国際基督教大 – 日本大文理学部 / 関東大学サッカーリーグ東京神奈川2部第20節


9月24日は、東京都三鷹市の国際基督教大学サッカーグラウンドへ。

関東大学サッカーリーグ東京神奈川2部は、第20節を迎え、国際基督教大と日本大文理学部が対戦。
川崎フロンターレU-15→日大藤沢のMF城田優、同じくU-15→日大藤沢のMF松尾凛久の1年生2人も試合に臨みました。

 

【関東大学サッカーリーグ東京神奈川2部第20節 国際基督教大 vs 日本大文理学部】
9月24日(日) 午前11時キックオフ 国際基督教大サッカーグラウンド 晴れ

国際基督教大は、5勝3分け11敗。

先発は、GK23川島颯太、最終ラインは右から6平松大和、5金堂新太、21三間俊典、キャプテンの13高岡奏太、ボランチは15鈴木聡、そのまえに14原田寛大、7芦澤柊人、右に17八瀬尾太郎、左に19三間郁典、前線には8小川芽恭。

15勝4敗の日本大文理学部は、この試合で勝利すれば、2位以内が確定し、1部昇格が決まる一戦。

先発は、GK21磯貝仁斗、最終ラインは右から3岡島将、22芹澤侑、42五十嵐諒土、ボランチは24川口友作、4城田優、右に25鳥畑海人、左に2落合莉唯、2シャドーに8中村駿、76鹿岡翔和、前線には
キャプテンの9平田直輝。

好天に恵まれ、汗ばむような陽気の国際基督教大グラウンドに到着したのは、キックオフから5分ほど経過したあと。

そんな筆者のために、メンバー外の国際基督教大の選手が、パイプ椅子を勧めてくれるあたたかな雰囲気で出迎えてくれます。

ピッチの脇には、多くの両チームの選手の家族らが集まり、国際基督教大のメンバー外の部員が、和太鼓を叩きながら、声援を送るなか、両チームの選手は攻防を繰り広げていきます。

 

先制点をものにしたのは、勝利が欲しい日本大文理学部。11分、エリア左に抜け出した中村があまり角度のないところからシュートを打つと、豪快にネットを揺らし、0-1。
素晴らしいゴールが決まり、日本大文理学部が一歩前に出ます。

さらにラインを高め、前に出ていくのは日本大文理学部。最終ラインから岡島が入れたフィードを、エリア左で巧みにおさめた平田が反転からシュートを打つなど、攻勢に。

城田も最終ラインの間に顔を出すなど、組み立てに加わり、中央に落ちた中村がうまく間で受け、平田がボールをキープ。日本大文理学部が、高い位置でボールを動かす時間が続いていきます。

18分には、鹿岡の縦パスに、城田がエリア正面やや左へ。左足のミドルシュートは、枠をとらえますが、国際基督教大は体を張り、ブロック。
左コーナーキックとなり、中村が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾った日本大文理学部は、エリア外正面、城田が右サイド、裏を突くパス。
抜け出した鳥畑が正面へ持ち込むと、エリア正面左、こぼれ球を拾った城田がシュート。今度はGK川島がセーブ。

右コーナーキックとなり、中村がボールを入れると、またもこぼれ球を拾った城田が、正面でシュート。ここでも、国際基督教大の体を張った守りに阻まれましたが、意欲的にゴールを狙っていきます。

最終ラインの芦澤が時には、前に出て、川口や城田とかかわり、国際基督教大がボールを持つ場面では、前線の平田や中村らが連動しプレス。
そこからマイボールにしていくのは日本大文理学部。

23分には、右サイドから中央へ持ち込んだ鳥畑のパスに、城田がエリア外左へ。ミドルシュートを打ちますが、ここでも国際基督教大の体を張った守りが阻んでいきます。

飲水タイムをはさんで、流れは渡さない日本大文理学部。
岡島の浮き球を、平田がおさめるなど、起点に。国際基督教大は、GKの川島が時にはエリア外に出て、金堂や三間俊典、高岡がかかわって組み立てを図り、うまくプレスをはがして、八瀬が高い位置に抜け出す場面をつくりますが、五十嵐がカバー。

さらに中盤で日本大文理学部が回すところを狙い、カットしますが、城田がすばやく奪い返し、前には
いけず。

日本大文理学部が、芹澤が平田にフィードを入れた後のセカンドボールもものにしていき、サイドチェンジをおさめた鳥畑がエリア右へ仕掛けていくなど、ゴールに向かう動きを続けていきます。

32分には、城田、川口と中央で縦につながり、国際基督教大が阻んだところ、セカンドボールを城田が拾い、そこから右サイドへつなげていくと、高い位置へ抜け出した鳥畑がエリア内へ、精度の高いグラウンダーの折り返し。しかし、惜しくもさわることはできず。

