8月18日は、白旗山競技場へ。
日本クラブユースサッカー(U-15)選手権大会は準決勝を迎え、川崎フロンターレU-15生田は横河武蔵野FC U-15との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15生田 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会準決勝 vs 横河武蔵野FC U-15】
8月18日(日) 午前11時キックオフ 白旗山競技場サッカー場 晴れ 40分ハーフ
準々決勝、名古屋グランパスU-15に6-2で勝利。2年連続の準決勝に臨むフロンターレ生田。
先発は、GK1植木琉斗、最終ラインは右から2對馬羽琉、5笹倉拓真、3坂井暉絃、39吉田琉海、ボランチは7武内勇人、8小田脩人、右MF34中野大虎、左MF11木村風斗、トップ下キャプテンの10全天海、前線には9十河晟央。
横浜F・マリノスユースに1-0で勝利し、準決勝へ勝ち進んだ横河武蔵野。
先発は、GK1中村紘大、最終ラインは右から2大池湊、4中村大芽、15小島巧、6吉田雅哉、ボランチは5大図拓海、キャプテンの8植月瑛大、右MF13亀井央佑、左MF7金野蒼介、トップ下10宮下琉、前線には9川村求。
フロンターレ生田と横河武蔵野は、6月16日の日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会の関東予選4回戦で対戦。その際は全天海、木村風斗がゴールを決めて、2-0でフロンターレ生田が勝利。全国大会の出場権を得ています。
◇フロンターレU15生田 – 横河武蔵野FC U15 / 日本クラブユース選手権関東予選4回戦
やや強い風が雲を吹き飛ばしていくのか、次第に青空が広がり、気温が徐々に上がっていく白旗山競技場サッカー場。ピッチ脇の観客席からは両チームの選手の家族らが見守り、横河武蔵野のメンバー外の選手たちがチャントやコールで選手たちの背中を押す。思いのこもったいい雰囲気の中、キックオフを迎えました。
立ち上がり、フロンターレ生田は武内から右サイドに展開。對馬が高い位置へ持ち込もうとしますが、横河武蔵野はそれを阻んで最終ラインからの組み立てに。
それに対して、コンパクトに球際の強さも見せながら、ボールをものにしていくフロンターレ生田。
横河武蔵野も宮下との連係から植月が高い位置へ顔を出し、右サイドでのスローインを得ると亀井のロングスローから右クロス。
しかし、エリア左を中野がカバー。對馬につながり、對馬から右サイド、高い位置へ流れた十河へ。十河に対しては、横河武蔵野が人数をかけて、寄せ、シュートにこそいけなかったものの、粘り強い守りから前に出ていこうとします。
5分には、横河武蔵野、右サイド、亀井がエリアあ正面へ浮き球を入れると亀井がおさめますが、笹倉がカバー。
さらに7分には、高い位置で大図がボールを奪い、左サイドに展開すると、金野が仕掛けて、折り返し。エリア右、抜け出した亀井がシュートを打ちますが、左にそれていきます。
10分にはさらに横河武蔵野、左サイドに展開すると、正面でおさめた亀井は右サイドに展開。亀井がクロスを入れますが、坂井がエリア内で対応。
さらに最終ラインの中村が右サイドを突くパス。亀井が高い位置へ抜け出し、右サイドでボールを回していきますが、全がカット。
前に持ち込んだ全に対しては、中村の対応があり、シュートまではいけませんでしたが、しっかり守り、そこから攻撃へつなげようとしていきます。
すると13分には、木村が左サイドを仕掛け、エリア外左へ。木村の折り返しに、エリア正面、十河が迫りますが、横河武蔵野は小島がカバー。
攻撃に転じた横河武蔵野は、右サイド、抜け出した亀井が折り返すと、川村がエリア正面へ。しかし、笹倉がカバー。最後は植木がセーブします。
フロンターレ生田も、14分には、植木の送ったボールを十河がおさめ、キープ。左サイド、全から木村につながり、木村がクロスを入れると、右サイド、流れたボールを拾った中野から對馬へ。對馬から受け直した中野はエリア右へ持ち込んでいきますが、横河武蔵野の吉田がカバー。
攻撃に転じた横河武蔵野は、右サイドに展開。大池が高い位置へ持ち込もうとしていきますが、木村が自陣の低い位置をカバー。
