フロンターレU18 – 横浜FCユース / プレミアリーグEAST第18節


【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第18節 vs 横浜FCユース】

10月15日(土)14:00 キックオフ 晴れ 3505人

川崎フロンターレの先発は、GK21濱﨑知康、最終ラインは右から22江原叡志、キャプテンのDF4高井幸大、3松長根悠仁、29元木湊大、ボランチは14大瀧螢、18由井航太、右MF17尾川丈、左MF11岡野一恭平、トップ下に10大関友翔、1トップに、9五木田季晋。

対する横浜FCの先発は、GK16西方優太郎、最終ラインは右からDF15林賢吾、4ヴァンイヤーデン・ショーン、キャプテン3池谷銀姿郎、中盤は右から20永田滉太朗、13金子颯太、6清川遥、10高塩隼生、2シャドーに7井上輝、11許田新太、1トップに守屋颯人となりました。

永田滉太朗はU-10、U-12と川崎フロンターレアカデミーで育った選手。プレミアリーグEAST第9節に続き、この試合も先発でかつてのチームメイトたちと対峙することとなりました。

前半のキックオフからまずチャンスを掴んだのは横浜FC。
左サイドでボールを受けた10 高塩隼生は力強いドリブルで前進。DFを背負いながらも中央へクロスをあげますが、これは直接GK 濱﨑知康がキャッチ。
そのトランジションからは川崎がボールを前進させますが、中盤で横浜FCに奪われ左の11 許田新太へ。許田からのクロスはそのままゴールラインを割り事なきを得ます。

7分にはフロンターレ。3 松長根悠仁から右サイドを駆け上がった22 江原叡志へ。しかしここはサイドに追い込まれクロスは上げられず。
10分に再びフロンターレ。ペナルティエアリア前でボールを受けた18 由井航太がシュートを放つもDFにブロックされ得点とはなりません。
フロンターレは立て続けに左から。29 元木湊大から11 岡野一恭平へのスルーパスが通り、左サイドからのシュートを放ちますが、これは枠をとらえず。

対する横浜FCは14分、ファウルで得たFK。ペナルティエリア右側、ゴールまでは距離のある位置ですが6 清川遥が思い切って狙うもここは濱﨑が難なくキャッチ。ピンチを凌いでいきます。

ここから再びフロンターレがペースを握ります。
16分、14 大瀧螢から10 大関友翔とつなぎ、右サイドの裏を狙って走った江原へのスルーパスはDFがブロック。続けて再び大関から右サイドペナルティエリア寄りの裏を狙った17 尾川丈へループパス。深い位置からのクロスを上げますが体制不十分で狙いが定まらず。
19分には左サイドでボールを受けた岡野一から逆サイドの尾川へクロスが届くも、折返しは左に外れてしまい得点にはならず。

逆にここからは横浜FCの時間帯。
19分に右サイド20 永田滉太朗のドリブルでの仕掛けからのクロスは濱﨑がキャッチするも、立て続けに左サイドで高塩がクロス。しかしこれは誰にも合わず。ロングスローも交えながらゴール前にボールを運ぶと、23分、高く上がったクロスがペナルティエリア内中央へ上がると、頭で触ったのは横浜FC4 ヴァンイヤーデン・ショーン。ボールはゴール方向へこぼれかけますが、その前にホイッスル。GK濱﨑の手をブロックしたとの判定でファウルに。

ピンチを凌いだフロンターレは25分、素早いプレスで元木が相手からボールを奪うとそのまま前進。しかしここはDFに対応されチャンスにはならず。
相手のプレスが早いと見るや、大関は中盤深い位置、もしくは最終ライン付近まで降りてボールを受け、積極的にボールを動かしていきます。
31分、フロンターレは由井が中盤でボールを受けると左サイドの岡野一へ。そこからクロスが放たれますがこれはラインを割ってしまいます。
立て続けにフロンターレ。32分、濱﨑のミドルパスをセンターで受けた尾川がペナルティエリア付近で岡野一とワンツーで抜け出しシュート。これはDFにブロックされて得点にはなりません。
35分にもフロンターレ。最終ライン4 高井幸大からのループ気味のロングパスを9 五木田季晋がうまくトラップし、前を向いて抜け出そうとしますがここはDFに阻まれ進めず。更に攻勢は続き、37分、尾川が相手陣内深い位置でボールを奪って抜け出した五木田へパス。DFとの競り合いで倒されたかに見えましたがこれはノーホイッスル。
直後の38分、相手選手が岡野一を倒しレッドカードを受け退場となります。
そこからフロンターレは40分、45分、46分とゴールに迫るチャンスを作りますがいずれも決めきれず。

