台風12号の影響を受けて、BMWスタジアム平塚で行われる予定だったJ1第18節、川崎フロンターレvs湘南ベルマーレが延期となった翌7月29日は、しんよこフットボールパークへ。関東ユース(U-15)サッカーリーグは第16節を迎え、川崎フロンターレU-15はTOKYU S Reyesとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部第16節 vs TOKYU S Reyes】
7月29日(日)午後5時40分キックオフ しんよこフットボールパーク 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発は、GK21青山海、DFは右から2高畠捷、23高井幸大、3田鎖勇作、28浅岡飛夢、ボランチは6田中慶汰、8秋葉拡人、右MF13山田新己、左MF18入江流星、トップ下キャプテンの10小室愛樹、FW11五十嵐太陽。
台風が去り、少し暑さが戻ってきたしんよこフットボールパーク。同じ神奈川県内を拠点に活動する両チームの対戦ということもあり、多くの選手の家族らが集まるなか、試合は始まりました。
立ち上がり、攻勢に出るのはフロンターレ。1分、高畠が右サイドから入れたパスを小室がワンタッチで右へ展開。右サイドの高い位置で受けた秋葉がエリア前右に仕掛け、エリア外からシュートを放つと、ボールはゴール左へ決まり、1-0。最初のチャンスをものにして、フロンターレが先制します。
フロンターレは、さらに高井や田鎖がラインを高くし、青山もエリア外に出て組み立てに加わり、田中慶汰や秋葉がボールを動かし、攻撃の機会をうかがいに。浅岡の縦パスを受けた入江が巧みなターンでマークを外し、前に出るなどしていきます。
レイエスにボールが渡ると、五十嵐や小室らが前から連動してプレス。高い位置でボールをものにして、田中慶汰が左サイドに開いた浅岡にボールをつけ、浅岡も、右サイドの高い位置でうまくフリーとなった山田へボールを正確に入れ、ピッチを広く使い、山田や高畠もそれぞれ高いポジションを保ち、うまく連係しながら攻めに。
14分には、秋葉がエリア内を狙いスルーパスを出すと、入江がうまく抜け出しますが、レイエスの守備も粘り強く、前を向くことはできず。
それでも、サイドにボールを入れ、打開を図りにいくレイエスに対して、山田が自陣に戻ってボールを奪い返し、中盤でも田中慶汰がセカンドボールを拾い、そこから縦にボールをつけるなど、守備から攻撃へつなげるプレーを続けていきます。
17分には、高井がボールを前へ持ち上がり、右へ展開。山田がエリア右へ仕掛け、折り返すと、五十嵐が飛び込むも惜しくも触ることはできず。続いての右コーナーキック、秋葉が右足でボールを入れると、高井が飛び込みますが、こちらも触ることはできず。次々にゴールに迫っていきます。
給水タイムが明けても、山田が右サイドから仕掛け、セカンドボールを拾った田中慶汰が、すかさず右サイドの高い位置の高畠へ展開するなど、いい距離感で切り替えよく、攻勢に出ていくフロンターレ。25分には高畠から縦パスを受けた五十嵐とのパス交換から、小室がエリア正面に。左へ展開すると、エリア外左から浅岡がミドルシュート。枠をとらえますが、レイエスのGK1が弾きながらもセーブし、最後は2がクリア。29分には、エリア右へ山田が抜け出し、折り返すと、小室がエリア正面でシュート。しかし、GK1がセーブ。
フロンターレはさらに田中慶汰が高井や田鎖の間に下り、両サイドを高め、コンパクトにして前へ。小室も下がり目のポジションに入り、ボールをカット。そこから高畠へつなげ、高畠の折り返しに秋葉の対戦がエリア前で反応し、シュートを打つなど、攻守に人数をかけ、いい距離感で攻めに出ていきます。
レイエスも、32分には右SBの4がパス交換からエリア外右へ上がるも、浅岡が粘り強く対峙し、ボールをカット。流れを渡さずに再びボールを回していくと、33分には、秋葉の縦パスをエリア前で受けた五十嵐がシュートを打つも、レイエスの選手のブロックで枠へは飛ばせず。
さらに浅岡が左サイドの高い位置でボールを受け、クロスを上げたり、高畠が高い位置から斜めにエリア前に仕掛けるなど、攻勢を続けていきます。レイエスも39分にはエリア右へ抜け出した4がシュートを打つも青山が反応。これで得たコーナーキックの流れから、17が右クロスを入れますが、青山がキャッチ。41分にはエリア前での浮き球のパスに10がエリア内へ抜け出そうとしますが、ボールは青山がキャッチ。
前半は1-0でタイムアップ。フロンターレがリードし、ハーフタイムへ。
