4月23日は、尚志高校第3グラウンドへ。
プレミアリーグEASTは第4節を迎え、川崎フロンターレU-18は、尚志高校とのアウェーゲームに臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第4節 vs 尚志高校】
4月23日(日) 尚志高校第3グラウンド 晴れ 400人
前節大宮アルディージャU-18に1-0で勝利。ここまで2勝1分けのフロンターレ。得点は5、失点は1。
先発は、GKキャプテンの1濱﨑知康、最終ラインは右から2江原叡志、20山中大輝、5土屋櫂大、17柴田翔太郎、ボランチは6由井航太、25矢越幹都、右MF22加治佐海、左MF7志村海里、前線には10尾川丈、9岡崎寅太郎。
前節FC東京U-18に4-0で勝利。フロンターレと同じく2勝1分けの尚志。得点は6、失点は0。
先発は、GK16角田隆太朗、最終ラインは右から5冨岡和真、3髙瀬大地、4市川和弥、2白石蓮、ボランチは14藤川壮史、8神田拓人、右MF10若林来希、左MF7安齋悠人、前線には9網代陽勇、キャプテンの11桜松駿。
この季節としては、冷たく、耳に響く音も発する、やや強い風が吹きつける尚志高校第3グラウンド。
ピッチ脇に設けられた観客向けのスペースには両チームの選手の家族らが集まり、尚志のメンバー外の選手たちが、太鼓やメガホンなどで、にぎやかに応援を繰り広げれば、フロンターレも多くのサポーターらが駆け付け、幕やチャントで選手たちを励ます、すばらしい雰囲気のなか、試合は始まりました。
立ち上がりは、尚志。高い位置でボールをカットした安齋が縦への仕掛け。これに対しては、江原がファール。
さらに尚志が、フロンターレの陣内でフリーキックを得て、白石の左足からゴールの前にボールを入れていきますが、由井がカバー。由井が右サイドに出したボールに、岡崎・尾川が走り出し、自分たちのスローインにしていきます。
フロンターレは、前に出てこようとする尚志に対し、左サイドで出足よく志村がカット。いったん尾川に預け、高い位置へ抜け出そうとするなど、ボールをものにしたところから、切り替えよく、前に出ていく勢いを出していきます。
尚志もラインを高く保ち、中盤の藤川の縦パスに、左サイドから斜めに安齋が動き出していきますが、フロンターレはコンパクトにして、対抗。
中盤で由井がボールをカットし、そのスルーパスに、尾川がエリア左へ動き出すなど、ボール奪取からチャンスメークを図っていきます。
尚志は、GKの角田に、CBの高瀬・市川が開いて、後ろからの組み立てを図り、市川の縦パスを、下がり目に下りた桜松がおさめ、そこから厚みのある攻めを見せようとしていきますが、フロンターレも、これに対し、岡崎や尾川も低い位置まで下り、対応。
7分には、右サイドで加治佐、尾川、江原が関わって、テンポよく動かし、いったんは尚志にボールが渡るも、右サイドの高い位置で加治佐が奪い返し、エリア前への折り返し。
これに抜け出した岡崎がシュート。上に外れましたが、いいかたちをつくっていきます。
フロンターレは、加治佐が中央に寄り、間で受けるなどしていき、尚志が中盤でボールを動かそうとする場面では、由井や矢越、下がり目に尾川や岡崎も下り、ボールをものにする場面をつくっていきます。
すると9分、フロンターレは矢越が中盤でボールをカット。矢越がスルーパスを送ると、エリア右、抜け出したのは岡崎。シュートを打つと、これが決まり、1-0。
開幕戦以来となる岡崎のゴールで、フロンターレが先制します。
直後には、尚志。右サイドでのスローインの流れから、桜松がエリア内へ抜け出しますが、フロンターレは人数をかけ、エリア前で粘り強い守りを見せ、最後は尾川がカット。
尾川から受けた加治佐が一気に前に持ち運び、右サイドに展開。受けた江原に対しては、尚志が厳しい当たりを見せるも、それに負けず、前に持ち出し、相手陣内で時間をつくっていきます。
