3位決定戦に臨みました。
神奈川県チャンピオンシップの上位3チームには、8月に千葉県で行われる関東少年サッカー大会の出場権が与えられることになっており、最後の一枠を懸けた大切な試合となりました。
【川崎フロンターレU-12 神奈川県チャンピオンシップ3位決定戦 vs FCグランツ梅田】
7月16日(月)午後0時キックオフ 綾瀬スポーツ公園 晴れ 20分ハーフ 8人制
フロンターレの先発は、GK1太田陽彩、最終ラインは右から15関徳晴、3山中大輝、7荒井颯太、中盤は5田所莉旺、右にキャプテンの10齊名優太、左に11香取武、前線は2仲谷俊。
薄い雲がかかり、穏やかな風も吹き、いくぶんか暑さの和らいだ綾瀬スポーツ公園。準決勝から時間がたち、ウォーミングアップからリラックスした表情を見せていた選手たちは、「勝つぞ勝つぞ!」「最後勝って3位になって終わろう」と声を掛け合いながらピッチへ。両チームの選手の家族らが見つめるなか、試合は始まりました。
立ち上がり、後ろでボールを回しながら縦パスも交え、ゴールを狙いにいくフロンターレ。1分には仲谷がボールを受けに下がり、左サイドの香取に展開すると、香取のスルーパスにエリア右へ齊名が抜け出し、こぼれ球を拾った田所がシュートを打つも左へ。
2分には香取の縦パスを受けた仲谷が左サイドの高い位置へ仕掛け、クロスを入れると、エリア内へ飛び込んだ齊名がボールを巧みにターンをしておさめ、シュート。ゴールネットを揺らして、1-0。先制します。
一方のグランツも直後にはエリア右へ10が抜け出しますが、シュートは太田がセーブ。
フロンターレはラインを上げ、ボールを失っても田所がカバー。後ろから太田や山中、関らが多くボールに触れ、山中のフィードに香取が高い位置へ抜け出すなど、ロングボールも交えながら追加点を狙いに。
グランツ梅田も切り替えよく、カウンターを狙いにいきますが、右サイドに開いた7から荒井がうまくボールを奪うなど、フロンターレは守備でもいいプレーを見せていきます。
グランツ梅田はフロンターレのボール時にはエリア前でのパス回しを狙い、プレスをかけにいきますが、関がうまくいなし、左サイドの荒井につなげるなどしていき、ボールを高い位置で奪い右サイドからエリア前に仕掛け、シュートを放つ7に対しては、太田がセーブ。
8分には右サイドからの攻めを見せていくフロンターレ、齊名からエリア左、フリーで抜け出した香取へ。香取のシュートが決まり、2-0に。
グランツ梅田は10が浮き球を競り、6がエリア前に抜け出していきますが、関がカバー。再びマイボールにすると、9分には関が右から上げたクロスに仲谷がエリア内で合わせるも左へ。
フロンターレはさらにコーナーキックのセカンドボールも拾い、田所がエリア前に動き出す関を狙いスルーパスを出すなど、攻勢のうちに前半のクーリングブレークに入ります。
クーリングブレーク明けの12分には、太田から関と後ろからつなぎ、グランツ梅田のプレスをかいくぐって左サイドの荒井へパスを通すと、荒井が香取とのパス交換からエリア左へ駆け上がり、グランツ梅田の選手を引き付けて、ゴール前の仲谷にパス。仲谷が押し込み、3-0。多くの選手がかかわった見事な形でフロンターレが突き放します。
直後にはグランツ梅田、エリア右からエリア前に斜めに10が仕掛けるも、齊名が戻ってシュートは打たせず。
フロンターレはここで仲谷に代わり、8山下耀翔が入り、左に。香取が前線へ。
カウンターから追撃のゴールを狙いにくるグランツ梅田に対して、田所がボールを奪うなどし、太田も山下に縦パスを入れ、そこからさらに最終ラインに戻して組み立てを図っていきます。
15分にはグランツ梅田、7が中央を巧みに突破し、シュート。枠をとらえますが、太田が防ぎ、最後は荒井がこぼれ球をカバー。さらに右サイドのスローインを、9がエリア外右で受け、シュートを打つもまたも太田が反応し、最後は関がクリア。しかし、直後にはエリア右へ抜け出した7が1対1となり、シュートはゴールの中へ。3-1。