一方の国際基督教大も、うまく正面へ抜け出した三間郁典が右サイドに展開すると、八瀬がゴール前に折り返しますが、磯貝がセーブ。

34分には日本大文理学部、岡島が右サイドからクロスを入れると、遠いサイド、平田がヘディングシュート。しかし、左。

日本大文理学部は、両サイドを使いながら、テンポよくパスをつないでいき、落合との連係から城田がエリア左へ動き出していくなどしていきます。

37分には、GK川島に、高い位置へ残っていた城田がプレスをかけると、エリア外正面で川口がカット。川口はループシュートを打ちますが、
上に。

39分には、再び、鳥畑が右サイド、高い位置に抜け出して、折り返し。しかし、さわることはできず。

43分には、GKの磯貝がエリア外右を突く正確なキック。これに鳥畑が抜け出しますが、国際基督教大はクリア。コーナーキックを立て続けに得て、中村の遠いサイドを狙ったキックに、平田が迫るなど、チャンスをつくりますが、追加点とはならず。

前半は0-1でタイムアップとなります。

 

後半も立ち上がりから攻勢を続けていくのは日本大文理学部。右サイドで得たフリーキック、城田がエリア前にボールを入れると、平田がおさめ、右へ展開。鳥畑、城田がかかわり、ボールは正面へ。
中村がエリア内へ浮き球を入れていきますが、国際基督教大はクリア。

さらに城田が右サイドを突くパス。正面でリターンを受けた城田は、再び右に展開しますが、これはつながらず。日本大文理学部が、さらにうまく裏を突いたパスから、落合が高い位置へ抜け出し、クロスを入れるなど、サイドからの攻略を狙っていきます。

国際基督教大も、7分には、エリア外左でフリーキックを得ると、エリア外右でこぼれ球を拾った八瀬がミドルシュート。しかし、右に。

直後には、日本大文理学部、中村がうまく抜け出すと、エリア外左で国際基督教大にファールがあり、フリーキックに。

日本大文理学部は、サインプレーを選択。城田から正面へ動き出して受けた五十嵐がミドルシュート。しかし、枠はとらえられず。

8分には国際基督教大、中盤の鈴木から右サイドへ展開。八瀬がクロスを上げると、正面やや左、ボールをおさめた鈴木がミドルシュート。枠をとらえますが、磯貝がセーブ。

さらに国際基督教大は、中央で鈴木や芦澤がかかわり、右へ展開しようとしていきますが、落合がインターセプト。再び川口がサイドに散らして、芹澤がうまく縦パスを通すなどし、日本大文理学部が攻勢に。

10分には、落合のパスに、正面に持ち込んだ城田がスルーパス。エリア左、鹿岡が抜け出し折り返しますが、国際基督教大はブロック。

さらに11分には、磯貝のフィードを、エリア正面で平田がおさめますが、川島がセーブ。
直後には、芹澤がインターセプト。縦パスをうまく間で受けた平田がスルーパス。エリア正面やや右、中村が抜け出しますが、シュートにはつながらず。

しかし、日本大文理学部が、時には平田も中盤に対してプレッシャーをかけるなどしし、優位に試合を進めていきます。

13分には、左サイド、落合との連係から城田がスルーパス。エリア左、抜け出した鳥畑がシュート。しかし、枠はとらえられず。
直後には、さらに日本大文理学部。平田が正面でおさめると、うまくエリア正面に抜け出した鹿岡が1対1に。これを制して、シュートを打つと、0-2。
ついに日本大文理学部が突き放します。

15分には国際基督教大、サイドチェンジを左サイド、高い位置で高岡がおさめますが、これには鳥畑が粘り強く対応していきます。

17分国際基督教大は、小川に代わり30中谷貫人、三間郁典に代わり24ステップ賢人ウイリアム。

18分には、国際基督教大、平松のフィードに、中谷がエリア左へ抜け出しますが、五十嵐がカバーし、シュートは打たせず。

すると再び、中盤で城田や川口、中村もかかわり、平田が高い位置でおさめ、前に出ていく日本大文理学部。

19分には中村のスルーパスに、鳥畑が右サイド、高い位置へ。鳥畑は折り返しますが、国際基督教大はクリア。
右コーナーキック、城田が入れたボールは、クリアに遭い、今度は右コーナーキックに。

キッカーは五十嵐。右足で入れると、こぼれ球を正面で拾った城田がミドルシュート。しかし、左に。

日本大文理学部はさらに、失っても、厳しい寄せから前には行かせず。流れを渡さずにプレーしていきます。

飲水タイムをはさんで、日本大文理学部は鹿岡に代わり46杉田圭。

城田や最終ラインの岡島、芹澤や五十嵐が組み立てを図り、日本大文理学部がボールを回していく時間がさらに続いていきます。

 

28分には城田のスルーパスに、平田がエリア正面へ。そのまま前に持ち込んでシュートを打ちますが、川島がセーブ。

30分には、国際基督教大に交代。芦澤、鈴木に代わり20中村元信、18小島大洋。
日本大文理学部は、川口に代わり10牧来夢。

左サイドで、落合や中村、城田がかかわって、うまく間にパスを通しながら、高い位置でのプレーを続けていく日本大文理学部。
すると33分、左サイド、落合がクロス。これをエリア内、鳥畑がおさめて、シュート。0-3。日本大文理学部がさらに突き放します。

