7月24日、日本クラブユース選手権大会は、グループステージ第2節を迎えました。
川崎フロンターレU-18は、舞台をGスポーツ富士見総合グランドからコーエィ前橋フットボールセンターへ移し、ヴァンフォーレ甲府U-18との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 日本クラブユース選手権大会グループステージ第2節 vs ヴァンフォーレ甲府U-18】
7月24日(月) 午前8時45分キックオフ 晴れ コーエィ前橋フットボールセンターD 35分ハーフ
第1節、ヴィッセル神戸U-18に3-1で勝利したフロンターレ。
先発は、GKキャプテンの1濱﨑知康、最終ラインは右から2江原叡志、20山中大輝、5土屋櫂大、17柴田翔太郎、ボランチは25矢越幹都、26齊名優太、右MF22加治佐海、左MF7志村海里、前線には14岡田泰輝、9岡崎寅太郎。
ヴィッセル戦の先発メンバーからは4人が変更。
GKが16菊池悠斗から濱﨑に。CBは30林駿佑から山中。ボランチは10尾川丈がメンバー外となり、初先発となる齊名。そして28香取武に代わり岡田。
三菱養和SCユースとの決定戦をPKの末に制し、関東の最後の1枠を勝ち取ったヴァンフォーレ。第1節はV・ファーレン長崎U-18に1-2。
先発は、GK1髙橋黎光、最終ラインは右から29渡辺遥斗、2佐藤柚太、15三藤龍恩、5馬塲哲史、ボランチは6新堀翼、その前に20望月隼汰、ゲームキャプテンの8中村瑠志、右に18大倉彪真、左に17保坂知希、前線には9髙橋利帆。
赤城山の麓にあるGスポーツ富士見総合グランドでは、感じなかった、この季節の群馬らしい厳しい暑さの前橋フットボールセンターには、選手の家族ら、そしてサポーターの姿も。
第1節と比べれば、人数こそ、少ないものの、それでも大小の幕を掲出。チャントやコールなどで選手たちの背中を押す素晴らしい雰囲気をつくりだします。
選手やスタッフは、「緩むなよ」「今日も全員で戦うぞ」。そう声をかけ合いながら、キックオフの時を迎えました。
立ち上がり、フロンターレは、右にうまく流れた岡崎が右クロス。エリア内でヴァンフォーレがクリアしたところ、左へ流れたボールを拾い、柴田が縦への仕掛け。
しかし、ヴァンフォーレは粘り強い守りを見せ、しのいでいきます。
3分には、岡田が、下がり目で、きれいなトラップでボールをおさめ、齊名と中央で関わり合いながら、右に展開。右サイド、江原が斜めに入れたパスを、正面で受け直した岡田は、スルーパス。
岡崎が正面へ抜け出しそうになりますが、ここでもヴァンフォーレは集中したいい守り。
右サイドでのスローインとなり、岡崎のパスに、岡田がエリア内へ。ヴァンフォーレの守りを逃れるように、エリア右へ運んだ岡田は、中盤の矢越へパス。
矢越の縦パスに、志村が中央を仕掛けるも、ここでもヴァンフォーレは粘り強く、人をかけての守り。ボールを受けた齊名の縦パスに、エリア内へ、岡田が抜け出しますが、シュートはヴァンフォーレがブロック。
いい形で試合に入ったフロンターレ。しかし、ヴァンフォーレの堅守がそれを上回っていきます。
一方のヴァンフォーレも、4分には、右へ開いた新堀がフリーで受け、その縦パスに、中村がエリア外右へ。ここは山中がクリア。
しかし、さらにヴァンフォーレは下がり目で、髙橋利帆が受け、そのパスに、望月がエリア外右へ。
フロンターレもコンパクトな守りで対応し、シュートにこそ至りませんでしたが、ヴァンフォーレもフロンターレの陣内でしっかりプレーする時間をつくっていきます。
7分には、フロンターレにファールがあり、右サイドでフリーキックを得たヴァンフォーレ。キッカーの保坂が右足でボールを入れると、エリア外左、こぼれ球を拾った佐藤はミドルシュート。しかし、右に。
直後には、右サイド、背後を取った望月が、エリア外右へ持ち込み、折り返すと、正面で保坂がシュート。しかし、濱﨑がセーブ。
フロンターレも、矢越や齊名、山中もかかわってテンポの良いボールさばきを見せ、8分には、右に開いた江原が斜めに速いパス。これをおさめた岡崎に対し、ヴァンフォーレはファール。