なおも尚志、間を縫うように安齋が前へ持ち出し、左へ展開。高い位置から白石が左クロスを入れていきますが、ここでもフロンターレは人をかけての守り。
14分には、さらに尚志、右サイドでボールをカット。若林の折り返しに、エリア外正面で神田がミドルシュート。しかし、土屋がライン上でブロックする素晴らしい対応を見せていきます。
尚志は、最終ラインの市川と高瀬がうまくボールを回し、下がり目の神田の縦パスに、若林が高い位置へ抜け出し、仕掛けようとしていきますが、柴田がカバー。
さらにうまく右へ流れた桜松が中盤へボールを戻し、藤川が浮き球をエリア前に入れていきますが、ここでもフロンターレは人をかけ、しっかり対応。
17分には、縦パスに抜け出した安齋が、切り返して、エリア右へ。シュートを打ちますが、濱﨑がセーブ。
さらに高い位置で桜松がカット。そのパスに、安齋が左サイド、高い位置へ。しかし、江原がうまく体を入れ、奪い取る好守。
尚志が高い位置でプレーするなかで、フロンターレの局面局面での守りが光っていきます。
19分には、中盤で尚志がカット。縦パスに、網代がエリア前に抜け出しますが、山中が寄せ、シュートは打たせず。
さらにセカンドボールを拾った神田がエリア前に。しかし、山中がクリア。クリアボールは尾川につながり、尾川から右サイド、江原、そして、加治佐へ。
仕掛けていく加治佐に対しては、尚志も粘り強く対応し、シュートにこそ結びつけられなかったものの、守備から攻撃へのつながりを持たせていきます。
20分には、フロンターレにファールがあり、尚志のエリア外左でのフリーキックに。藤川が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾った尚志、神田は右サイドへ浮き球。
これを折り返しますが、エリア内で山中がクリア。
さらに正面へ桜松が迫りますが、由井が奪い取り、フロンターレのボールに。
由井は左サイドを突くパス。抜け出した志村が高い位置へ仕掛け、ここでも守備から攻撃へ結びつけようとしていきます。
なおも尚志がボールを持つ時間は続き、22分には市川がエリア右を突くフィード。しかし、濱﨑がエリア外に出てカバーし、クリア。
さらに長い距離を駆け上がった冨岡がエリア右に抜け出していきますが、土屋がカバー。好守を見せていきます。
すると24分、フロンターレは、中央で岡崎がボールをカット。左サイド、志村から柴田とつながり、柴田は高い位置でクロス。
これに頭で飛び込んだのは岡崎。ゴールネットが揺れ、2-0。
ボールを奪ったところから、ゴールへ。守備から攻撃への切り替えの良さが実り、フロンターレが追加点をものにします。
2点を追いかける尚志も、直後には市川のフィードに、桜松がエリア左へ。しかし、濱﨑がカバーし、ブロック。
さらにフィードに、桜松や若林がエリア内へ迫りますが、土屋や山中がうまく連係しながら対応。
フロンターレも、27分には土屋のフィードに、岡崎がエリア左へ。中央へ仕掛けた岡崎に対しては、尚志も粘り強く対応し、シュートにはいけなかったものの、長いボールからチャンスにつながりそうな場面をつくっていきます。
江原や山中、矢越や由井がボールに触れ、左に流れた岡崎から受けた志村が高い位置へ仕掛けるなど、相手陣内での時間もつくっていくフロンターレ。
それに対し、尚志も、出足の良さを見せ、安齋がカット、網代が前線でうまくボールをキープし、右サイドに展開する場面をつくるなどしていきます。
30分には、網代から右へ展開。若林がエリア外右から、エリア内への仕掛け。しかし、由井がエリア内をカバー。
右コーナーキックとなりますが、藤川が入れたボールは、尚志のファールを受けながらも、濱﨑がしっかりセーブ。安定感のある守りを見せていきます。
