1月28日は、Anker フロンタウン生田へ。
プレミアリーグ3年目のシーズンへ向け、トレーニングが始まった川崎フロンターレU-18。この日は、山梨学院大との練習試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 練習試合 vs 山梨学院大】
1月28日(日) 午前10時キックオフ Anker フロンタウン生田 Anker Field くもり 45分×2
1本目、フロンターレのメンバーは、GK1山本健翔、最終ラインは右から25平内一聖、4林駿佑、34小川尋斗、15関德晴、ボランチは10矢越幹都、6齊名優太、右MF7加治佐海、左MF8知久陽輝、前線には14八田秀斗、9香取武。
背番号は2024年シーズンのものにかわり、新1年生で、U-15ではボランチを主につとめていた小川尋斗が左のCBに入りました。
空には、雲が垂れ込め、この季節らしい寒さのAnker フロンタウン生田。それでも、ピッチ脇に設けられた観客席などには、多くの選手の家族らやサポーターの姿があり、新たなシーズンへのスタートを切ったチームへの期待感を感じさせられる雰囲気の中、キックオフの時を迎えました。
立ち上がりは、山梨学院大がピッチの左右を使いながら、攻撃の機会をうかがう展開に。それに対して、フロンターレはコンパクトに、粘り強く対峙。
香取や八田も低い位置まで下がり、献身的なプレーを見せていきます。
しかし、3分には、山梨学院大、左サイドからの攻めに持ち込むと、左クロスからゴールを決めて、0-1。先制点は山梨学院大に入ります。
追いかける展開となったフロンターレは、4分、中央を持ち上がった関から右サイド、加治佐へ。加治佐はいったん八田に預け、高い位置からクロスを入れると、エリア内、香取が飛び込みますが、これは惜しくもさわれず。さらにフロンターレは、高い位置でボールを拾い、八田が左サイド、高い位置へ。うまく相手を剝がし、エリア正面へパスを入れると香取が抜け出しますが、ここでも山梨学院大の守りが阻んでいきます。
フロンターレは、小川尋斗が左サイドを突くフィードを繰り出すと、関が背後を取り、高い位置へ抜け出しそうになりますが、山梨学院大も粘り強く対応。それでも、最終ラインに入った小川尋斗が起点となり、チャンスを演出。林も縦に鋭いパスを付け、おさめた香取から右に展開し、平内が高い位置からクロスを入れる場面とつくるなど、つながりを持って、相手陣内へ入り込む時間をつくっていきます。
すると8分には、左サイド、関から知久へとつながり、知久はクロス。セカンドボールを拾い、正面へうまく抜け出したのは八田。シュートを打つとこれが決まり、1-1。
フロンターレが追いつきます。
畳みかけるフロンターレは、直後にはエリア外正面、うまくスペースで受けた香取が持ち上がり、そのパスに知久がエリア正面やや左へ。
知久は正面へ持ち込み、シュートを打ちますが、GK131がセーブ。
さらにやや左寄りで八田がボールを引き出し、関から高い位置へ上がった齊名へつながり、齊名がクロスを入れると、エリア内へ関が飛び出しますが、GK131が阻み、シュートにはつながらず。しかし、流れの中で位置を入れ替えながら、最後の場面には左SBの関がエリア内へ飛び出していく、フロンターレらしい流動的な攻撃を見せていきます。
齊名や八田が中央でが関わり、矢越が流れの中で左サイド、高い位置へ顔を出すなどしていくフロンターレ。
山梨学院大も、うまくサイドに展開。11分には、左サイドに展開し、クロスを入れていきますが、エリア内を矢越がカバー。
さらに山梨学院大が後ろからの組み立てを図りますが、フロンターレは香取や八田が高い位置から連動してプレス。
セカンドボールを拾った矢越の間を突くパスに、関が斜めにエリア前への動き出しを見せ、山梨学院大に奪われても、齊名がすぐさま奪い返すなど、攻守の切り替えの良さで上回っていきます。
すると15分には、関が中央で厳しいプレスからボールをものにすると、八田につながり、八田の縦パスに香取がエリア正面へ。