フロンターレはエリア外右でフリーキックを得ます。
キッカーは柴田。遠いサイドに右足で入れると、齊名が折り返し。これに岡田が迫りますが、GKの髙橋黎光と接触。岡田のファールに。
フロンターレは、さらに加治佐が中央に寄りボールをカット。岡田が間でうまくボールをおさめるなどし、相手陣内へ。土屋が持ち上がり、縦に速いパスをつけるなどしていきます。
12分には、右サイド、加治佐から正面の岡崎へ。岡崎は前に持ち出して、シュートを打とうとしますが、ヴァンフォーレはブロック。セカンドボールを拾った志村が縦へ仕掛け、エリア前に。
しかし、シュートはここでもブロック。こぼれ球を拾った齊名もまた、エリア外正面でミドルシュート。しかし、またもやヴァンフォーレの体を張った守り。
フロンターレの攻撃に、体を張った素晴らしい守りで対抗するヴァンフォーレ。
13分には、佐藤の正確なフィードに、エリア右へ中村が抜け出しますが、山中がうまく体を入れ、マイボールに。
しかし、最終ラインで組み立てを図るヴァンフォーレが、フロンターレの陣内でも時間をつくる場面が増えていきます。
14分には、最終ラインの去ろうが斜めに浮き球のパス。右サイド、高い位置へ渡辺が抜け出しそうになりますが、柴田が対応。
さらに15分には、下がり目で渡辺がフィードを繰り出すと、背後を取った大倉が、右クロス。こぼれ球を拾った新堀がミドルシュート。これは右に。
フロンターレも、下がり目で受ける岡田や、志村、齊名がかかわって、中央で動かしていきますが、ヴァンフォーレも新堀がボールを奪い取り、間で受けた岡田の左サイド、志村へのパスを奪うなど、しっかりフロンターレに対応していきます。
19分には、ヴァンフォーレ、佐藤が左サイドへフィードを通すと、高い位置へ抜け出した保坂がクロス。しかし、土屋がクリア。
すると20分には、フロンターレ。江原とのパス交換から加治佐が右サイドを突破。高い位置からクロスを上げると、エリア内、飛び込んだのは岡田。ボールを叩きつけるようにヘディングシュートを打ちますが、惜しくも枠はとらえられず。
21分には、中央やや右寄りで加治佐が浮き球のパス。これにエリア正面、岡崎が進入。ボールをうまくおさめ、シュートに持ち込もうとしますが、ヴァンフォーレの寄せに遭い、最後は髙橋黎光がセーブ。
ヴァンフォーレは、髙橋黎光や佐藤、三藤がボールに多く触れ、最終ラインから組み立て。フロンターレは前から奪いに行きますが、ヴァンフォーレは佐藤がうまく前に持ち出し、再び髙橋黎光につなげるなどして回避。
それでもフロンターレも、マイボールにすると、岡崎のスルーパスに、正面へ志村が動き出すなど、チャンスになりそうな場面をつくります。しかい、ヴァンフォーレの守りも高い集中力でそれに対応。
26分には、ルーズボールを中央で拾った岡田から志村につながり、志村のパスに、柴田が高い位置へ。柴田のクロスはワンタッチあり、フロンターレの右コーナーキックに。
柴田がボールを入れると、ニアで山中が合わせ、ゴールの前でうまくフリーとなった岡崎がヘディングシュート。しかし、バーを叩き、惜しくも決まらず。
すると、再び流れはヴァンフォーレへ。
27分には、右サイド、大倉が仕掛け、折り返し。しかし、山中がクリア。さらにエリア外右、佐藤がミドルシュート。ゴール右をとらえますが、濱﨑が手を伸ばし、これを阻む好セーブ。
30分には、再び大倉が高い位置へ抜け出し、右クロス。江原がカバーしたところ、こぼれ球を拾った保坂がエリア外左でシュート。しかし、右に。
フロンターレとしてはヒヤリとする場面の連続。それでも、エリア内では、しっかり、集中力を持って対応を続けていきます。
32分には、フロンターレ、右サイド、下がり目で受けた矢越の縦パスに、加治佐がエリア外右へ。ヴァンフォーレの守りが阻んで、右コーナーキックとなり、柴田がボールを入れると、土屋が合わせますが、枠はとらえられず。
33分、フロンターレは柴田に代わり4元木湊大が左SBに入ります。