土屋、山中に由井、矢越、岡崎や尾川も下がり目で受け、ボールを動かす時間をつくっていくフロンターレ。
33分には、矢越の浮き球のパスに、岡崎が正面へ。しかし、角田が前に出てセーブ。
なおも、フロンターレ。34分には、由井が中盤でカット。その縦パスに、岡崎がエリア右へ。切り返し、岡崎が放ったシュートはポストを直撃。
こぼれ球に詰めた尾川が押し込み、3-0。
尾川の今季初ゴールで、フロンターレがさらに突き放します。
由井や尾川、矢越が中央でかかわり、尚志が後ろから動かそうとする場面では、岡崎や志村、加治佐が連動して前からプレス。強度の高さを見せていくフロンターレ。
尚志はなおも、安齋が左サイドから間を縫うようにして仕掛けていきますが、江原・山中が連係して、厳しく、そしてクリーンに奪い取る好守。
さらに桜松のパスに、若林がエリア左へ仕掛けていきますが、柴田がカバー。
フロンターレは、時には山中が前に出て、ボールを奪い取り、また、スルーパスに、エリア内へ抜け出した桜松に対しては土屋がカバー。
41分には、安齋が左サイドから正面へ持ち出し、そこから正面やや左に持ち込み、ニアにシュート。しかし、濱﨑がセーブ。
フロンターレも42分には、中盤の尾川のスルーパスに、岡崎がエリア左へ。エリア正面へ持ち込んでいきますが、尚志の守りも良くシュートまでは行けず。
それでも、、意欲的に仕掛ける姿勢を見せ、ゴールを狙い、直後には後ろからの組み立てを図る尚志に対し、前から連動してプレス。
守備でも献身的な姿勢を見せていきます。
46分には、左サイドからエリア正面へパスが入り、岡崎が抜け出し、シュートを打ちますが、角田がセーブ。
前半は3-0でタイムアップとなります。
ともに交代はなく始まった後半の立ち上がりは、尚志が、いったん若林に預けた藤川が右サイドの高い位置へ顔を出すなど、前に出てくる勢いの増した尚志がフロンターレのゴール前に迫る展開に。
4分には、安齋がエリア外右へ進入。シュートを打ちますが、濱﨑がセーブ。
なおも尚志。5分には、左サイドでのスローインの流れから、安齋がエリア内へ。しかし、山中がクリア。
フロンターレも、高い位置で加治佐が粘り右コーナーキックに。しかし、それはシュートには結びつかず。
それでも、速攻に持ち込もうとする尚志に対し、江原がしっかり対応し、それをさせず。最後のところの守備の良さがここでも際立っていきます。
前線で網代がおさめ、起点になろうとする場面では、山中・由井がはさみこみ、間に付けてくるパスに対しては、矢越が奪い取るなど、簡単には前に行かせずプレーを重ねていくフロンターレ。
左サイドから白石がクロスを入れても、エリア外正面を尾川がカバー。
さらに安齋の縦パスに、若林が右サイドの高い位置へ抜け出していきますが、柴田や土屋、志村が囲い込み、エリア内へは行かせず。
集中したいい対応を続けていきます。
15分には、フロンターレ、中央で尾川がマイボールに。由井から右サイド、江原へ。江原は山中へ戻し、山中から中央へ。
間で受けた尾川のパスに、柴田が左サイド、高い位置へ。柴田がクロスを入れると、エリア内へ加治佐が飛び出しますが、尚志の寄せも速くシュートまではいけず。
直後には、エリア外正面やや右へ岡崎が持ち出し、シュート。しかし、上にそれていきます。
17分には、ふたたび尚志、右サイドでボールをカット。安齋が正面へ。安齋のスルーパスに、桜松がエリア右へ。しかし、シュートは土屋がブロック。
フロンターレも、スローインの流れから加治佐が仕掛けるなどし、相手陣内で時間をつくろうとしますが、なかなかシュートまではいくことができず。
20分、フロンターレは矢越に代わり30林駿佑、加治佐に代わり28香取武。尾川が右MF、加治佐が前線へ。