1対1の状況を制して、シュートを打つとこれが決まり、2-1。攻守の切り替えの速さが実り、フロンターレが勝ち越し。
直後には、左サイド、うまく裏を取った八田がマイナスに折り返すと、エリア正面、加治佐がシュート。しかし、GK131がセーブ。
フロンターレは、さらに小川尋斗がうまく間に顔を出した八田に縦パスを供給。オフサイドとはなりましたが、香取がエリア内へ抜け出しそうになる場面につなげ、最後尾からも攻撃のスイッチを入れていきます。
すると17分、フロンターレは正面やや左を突くパスに反応をしたのは知久。うまく山梨学院大の選手と入れ替わり、シュートを打つとこれが決まり、3-1。フロンターレが突き放します。
山梨学院大がエリア前に付けてきても、矢越や小川尋斗が挟み込んでボールを奪うなどしていくフロンターレ。局面局面でも、ちょっとしたところであともう一歩足を伸ばすことのできる、球際での粘り強さを見せ、そこからボールをものに。昨年のJユースリーグでは、左SBとしてプレーすることの多かった平内も、パスをうまく引き出し、高い位置へ顔を出すなど、いい連係を見せていきます。
山梨学院大も、中央をうまく使い、そこから右に展開していきますが、エリア前に入ったボールは林がクリア。
右コーナーキックとなりますが、それをしのいだフロンターレ。加治佐が自陣から左サイドの高い位置へ持ち上がり、再び相手陣内でのプレーにつなげていきます。
香取や八田も下がり目に顔を出しながら、齊名や矢越らも加わって、縦に速いパスをつけながら前に出ていくフロンターレ。
山梨学院大も縦に鋭いパスを差し込みながら、フロンターレの陣内で時間をつくりますが、矢越がカバー。矢越のパスを引き出した、香取が高い位置へ持ち込んでいくなどしていきます。
28分には、山梨学院大、右サイドからの攻めに。エリア外右から折り返そうとしますが、フロンターレは体を張って、これを阻み、最後は山本がセーブ。
さらに間に、つけながら山梨学院大がボールを回す時間をつくりますが、フロンターレはしっかりブロックを組んで、うまく八田が体を入れて、ボールをものにするなど、前線の選手も、献身的なプレーを続けていきます。
33分には、下がり目で前を向いた八田から矢越とつながり、矢越の縦パスに、知久が左サイドから斜めの動き出し。エリア正面へ持ち込もうとしますが、山梨学院大の粘り強い守りが阻んでいきます。
すると34分には山梨学院大、右サイド、高い位置から持ち込みますが、関が粘り強く寄せ、エリア内への折り返しは山本がカバー。
直後には、うまくスペースで受けた52から107につながり、107は左クロスを入れていきますが、ニアに入ったボールに対しては、関がカバー。
さらに山梨学院大が、最終ラインで動かしながら、うまく間に付け、フロンターレの陣内で時間をつくり、37分には、正面やや左へ持ち込んだ107がシュート。
枠をとらえますが、山本がセーブ。左コーナーキックとなり、71が右足でボールを入れるも、山本がセーブ。
山本はすばやくスロー。知久につながり、高い位置へ持ち込んだ知久から正面の香取へ。香取はシュートを打ちますが、これは左に。
フロンターレは、加治佐が中央に顔を出しプレスバック。高い位置で香取がボールをカットし、左サイド、高い位置へ顔を出した香取へつけるなど、守備から攻撃へつなげようとしていきます。
42分には、関から林と最終ラインでつながり、受け直した関は右に展開。八田のパスに、矢越が高い位置へ。山梨学院大もしっかりブロックを組んで、前にはいけませんでしたが、次々にスペースに顔を出す。いいリズムの攻撃を見せていきます。
山梨学院大も左サイドから71が斜めに持ち上がり、変化を与えると、44分には右サイド、102が高い位置へ。しかし、山本が前に出て、これを阻む素晴らしいプレー。
1本目は3-1でタイムアップとなります。
2本目フロンターレは、GK16松澤成音、最終ラインは右から25平内一聖、4林駿佑、34小川尋斗、15関德晴、ボランチは10矢越幹都、6齊名優太、右MF7加治佐海、左MF8知久陽輝、前線には14八田秀斗、9香取武。