さらに横河武蔵野は、高い位置で川村がおさめ、リターンを受けた植月から左サイドに展開。低い位置で受けた吉田が受け、高い位置へ植月が動き出していきますが、フロンターレ生田はコンパクトに、中野が粘り強くプレスをかけにいくなどしていきます。
17分にはフロンターレ生田にファールがあり、フリーキックを得た横河武蔵野。
エリア外左、宮下は直接左足でシュート。シュートは、枠をとらえますが、植木がセーブ。
フロンターレ生田は、最終ラインでボールを動かし、坂井のフィードに、十河が高い位置への動き出し。しかし、横河武蔵野の小島が粘り強く厳しい寄せ。
セカンドボールを拾った横河武蔵野は左サイドに展開。植月が高い位置へ持ち込もうとしていきますが、對馬が対応。
20分にはフロンターレ生田、全が十河との連係からエリア左へ。しかし、ここでも横河武蔵野は粘り強い守り。シュートを打つことはできず。
すると21分には横河武蔵野、大池のフィードに、亀井が右サイド、高い位置へ抜け出しますが、吉田がカバーしていきます。
飲水タイムをはさんで、フロンターレ生田は、武内がボールをカット。その縦パスに十河が右サイド、高い位置へ抜け出して、自分たちのスローインに。
25分には、最終ラインに戻し、左サイド、吉田のフィードに十河がエリア正面へ抜け出しそうになりますが、GKの中村紘大が前に出て、シュートは打たせず。
すると横河武蔵野も、左サイドで吉田や金野、植月がボールを動かしていき、最終ラインの中村大芽へ。中村大芽はフィード。これに右サイド、高い位置へ宮下が抜け出しますが、吉田が対応。フロンターレ生田はそこからGKの植木もかかわって組み立てを図り、左サイド、開いて受けた吉田は中央へ速いパス。
これを中野が受けようとしますが、横河武蔵野も集中しており、ボールをカット。
再び前に出ていくのは横河武蔵野。27分には左サイドから持ち込んで、折り返し。しかし、坂井が対応。セカンドボールを拾った横河武蔵野は、エリア外左、宮下がシュート。しかし、枠はとらえられず。
さらに間でうまく受けた植月のパスに、エリア外正面、川村がシュートを打ちますが、フロンターレ生田は体を張りブロック。
32分には、横河武蔵野、下がり目で川村が受けて、キープ。左サイドに展開すると、金野はエリア内へ斜めの仕掛け。フロンターレ生田が阻んだところ、こぼれ球をエリア外左で拾った吉田のミドルシュートは枠をとらえますが、植木がセーブ。
34分には今度はフロンターレ、小田脩人、武内が動かして、左サイド、吉田から最終ラインの坂井へ。坂井から間で小田脩人が受け、中野につながると中野が前に持ち出し、そのパスに十河がエリア正面右へ。十河はシュート。しかし、右へ。
さらに横河武蔵野がエリア外正面、宮下のパスに川村が正面へ出てきたところ、笹倉が阻んで、小田脩人を経由して、十河がエリア正面右へ。
しかし、横河武蔵野は粘り強く厳しい寄せ。
36分には、坂井のパスを中央、間で小田脩人が受け、左サイド、吉田へ。吉田から再び受けた小田脩人から左サイド、木村へつながると木村のパスに、全がエリア左へ抜け出しますが、ここでも横河武蔵野の守りが阻んでいきます。
38分には、全から左サイド、木村へ。仕掛けた木村が折り返すと、エリア外正面、うまく入り込んだ小田脩人はミドルシュート。素晴らしい連係を見せたフロンターレ生田。しかし、枠はとらえられず。
すると今度は横河武蔵野、中央で受けた大図から左サイド、金野から川村へ。川村から左サイド、吉田もかかわって横河武蔵野がフロンターレ生田の陣内でボールを動かす展開に。
40分には川村のパスに、エリア左、宮下が抜け出しますが、吉田がブロック。左コーナーキックとなり、植月がボールを入れると、セカンドボールを拾った横河武蔵野は、宮下から右サイドに展開。しかし、木村が対応。吉田から全へとつながり、小田脩人が間で受け、いったん木村に預け、エリア外左へ持ち込もうとしますが、横河武蔵野はこれをカット。前半は0-0でタイムアップとなります。
気温が上がり、汗ばむ暑さの中、始まった後半。
フロンターレ生田は、うまく下がって受けた十河がキープ。木村が背後を取り、左サイドを仕掛けるなど、横河武蔵野の陣内へ。
植木や笹倉、對馬、坂井や吉田、全も低い位置に顔を出しながら、ボールを組み立てながら、多くの選手がかかわってボールを回していきます。