直後には高い位置でカットした日本大文理学部。正面で平田がシュートを打ちますが、力が入ったのか上に。

 

ここで日本大文理学部は、鳥畑に代わり18松島天太。

日本大文理学部は、磯貝が高い位置へ正確なボールを供給。これを鹿岡がおさめ、起点に。奪われても、五十嵐が出足の良さを見せカット。
さらに国際基督教大が正面でボールを動かそうという場面では、城田が厳しく寄せ、カットするなど、ボールを奪い取るプレーも続けていきます。

37分には、右コーナーキックを得た日本大文理学部。城田がボールを入れると、牧が叩きつけるようにして合わせますが、枠は惜しくもとらえられず。
さらに芹澤の裏を突くパスに、落合がエリア外左へ。シュートを打ちますが、左に。

日本大文理学部はここで落合に代わり13松薗由翔。松薗が右MF、松島が左MFに。

しかし、この交代の隙を突くようにして、国際基督教大は、41分、右サイドからクロスを入れると、ゴール左、飛び出した小島が押し込み、1-3。
国際基督教大が1点を返します。

日本大文理学部はここで中村に代わり15二瓶剛徳。

交代で入った二瓶が高い位置からプレッシャーをかけ、国際基督教大のバックパスの処理の乱れを誘うなど、日本大文理学部は高い位置でのプレーを続けっていきます。

45分にはGKの磯貝が右サイドを突くフィード。これに松島が抜け出しますが、国際基督教大はブロック。
右コーナーキックに。

城田がボールを入れると、セカンドボールを拾い、正面に抜け出した二瓶がシュート。しかし、上に。

国際基督教大はサイドチェンジを交え、攻撃の糸口を探ろうとしますが、なかなか前に行くことはできず。

試合はタイムアップとなり、1-3。勝利したのは日本大文理学部に、来季の1部昇格が決まりました。

前半0-1 後半1-2 計1-3

得点:小島大洋(国際基督教大) 中村駿、鹿岡翔和、鳥畑海人(日本大文理学部)

 

国際基督教大の先発:23川島颯太 6平松大和 5金堂新太 21三間俊典 13高岡奏太(c) 15鈴木聡 14原田寛大 7芦澤柊人 17八瀬尾太郎 19三間郁典 8小川芽恭

交代:三間郁典→24ステップ賢人ウイリアム 小川→20中村元信 芦澤→18小島大洋

控え:1尾﨑雅典 3佐々木一真 4平山海翔 25松浦海斗 28雨ヶ谷湧星

日本大文理学部の先発:21磯貝仁斗 3岡島将 22芦澤侑 42五十嵐諒土 24川口友作 4城田優 25鳥畑海人 2落合莉唯 8中村駿 76鹿岡翔和 9平田直輝(c)

交代:鹿岡→46杉田圭 川口→10牧来夢 鳥畑→18松島天太 落合→13松薗由翔 中村→15二瓶剛徳

控え:91嶋崎寛大 12松尾凛久 14鈴木虎太郎 20江崎康亮

 

川崎そだちが始まった2015年には小学5年生だった城田、松尾の2選手。

現在、フロンターレのトップチームでプレーするDF高井幸大、DF松長根悠仁とは同期に当たり、U-15までの5年間多くのプレーを見させてもらい、そして記事を書かせてもらいました。

 

U-15を最後にフロンターレのアカデミーを離れたのち、城田はフロンターレU-18との練習試合に出場し、昨年12月等々力陸上競技場で行われた全国高校サッカー選手権1回戦では、控えに入り、かつてのホームに帰ってきました。一方で、なかなか機会が合わず、日大藤沢時代の松尾を見ることはできませんでした。

それが、フロンターレU-15を卒団して4年の時を経て、こうしてまた2人が同じチームでサッカーに向き合っているところを見られ、こうしてまた記事を書くことができるのは、このうえもない、幸せな気持ちを感じました。

大学でのこれからがとても良いものでありますように。活躍を楽しみにしています。

 

(文中敬称略)

先発出場した城田優選手

豊富な運動量でさまざまな場面に顔を出し、積極的にゴールを狙った
ベンチスタートの松尾凛久選手

城田優選手
セットプレーのキッカーも務めた

日本大文理学部が突き放す
鹿岡翔和選手が決め、0-2

右コーナーキック、キッカーは城田優選手

城田優選手

鳥畑海人選手が決め、0-3
前線でボールをおさめ、起点となった日本大文理学部のキャプテン、平田直輝選手
城田優選手
国際基督教大も1点を返す

フル出場sの城田優選手

1-3でタイムアップ。日本大文理学部が勝利した
城田優選手、松尾凛久選手

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