10月6日等々力多目的広場でのU11川崎市秋季大会のあとは、等々力第一サッカー場へ。関東ユース(U -15)サッカーリーグは第20節。川崎フロンターレU -15は鹿島アントラーズつくばジュニアユースとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU -15 関東ユース(U -15)サッカーリーグ1部第20節 vs 鹿島アントラーズつくばジュニアユース】
10月6日(日)午後1時キックオフ 等々力第一サッカー場 雨のちくもり 40分ハーフ
第18節の湘南ベルマーレU-15戦を1-0で勝利したフロンターレは、第19節の大宮アルディージャU-15戦を1-1で引き分け。
今季から2部が2ブロックに分かれた関東ユース(U -15)サッカーリーグは、1部の下位4チームが降格することになっており、フロンターレは5勝4分け10敗、勝ち点は19で12チーム中11位。
先発は、GK16福田開人、最終ラインは右から2戸田将、10高井幸大、3松長根悠仁、20江原叡志、ボランチはキャプテンの5浅岡飛夢、6中村荘太、右MF29岡野一恭平、左MF32尾川丈、前線には7松尾凜久、11山下陽生。
アントラーズつくばの先発は、GK16佐々木大翔、最終ラインは右から2中島拓大、4千葉颯斗、キャプテンの5下田栄祐、7石本勝悟、ボランチは10平山京吾、20太田隼剛、右MF8佐藤雄、左MF6武沢健伸、前線には13田上羅以加、15サントスケンジ。
細かい雨が降り、厳しい暑さだった前日とは打って変わって、肌寒さすら感じる等々力第一サッカー場。ゴール裏の木陰やピッチ脇のフェンス越しから選手の家族らが見守り、フロンターレもアントラーズつくばもこのあとに2年生たちの公式戦メトロポリタンリーグを控えた選手たちがチャントやコールで声援を送るなか、試合は始まりました。
「目をそろえていこう」。GKの福田が最後尾から声をかけ、試合に入っていったフロンターレ。立ち上がり1分にはアントラーズつくば。浮き球に正面へ抜け出した武沢がシュートを打つも中村がブロック。さらにエリア右、サントスがシュートに持ち込みますが、ここでもフロンターレは体を張った守備を見せていきます。
アントラーズつくばの攻勢は続き、田上が前に持ち込み、平山が右サイドの高い位置へ。リターンを受けた中島がクロスを入れるなど、フロンターレのゴールをおびやかしていきます。
7分には、センターライン左寄りでアントラーズつくばはフリーキックを得ると、石本が左足で入れたボール、遠いサイドで平山がシュートを打つも江原がブロック。
フロンターレはアントラーズつくばに対して、中村が厳しく寄せにいったり、エリア右へ仕掛けた佐藤に浅岡がうまく体を入れたり、粘り強くプレーを重ね、対抗。13分には尾川が中へ寄りマイボールにすると、山下がおさめ、山下から左へ展開。松尾がエリア外左へ抜け出し、折り返しますがアントラーズつくばはクリアしていきます。
さらに左サイドのスローイン、山下がエリア左へ。アントラーズつくばはクリア。左コーナーキックとなり、尾川が右足でボールを入れると、遠いサイドで松長根が粘り右コーナーキックに。このコーナーキックはシュートには結びつかなかったものの、フロンターレは次第にアントラーズつくば陣内でプレーできるようになっていきます。
16分には右サイド、戸田のエリア前への浮き球を拾った山下からエリア外正面やや左へ。浅岡へのファールがあり、フリーキックを得ると、尾川が入れたボール、エリア内、浅岡が迫るもさわることはできず。
フロンターレは山下が下がり目でボールを受け、中村に預け、中村から右へ展開し、戸田が高い位置へ山下を走らせるようなボールを入れるなどして、さらに攻めの糸口をつかみに。ボールを失っても浅岡がすぐさま取り返し、前に持ち出していくなど、判断よくプレーを重ねていきます。
アントラーズつくばは、22分には、田上が左サイドから斜めにエリア前に仕掛けていきますが、フロンターレは戸田、中村が厳しく寄せ、これを止めに。ファールとなりますが、石本のフリーキックは浅岡が跳ね返し、シュートは打たせず。アントラーズつくばはさらに石本が浮き球を入れたり、左へ流れた田上から後ろに戻したボールを石本が受け、中盤に戻したボール、武沢が縦パスを入れたりするなどしていきますが、シュートにはつながらず。
フロンターレはセカンドボールを浅岡がものにし、中村が福田へつないで落ち着かせにいき、松長根のフィードを山下が競り、松尾が縦へ仕掛ける場面もつくっていきます。