交代で入った林や由井、下がり目で尾川や岡崎も球際に強くいき、対抗。しかし、なかなか相手陣内で人をかけた攻めを出せない時間が続いていきます。
それでも、ここぞというところで、粘り強く対応し、決定機をつくらせないフロンターレ。
24分には、冨岡のフィードに、網代がエリア内へ抜け出しますが、山中が体を入れ、最後は濱﨑がセーブ。
直後にはフロンターレ、由井、尾川とつながり、いったん、右サイド、江原へ。中央に戻し、ボールは左サイド、高い位置の柴田へ。
柴田は仕掛けていき、左コーナーキックに。しかし、コーナーはシュートには結びつかず。
右サイド、若林や正面の神田、左の安齋と、両サイドを使いながら、前に出てくる尚志に対し、コンパクトにして対応していくフロンターレ。
岡崎や尾川も中盤で球際の厳しさを見せ、フィードに、エリア左へ抜け出した網代に対しては、江原がカバー。クロスを入れられても、濱﨑がセーブ。
前に出られなくても、最後のところでは崩れない。いい守備を続けていきます。
31分には、尚志、ラインを高めていくと、正面で白石がカット。そのまま、前に持ち出していきますが、林がクリア。
さらに神田のパスを、下がり目で網代がおさめますが、土屋と由井が囲い込み、前にはいかせず。
34分には、白石のフィードに、安齋がエリア正面へ。しかし、江原が体を先に入れ、マイボールに。
相手ゴール前での場面をなかなかつくれなかったフロンターレも、33分には、中盤で由井がカット。
その縦パスに、岡崎がエリア正面やや右へ。岡崎は切り返し、前に仕掛けていきますが、尚志もしっかり寄せ、最後は角田がセーブ。
ふたたび神田が、最終ラインに落ち、後ろから組み立てを図り、尚志が動かしていく時間が続いていきます。
35分には、パス交換から桜松がエリア正面へ。ここでは、山中がカバー。
直後には、今度は左サイドから背後を取った安齋が、エリア左へ。これに対して、フロンターレにファールがあり、尚志がPKを得ます。
キッカーは桜松。ゴール左へ決め、3-1。試合は2点差に。
フロンターレはここで志村に代わり15中原章雅。中原はプレミアリーグ初出場。
一方の尚志は、桜松に代わり15濵田昂希。
38分にはフロンターレ、中央、尾川の浮き球のパスに、岡崎が正面へ。しかし、尚志の守備に遭い、最後は岡崎のファールに。
ふたたび攻めに転じた尚志。左へ展開し、安齋がエリア外左へ。
安齋は速いシュートを打ってきますが、濱﨑がセーブ。
しのいだフロンターレも、直後には中央の尾川から左サイドを突くパス。これに中原が抜け出しそうになりますが、角田が前に出てクリア。
前線の4人に、神田や藤川が関わって、両サイドを使いながら、前に出てくる尚志に対し、自陣でコンパクトに対応していくフロンターレ。
正面を由井や尾川、林がカバーするなどしていきます。
43分には、エリア外正面やや左でフリーキックを得た尚志。キッカーの藤川はエリア右へ入れていきますが、香取がクリア。
直後には、冨岡のフィードに、安齋がエリア正面へ。しかし、ここでもフロンターレの体を張った守り。
アディショナルタイムに入り、高い位置で、尾川や岡崎、香取が連動してプレス。相手陣内で時間をつくろうとしていくフロンターレ。
仕掛けてくる安齋に対しては土屋がカバー。そこから左サイドへ流れた岡崎に展開。香取もかかわって、高い位置でのプレーを試みますが、なかなかキープするところには至らず。
それでも、最後のところでの守備では負けることはない、フロンターレ。
47分には、正面で濵田がおさめ、そのパスに安齋がエリア左へ。シュートを打ちますが、濱﨑がセーブ。
さらに左サイド、高い位置へ濵田が仕掛けて、折り返しますが、濱﨑がセーブ。
試合はタイムアップとなり、3-1。
上位対決にふさわしい好ゲーム。フロンターレとしては、後半は苦しい時間も続いたなか、焦れずにプレーを積み重ね、アウェーの2連戦を2連勝で飾りました。