矢越や齊名、間で岡田が受けるなどし、ボールを動かしていくフロンターレ。加治佐が高い位置へ抜け出す場面もつくるなどしていきますが、シュートにはつながらず。
アディショナルタイムは2分。
36分には、右サイドでのスローインの流れから、岡崎がエリア右へ。シュートを打ちますが、髙橋黎光がセーブ。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半、フロンターレは岡田に代わり28香取武。
立ち上がりには、ヴァンフォーレ。フロンターレにファールがあり、エリア外左でのフリーキックに。
キッカーは保坂。右足でボールを入れると、エリア内で混戦となりますが、土屋がカバー。最後は濱﨑がセーブ。
さらに2分には、左クロスに、望月が高い位置へ抜け出していきますが、元木が体をうまく入れ、マイボールに。
3分には、右へ開いた佐藤のパスを間で、新堀が受け、その縦パスに中村がエリア右へ進入しそうになりますが、土屋がカバー。
5分には、左サイド、保坂がボールをうまく浮かせながら、スピードにのった仕掛け。エリア内へ抜け出しますが、土屋がブロック。
左コーナーキックとなり、保坂がボールを入れると、三藤がヘディングシュート。しかし、右へ。
ヴァンフォーレの猛攻をしのいだフロンターレは、左サイドで元木や矢越がかかわって組み立て。香取のプレスバックから矢越がセカンドボールをものにするなど、再びボールを持てるように。
7分には、齊名から矢越とつながり、矢越の縦パスを、エリア外正面でおさめた香取が、ミドルシュート。小柄な体のどこに、その力が、と驚かせるようなパンチ力のあるシュートは、枠をとらえますが、髙橋黎光が反応。右コーナーキックに。
右コーナーキック、キッカーは加治佐。右足でボールを入れると、ニアで山中がヘディング。ゴール前やや左へ入り込んだボール、そこにいたのは岡崎。ボールを巧みにおさめ、右足でシュートを打つと、これが決まります。
1-0。
前半にもあった似たような形を、今度は見事にものにした岡崎のゴールで、フロンターレが先制します。
ヴァンフォーレも直後には、右サイドから大倉が斜めの仕掛け。しかし、フロンターレはコンパクトに、粘り強い守り。さらに佐藤や大倉が右サイドでボールを動かしていきますが、フロンターレは焦れずに対応。
中央で齊名がボールをカットするなどし、そこから前に出る時間をつくっていきます。
10分には、香取から右へ展開。岡崎がエリア外右でクロスを上げると、エリア正面、飛び込んだ志村がヘディングシュート。しかし、惜しくも左。
12分には、フロンターレにアクシデント。山中が負傷し、ピッチの外へ。
山中に代わり30林駿佑がCBに入ります。
14分にはフロンターレ、矢越の縦パスを収めた香取が前に持ち込み、左サイド、志村へ。志村から追い越した元木へつなげると、元木は高い位置から折り返し。
ここはヴァンフォーレの体を張った守りが阻むも、ボールを高い位置で取り返した元木に対して、ヴァンフォーレはファール。
フロンターレのフリーキックとなり、加治佐がボールを入れると、セカンドボールを正面でものにした江原は、右サイドへ展開。高い位置でおさめた齊名はダイレクトでエリア右へのパス。
これに残っていた土屋が抜け出しますが、ヴァンフォーレの守りに遭い、最後はファールに。
一方のヴァンフォーレも、持ち上がった佐藤がエリア内へ正確なフィード。しかし、濱﨑がパンチング。セカンドボールを拾ったフロンターレは、矢越のパスを、間に顔を出した香取がおさめ、左サイトに展開。
志村や元木がテンポよく動かし、元木の縦パスに、岡崎がエリア内へ動き出すなどし、ゴール前で時間をつくっていきます。
フロンターレは、18分、齊名に代わり18八田秀斗。攻撃的なポジションでの出場が続いていた八田ですが、Jユースリーグや練習試合でも経験したボランチでの出場となります。
飲水タイム明け、「頑張るぞ!ゴー!」。ベンチへ下がった齊名の掛け声を受け、ピッチへ戻っていくフロンターレ。
23分には、元木から志村、志村から元木と左サイドで動かし、最終ラインで受け直した土屋は持ち上がり、縦パス。岡崎がおさめ、岡崎から受けた香取は右へ展開。
