9月29日、プレミアリーグEASTは第16節を迎え、川崎フロンターレU-18は流通経済大柏との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第16節 vs 流通経済大柏】
9月29日(日) Anker フロンタウン生田 Anker Field 雨一時くもり 547人
リーグ戦の後半戦に入り、初めてのAnker フロンタウン生田でのホームゲーム。
フロンターレは、前節市立船橋に1-1で引き分け、ここまで7勝1分け6敗。
先発は、GK16松澤成音、最終ラインは右からゲームキャプテンの2柴田翔太郎、4林駿佑、29藤田明日翔、15関德晴、ボランチは10矢越幹都、23楠田遥希、右MF28平塚隼人、左MF11児玉昌太郎、トップ下14八田秀斗、前線には17恩田裕太郎。
平塚はプレミアリーグEAST初先発。前節控えだった松澤や、途中出場の児玉、恩田が先発に戻り、右MFに入っていた柴田が右SB、CBで出場した楠田がボランチに。
流通経済大柏は7勝4分け4敗。
先発は、GK61松本陸、最終ラインは右から35石井友啓、37柳澤寿哉、キャプテンの4奈須琉世、11堀川由幹、ボランチは6稲田斗毅、14飯浜空風、右MF10柚木創、左MF8亀田歩夢、トップ下18和田哲平、前線には19粕谷悠。
5月18日流通経済大学龍ヶ崎フィールドで行われた第7節は1-2。流通経済大柏が勝利しています。
◇フロンターレU18 – 流通経済大柏 / プレミアリーグEAST第7節
曇り空のAnker フロンタウン生田。ピッチ脇に設けられた観客席や観戦者向けのスペースには、両チームの選手の家族はもちろん、フロンターレのサポーターや多くのサッカーファンが集まり、フロンターレも流通経済大柏も多くの幕を出し、選手たちを拍手などで励ます。それぞれ、選手たちらへの思いを、思い思いに表現する、とてもいい雰囲気の中、キックオフの時を迎えました。
立ち上がりは、浮き球が多い展開に。前回の対戦、流通経済大柏の強度の高さの前に苦戦したフロンターレの選手たちも、球際に負けず、ボールをものにすると高い位置を目指す動きを見せていきます。
4分には、平塚の浮き球のパスに、恩田が正面へ抜け出しますが、流通経済大柏のGK松本の好守に遭い、惜しくもゴールとはならず。
さらに5分には、中央に寄った平塚とのパス交換から矢越がエリア外左へ。ここで流通経済大柏にファールがあり、フロンターレのフリーキックに。
柴田がニアに入れたボールはシュートにはつながりませんでしたが、エリア前でのプレーを積み重ねていきます。
一方の流通経済大柏も、直後には粕谷がエリア前へ。しかし、藤田が対応。
攻撃に転じたフロンターレは、恩田がエリア正面へ持ち込んでいきますが、またも松本の対応に遭い、シュートには至らず。
それでも、切り替えの速さを示していきます。
流通経済大柏は粕谷がボールを収め、左サイドに展開。亀田、堀川の連係から時間をつくり、うまく間で受けた飯浜が前に持ち出そうとしますが、楠田がカバー。
楠田から平塚、柴田とつながり、柴田は高い位置へ。流通経済大柏もこれに対して、粘り強く対応し、チャンスには結びつけられませんでしたが、前に行く姿勢を見せていきます。
8分にはフロンターレ、流通経済大柏が前に入れてきたところ、林がはじき返し、左サイド、児玉へ。児玉から関につながり、関はエリア左に持ち込み、折り返し。
エリア正面、恩田がシュート。しかし、またも松本が好セーブ。
さらに右サイドでのスローインの流れから平塚のパスに、柴田がエリア内へ。流通経済大柏のクリアに遭い、右コーナーキックに。
キッカーは平塚。左足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは、左サイド、残っていた平塚がクロス。エリア左、ボールを収めた楠田がシュート。しかし、奈須が体を張り、ブロック。
流通経済大柏も10分には、奈須のフィードを、和田が競り、亀田が左サイドを仕掛けていきますが、柴田がカバー。
すると直後にはフロンターレ、浮き球のパスを恩田が収め、右サイドに展開。柴田につながると、サイドを変えたフロンターレは、児玉のパスに関が高い位置へ抜け出し、折り返し。エリア内、八田がシュートを打ちますが、流通経済大柏はブロック。