フロンターレは、3勝1分け。この日青森山田が、0-2でFC東京U-18に敗れたため、唯一の負けなし、そして首位に立ちました。
前半3-0 後半0-1 計3-1
得点:岡崎寅太郎2、尾川丈(フロンターレ) 桜松駿=PK(尚志)
フロンターレの先発:1濱﨑知康(c) 2江原叡志 20山中大輝 5土屋櫂大 17柴田翔太郎 6由井航太 25矢越幹都 22加治佐海 7志村海里 10尾川丈 9岡崎寅太郎
交代:矢越→30林駿佑 加治佐→28香取武 志村→15中原章雅
控え:16菊池悠斗 3髙橋悠斗 4元木湊大 14岡田泰輝
尚志の先発:16角田隆太朗 5冨岡和真 3髙瀬大地 4市川和弥 2白石蓮 14藤川壮史 8神田拓人 10若林来希 7安齋悠人 9網代陽勇 11桜松駿(c)
交代:桜松→15濵田昂希
控え:25針生東 20渡邉優空 22高田湊人 6出来伯琉 19長坂隼汰 27山本仁
◇試合後、2ゴールの岡崎寅太郎、今季初ゴールの尾川丈の2選手、長橋康弘監督に話を聞きました。
〇今日の試合は、尚志高校も良さが出たのかなあ、と思ったんですけど、相手の印象はどうでしたか?
そうですね、ミーティングでもけっこう言われていて。そこは警戒して。やっぱり左サイドの7番の選手(安齋悠人)に縦に運ばれたり、ボール入った瞬間にはけっこう仕事されたりする場面が多かったので、そこは反省かなあ、と思います。
〇今日は得点の場面は、岡崎選手がボールを奪ってから、始まるというものもあったと思うんですが、それについてはいかがですか? すごいきれいな流れだったなあ、と思うんですが。
守備のところはちょっと課題って言われていて。
攻撃のところの迫力はあるんですけど、守備のところではまだまだ前線からのプレスができていない部分もあって。
そこはしっかり意識して。
結果的に自分のところに返ってきたので。やってよかったな、と思っています。
〇今日は開幕戦以来のゴールとなりました。2試合取れていなくて、もやもやしたものなどはありました?
そうですね、2節連続で取れないっていうことで、ちょっと普段の練習から、ゴールに飢えていて。紅白戦でもがんがん、打ちまくっていたんですけど。
やっと結果につながって、ほっとしていますし。うれしかったです。
〇次節に向けて、見せたいなあと思っているものがありましたら。
点を取って、相手より得点取れるように。準備をして、チームを勝たせられるようにしたいと思います。
〇今日は試合後、岡崎選手の音頭で「バラバラ」で喜びを分かち合うことができましたけど、やってみて、どうでした?
初めてだったので。普段試合を見に行ったときとかに、トップの選手がやっているのを見て、「かっこいいな」と思っていたので。やれて良かったです。
それで、やるのは分かっていたんですけど、音の乗り方とか分からなかったので、さっきそこで叡志(江原叡志)に聞いて。それで練習してから、やりました。
〇では、次節以降も一緒にできるように。
そうですね。次以降も自分がやれたらいいですけど。
〇次に向けて。
ここまで、去年と同じような状況で来れていますけど、プレミア制覇のためには、ここから1試合も負けられないと思うので。しっかり準備して、確実に勝てるチームになっていきたいと思います。
〇試合を振り返って。
まずは前半立ち上がり、いい入り方をして、前半3点取れたんですけど、後半は1失点してしまって、チームも失速してしまって、それは課題かなあ、と思いました。
〇今日、今季初ゴールでした。振り返ってみて、いかがでしたか?
寅(岡崎寅太郎)が背後に抜け出して、寅がシュートを打ったら、こぼれてくるかな、と思って、狙っていたので、こぼれてきて、あとは押し込むだけでした。
〇次に向けて、チームでやっておきたいことはありますか?
