10月20日、川崎フロンターレがヴィッセル神戸をホーム等々力陸上競技場に迎え、J1リーグ第30節に臨むのを前に等々力第一サッカー場へ。第22節の前橋FC戦を五十嵐太陽のラストワンプレーでのゴールで、引き分けに持ち込んだ川崎フロンターレU-15は、関東ユース(U-15)サッカーリーグの最終戦、ワセダクラブForza’02との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部第21節 vs ワセダクラブForza’02】
10月20日(土)午前10時20分キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 40分ハーフ
本来は9月30日に予定されていたものの、台風24号の影響により延期となった試合。
フロンターレの先発は、GK21青山海、DFは右から2高畠捷、23高井幸大、3田鎖勇作、28浅岡飛夢、ボランチはキャプテンの10小室愛樹、8秋葉拡人、右MF22石原央脩、左MF18入江流星、FW11五十嵐太陽、9田中幹大。
前夜わずかながらに降った雨はすっかり上がり、好天に恵まれた等々力第一サッカー場。すぐ近くの駐車場は、神戸戦のチケットが完売となったこともあってか、早くも満車に。サッカー場のまわりに集まった両チームの選手の家族らが見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がりはフロンターレが田中幹大が前線で起点となり、五十嵐がうまく前へ仕掛けるなど、Forza’02陣内でプレーを続ける展開に。小室のパスに高い位置へ上がった高畠がクロスを上げにいくなどしていきます。
Forza’02も前線に入った23がサイドへ流れ、ボールを引き出しに。左サイドから斜めに仕掛けようとするなどして、ゴールへ向かう動きを見せに。フロンターレは高畠が粘り強く対応し、田鎖がインターセプトから前線へ上がっていくなど、守備から攻撃へつなげようとしていきます。
10分には田中幹大がエリア前でボールを競り、おさめた五十嵐がエリア右からシュートを打つも右へ。さらに左サイドの高い位置でスローインを得ると、入江がエリア前に斜めに仕掛け、ゴールへ迫りに。シュートには結び付かなかったものの、いい動きを見せていきます。
左サイドから斜めに仕掛ける7から小室がボールを奪い、うまく前を向くと、エリア内に動き出す五十嵐を狙いパスを出すなどにていくフロンターレ。右サイドの高い位置でスローインを得ると、田鎖がエリア内へ上がり、ロングスローからゴールを狙いに。高さも加えて、前に圧力を強めていきます。
16分にはエリア右へうまく抜け出した石原がシュート。こぼれ球を拾った五十嵐がエリア外右へ仕掛け、フロンターレはさらに前へ。18分、石原を起点に人数をかけ、エリア前に迫っていくと、エリア外左で入江がボールを拾い、エリア前にパス。エリア右で高畠がシュートを打ち、最後は田中幹大のシュートが決まり、1-0。フロンターレが先制します。
畳み掛けるように直後にはエリア外左でフロンターレのフリーキックに。秋葉が右足で入れたボール、ゴール右、田鎖が飛び込みますが、惜しくも触れず。
Forza’02も前線の23や32を走らせ、縦に速い攻めを見せようとしていきますが、フロンターレは高井が23にうまく対応し、ボールを拾った浅岡が田中幹大を狙い、浮き球を入れるなど、守備から攻撃へ転じる姿勢を見せていきます。
23分には、Forza’02、38の右クロスがエリア外左へ流れ、7がシュートを打つも枠はとらえられず。さらに37が右サイドからエリア前に抜け出していくも高畠がカバーしシュートは打たせず。さらにラインを高め、前に出てくるForza’02に対し、フロンターレはエリア前に多くの選手が戻りコンパクトに。小室や秋葉がセカンドボールをものにし、しのぎに。田中幹大も自陣に戻ってプレスをかけ、そこからマイボールにするなどしていきます。
27分には高井、小室と縦にパスを通して、再びフロンターレが前に。高畠がエリア外正面からエリア前に速いパスを出すと、エリア右でボールを拾った田中幹大がシュート。しかし、Forza’02のGK51が阻み、惜しくも追加点とはならずに右コーナーキックに。
フロンターレはここで石原に代わり13山田新己。コーナーキック、高畠が右足でボールを入れると、田鎖が合わせるも上に。
直後には高畠の縦パスを受けた五十嵐からエリア右へ。山田がシュートを打つも、ゴールに入りそうになったボールはForza’02の選手がクリア。コーナーキックのセカンドボールを拾い、エリア前に残っていた浅岡がボールを競り、最後はエリア右、田中幹大がシュートを打ちますが、Forza’02はブロック。