28分にはエリア外右でファールを受けたアントラーズつくば。武沢が右足で直接シュートを打つも福田がパンチング。左コーナーキックとなり、武沢は遠いサイドを狙い、ボールを入れますが浅岡が対応。山下へつなげていきます。
31分にはアントラーズつくば、エリア正面へ抜け出したサントスがシュートを打つも福田がセーブ。さらにエリア右、佐藤がシュートを打つも今度は江原がブロック。
さらに田上が高い位置でボールをカットするも松長根、高井が粘り強く寄せにいき、シュートには持ち込ませず。フロンターレは自陣の左サイド寄りに開いた高井が中へ寄った戸田につなげ、戸田がさらに浅岡へ縦パスを入れていきます。
松尾のプレスバックからマイボールにし、そこからいったん最終ラインの松長根に戻して高井が松尾へ縦パスを入れ、松尾から右サイドの高い位置、戸田へ展開するなど、攻めに人をかけていきます。
アントラーズつくばは最終ラインの千葉から受けた中島が右サイドの高い位置へ。速いボールをエリア内へ入れていきますが、高井がブロック。
浅岡がすばやく寄せてボールをものにし、うまく間で中村が受け、左サイド、高い位置の江原へつなげたり、右サイドの戸田が高い位置へ。奪われても岡野一や尾川が中寄りでボールをものにするなどしていきます。37分にはエリア外正面で人をかけてボールを奪い取り、左へ展開。江原のクロスはクリアされ、左コーナーキックに。
左コーナーキック、尾川がボールを入れると遠いサイドで松長根がさわり、最後は山下がシュートを打つもアントラーズつくばはブロック。セカンドボールを拾ったフロンターレは、エリア内に残っていた高井を狙い、浮き球を入れますが、GKの佐々木が対応。
さらに39分には中央でボールをカット、右へ展開。戸田がエリア内へ向かっていきますが、アントラーズつくばはブロック。
フロンターレの右コーナーキックをしのいだアントラーズつくばはカウンターへ持ち込み、エリア右へ佐藤が抜け出しシュートを打つも、左へ。さらに41分には浮き球にエリア前に平山が抜け出すも松長根がクリア。左サイドでのスローインとなり、アントラーズつくばは前に千葉も上げ、太田がロングスローを入れるそぶりを見せながら短いスローインを選択。左サイドからクロスを入れるも福田がしっかりキャッチ。前半は、0-0でタイムアップとなります。
雨が上がり雲間には青空も見えるなか、始まった後半。アントラーズつくばは、最終ラインの千葉がエリア前にフィードを入れていきますが、フロンターレは福田が対応し、攻めにはつなげさせず。高い位置で囲い込むように厳しいプレスも見せていき、左へ流れた田上に対して戸田がカバーしマイボールにしていきます。
中村が最終ラインの右へ下り、高井や松長根とともにボールを回していき、岡野一が中央に寄る一方で戸田が高い位置へ上がるなどしていくフロンターレ。2分には中村と浅岡との連係からボールを奪い、そこからエリア右へ戸田が抜け出すも、アントラーズつくばの守備に阻まれ、右コーナーキックに。コーナーキックは佐々木にキャッチされ、決定機にはつながらなかったものの迫っていきます。
3分には江原から高井につなげ、高井がフィードを入れると山下がエリア前に抜け出すも、佐々木がボールはセーブ。4分には浅岡が縦パスを入れると、エリア前へで山下、松尾、岡野一とつながり、岡野一のパスに戸田がエリア右へ。シュートはブロックされ、右コーナーキックとなり、尾川が入れたボール、浅岡が合わせますが左へ。
アントラーズつくばは5分、佐藤に代わり28新保柊祐。
8分には、フロンターレ、中村がエリア左を突くパスを出すと、山下がエリア内へ。アントラーズつくばにボールはカットされ、シュートを打つには至らず。さらに9分には、エリア外正面やや左で山下がファールを受けて、フリーキックを得ると、浅岡は直接狙うもブロック。
サントスへの縦パスを松長根がカット、すぐさま縦につけて攻めにつなげていくフロンターレ。12分には浅岡から右へ展開。戸田が右から折り返すと、正面で山下がシュート。アントラーズつくばの体を張った守備に阻まれ、エリア外正面へこぼれたボール、浅岡がミドルシュートを打ちますが、佐々木がセーブ。
尾川が中央で浅岡と連係しマイボールにし、右の岡野一、戸田とつなげていくなど、前に出ていくフロンターレ。右サイドの高い位置で中村、岡野一、戸田が囲い込むようにしてボールを奪うなど、厳しい対応を続けていきます。