今日も課題として出たんですけど、前半3点取って、後半も4点、5点と取りに行く姿勢というものをチームとして強めていければなあ、と思います。
〇今季初ゴールということで、3節を終えて、ゴールはありませんでしたけど、「決めきりたい」とか、そういう思いは抱えていたんですか?
そうですね。3節、取れていなかったので。10番ということもありますし、もっともっと取っていかなければいけないな、と思っています。
〇福島まで多くのサポーターが駆け付けてくれていました。メッセージをお願いします。
いつも応援ありがとうございます。これからもっともっと試合がありますので、勝ちを重ねられるように、頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします。
〇同じような話になるんですけど、今年ここまで得点がなかったということで、もやもやするものはありましたか?
そうですね。去年の後期ぐらいからずっと取れていなかったので。すごい、もやもやしていたというか、「点を取りたい」という気持ちはずっとありました。
〇この先、アシストだったり、それこそ得点だったりでチームに貢献したいという思いがあるんですかね。
自分の役割としては、得点だったりアシストだったりで貢献することだと思うので。そこを突き詰めて、やっていきたいです。
〇今年は背番号10ということで、歴代すごい選手たちが付けてきた背番号であると思うんですけど、それに対する思いのようなものはありますか?
そうですね。歴代すばらしい選手たちが付けてきた背番号であるので。少し重みを感じるというか、そういうものはあるんですけど、自分らしい10番。そういう10番にしていけるようにしていきたいです。
〇また、次節以降に目標などがあれば、教えてもらえますか?
今日は得点できましたけど、そのほかでは何もできていないので。得点以外のところでも、チームに貢献して。次の試合も勝って、自分も点を取って、チームを勝たせられるようにしていきたいです。
〇今節を振り返って。
3試合終わった中で、ちょっと試合の入り方が毎回良くないかな、というところがあって。大宮戦は少し、2試合と比べて、少し良かったものの、まだ入り方が良くないというなかで。
前半から試合を決めるつもりで、選手たちは意識してやってくれていたんですけど。まさしく、そういう前半になって。前半は非常に良かった、やってきたことは改善されてきたかな、と思います。
後半は、選手たちに言ったのは、4点目、5点目、6点目を取って試合を決める、ということと、畳みかけるということ。トップチームの目指す、圧倒するチームというのを目指して、後半は「抜かずにやらないといけないよ」と言って送り出したんですけど。
ちょっと動きが止まってしまい、ボールを奪っても前に出れず。受けてしまって、結果、1点取られてしまった。
こういうところも、また、この試合で明確に学べるところが見つかったので。そこらへんを改善してやっていけたら、と思います。
〇今日、入りが良くて、前半のうちに3点を取れた。どんなところに要因があるんですか。
本当に素晴らしいトレーニングをやってくれていて。それをしっかりとやる。思いっきりチャレンジしてくれるっていうところ。そこだけだと思っていて。
それが少し、気持ちが出始めたかな、と。
ただ、あの子たちはあんなものじゃなくて。もっとできるんですよね。ちょっと、良くはなってきたんですけど。まだまだだなあ、という。
素晴らしい練習を見てきているので。そこを出させるように、私も考えてやんなきゃいけないですし、選手たちも、もっと前半から自分たちのサッカーができるように、やっていってほしいかな、というふうに思います。
〇ハーフタイム、長橋さんから「4点、5点取りに行って、緩まずに行こう」という言葉で送られて、後半は攻撃で苦しんだかな、という印象があったんですけど。そのへんはいかがでしょうか?