フロンターレは五十嵐や山田も中に寄ってボールをよくものにし、秋葉がエリア左へ入江を走らせるなどして揺さぶりに。33分には山田のパスを受けた秋葉がエリア外右からシュート。しかし、ここでもGK51が弾き、ゴールとはならず。
さらにラインを高め、前に出ていくフロンターレ。38分には、高畠の右クロスにゴール左、入江がダイレクトでシュートを打ちますが、GK51がセーブ。
前半は1-0でタイムアップとなります。
後半、フロンターレは小室が高畠を高い位置へ走らせるなどして前に。高井が前に出てボールをカットしそこから縦にパスをつけるなどして攻撃へつなげに。田中幹大がボールをおさめ、五十嵐につなげ、山田が右サイドからエリア前に動きだし、ボールを引き出すなどして攻撃の機会をうかがっていきます。
9分には高畠の縦パスを起点に右へ展開。高畠がエリア正面へパスをつけると、小室がシュートを打つも左へ。直後には浅岡の左クロスをエリア外右で拾った五十嵐がクロスを上げると、入江が頭で合わせるもシュートはポストに。
直後にはForza’02。エリア外右に32が抜け出すも青山が飛び出しクリア。さらに19がパスをカットしエリア右に30が抜け出しますが、オフサイドに。
フロンターレはここで入江に代わり15南暖。15分には、高畠の右クロスにうまくゴール左へ南が抜け出すもGK51が阻み、ゴールとはならず。すると16分、ショートカウンターからForza’02がこぼれ球を押し込み、1-1。同点に。
フロンターレは17分、浅岡に代わり25松長根悠仁。
五十嵐や田中幹大、山田らがうまくかかわったり、秋葉の縦パスをエリア外左で受けた南がダイレクトでエリア内へパスを送り、エリア右へ山田が抜け出すなど、ゴールに迫っていきます。
Forza’02も前線の30が起点となり、両サイドもよく攻撃参加しゴールに迫りに、24分には中盤でボールをカットするとエリア外正面から37がシュート。しかし、上へ。
Forza’02の厳しい寄せに遭いながらも、五十嵐が中盤に降りるなどして、秋葉や小室とかかわりながらサイドを変え、攻撃を試みていくフロンターレ。27分には、五十嵐のパスを受けた高畠がエリア外右から浮き球を入れると、田中幹大が抜け出すもForza’02はクリア。さらに28分には高い位置で小室がボールを奪い、エリア外正面から五十嵐がシュート。しかし、上へ、
9が左サイドに流れ、7が中盤まで下り、いい動き出しを見せて、攻めに出ていこうとするForza’02に対し、小室や山田らがよくカバーするなどしていくフロンターレ。29分小室から左へ展開。南、田中幹大と左サイドから攻めに出て、エリア外左の五十嵐へ。五十嵐が仕掛けてゴール前にボールを折り返すと、山田のシュートが決まり、2-1。フロンターレ、再びのリード。
直後には五十嵐の縦パスを受けた田中幹大からエリア右へ。山田のパスにゴール左へ南が抜け出すもオフサイド。
33分にはForza’02、14が右サイドの高い位置へ。折り返しにエリア内、30が反応するも田鎖がカバー。
高井や田鎖、小室らがよくセカンドボールをものにし、そこから攻撃へつなげにいくフロンターレ。35分には高畠の縦パスを受けた五十嵐からエリア左へ。南がエリア正面へ持ち込みシュートを打つもGK51がセーブ。
フロンターレは36分、秋葉に代わり17レオニ楓真が入り右MF。山田がボランチへ。
フロンターレは、レオニが右サイドから斜めに動き、エリア外左へ顔を出すなどして揺さぶりに。南や松長根も絡み、さらにゴールを狙いにいきます。
38分にはさらに交代、高井に代わり4佐々木輝大。
ロスタイムに入り、時間を使いにいくのではなく、さらにゴールを狙いにいくフロンターレ。41分、五十嵐が左サイドから仕掛け、エリア正面へパスを送ると、田中幹大がボールをおさめ、シュート。ボールはゴールの中へ。3-1。ボールを拾い、さらに攻めの姿勢を見せていくフロンターレでしたが、試合はまもなくタイムアップ。3-1。フロンターレは最終戦を勝利で飾りました。
前半1-0 後半2-1 計3-1
得点:田中幹大2、山田新己
フロンターレの先発:21青山海、2高畠捷、23高井幸大、3田鎖勇作、28浅岡飛夢、10小室愛樹(c)、8秋葉拡人、22石原央脩、18入江流星、11五十嵐太陽、9田中幹大
交代:石原→13山田新己 入江→15南暖 浅岡→25松長根悠仁 秋葉→17レオニ楓真 高井→4佐々木輝大
フロンターレは、16勝3分け3敗、勝ち点51、得点49、失点20、得失点差+29、2位となり、リーグ戦を終えました。11月初旬には冬の全国大会、高円宮杯の関東予選に臨みます。まだまだ伸びしろを秘めているように思えるフロンターレが、勝ち抜いて大きな舞台で輝く場面を見られることを願っています。
(文中敬称略)
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