江原から加治佐とつながり、加治佐は高い位置への仕掛け。
これに対して、ヴァンフォーレはファール。フロンターレのフリーキックに。
キッカーは加治佐。ヴァンフォーレが跳ね返したところ、セカンドボールを拾ったフロンターレは、左サイド、残っていた土屋へ。土屋は高い位置でキープ。ヴァンフォーレの寄せにも負けず、粘り強さを見せ、高い位置でプレーを続けようとしていきます。
一方のヴァンフォーレも、24分には、左サイドでスローインを得ると、ロングスローから、エリア内、新堀がバイシクルシュート。これは右に。
フロンターレも、長いボールを交えていき、25分には、浮き球のパスに、岡崎がエリア正面やや右に。しかし、ヴァンフォーレも粘り強い守り。最後は岡崎のファールに。
ヴァンフォーレは、26分、大倉に代わり13小野洸太。
27分には、ヴァンフォーレが左サイドを突く好パス。しかし、飛び出した濱﨑がカバーし、今度はフロンターレ、右サイド、下がり目で江原がフィード。これに岡崎がエリア右へ抜け出しますが、判定はオフサイド。
28分には再びヴァンフォーレ。下がり目の佐藤が右サイドを突くフィード。しかし、元木がカバー。
直後には、渡辺のパスが中央の中村に通り、中村のパスに、髙橋利帆がエリア右へ。シュートを打ちますが、しかし、左。
ピンチにも、事なきを得たフロンターレ。志村や元木、中央で矢越、八田もボールに多く触れながら、再び前へ。
中央でボールを奪った矢越のパスに、岡崎がエリア左へ抜け出すなどしていきます。
ヴァンフォーレも、フロンターレがボールを動かすところを狙い、カット。右へ展開していきますが、元木がカバー。
さらに右サイドから持ち込もうとするところ、元木や志村、八田が粘り強く対応していき、最後には元木がカバー。
元木は右サイド、加治佐へサイドチェンジを通し、加治佐は高い位置へ持ち込んでいきますが、三藤がすばやく寄せ、最後は加治佐のファールとなります。
フロンターレは、31分、志村に代わり24児玉昌太郎が左MFに。
32分には、フロンターレ、セカンドボールを拾った香取がエリア外正面でミドルシュート。わずかに左。
33分には、元木がボールをカットし、元木から受けた児玉が縦への仕掛け。児玉から正面、八田につながり、八田からボールは正面の矢越へ。
矢越はシュートを打ちますが、ヴァンフォーレの守備に遭い、左コーナーキックに。
キッカーは加治佐。右足でボールを入れると、遠いサイドで元木が折り返し。しかし、エリア内でフロンターレにファールがあり、シュートにはつながらず。
直後にはさらにフロンターレ、元木の浮き球のパスを、左サイドでおさめた岡崎が、正面へミドルシュートのこぼれ球、エリア内、抜け出した香取がシュートを打ちますが、わずかに右。
ヴァンフォーレは35分高橋利帆に代わり7佐藤晟樹が入り、左に。保坂が右、小野が前線へ。
中盤で浮き球が入る展開が続く中、しっかり競っていくフロンターレ。5分と提示されたアディショナルタイムに入り、右サイド、高い位置で岡崎や加治佐、香取がボールをキープ。高い位置でのプレーを試みていきます。
38分には、元木のサイドチェンジが右サイド、江原へ通り、高い位置でキープ。
ヴァンフォーレも、エリア前へ正確なパスが通り、これを小野がおさめようとしますが、ハンドをとられ、攻撃へはつなげられず。
八田が中央でセカンドボールを回収するなどし、ヴァンフォーレに対し、集中した対応を続けていくフロンターレ。40分には、児玉がカット。
高い位置へドリブルで持ち込み、左サイドでのスローインに。
フロンターレサポーターの「アヴァンテ」のなか、試合はついにタイムアップ。1-0。
厳しい暑さの連戦をフロンターレは連勝。ヴァンフォーレも主導権を握るなか、粘り強く戦い抜き、交代で入った選手たちも好プレーを見せたことは、最終節以降、さらにはシーズンのこれからにもつながるような試合になったのでは、と思います。