17分には福田から受けた岡野一が中央を仕掛け、スルーパスを送ると山下がエリア内へ。エリア右へ流れたところで、アントラーズつくばの佐々木が山下へファール。フロンターレはPKを得ます。キッカーは、山下。これを決めて、1-0。ついにフロンターレが先制点をものにします。
フロンターレはここで松尾に代わり36岡崎寅太郎。アントラーズつくばはサントスに代わり3鈴木千夏。
20分にはフロンターレ。高井のフィードを山下が競り、エリア外正面で尾川がファールを受けて、フリーキックを得ると、浅岡は直接狙うも右へ。直後には高い位置で岡崎がボールをカット。中央を仕掛けますが、アントラーズつくばの千葉の守備に遭い、シュートは打てず。
22分、アントラーズつくばは太田に代わり、9坂郁弥。
アントラーズつくばは左右にボールを動かしながら、前に出ていきますが、中村が左サイドの石本からボールを奪い取ったり、右サイドの高い位置の中島のクロスに対しては江原がブロックしたりするなど、粘り強くフロンターレは守っていきます。
浅岡が最終ラインの間に下り、高井や松長根とともにボールを動かし、失っても岡野一が奪い返し、そこから攻めに。27分には、山下のパスに岡野一がエリア外右へ。ブロックされ、右コーナーキックになると、こぼれ球をエリア内で戸田が拾うもアントラーズつくばはカット。しかし、カウンターになりそうになったところを中村が阻んでいきます。
山下が左サイドでボールを奪ったり、スローインで入ったボールが取られたところを、中村がすばやい寄せから奪い取ったりし、いい距離感でプレーを重ねていくフロンターレ。32分にはエリア右へ坂が抜け出しそうになりますが、松長根が体を入れ、最後は坂のファールに。さらに高井がうまくボールをカットしたり浅岡、中村がボールをよく拾っていきます。
34分には尾川が山下へ縦パスを入れ、山下のパスに岡野一がエリア右へ。アントラーズつくばの守備に、シュートにはつながらなかったものの迫りに。アントラーズつくばは、後ろからボールを動かしていこうとしますがフロンターレは岡崎や山下らが前から連動して寄せにいき、前には入れさせず。
38分には、左サイドでのスローインから岡崎がエリア外左へ。ファールを受けて、フリーキックを得ると浅岡はニアを狙うもブロックされ、左コーナーキックに。尾川が入れたボール、高井が飛び込みますが、ここでもアントラーズつくばもGKの佐々木らを中心に体を張ってしのいでいきます。
追加点を上げることこそできないものの、フロンターレはクロスに対して高井や松長根、江原らがしっかり対応し、しのいでいきます。ロスタイムに入り、山下に代わり、34岡田泰輝が前線へ。
ボールを奪い取ったところから岡田が縦へ仕掛けるなど、相手陣内でのプレーを試みていくフロンターレ。アントラーズつくばは左サイドから田上がエリア内へ持ち込もうとしますが、これには高井が対応。試合はタイムアップとなり、1-0。フロンターレは勝利をおさめました。
フロンターレの順位は11位のままで6勝4分け10敗、得点16、失点26で勝ち点は22に。残り2試合で、残留圏につける勝ち点27の7位横浜FCジュニアユース、8位浦和レッズジュニアユースとの勝ち点差は5のため、すべて勝ち、あとは、結果を待つのみ。13日には同じく勝ち点22、得失点の差で10位につける横浜F・マリノスジュニアユースと日産追浜総合グラウンドで対戦。20日等々力第一サッカー場で行われる最終節では2位のFC東京U -15深川との試合に臨みます。
この日も攻守にチーム全体で、いいプレーを重ねてそれを結果に結びつけていったように、フロンターレがシーズンを通して積み重ねてきたものは確かなものであると思います。残り2試合、それを大いに発揮していいかたちでリーグ戦をしめくくることができますように。選手たちやチームのさらなる進化も楽しみにしています。
前半0-0 後半1-0 計1-0
得点:山下陽生=PK
フロンターレの先発:16福田開人、2戸田将、10高井幸大、3松長根悠仁、20江原叡志、5浅岡飛夢(c)、6中村荘太、29岡野一恭平、32尾川丈、7松尾凜久、11山下陽生
交代:松尾→36岡崎寅太郎 山下→34岡田泰輝
アントラーズつくばの先発:16佐々木大翔、2中島拓大、4千葉颯斗、5下田栄祐(c)、7石本勝悟、10平山京吾、20太田隼剛、8佐藤雄、6武沢健伸、13田上羅以加、15サントスケンジ
交代:佐藤→28新保柊祐 サントス→3鈴木千夏 太田→9坂郁弥
(文中敬称略)
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