立ち上がりには、左サイドから攻めに持ち込んだ山梨学院大。しかし、小川尋斗がカバー。すぐさま八田に付け、攻撃へつなげようとしてきます。
すると1分には、フロンターレ、右サイド、高い位置へ平内が抜け出し、マイナスにボールを送ると、正面やや右、加治佐が受け、エリア正面へパス。
うまく抜け出した香取がシュートを打ちますが、これは上に。
フロンターレは、さらに林の縦パスを、うまくスペースに下りて八田が受け、齊名から左へ展開。受けた関が高い位置へ持ち込もうとしていきます。
5分には、山梨学院大、左サイドからクロスを入れていきますが、これには小川尋斗が対応。
しかし、6分、山梨学院大は、スルーパスにエリア右へ抜け出した102がシュートを打つと、松澤は反応するも、ゴールへ決まり、0-1。
2本目も山梨学院大が先にゴールをものにします。
フロンターレも、矢越が中央で受け、その縦パスに香取が高い位置へ。スローインを得て、右サイドで加治佐や香取、矢越がボールを動かす時間をつくりますが、1本目と比べると、山梨学院大の対応が良くなったこともあり、ややスペースに出ていく良さを見せることができず、山梨学院大にボールが渡る場面が増えていきます。
それでも山梨学院大の攻勢に対しては、松澤がクロスをしっかりセーブするなどし、対応していくフロンターレ。
11分には、左サイドでのスローインの流れから八田がエリア外正面やや左で鋭い切り返しから相手を剝がし、正面へパスを送ると、矢越が飛び出し、シュート。しかし、これは上に。
山梨学院大も、直後には、左サイドで104がカット。高い位置へ持ち込もうとしてきますが、加治佐が対応。
さらに104が左サイド、高い位置からクロスを入れていきますが、松澤がセーブ。
小川尋斗のフィードに、加治佐が高い位置へ抜け出しそうになるなど、随所にいいプレーも見せていくフロンターレ。
しかし、15分、山梨学院大は、右サイドから攻勢に出ると、エリア右、抜け出した52がシュートを決めて、0-2。フロンターレは突き放されていしまいます。
直後にはフロンターレ、高い位置で香取がプレスバック。その流れから加治佐がエリア正面へ。加治佐は鋭い切り返しを入れ、シュートを打とうとしますが、山梨学院大は体を張り、ブロック。
フロンターレの攻勢は続き、加治佐のパスに、香取が右サイド、高い位置へ。香取は折り返しますが、山梨学院大の守りも集中しており、シュートは打てず。
さらにフロンターレは、林、小川尋斗が開いて、最終ラインに齊名や矢越が顔出しながら組み立てを図り、18分には、うまく間で受けた加治佐から右サイド、高い位置へ抜け出した平内へ。平内がクロスを入れると、エリア正面、飛び込んだ加治佐がヘディングシュート。しかし、後半途中から入ったGK26がセーブ。
一方の山梨学院大も19分には中央から攻勢に出ると、58のパスに抜け出した54が正面でシュート。しかし、松澤がセーブ。
フロンターレは、20分、平内に代わり24柏村涼太が右SBに入ります。
齊名や八田も最終ラインの前に顔を出しながら、ボールを回していくフロンターレ。小川尋斗や林、中央に顔を出した知久もかかわってパス回しにテンポを付け、山梨学院大がエリア前にボールを入れてきても、柏村がうまくしぼって対応。24分には、山梨学院大、エリア右を突くパスからチャンスをつくろうとしますが、松澤が相手と交錯しながらもこれを阻む体を張った素晴らしい守り。治療のため、しばらく試合が止まりますが、松澤はプレーを続行。
26分にはフロンターレ、右サイド、高い位置へ抜け出した加治佐が折り返すと、正面やや右、矢越が迫りますが、山梨学院大は体を張り、ブロック。
右コーナーキックとなり、矢越が右足でボールを入れると、加治佐がヘディングシュート。
しかし、左に。
山梨学院大もうまくサイドに展開。前線の54がエリア内へ仕掛ける場面をつくりますが、小川尋斗がカバー。
28分には、フロンターレ、香取がうまくパスを引き出し、左サイド、高い位置へ抜け出し、正面の矢越へ。矢越から受け直した香取はエリア正面で、鋭い切り返しからシュートを打とうとしますが、山梨学院大の集中した守りに阻まれてしまいます。