さらに浮き球のパスに抜け出した恩田が折り返し。正面に八田が入り込みますが、流通経済大柏の守りが阻んでいきます。
一方の流通経済大柏も、和田が高い位置へ持ち込んでいきますが、関が対応。
平塚が中央に寄り、矢越や楠田、八田とかかわりあいながらボールを動かしていくフロンターレ。
15分には、平塚から左サイド、恩田へ。恩田が仕掛けて、正面へパスを出すと、平塚がシュート。これは右に。
一方の流通経済大柏も、左サイド、堀川が斜めに持ち出し、正面の和田へ。和田のスルーパスに粕谷がエリア内へ。オフサイドとはなりましたが、チャンスをつくろうとしていきます。
17分にはフロンターレにファールがあり、エリア外正面左でフリーキックを得た流通経済大柏。柚木が遠いサイドに入れると、奈須が飛び込みますが、さわることはできず。
関や矢越、児玉が左サイドでかかわり、児玉が背後を狙う動きを見せ、楠田や矢越がセカンドボールをものにするなどしていくフロンターレ。
流通経済大柏も中盤で強度の高さを見せ、ボールをものにして、フィードに柚木が正面へ抜け出しそうになる場面をつくりますが、フロンターレは関がカバー。
19分には、流通経済大柏、飯浜から和田につながり、柚木に預けた和田は高い位置へ抜け出そうとしていきますが、児玉が対応。
右サイドでのスローインとなり、流通経済大柏は最終ラインに戻し、奈須のフィードから右サイドからの攻めに持ち込もうとしていきますが、関が対応。
フロンターレは、浮き球のパスに恩田が正面へ動き出していきますが、これはオフサイド。しかし、動き出しからチャンスをつくろうとしていきます。
21分には、流通経済大柏、亀田が左サイドから中央に持ち込んで最終ラインに戻すと、柳澤から奈須とつながり、奈須は前に持ち出し縦パス。
中央でパス交換から前に持ち出した流通経済大柏は、亀田がエリア左へ持ち込んでいきますが、楠田がブロック。
さらに中央で稲田や飯浜がかかわり、エリアの前に。しかし、藤田が対応。
フロンターレも、八田や児玉に、平塚も中央に顔を出しながら、エリア前に迫りますが、流通経済大柏は、石井がしぼって対応。
25分には、流通経済大柏が浮き球を入れてきたところ、林が跳ね返し、左サイド、児玉から最終ライン、藤田へ。藤田から関とつながり、関のフィードを八田がおさめ、左サイド、児玉へ。児玉が仕掛け、流通経済大柏が阻んだところ、セカンドボールを拾った楠田はスルーパス。エリア内、恩田が抜け出しますが、奈須が足をのばしてこれを阻む好守。
26分には、左サイドでのスローインの流れから児玉がクロスを入れると、エリア外正面、こぼれ球を拾った矢越がミドルシュート。これは上に。
児玉が中央に顔を出し、関が高い位置へ顔を出すなどしていくフロンターレ。28分には関のパスに八田がエリア左へ。流通経済大柏が体を張って阻んで、左コーナーキックに。
キッカーは矢越。エリア外正面へマイナス気味にボールを送ると、恩田がボレーシュート。しかし、右に。
29分には、柴田から八田と右サイドでつながり、八田は折り返し。正面で恩田がシュート。しかし、流通経済大柏はブロック。
フロンターレの攻撃に対して、ゴールの前での集中力の高さと球際の強さを見せていく流通経済大柏。
右サイド、流れて粕谷が引き出し、中央で受けた柚木を経由して、左サイドに展開。堀川、亀田の連係からフロンターレのゴールお前に迫る時間をつくっていきます。
声を出すことはできない中、手拍子で背中を押す流通経済大柏の部員たちに押されるように、流通経済大柏が前に出る時間をつくっていき、33分には左サイド、堀川がカットインからエリア外正面でミドルシュート。枠をとらえますが、松澤が手を伸ばして、これを阻む好セーブ。
35分には、和田のスルーパスに、エリア左、抜け出した亀田が鋭い動きからマークをはがしてシュート。しかし、松澤がここでも好セーブ。
さらに柚木が高い位置へ仕掛けていきますが、関がカバー。
奈須から左サイド、堀川につなげると、堀川は高い位置へ持ち込んでいきますが、柴田がブロック。
36分にはルーズボールをエリア外正面右でおさめた和田がボレーシュート。ニアをとらえますが、松澤がセーブ。
右コーナーキックとなり、柚木がボールを入れると、こぼれ球を拾った亀田がエリア外正面左でシュート。しかし、フロンターレは体を張りブロック。