日が沈み、やや気温も低くなるなか始まった後半。立ち上がりにはフロンターレ、左サイドのスローインの流れから、入江が左サイドから斜めに仕掛け、エリア前に迫るなどしていくフロンターレ。1分には守備も左コーナーキックを得て、ニアに田中慶汰が飛び込むも、レイエスの守備に遭い、決めることはできず。
レイエスも前半と比べ、ラインを高め、11が右サイドから斜めに仕掛け、左サイドの高い位置から2が折り返すなど、ゴールに迫る場面をつくりだしていきます。8分にはフロンターレ、秋葉がボールをカットし、エリア外正面の小室へ。小室がエリア右へ動きだす五十嵐を狙い、パスを出すもGK1がボールをカットし、シュートは打たせず。
一方のレイエスも中盤でボールをカットし、エリア右から7が迫りますが、田鎖がボールをクリア。さらに後ろからの組み立てを図りにいくレイエスに対して、前から圧力をかけにいくフロンターレ。13分には、小室がエリア外右へ出たGK1にプレスをかけ、コーナーキックを得ると、秋葉が入れたボール、田鎖が合わせますが、右へ。続けて15分、フロンターレは山田がエリア外右で前を向き、高畠へパス。高畠が右サイドの高い位置から折り返すと、五十嵐がエリア内に走り込み、ダイレクトで合わせ、ボールはゴールの中へ。2-0。フロンターレが追加点をものに。
直後には、レイエス、左サイドから仕掛け、ニアを狙ったシュートを打つも田鎖がこれに対応。そこからつなげ、フロンターレは入江が左サイドから斜めに仕掛ける動きでゴールに迫るなど、切り替えよく、攻撃へ。
18分には、山田に代わり、22石原央脩が右MFに。
直後にはフロンターレ、小室が右へ流れ、五十嵐や石原も加わり、パスを回していき、エリア内に石原が抜け出すも、レイエスはクリア。レイエスも、後半から入った24がエリア前に仕掛けるも、フロンターレは浅岡がカバー。さらに左サイドからエリア前に仕掛けて、ゴールへレイエスが迫りますが、田中慶汰がエリア内に入ったボールをカットし、シュートは打たせず。
給水タイムを挟んで、さらにレイエスがパス交換から、エリア右に27が進入するなど、フロンターレのゴールをおびやかしにいきますが、フロンターレは入江もエリア近くまで下がるなど、コンパクトに、粘り強く応えていきます。30分には7がボールをカットしエリア前に仕掛けるも、田鎖がボールを奪い返す好対応。さらに右サイドの高い位置へ抜け出した4がクロスを上げようとするも、浅岡がブロック。
フロンターレもマイボールにすると、石原が高い位置でボールをキープし、高畠が高い位置へ駆け上がるなど、追加点を狙いに。36分には五十嵐に代わり、15南暖。小室がボランチ、秋葉がトップ下と、中盤の配置も入れ換えに。
南がボールを受けに戻り、空いたスペースに秋葉が進入するなどしていくフロンターレ。37分には小室がボールをカットし、縦パスを出すと入江がエリア前に抜け出し、ミドルシュートを打ちますが、右へ。
さらに、石原と高畠がエリア外右でパスを回し、エリア右に石原が進入するなど、ゴールに向かう姿勢を続けていきます。ロスタイムに入り、レイエスもラインを高く保ち、サイドから斜めにエリア前に仕掛ける動きで、フロンターレのゴール前に迫りますが、青山が左サイドの高い位置へ抜け出した24に対して、すばやく寄せにいき、ボールをクリアするなど、シュートは打たせず、集中力を保って対応。入江も2の左クロスに対して、エリア内でクリアするなど、全員でよく守っていきます。
44分には24が左サイドからエリア内に仕掛けていきますが、ここでも青山がボールはクリア。シュートは打たせず。試合はタイムアップとなり、2-0。フロンターレは2連勝をおさめることになりました。
前半1-0 後半1-0 計2-0
得点:秋葉拡人、五十嵐太陽
フロンターレの先発:21青山海、2高畠捷、23高井幸大、3田鎖勇作、28浅岡飛夢、6田中慶汰、8秋葉拡人、13山田新己、18入江流星、10小室愛樹(c)、11五十嵐太陽
交代:山田→22石原央脩 五十嵐→15南暖
関東ユース(U-15)サッカーリーグは再び中断へ。次節の第17節は8月26日午後4時キックオフ、等々力第一サッカー場にて行われる、三菱養和SCジュニアユース巣鴨戦となります。夏の間に行われる遠征などを通して、フロンターレU-15がどんな進化を遂げていくのか、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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