2分には、中央、小田脩人から全につながり、全のパスに中野が正面へ。横河武蔵野の粘り強く堅い守りに阻まれますが、ゴールへ向かう動きを続けていきます。
横河武蔵野も、フロンターレ生田がつなごうとしたところをカット。左サイドに展開。吉田が高い位置へ持ち込もうとしていきますが、武内がブロック。
すると4分フロンターレ生田は、右サイド、笹倉がボールを奪い、全の連係からマイボールに。全につながり、全のパスに十河が右サイド、高い位置へ持ち込み、GKの中村紘大をひきつけて折り返し。
これにエリア正面、うまく入り込んでシュートを打ったのは木村。ゴールネットが揺れ、1-0。ついにフロンターレ生田が先制点をものにします。
追いかける展開となった横河武蔵野は、直後には、エリア外右、抜け出した亀井がシュート。しかし、わずかに左。
ひやりとする場面、事なきを得たフロンターレ生田は、GKの植木が中央の中野に正確なボールを入れ、中野から受けた小田脩人は左サイドに展開。全のパスに木村が高い位置へ。うまくおさめることはできず、得点機にはなりませんでしたが、フロンターレ生田がボールをうまく動かしていく展開が続いていきます。
7分は、吉田の裏を突くパスに木村がエリア左へ。これは横河武蔵野のGK中村紘大が対応。
8分には横河武蔵野、高い位置で川村がカット。エリア内へ持ち込んでいきますが、笹倉が厳しく寄せ、シュートは打たせない、素晴らしい対応。ゴールキックにしていきます。
小田脩人のパスに、十河が右サイド、流れてキープ。右サイドで武内や中野、小田脩人が動かすなどしていくフロンターレ生田。
セカンドボールを拾った對馬がすぐさまフィード。これに十河が高い位置へ動き出し、相手陣内でプレーを続けていきます。
横河武蔵野は金野に代わり11沼尻心智。
12分フロンターレ生田は、間で受けた全が左サイド、裏を突くパス。これに抜け出したのは木村。高い位置へ持ち込み、中村紘大をひきつけて折り返すとエリア正面右、抜け出したのは十河。
シュートを打つとこれが決まり、2-0。十河の今大会8点目となるゴールでフロンターレ生田が追加点をものにします。
さらにフロンターレ生田は、植木が十河に正確なボールを供給。再び左サイドに展開。木村が高い位置へ持ち込み、そのパスに十河がエリア正面へ。中村紘大に阻まれましたが、息の合った連係からゴールをおびやかしていきます。
横河武蔵野は、大池に代わり14小松雄聖が入り右MF、亀井が右SBに。
直後にはその小松がエリア外右へ持ち込んでクロス。これは左に流れ、シュートにはつながらず。
しかし、横河武蔵野は、下がり目に下りた川村がキープ。左サイド、大図や吉田、植月もかかわってボールを動かし、高い位置へ持ち込んだ沼尻がクロス。
これは植木がセーブ。シュートは打たせずに対応していきます。
高い位置へ持ち込む川村に対し、笹倉が対応。そこから自分たちで動かしていくフロンターレ生田。
18分には、横河武蔵野、宮下の縦パスに川村が抜け出し、エリア内へ持ち込もうとしていきますが、笹倉、坂井、さらには吉田が粘り強く寄せ、シュートは打たせずにしのいでいきます。
20分にはフロンターレ生田、中野、對馬、武内が右サイドでかかわり、中央の小田脩人から左サイド、木村へ。木村のパスにエリア外左へ抜け出した吉田はミドルシュート。これは上にそれましたが、フロンターレ生田はさらにゴールへ迫っていきます。
飲水タイムをはさんで、フロンターレ生田は中野に代わり6加藤昊。吉田に代わり13田中瑛登。
田中瑛登は左SB、加藤昊がボランチに入り、武内が右MFに。
23分には横河武蔵野。左サイドでのスローインの流れから川村がエリア左へ。しかし、シュートはフロンターレ生田がブロックしていきます。
横河武蔵野はここで宮下に代わり17株木亮輔。亀井に代わり16吉澤大聖。
24分にはフロンターレ生田、武内が右サイドからクロスを入れると、左サイド流れたボールを、木村が残し、左サイド、下がり目で田中がクロス。
エリア内、飛び込んだ武内のヘディングシュートは枠をとらえますが、中村紘大がセーブ。
直後には、横河武蔵野、右サイドからの攻勢に。小松が高い位置へ持ち込みますが、フロンターレ生田は体を張った守り。
右コーナーキックとなり、株木が左足で正確なボールを入れていきますが、植木がセーブ。