流通経済大柏の攻勢は続き、38分には、飯浜から和田とつながり、和田のパスに粕谷がエリア右へ。シュートを打ちますが、右にそれていきます。
フロンターレも児玉がエリア左へ仕掛ける場面をつくりますが、流通経済大柏の体を張った守りにシュートまでは行けず。
セカンドボールも流通経済大柏の稲田が回収。フロンターレとしてはなかなかボールを握れない時間が続いていきます。
それでも、楠田や林が体を張り、ブロック。しのいでいくフロンターレ。42分には、流通経済大柏、奈須が前に持ち出し、縦パスを出すと、エリア正面左、柚木が抜け出しシュート。しかし、上に。45分には粕谷のスルーパスに、柚木がエリア左へ。しかし、藤田が後ろから足をのばして、ボールを奪う好プレー。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半立ち上がりには、流通経済大柏、柚木が右サイド、高い位置へ。しかしフロンターレはブロック。
フロンターレも八田が高い位置でボールを引き出し、おさめて前へ出ようとしますが、流通経済大柏の厳しい寄せに遭い、今度は流通経済大柏の攻勢に。
左サイドで、柚木が間に顔を出しながら、前に出ていき、堀川が高い位置へ仕掛けようとしますが、フロンターレはコンパクトに対応。
フロンターレも矢越の浮き球のパスに恩田が高い位置へ動き出していきますが、奈須がカバー。
6分には流通経済大柏、左サイドからのパスに柚木がエリア正面へ。しかし、八田が対応。
さらに粕谷が下がり目でおさめ、右サイドに展開。しかし、関が対応していきます。
恩田が左サイド、流れてボールを引き出すところでは奈須が厳しく寄せていきボールを奪うなどしていく流通経済大柏。
フロンターレとしては、前半の終盤と同様、なかなか前に行けない時間に。しかし、コンパクトに体を張った守りで対抗していきます。
9分には流通経済大柏、奈須が持ち上がり、距離のあるところからシュート。しかし、フロンターレは体を張り、ブロック。
左サイドに展開し、亀田、堀川が仕掛けてきますが、フロンターレはここでも粘り強く対応。
前に出られず、ボールを奪われても、平塚が自陣に戻りカバーに行くなど、守備でいい対応を続けていきます。
14分には、堀川のフィードに亀田がエリア左へ。しかし、柴田、林がブロック。
15分には、堀川から亀田につながり、亀田は左クロス。しかし、藤田が対応。楠田が体を入れて、しのいでいきます。
フロンターレは17分八田に代わり27ステンパールカ大翔、平塚に代わり8知久陽輝。
18分には流通経済大柏、パス交換から石井が高い位置へ。しかし、児玉がカバー。
後半キックオフとともに降り始めた雨が強さを増す中、18分にはフロンターレ、矢越が持ち上がり、右サイド、知久へ。知久から柴田につながると、柴田が正面右へ送ったボールを収めたのは矢越。
シュートを打つとゴールネットが揺れます。
1-0。先制点はフロンターレへ。苦しい時間帯が続いた中でついに手にした大きなゴール。矢越を先頭にフロンターレの選手たちはすぐ横で見守っていたサポーターのもとへ。フロンターレが、喜びを分かち合います。
直後には流通経済大柏、右コーナーキックを得ると、柚木は遠いサイドに供給。折り返しますが、知久がクリア。
すると23分にはフロンターレ。児玉がうまく入れ替わりエリア左近くに持ち込むと、流通系大柏はファール。エリアぎりぎりのところでフリーキックを得ます。
キッカーは柴田。遠いサイドに入れると、頭で合わせたのは楠田。これが決まり、2-0。
楠田を先頭にまたもサポーターのもとへ、駆けていくフロンターレの選手たち。再び歓喜の輪ができあがります。
ステンパーが体をよくはり、縦パスに恩田が高い位置へ持ち込むなど、ゴールへ向かう動きを続けていくフロンターレ。
25分には児玉から関へつながり、関のクロスに、知久がエリア正面右へ。ここは流通経済大柏の守りが阻みましたが、チャンスに。
流通経済大柏も、亀田が左サイドから中央へ持ち込む動き。しかし、ステンパーがプレスバック。コンパクトに粘り強く守っていくと、左サイドで関や児玉がかかわってボールを動かす時間をつくっていきます。
すると26分には高い位置で体を張り、ボールを奪ったフロンターレ。知久がエリア正面やや左児玉へのパス。児玉はうまく前に持ち出し左足を振ります。3-0。