多くの時間でフロンターレが主導権を握りましたが、得点は動かず前半終了となりました。

両チーム交代はなく、後半のキックオフ。

押し込んだのは人数にまさるフロンターレ。
5分、アタッキングサード手前中央でボールを受けた尾川は左サイドの元木へ。ゴールエリアを横切るような逆サイドへのクロスに合わせたのは江原。ヘディングでゴールを狙いますがこれは枠をとらえず。
7分には由井。中央から右サイドにボールを運び、クロスを上げるもこれはDFにブロックされます。しかし立て続けに大関、由井とつなぎクロスに岡野一が合わせるもこれはゴール上へ。更に左サイドでボールを受けた大関からゴールエリアへ抜け出したのは大瀧。小刻みなステップからDFの股抜きを狙ったシュートを放ちますがこれはGK正面へ。得点には至りません。

ここでまずは攻めるフロンターレに選手交代。
大瀧に代わって5 浅岡飛夢が入ります。浅岡は五木田と並んで2トップの一角に。大関がボランチに下がって4-4-2の布陣に変化しました。

17分には元木のアーリークロスに五木田が触ると、こぼれたところに投入されてすぐの浅岡。しかしシュートはGKの手中に。
なおも押し込むフロンターレ。18分には最終ライン高井の長いサイドチェンジのパスを岡野一がダイレクトでクロス。しかしこれは浅岡には合わずDFが弾きCKへ。このCKで大関が選んだのは変化を付けたミドルパス。ペナルティエリア前にて構えていた尾川がこれを受けシュートに持ち込むもDFに触られ再びCKに。大関は正直に中央へ早く高いボールを蹴り込み、頭一つ飛び出した浅岡へ。浅岡は何とかこのボールに触るもコントロールはできず。しかし背後、こぼれ球に反応したのは岡野一。至近距離からゴールに押し込み、ゴール。待望の先制点が転がり込みます。

24分には横浜FC。左サイドでボールを受けた許田が素早くドリブルで川崎陣内深くへ切り込みますが、ここは高井が体を寄せてブロック。ピンチの芽を摘んでいきます。

27分、横浜FCにメンバーチェンジ。金子に代わって14 加藤嵩寅がコートイン。加藤はボランチの位置へ。そして清川が左CBへとポジションチェンジします。

29分、フロンターレはゴール正面、かなり距離のある位置でFKを得ます。ここでボールの前に立ったのは浅岡。キック力に定評のある浅岡はこのボールを思い切り振り抜きますが、これは落ちきらずゴールのはるか上へ。ゴールとはなりませんでしたが、会場がどよめく見せ場となりました。

32分にもフロンターレ。大関から左の岡野一へとボールが渡ると、岡野一はこれをゴール前にループ気味にクロス。しかしこれはGKが直接キャッチ。続けて右サイドで尾川がインターセプトからシュートを放ちますが、これもGKへ。追加点とはなりません。

ここでフロンターレは先制点をあげた岡野一に代わって25 志村海里、元木に代わって32 柴田翔太郎を投入。左サイド縦のセットを入れ替えます。
対する横浜FCは守屋に代わって17 國枝蒼空を投入。

37分、志村がフォアプレスからペナルティエリア内でボールを奪いそのままシュートを放ちますがこれはDFがブロック。
続けて38分、高井から大関へのロングパスが通ると左サイドで裏を狙った志村へ。しかしこれは通らず。

横浜FCは40分、井上に代わって23 木村恵允、許田に代わって38 庄司啓太郎を投入。攻撃的な選手を投入し、前への意識を見せます。

しかし押し込んだのはフロンターレ。42分、コート中央で大関がボールを受けると前線の浅岡へ。DFと競り合いながらボールをこぼすも、素早いリカバリーで奪い返しシュート。しかしこれはゴール左に逸れます。45分、松長根から志村を経由してペナルティエリア前の大関へ。更に右の浅岡へとつなぎますがここはDFのブロック。このルーズボールを右サイド拾った大関から追い越していく五木田へ。角度のない位置でしたが、五木田は右足を振り抜きニアサイドを打ち抜きゴール。
最終盤での追加点で勝利を手繰り寄せます。

