川崎フロンターレが北海道コンサドーレ札幌との決勝をPK戦の末に制し、5度目の挑戦でついに初めてのルヴァンカップのタイトルを手にした翌10月27日は、等々力多目的広場へ。川崎市の小学6年年代の秋季大会、松村杯PUMAカップ争奪秋季少年少女サッカー大会は決勝トーナメントへ。予選リーグを首位で通過し、1、2回戦をシードされた川崎フロンターレU -12は、エンジョイSCとの3回戦に臨みました。
【川崎フロンターレU -12 松村杯PUMAカップ争奪秋季少年少女サッカー大会決勝トーナメント3回戦 vs エンジョイSC】
10月27日(日)午後1時34分キックオフ 等々力多目的広場 晴れ 8人制 20分ハーフ
フロンターレの先発は、GK1井澤明己、最終ラインは右から2榎本司、3林駿佑、7柏村涼太、中盤は5関徳晴、10平塚隼人、前線には9佐々木雄基、13新堀翔。
少し雲がかかっているものの、太陽が顔を出しTシャツ1枚でも過ごせるような汗ばむような陽気の等々力多目的広場。多くの選手の家族らが見守るなか、試合はフロンターレのキックオフで始まりました。
立ち上がり、フロンターレは林が右サイド、高い位置へ新堀を走らせ、右コーナーキックに。新堀が右足でボールを入れるとニアで関が合わせ、エリア内へこぼれたボール、佐々木が拾いますが、エンジョイSCの守備も粘り強くシュートまではいけず。
フロンターレは、さらに左サイドの下がり目に平塚が下がり、柏村を押し上げ、林がセンターライン付近まで上がり、ラインを高く保ち、右サイド、榎本が高い位置へ動き出していき、中央へ寄った柏村のパスに、左サイドの高い位置へ平塚が流れ、球際に厳しくいってマイボールにするなど、エンジョイSC陣内で時間を重ねていきます。
3分には、エンジョイSCのゴールキックを、高い位置でカットした新堀がエリア正面やや右へ。シュートを打ちますが、GK30がセーブ。さらに左の佐々木、柏村、関を経由して右サイドの榎本と幅を使い、榎本が右サイド高い位置へ上がっていく一方で、平塚が右サイドの下に下り、位置を入れ替えながら前に出ていくフロンターレ。4分には関がエリア外正面でミドルシュート。しかし、GK30がセーブ。
6分には平塚が新堀へ縦パスを入れると、新堀から右へ展開。榎本の右クロスに、エリア内、遠いサイドに佐々木が進入しますがオフサイド。
一方のエンジョイSCも、7分には縦パスに、19が正面へ抜け出しますが、フロンターレは林、榎本がカバー。さらにカウンターに持ち込んだエンジョイSCは、14がエリア前に仕掛けていきますが、林がカバーし、最後は井澤がクリア。金曜日に降った雨の影響で水を含んだ土に、少し足をとられながらもしのいでいきます。
9分には、フロンターレ。左サイドのスローインの流れから、平塚がエリア外正面へ。ミドルシュートを打つとボールはバーへ。フロンターレは、エンジョイSCの攻めにも、林や平塚が切り替えよく対応していき、GKの井澤が左サイドに開いた佐々木に正確なつなぎを見せ、新堀が中盤に下りる一方で、平塚が前に顔を出すなどしながら攻めに。
12分には、柏村のミドルシュートがブロックされ、左コーナーキックに。新堀が入れたボール、柏村が頭で合わせますが、右へ。
フロンターレは14分、関に代わり11ステンパールカ大翔。ステンパーが前線、新堀が中盤へ。
15分にはエンジョイSC、中盤で39がボールをカット。ファールを受けて、エリア外やや左でフリーキックに。19が直接狙いますが、井澤がセーブ。
すばやく攻めに転じたフロンターレは、16分には左コーナーキックを得ると、新堀が入れたボール、遠いサイドで林が合わせますが、ライン上でエンジョイSCはブロック。エンジョイSCも、粘り強く堅い守備を見せていきます。
ステンパーが左へ流れ、リターンを受けた柏村が林につなげ、再び左の柏村へ渡すなどパスを回しながら攻めの機会をうかがいにいくフロンターレ。エンジョイSCにボールが渡っても、榎本が自陣の右をカバーし、再びマイボールにしていきます。
18分には林が持ち上がり、右サイドの高い位置へ榎本を走らせて右コーナーキックに。新堀が入れたボール、ニアで榎本が合わせるも右へ。さらに相手陣内でプレーを重ねていくフロンターレでしたが、前半はタイムアップ。0-0でハーフタイムへ。