フロンターレのいるグループHのもう1試合、ヴィッセル神戸U-18 vs V・ファーレン長崎U-18は、アディショナルタイムに本間ジャスティンが決勝ゴールを挙げ、1-0でヴィッセルが勝利。
グループHの首位は2勝、勝ち点6、得失点差+3のフロンターレ、2位は1勝1敗、勝ち点得失点差±0のV・ファーレン長崎、3位は1勝1敗、得失点差-1のヴィッセル神戸、4位は2敗のヴァンフォーレ。
フロンターレ、長崎、ヴィッセル、また、ヴァンフォーレにも勝利すれば、決勝トーナメント進出の可能性がある、という状況でグループステージの最終節を迎えることになりました。
フロンターレの自力での決勝トーナメント進出の条件は勝利、もしくは引き分け。
中1日の休息日をはさんで、26日ロード宮城総合運動場陸上競技場にて、V・ファーレン長崎との試合に臨みます。
前半0-0 後半1-0 計1-0
得点:岡崎寅太郎(フロンターレ)
フロンターレの先発:1濱﨑知康(c) 2江原叡志 20山中大輝 5土屋櫂大 17柴田翔太郎 25矢越幹都 26齊名優太 22加治佐海 7志村海里 14岡田泰輝 9岡崎寅太郎
交代:柴田→4元木湊大 岡田→28香取武 山中→30林駿佑 齊名→18八田秀斗 志村→24児玉昌太郎
控え:16菊池悠斗 3髙橋悠斗 8名賀海月 13髙橋宗杜
ヴァンフォーレの先発:1髙橋黎光 29渡辺遥斗 2佐藤柚太 15三藤龍恩 5馬塲哲史 6新堀翼 20望月隼汰 8中村瑠志 18大倉彪真 17保坂和希 9髙橋利帆
交代:髙橋利帆→13小野洸太 大倉→7佐藤晟樹
控え:12佐藤沙樹 4櫻井秀都 23伴野雅空 11木本健貴 16横森日々生 19濱野哉太
(文中敬称略)
試合後、長橋康弘監督、元木湊大と岡崎寅太郎の2選手に話を聞きました。
「精一杯、全力で戦って。そういったところでまた成長につなげられたらと思います」
長橋康弘監督
〇まず試合を振り返って、いかがですか? 前半は押されている部分もあったと思うんですが。
連戦で、動きが、正直、重かったなっていう印象です。本当にね、こういう8時45分キックオフの、この中で、大変なのは分かるんですけれども、これは相手も同じ条件で。そう考えると、相手が、少し前半、上回っていたのかなっていうように感じました。
まあ、そのぐらい、ちょっと彼らが持っている力っていうのを前半出せないまま、時間だけが過ぎ、このまま行ったら負けるんじゃないかっていうような、本当にこう危ない前半だったなっていうふうに思います。
〇今日、前半は右サイドから、甲府から見れば右サイドから危ない場面があったと思うんですけど、元木選手が入って守備が安定したのかなという印象はあるんですけど、それはどうですか?
はい。もう明らかにちょっとですね、そこの部分を、うちでいう左サイドですかね。狙っていたような感じにも見えたし、柴田はもっともっとできる子なんですけど。
ちょっと元気がなかったところもあったので、早めに決断しないとまずいかな、というところで、元木に代えましたけど。
やっぱり途中から出てくる選手が、これまでのリーグ戦もそうなんですけど、本当にこう、 ちゃんとこう期待に応えてくれるっていうところで、今日元木が入って、守備のところ、安定しましたし、よくやってくれたかな、と思います。
〇例えば、八田選手だとか、多分、ボランチでは、練習試合とかではやってるとは思うんですけど。初めてで、いいプレーをしていたと思うんですけど。
練習試合もそうだし、練習中もそうなんですけど、 彼はもともと前の、トップ下とか、そういうようなところで、得意な部分っていうのはあるんですけれども。
ボランチでやった時の、彼がボールをたくさん触れることによって、周りの選手が、非常にこう、やりやすくなる、テンポも生まれるっていうところで、良さとして、ちょっとボランチでもこう起きるんじゃないかっていうところで、彼も前向きにトライしてくれていて。
練習中に、できていることなんで、もう途中から出てもよくやってくれたかなっていうふうに思ってますね。はい。
〇これで中1日空きますけど。多分、まずは休むことがすごい大事なのかなと思うんですけど、それはどうですか?