追加タイムは3分。フロンターレは大関に代えて13 信澤孝亮を投入し試合をクローズにかかります。
終盤、横浜FCの捨て身の猛攻に危ない場面を作られますが、全員で守りきり、そのまま勝利。

複数得点での勝利は第11節の桐生第一高校戦以来、実に3ヶ月ぶりとなりました。
先制点の岡野一は怪我での欠場が明けてから初の先発、追加点の五木田は後半戦での初得点となりました。
相手に退場者が出たこともあり、押し込む時間が長かった試合となりましたが、なかなか得点を奪えないなかでも焦れず、自分たちのプレーをやり続けた結果の力強い勝利となりました。

初参戦のプレミアリーグも延期分を含めて残り5試合、ここで得た自信を継続させて走りきってほしいものです。

前半0-0 後半2-0 計2-0
得点:岡野一恭平、五木田季晋(フロンターレ)

フロンターレの先発:21濱﨑知康、22江原叡志、4高井幸大、3松長根悠仁、29元木湊大、14大瀧螢、10大関友翔(c)、18由井航太、17尾川丈、11岡野一恭平、9五木田季晋

交代:大瀧→5浅岡飛夢 岡野一→25志村海里 元木→32柴田翔太郎 大関→13信澤孝亮
控え:19菊池悠斗 35土屋櫂大 41香取武

横浜FCの先発:16西方優太郎、15林賢吾、4ヴァンイヤーデン・ショーン、3池谷銀姿郎(c)、20永田滉太朗、13金子颯太、6清川遥、10高塩隼生、7井上輝、11許田新太

交代:金子→14加藤嵩寅 守屋→17國枝蒼空 井上→23木村恵允 許田→38庄司啓太郎
控え:21堤晃波 36小漉康太 26中島洋之介

試合後、浅岡飛夢選手に話を聞きました。

○ 攻め続けるもなかなか得点を奪えていない状態での投入となりました。どういうプレーが求められていると考えていましたか?

サイドからのクロスが多かったのでそこで身体を張ることと、空中戦での強さを活かしてチャンスを作ることを監督から言われていました。ボランチと最終ラインの間も開いていたので、その間で受けて自分の特徴であるロングシュートも狙おうと考えていました。何度かチャンスはありましたが決めきれなかったので、もっと練習します。

○ 五木田選手とは横に並ぶのではなく縦の関係を作っていました

ベンチから見ていて相手のボランチと最終ラインとの間にスペースがあるなと感じていたので、意識してポジションを取っていました。また、センターバックが自分に食いついてきてスペースが空けば、季晋(五木田)の裏のスペースへの飛び出しという良さが生きると思いました。

○ 相手のセンターバックがかなり高身長の選手でしたが、競り負けるシーンなどはあまりなかった

元々センターバックをやっていたので、相手のセンターバックがどういう動きをされたら嫌だとかなんとなく分かるので、それを意識してやっていました。

○ ゴールまでかなり遠い位置でフリーキックを蹴りました。大関選手と蹴る前に話をしていました

あのくらいの位置のときに自分が蹴ると思っていたし、監督やコーチ陣からも蹴れという指示があったので蹴りました。練習試合のときも同じような位置から決めたことがあったり、惜しい場面も作っていたので狙ったのですが、ホームランしてしまいました(笑)

○ 次節以降も期待しています。ありがとうございました。

写真はかんちさんからもいただきました。いつもありがとうございます!

川崎フロンターレU-18のメンバー
横浜FCユースのメンバー

横浜FCサポーターも幕を出して後押し
濱﨑選手。時折あるピンチも集中力を切らさず対応した
五木田選手。前線で身体を張り続け、終盤に勝利を手繰り寄せる追加点

尾川選手。右サイドで果敢に仕掛けた

柴田選手。終盤に左サイドを活性化させた
高井選手。後方からのロングパスで一気に攻守を逆転させた

元木選手。何度も果敢なオーバーラップを見せた

志村選手。左サイドでテクニックを発揮した

由井選手。中盤で攻守にハードワークした

江原選手。絶え間なく上下動した

岡野一選手。大きな先制点

浅岡選手。途中出場ながらチャンスに絡みまくった

松長根選手。後方からチームを安定させた

大瀧選手。中盤でリンクマンになった
大関選手。攻撃を司った

信澤選手。終盤安定感をもたらした

等々力での勝利に笑顔がこぼれます
ユースでもバラバラ

サポーターに勝利を報告
勝利のあとは最後の等々力で家族・サポーターと

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