後半立ち上がりにエリア前に迫ったのはエンジョイSC。ファールを受けて、19がフリーキックを蹴るも、しのいだフロンターレはカウンターに。佐々木が縦へ持ち上がり、右の平塚へ。平塚はエリア左、ステンパーを狙い、パスを出しますが28がカバー。さらに直後には平塚のスルーパスに、新堀が正面へ。ボールをおさめきれずシュートまではいけませんでしたが、迫っていきます。
ラインを高く保ち前に出ていくフロンターレ、3分には、センターライン手前まで持ち上がった林がミドルシュートを打つも左へ。さらにステンパーがボールをおさめ、ステンパーのパスに新堀がエリア左へ。エンジョイSCが折り返しをブロックし、左コーナーキックに。このコーナーキック、林が高い打点のヘディングシュート。ボールはゴールの中へ。1-0。ついにフロンターレは先制点をものにします。
5分にはエンジョイSCのエリア前の浮き球を、林がカバー。佐々木につなげ、佐々木が高い位置へ仕掛けて右コーナーキックに。新堀が入れたボール、柏村が合わせるも左へ。さらに佐々木が中央に寄り、いったん右の平塚へ預け、正面へ。佐々木はエリア左、ステンパーへパスを出そうとするも、エンジョイSCも粘り強くこれをブロック。
フロンターレは佐々木に代わり8吉田志生。
6分にはさらにフロンターレ。ステンパーの戻したボールを中央で受けた新堀から右へ展開。榎本が仕掛け、右から折り返すと、エリア内左、吉田が迫るも惜しくもさわれず。さらに左へ開いた吉田、中央の新堀とつながり、新堀のパスにステンパーがエリア右へ。しかし、これはオフサイド。
たたみかけるフロンターレ、8分には、ルーズボールを拾った新堀のスルーパスに、吉田がエリア左へ。しかし、GK30が足で阻む好セーブ。さらに平塚が右サイドへステンパーを走らせ、エンジョイSCに渡りそうになったボールを、ステンパーがすばやく寄せてものにして、フロンターレは自分たちでボールを動かしていきます。
9分には榎本に代わり4陶山響きが入り最終ラインの左、柏村が右へ。10分には林から受けた柏村が右からエリア前に斜めに持ち込み、最後はステンパーがシュートを打つもブロック。10分にはさらに新堀がエリア正面へ。新堀のパスに、陶山がエリア左へ抜け出しシュートを打つもわずかに右へ。次々に迫っていきます。
12分には、陶山のスルーパスに吉田がエリア左へ。折り返しはエンジョイSCが阻んで左コーナーキックに。左コーナーキック、新堀が入れたボール、足で合わせたのは柏村。2-0。フロンターレが突き放します。
守備から攻撃への切り替えの良さも見せていくフロンターレ。13分には中央を吉田が持ち上がりカウンターに。右の平塚へ展開し、平塚から正面、ステンパーへ。ステンパーのシュートはGK30がセーブ。さらに吉田のパスに、新堀がエリア左へ。シュートに持ち込むもまたも30がセーブ。
一方のエンジョイSCもうまく間で受けた19が右サイド高い位置へ。クロスを入れるも林が対応。さらに左へ流れた9がクロスを上げるもセカンドボールを新堀が拾い、平塚、陶山とつなげ、時間をつくっていきます。
フロンターレは15分、GKが井澤に代わり16斎藤准也。16分には平塚とのパス交換から新堀がエリア前に。エンジョイSCの守備に阻まれるも、さらにマイボールの時間を重ねていくフロンターレ。18分、左の吉田、平塚とつないで平塚がエリア内へボールを入れると
、おさめたステンパーが鋭い切り返しからシュート。ゴールネットを揺らして、3-0。
フロンターレはさらに柏村、平塚に新堀がかかわり、林が高い位置へ持ち上がり左の陶山へつなげるなど、ゴールを目指しに。19分には吉田が左からエリア外左へ持ち込み、ゴール前にボールを送ると遠いサイドに、ステンパーが詰めるも惜しくも右へ。
試合はまもなくタイムアップとなり、3-0。フロンターレは準々決勝への進出を決めました。
前半0-0 後半3-0 計3-0
得点:林駿佑、柏村涼太、ステンパールカ大翔(フロンターレ)
フロンターレの先発:1井澤明己、2榎本司、3林駿佑、7柏村涼太、5関徳晴、10平塚隼人、9佐々木雄基、13新堀翔
交代:関→11ステンパールカ大翔 佐々木→8吉田志生 榎本→4陶山響 井澤→16斎藤准也
エンジョイSCの粘り強い守備にも、じれることなく、ひたむきに攻守にプレーを重ね、ついにゴールをものにしたフロンターレ。準々決勝と準決勝は11月2日に行われ、準々決勝では新町ジュニアーズSCと対戦します。
(文中敬称略)
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