一番そこが大事になってくると思います。あの選手たちもね、なかなかこう、コロナもの時もそうだったんですけど、団体生活だったり、こういう長い期間でこう、外に出るっていうところは経験がないんで、ここからホテルに帰った時のその時間の過ごし方だったりっていうところも、やっぱりこうね、しっかり伝えながら、 とにかく、体を休めて、またリフレッシュして、明後日のゲームに向かうというところが大事になってくると思います。
〇次はグループステージ突破がかかる試合になりますが、どういった試合にしていきたいですか?
はい、まあ、とにかく、もう、フロンターレらしいサッカーで。決まってないこともそうですけれども、やっぱり1試合1試合、内容と結果にこだわっていくっていうのが、私たちのサッカーの目指すところではあるので、 やっぱりこうね、あの、なかなかこう、長崎のチームとやる機会もないですし、精一杯、全力で戦って。そうしないと、得るものも得られないし、そういったところでまた成長につなげられたらと思いますので。とにかく、こう、私たち、全力でやるっていうところは、もうこれまでと変わりなくやってきたいと思います。
〇また、サポーターの方にコメントいただけますか?
今日も暑い中、 朝早く、本当にありがとうございます。いつもそうなんですけれども、苦しいゲームで、 何かこう、勝ち点が転がってくるところっていうのは、サポーターの力を本当にこう大きく、感じていて。
今日なんかも、正直に内容、 申し訳ないような内容だったんですけど、それでもこう勝てるっていうのは、選手の頑張りもあるんですけれども、サポーター応援があって、背中を押されての1点だったと思ってます。あの、また引き続き内容にこだわりながらやっていきますので。応援よろしくお願いします。
「自分がどれだけ成長できるか、チームの勝利、優勝に関われるようなプレーを意識して頑張っていきたいと思います」
DF4 元木湊大
〇よろしくお願いします。今日は、途中出場からでしたけれども、まず、あの、出ていない間、ピッチを見て、どんなことを感じていました?
少し入りが悪い、昨日に比べて入りが悪かったって、少しピンチの部分と、あまりチームの雰囲気が良くないっていうので、そういうところが、ベンチから感じていました。
〇向こうはすごい右サイドから攻める場面が多くて、向こうの、攻撃のキーポイントだったのかなと思ったんですけど、実際、対峙して、どんなことに気を付けながらプレーしていました?
自分が入った理由っていうのは、監督、 ベンチ側の意図っていうのは、そういうのをくみ取って。守備から入ること。ましてや、そのプラスで攻撃につなげれるとか、チームの雰囲気、チームの流れっていうのを変えることが求められてるっていうので、そこを意識して入りました。
〇今年、プレーを見てて、去年よりも、なんかすごい後ろから組み立てる意識が高くなったのかな、と思うんですけど、それはどうですか?
そうですね、自分の武器と、柴田をすごい意識してる部分もあって。柴田はすごい攻撃的に、アシストだったり、結果を出せる部分で。自分もそこを追求していかないといけないんですけど。
でも、自分の強みはやっぱり、どこだって考えたときに、自分のビルドアップ。相手を見てのビルドアップだったり。少しロングフィードの部分とか、運びの部分で、ビルドアップに自信があるので、積極的につくるってことは今年一貫して意識しています。
〇今日もすごい、いいサイドチェンジがあったりとかしたと思うんですけど、それはどうですか?
少し今日は相手の時間が長かったので。自分も入って、勝ちにはつなげられたと思うんですけど、もっとできる部分があったかなっていうので。
入り一発目のロングフィードっていうのは相手に取られちゃったりして、やっぱそういうのも改善していかないといけないので。もっとチャンスっていうか、アシストではないんですけど、あの一個前のパスだったり。もっとこだわっていかなきゃいけないと感じました。
〇今日対戦相手にレイエスの選手もいたと思うんですけど、最近川崎そだちの昔の記事を読み返す機会があって、そのときに元木君と相手の新堀君(新堀翼)も出ていて。 ※高円宮杯関東大会2回戦、フロンターレU-15とTOKYU S Reyesが対戦。Reyesが1-0で勝利。元木は先発。新堀翼は途中出場した。
改めて、違うチームで対峙してみて、どう感じました?