フロンターレは、柏村や矢越、加治佐が右サイド、下がり目で受けるなどしながら動かし、林の縦パスをうまく間で加治佐が受け、八田を経由し、関が高い位置をうかがうなどしていきます。
30分には、セカンドボールを矢越が拾い、そのパスに八田がエリア正面やや左へ。しかし、シュートは上。
小川尋斗が持ち上がり、その縦パスに知久が正面左へ仕掛けていくなど攻勢を続けていくフロンターレ。
33分には、再び小川尋斗がスペースを突くパスを入れると、エリア正面やや左へ香取が塗絵k出しますが、山梨学院大の守りに遭い、左コーナーキックに。
矢越がボールを入れると、ニアで折り返し、遠いサイドに小川尋斗が飛び出しますが、惜しくもさわることはできず。
35分には、齊名のパスに、加治佐が右サイド、高い位置へ。加治佐がクロスを入れると、エリア正面、知久がおさめようとしますが、山梨学院大は体を張り、シュートは打たせず。こぼれ球に反応した香取がエリア内でシュートを打ちますが、GK26がセーブ。
35分、フロンターレは香取に代わり17恩田裕太郎。知久に代わり新1年生の38奥田悠真が入ります。
すると36分には、齊名の左サイドを突くパスに抜け出した奥田が、エリア正面左へ。浮き球をうまく見極めてシュートを打ちますが、山梨学院大はブロック。さらに正面の恩田、恩田から正面やや右の加治佐につながり、加治佐はシュート。しかし、GK26がセーブ。
八田や齊名、矢越が関わって動かし、柏村が機を見て高い位置をうかがうなど、フロンターレは主体的に前に出ていく時間をつくっていきます。
山梨学院大も、40分には、フロンターレの攻勢をしのいで、左サイドから持ち込むと、クロスに58がヘディングシュート。しかし、右に。
フロンターレとしては危ない場面。しかし、ゴールとはならず。
41分には、フロンターレ、再び齊名から奥田とうまくつながり、関が左サイドからクロス。これに恩田が反応しますが、GK26が阻んでいきます。
奥田や関、八田がかかわり、山梨学院大の縦パスに対しても、小川尋斗が出足の良さを見せ、マイボールにするなどしていくフロンターレ。
矢越がうまく左サイドを突くパスを出すなどし、そこから相手エリア前で時間をつくり、左サイド、うまく流れて恩田がパスを引き出し、スペースに顔を出した八田が受け、そこから目に出ていくなどしていきます。
山梨学院大も、フロンターレの攻勢をしのいだところから、エリア前に持ち込んでいきますが、林が粘り強く体を入れ、それに対応。
アディショナルタイムには、正面やや右へ105が抜け出し、シュートを打ちますが、松澤がセーブ。
そこから攻めに転じたフロンターレは、矢越から加治佐へつながり、加治佐は折り返しますが、山梨学院大の守りに遭い、シュートは打てず。
2本目はタイムアップとなり、0-2。
この日の練習試合は3-3で終わることになりました。
大学生相手にも、テンポの良いパス回しや仕掛けを見せ、切り替えの速さからゴールを奪うなど、いい場面が多くあったフロンターレ。
強度と粘り強さなどを見せた山梨学院大もまた素晴らしいチームで、これからへの大きな糧も得たのではないか、と思います。
多くの練習と練習試合を重ね、2024年のフロンターレU-18がどんなチームになっていくのか。とても楽しみにしています。
①3-1
得点:八田秀斗、香取武、知久陽輝
フロンターレのメンバー:1山本健翔 25平内一聖 4林駿佑 34小川尋斗 15関德晴 10矢越幹都 6齊名優太 7加治佐海 8知久陽輝 14八田秀斗 9香取武
②0-2
フロンターレのメンバー:16松澤成音 25平内一聖 4林駿佑 34小川尋斗 15関德晴 10矢越幹都 6齊名優太 7加治佐海 8知久陽輝 14八田秀斗 9香取武
交代:平内→24柏村涼太 知久→38奥田悠真 香取→17恩田裕太郎
(文中敬称略)
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