26分には、左サイド、高い位置で受けた横河武蔵野、吉田、そのパスに植月がエリア左へ抜け出しシュート。しかし、植木がセーブ。
加藤昊が中央でカット。その裏を突くパスに木村が高い位置へ動き出し、セカンドボールを回収。田中から間で受けた加藤昊につながり、右サイドに展開。
十河、武内、對馬がかかわって動かし、奪われても對馬が前には行かせず対応していきます。
フロンターレ生田は30分武内に代わり22草野心音。
横河武蔵野もGKの中村紘大が正確なボールをうまく間につけて右サイドに展開していきますが、田中瑛登が対応していきます。
植木が草野に正確なボールを入れ、それを狙い、横河武蔵野、沼尻がカットしても、連動してプレス。左サイドに展開したところでは對馬が対応していくフロンt-あれ生田。
33分には、小田脩人、加藤昊とつながり、加藤昊のパスに全が右サイドから正面へ。これは横河武蔵野が阻むも、34分、フロンターレ生田は、十河が右サイド、高い位置へ持ち込み、エリア左を突くパス。これに抜け出したのは木村。シュートを打つと、ゴールネットが揺れ、3-0。
またも最後は十河・木村のコンビネーション。フロンターレ生田が突き放します。
直後には横河武蔵野、左サイド、大図のパスに川村が正面へ。ドリブルでエリア内へ持ち込んだ川村はシュート。ゴールへ決まり、3-1。
関東予選で対戦した際も、素晴らしい個の力を発揮していた川村。その力でゴールへ決めて、横河武蔵野が1点を返します。
フロンターレ生田は、直後には、全から小田脩人につながり、小田脩人から左サイド、全へ。全のクロスは右サイドに流れ、拾った草野は縦に仕掛けていきますが、横河武蔵野の対応に遭います。
連戦の中、力を振り絞ってプレーを続けるフロンターレ生田、横河武蔵野の選手たち。
フロンターレ生田は、加藤昊の縦パスを十河がキープ。左サイドに展開。木村から最終ラインで受けた坂井から再び左サイドに展開すると全から木村につながり、木村は中央の小田脩人にパス。小田脩人は再び左サイドに展開。全から下がり目で受けた田中は右サイドに展開。
草野、對馬の連係から前に出ようとしますが、横河武蔵野はカット。そこから前に出ようとする横河武蔵野。しかし、加藤昊がファールとはなりながらも、これを止め、攻撃を阻んでいきます。
フロンターレ生田は、39分草野に代わり15渡部真己が入り右MF、全に代わり18西川航雅が入り前線へ。
アディショナルタイムは4分。41分には、横河武蔵野、GKの中村紘大が右サイドに正確なボールを供給。田中がカバーし阻んだところ、横河武蔵野は川村から右サイド、小松へ。しかし、フロンターレ生田はコンパクトに、粘り強い守り。
42分には、右サイドに展開した横河武蔵野、速いボールをエリア内へ入れていきますが、植木がセーブ。
さらに小松が縦に仕掛けていきますが、坂井がうまくスライディングで阻む好守。
43分には、エリア右、川村がループシュート。枠をとらえますが、植木がセーブ。コーナーキックとなり、GKの中村紘大も前に上げ、ゴールを狙う横河武蔵野。
しかし、それをしのいだフロンターレ生田。セカンドボールを拾い、カウンターに。木村のパスに、エリア左、西川が抜け出しシュートを打ちますが、惜しくも右へ。
試合はタイムアップとなり、3-1。フロンターレ生田、初めての決勝進出を決めました。
前半0-0 後半3-1 計3-1得点:木村風斗2、十河晟央(フロンターレ生田) 川村求(横河武蔵野)
フロンターレ生田の先発:1植木琉斗 2對馬羽琉 5笹倉拓真 3坂井暉絃 39吉田琉海 7武内勇人 8小田脩人 34中野大虎 11木村風斗 10全天海(c) 9十河晟央交代:中野→6加藤昊 吉田→13田中瑛登 武内→22草野心音 草野→15渡部真己 全→18西川航雅
控え:16加藤直介 17藤間貴洋 4今廣遥碧 37荒井瑞樹
横河武蔵野の先発:1中村紘大 2大池湊 4中村大芽 15小島巧 6吉田雅哉 5大図拓海 8植月瑛大(c) 13亀井央佑 7金野蒼介 10宮下琉 9川村求
交代:金野→11沼尻心智 大池→14小松雄聖 宮下→17株木亮輔 亀井→16吉澤大聖
控え:41堤光太朗 26弘中正介 30中村智志 22片野晴日 18豊島瑞樹
(文中敬称略)
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