懐かしかったってのもあったり。中学時代、一緒にプレーした時の、シンツバ、彼の強みっていうのも、生きてるっていうか、嫌なところではあったんですけど。対峙してみて、「自分も」っていうのもあったんですけど、シンツバもうまくなってるって、嫌な選手だなっていうのは、ひしひし、感じました。
〇なるほど、ありがとうございます。また次に向けての意気込みなどを教えてください。
優勝目指してますし。その中で自分がレギュラーを奪いに行くっていうのとか、あと、結果をやっぱ出せるような選手にならなっていかないといけないところで。
この短期間、短期間の大会ですけど、試合の数も多かったり、チャンスも多い中で、自分がどれだけ成長できるかっていうのと、チームの勝利、優勝に、優勝に関われるようなプレーを意識して頑張っていきたいと思います。
〇最後になりますけど、今日応援に来てくれたサポーターにメントをいただけますか?
今日、平日? 月曜日ですよね、月曜日の中で、応援しにきてくれるっていうのはすごいうれしいことだったり、昨日に引き続きサポーターがいるだけで、 気持ち的にも上がったり。自分のワンプレーを評価してくれるっていうので。すごい、チーム内、ベンチとかコート内にいる味方だけじゃなくて、サポーターがいることで、そういうのは気持ち上がったりする。すごいやりやすい環境づくりっていうところで、ホーム感があってすごいいいなっていうのは感じます。
〇ありがとうございます。お疲れ様でした。
ありがとうございます。
「控えの選手もベンチに入れない選手も含めて、全員の力でトーナメントに行ければいいと思います」
FW9 岡崎寅太郎
〇今日、結構苦しい試合だったのかなと思うんですけど。最初 決して悪くはなくて、途中からだんだん甲府のペースになっていったのかなと思うんですけど、それはどうですか?
そうですね。やっぱ前半の初めの方は 自分たちのやりたいサッカーができていて、相手陣地でサッカーやっていて、いい時間が続いたんですけど、自分も含めてこういう時間帯でゴール決めきれないと、その後相手の時間になってしまって、結果的に自分たちで首を絞めてしまったので
特に自分がゴールを決めなきゃいけない立場の選手だと思っているんで、そこはやっぱり自分たちの時間の間に決めきるところは 意識してやんなきゃいけないといけないと思います。
〇今日はそんななか、先制点を決めましたけど、それについて振り返ってもらえますか?
コーナーキックで山中が競って、そらしたところが自分のところにこぼれてきて。1回前半にもう同じような形があって、それはダイレクトでヘディングで打ってしまって。バーに当ててしまって、チャンスを逃してしまったので、 あそこにこぼれてた時には余裕があるっていうふうに1回目外してしまった時に、感じたので、トラップ入れてキーパーの動きを見てからしっかり蹴り込むことができました。
〇2試合連続のゴールとなりましたけど、これからのっていけそうな感じですか?
そうですね。優勝するためには、自分がちゃんと自分の仕事を。 得点はもちろんそうですし、今日みたいな、守備でハードワークするところもそうですけど。自分がしっかり仕事をこなすことが、チームの勝利につながってくるのかなっていうふうに感じますし、そこは意識して、点というところはこだわっていきたいです。
〇連戦っていうところで体のきつさとかはありました?
昨日できる限りのことはやって。交代浴も2回やったりして疲労回復に努めたんですけど、やっぱり、それでも多少の疲労はあるので。、明日一日休息日なので、 しっかり休みをとって、最終戦いい形で終われればいいかなと思います。
〇最終戦は、決勝トーナメント進出がかかる試合になりますけど、それについて、意気込みなどがあれば。
もちろん勝ってトーナメントに行くっていうのが一番ですけど、もう自分たち、総力戦だと思っていて。今控えの選手もベンチに入れない選手も含めて、全員の力で形はどうであれトーナメントの方に行ければいいと思います。
〇今日は“バラバラ”で、喜ぶことができましたけど。また、サポーターの方にコメントなどいただけますか?
ほんとに今日も暑い中応援ありがとうございます。ほんと、今日は自分のゴールでこうやって、いい結果を届けることができて本当に良かったですし。サポーターの皆さんも。ここまで駆けつけてた皆さんも、動画で見てくださった皆さんも、 「あ、見てよかったな」っていうふうに思っていただけたらとてもうれしいです。
〇ありがとうございました。お疲れさまでした。
ありがとうございました。
(文中敬称略)
まゆげカワウソさんからいただいた写真を載せさせていただきます。ありがとうございます!
◇まゆげカワウソさん撮影
◇だいち撮影
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