前半、たぶん選手たちは思っているところがあって、そこの強度を意識し過ぎたせいか、後半はとにかく足が止まってしまった。ボール奪ってから前に出れずに、ボール周辺で足が止まり、後ろを選択するしかない。
結果、長いボールになってしまったり、というところで。だいぶ向こうの時間になってしまった。
7番(安齋悠人)の、ああいう明確なタレントがいるなかで、思うようにやられてしまった。「わかっていたことなのになあ」という感じでした。
〇次節までにやっていきたいことはありますか? 今日の試合を踏まえて。
プレミアの強度のなかで、川崎フロンターレらしいサッカーをできるか、ということは今後も突き詰めていかなければならないですし、選手たちは今日、前半3-0で折り返したとき、「内容的にはもっと圧倒できる、なんで練習通りにいかないんだろう」とたぶん思っていると思うんですよ。そこは大事にしていきたいです。
「なんでゲームでできないんだ」ということは、選手と一緒に何か、やっていきたい。彼らなりのプレッシャーっていうのをもちろん感じていると思うし、ただ、そういうなかでやれるのが本当の力、技術だと思うので。
そのへんを。やっていきたいな、と思います。
〇ここまで4試合を終えて、流れのなかでの失点がないと思うんですけど、今年高井くんや松長根くん、信澤くんが卒業したなかで、だいぶ最終ラインの組み合わせが変わったと思うんですけど、ここまで守備の選手たちの評価などがあれば、教えてもらえますか?
本当にお互いがしゃべりながら、コミュニケーションを取りながら、自分たちで。今日でいうと9番の選手(網代陽勇)もすごい能力が高い選手で、11番(桜松駿)もすごくいやらしいポジションを取りながら、ちょっと段差をつくりながら、どうしていこうというところを、以前と違ってしゃべるようになったんですよね。
練習のなかでも、そういった声かけというところは、私らは聞いているので。自分たちで良くしていきたい、というところがすごく出ているのかな、という感じがしていて。
特別なことは言っていないんですけど、自分たちで改善していっている感じが、山中・土屋櫂大、そして柴田。そこに叡志(江原叡志)。彼らがすごいしゃべりながらやっている感じが、すごく良くなっているな、というところがあるので。引き続き、しゃべってほしいです。
〇試合を重ねて、さらに成長しているという感じがするんですが。
自信になっている、というのはあるかもしれないですけどね。やはり迷いがなくなったぶん、自信もついたぶん、声も出てくると思いますし。
自分が思っていることをやっていいんだ、という。プレーにあまり迷いがない、というか。
後半、課題が残るところはあったんですけど。良くなっている、と思います。
〇また、2週間空きますけど、どういった準備をしていきますか。
守備のところは選手たちで、後ろの4人だけじゃなくて、かなり強度の高い守備というところと、切り替えがちょっと速くなってきたというところで、引き続き、さらに基準を上げていこうと。
今年、目標でやっていますので。それをやりながらも、「もっともっと攻撃のところでできるのになあ」という思いがあるんですよね。
今日も3点では絶対満足していないですし。そのへんのところをもう1回、プレッシャーのなかでできるかどうか。2週間、ちょっと時間がないかもしれないですけど。
彼らだったら、2週間で、さらに積み上げられるので。できることを、そのへんのことをやっていきたい、と思います。
〇今日はサポーターの人も来て、いい雰囲気を出していたと思うんですけど、尚志高校もすごい応援に熱があって、それに負けないぐらいの雰囲気を出していたと思うんですけど、それはいかがでしたか?
大宮戦のときも、アウェーなのにホームの雰囲気をつくってくれて。
ここ、福島ですよね?
フロンターレの服を着ている人を見たときに、「すごいな」って。びっくりしますよね。
それを当たり前に思わないということと、やはりあの応援があって、動きっていうのが違うんですよね。前半の入り方も、「かなり背中を押してもらっているなあ」という。
選手は絶対に当たり前に思わないで、感謝の気持ちを忘れないで。プレーと内容で、返すしかないので。
そういった感謝の気持ちを忘れずに、引き続きやっていきたいです。
今日は本当に遠いところ、ありがとうございました。引き続き、よろしくお願いします。
4試合を終え、3勝1分け。2勝2分けだった昨年以上の好スタートを切ったフロンターレ。
それでも、選手もスタッフも、その結果に満足することはなく、より良いものを見せるために、目指すサッカーを見せるために、次の試合へ、目を向けています。
2週間の中断を経て、次節は、5月7日保土ケ谷公園サッカー場での市立船橋戦。サポーターの期待も力に変え、どんな試合を見せてくれるのか、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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