勢いの出たグランツ梅田はさらにフリーキックからゴールをおびやかすなど、攻勢に。フロンターレは山中に代え、6五十嵐将が入り、最終ラインは右から関、田所、荒井、中盤は齊名、右に山下、左に五十嵐、前線は香取に。前半はタイムアップとなり、3-1でハーフタイムへ。
後半立ち上がり、荒井が高い位置へ仕掛け、立て続けにコーナーキックを得るフロンターレ。しかし、2分後ろへボールを戻して組み立てを図ろうとしたところで、10がエリア前でボールをカット。シュートが決まり、3-2に。
直後にはフロンターレ、香取が前線でボールをおさめ、リターンを受けた齊名のミドルシュートは枠をとらえますが、GK1がセーブ。
4分、グランツ梅田はエリア外左でボールを受けた10がキープ。エリア外右へパスを入れると、3がシュート。これが決まり、3-3。ついに同点に。
しかし、次の1点はフロンターレへ。香取がボールをキープし、エリア前にパスを送ると抜け出したのは五十嵐。ゴールへ流し込み、4-3。フロンターレはここで山下に代わり、再び山中。齊名が右、田所が中盤、山中が最終ラインの真ん中へ。
フロンターレは山中が香取へ縦パスを入れ、リターンを受けた田所を経由して右の関につなげるなど、ピッチを幅広く使いに。9分には齊名から左サイド、高い位置の荒井へ。荒井がクロスを上げると、ゴールの前に飛び込んだ香取が足で決めて、5-3。
フロンターレはさらに10分、グランツ梅田のプレスをかいくぐり、関が田所へパス。田所が前に出ていき、エリア外左へ展開すると、荒井のシュートが決まり、6-3。試合はここで後半のクーリングブレークへ。
クーリングブレーク明け、フロンターレは荒井に代わり、13新堀翔が入り、前線へ。香取が最終ラインの左へ。「最後の10分走りきろう」。キャプテンの齊名がそう声をかけるなか、試合へ再び入っていきます。
フロンターレは山中や齊名、関が後ろからボールを動かしに。しかし、追いかける展開のグランツ梅田もボールをカットし、11分にはエリア左で11がシュート。太田が弾きながらも阻んで左コーナーキックに。左から6が右足でボールを入れると、遠いサイドで10が押し込んで、6-4に。
フロンターレは齊名がボールを持ち上がり、新堀を高い位置へ走らせたり、田所もボールを拾ったところから縦へパスを出し、相手陣内でのプレーを試みていきます。
グランツ梅田もボールをよくものにして、カウンターに持ち込みますが、フロンターレは山中がうまくボールを奪い返し、カバー。
17分には香取が縦へ仕掛け、エリア右へパスを入れると、五十嵐がシュート。GK1のセーブに阻まれましたが、追加点をさらに狙いに。
これで得たコーナーキックのセカンドボールを、新堀が拾い、グランツ梅田のカウンターを防ぎ、さらに攻勢に。そのま、左サイドの高い位置へ残っていた関につなげ、グランツ梅田のエリア前でのプレーを続け、試合はタイムアップに。6-4。
フロンターレは、3位となり、優勝したバディーSC、準優勝のFCパーシモンとともに関東少年サッカー大会へ出場することに。
また、U-10の神奈川県チャンピオンシップは、フロンターレU-10がJFC FUTUROとの決勝を制して優勝を果たしました。
前半3-1 後半3-3 計6-4
得点:齊名優太、香取武2、仲谷俊、五十嵐将、荒井颯太
フロンターレの先発:1太田陽彩、15関徳晴、3山中大輝、7荒井颯太、5田所莉旺、10齊名優太(c)、11香取武、2仲谷俊
交代:仲谷→8山下耀翔 山中→6五十嵐将 山下→山中 荒井→13新堀翔
暑いなかでの5試合を戦い抜いたフロンターレの選手たち。優勝には届きませんでしたが、3位決定戦であったように、後ろから多くの選手がかかわりパスをつないで、決めたゴールなどもあり、まだまだ、もっといいチームになっていく可能性を秘めていると思わされる大会となりました。
関東少年サッカー大会など夏の大会などを通して、どんなチームになっていくのか、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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