今度は児玉を先頭に、すぐ横で見守っていた控えの選手たちのもとへ飛び込んでいくフロンターレの選手たち。
9分間で決まったゴールは3。日本クラブユース選手権の頃のような、ゴールが決まるたびに、加速していくフロンターレらしさを、ピッチで大きく体現していきます。
3点差を追いかける流通経済大柏は石井に代わり20大藤颯太が入り前線、和田が右SBに。
フロンターレは児玉に代わり25平内一聖。
直後には流通経済大柏。うまく右サイドに展開し、折り返していきますが、フロンターレはブロック。
右コーナーキックとなり、柚木がボールを入れると、セカンドボールを拾った流通経済大柏は、フロンターレのエリアの前に。
しかし、フロンターレはコンパクトに粘り強い守り。右コーナーキックとなりますが、それをしのいだフロンターレは、関との連係から平内が高い位置へ。
流通経済大柏の守りに遭い、シュートまではいけませんでしたが、守備から攻撃へつなげていきます。
藤田や林が粘り強く対応。流通経済大柏の攻勢をしのいでいくフロンターレ。ステンパーや恩田も体をよく張り、高い位置で時間を作ろうとしていきます。
しかし、34分には流通経済大柏、亀田がエリア外正面でシュート。フロンターレがブロックするもエリア左、こぼれ球に詰めた堀川がシュート。
これが決まり、3-1。
36分にはフロンターレ、ルーズボールを拾った平内に対し、エリア近くで流通経済大柏はファール。フロンターレのフリーキックに。
キッカーは柴田。正面へボールを送ると、矢越がミドルシュート。これは上に。枠をとらえられませんでしたが、ゴールをさらに狙っていきます。
流通経済大柏は、柳澤に代わり5佐藤夢真、飯浜に代わり7葛西亮太。
ラインを高め、稲田の間を突くパスからフロンターレのエリア近くに迫っていく流通経済大柏。
しかし、フロンターレはコンパクトに体を張り、対応。
ボールをものにすると、平内が高い位置への仕掛け。流通経済大柏の陣内でプレーする時間もつくっていきます。
アディショナルタイムに入り、46分には左サイド、スペースを突くパス。これを平内が粘り強く残すも、流通経済大柏にファールがあり、フリーキックに。
高い位置でキープを図るフロンターレに対し、粘り強く寄せて、自分たちのボールにしていく流通経済大柏。
フロンターレは自陣でコンパクトに、粘り強く対応していきます。
しかし、49分フロンターレにファールがあり、右サイド、高い位置でフリーキックを得た流通経済大柏。
キッカーは堀川。左足で直接放ったシュートはゴールへ決まり、3-2。鮮やかに決まり、歓声をあげるのは流通経済大柏サイド。
フロンターレはここで矢越に代わり31山川陽平。1年生の山川はこれがプレミアリーグEAST初出場。
さらに前に出てくる流通経済大柏。右サイドに展開し、エリア前にボールを入れていきますが、藤田がクリア。
試合はタイムアップとなり、3-2。
前半途中からは流通経済大柏がボールを握る場面も多く、苦しい時間帯が長かったフロンターレ。
しかし、粘り強く戦い抜いて、強度の高さを見せる流通経済大柏に対して、戦う姿勢を最後まで貫徹。最後には流通経済大柏の反撃にも遭いましたが、それをしのいで勝利をつかみとりました。
フロンターレは、できる。それだけのものがある。それだけの積み重ねがある。Anker フロンタウン生田につどった多くの人々は、きっとそう感じたはずです。
前半0-0 後半3-2 計3-2
得点:矢越幹都、楠田遥希、児玉昌太郎(フロンターレ) 堀川由幹、葛西亮太(流通経済大柏)
フロンターレの先発:16松澤成音 2柴田翔太郎 4林駿佑 29藤田明日翔 15関德晴 10矢越幹都 23楠田遥希 28平塚隼人 11児玉昌太郎 14八田秀斗 17恩田裕太郎
交代:平塚→8知久陽輝 八田→27ステンパールカ大翔 児玉→25平内一聖 矢越→31山川陽平
控え:19井澤明己 6齊名優太 13増田陽太
流通経済大柏の先発:61松本陸 35石井友啓 37柳澤寿成 4奈須琉世(c) 11堀川由幹 6稲田斗毅 14飯浜空風 10柚木創 8亀田歩夢 18和田哲平 19粕谷悠
交代:石井→20大藤颯太 柳澤→5佐藤夢真 飯浜→7葛西亮太
控え:41丸山ジェフリー 33廣瀬煌 16昇純希 26坂井伯
(文中敬称略)
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